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秋本議員は脱原発だったから!?

 第一報が出たのは8/3の夜間のようであった。秋本議員が海外から帰国したタイミングで「自民・秋本衆院議員に不透明な金銭的支援か」という見出しが共同通信に出ている。
 翌朝のNHKではトップニュース扱いだった。また自民党か、と思い東京新聞朝刊を見たがこの件は何も載っていなかった。朝刊には間に合わないタイミングでのリークだったということだ。
 この日の午前中には用意よく秋本議員の自宅含め複数箇所に特捜のガサ入れが入っている。自民党議員は通常このような案件はしらばっくれてノラリクラリやって入院したりでうやむやにして嵐がすぎるのを待つものだが、特捜がそんなに早くガサ入れするとはなんと不自然な!?と思い調べてみた。
 
 日本風力発電の社長と秋本議員が45%づつ共同出資(もう一人共同出資者10%がいる)し2021年に設立した馬主組合パープルパッチレーシングへの出資を不透明な金銭的支援として事件化して騒いでいるようである。この資金提供により、秋本議員は国会で洋上風力発電に有利になるような質問したというシナリオのようだ。まるで洋上風力が悪の構築物のような言いようである。

 まず、最初に言っておくとこれは事件性のない案件と思われる。馬主組合への出資は秋本議員も日本風力発電の社長も個人として出資しており、馬主組合はきとんと登録されたものであり、実際に競走馬を走らせている。国会議員が馬主になってはいけないという法律もない。実際、立憲民主の小川敏夫は多数の競走馬の馬主である。自民党の議員にも馬主はいる。舛添も馬主として有名だったが、彼の場合は都知事選に出馬するときに馬を手放した。手放さなくても良かったのだろうが、馬主というイメージを嫌ったからなのだろう。
 会社が出資しているわけでもなく、社長の趣味で日本風力発電とは全く関係ない。不透明資金提供というのはあまりの無理筋。趣味で馬に出資してはいけないって!?
 
 日本風力発電の社長の出資額は3000万円程度のようであるが、そうすると全体としては1億以下の馬主組合。馬はお金がかかるので、小さな馬主組合と言って良い。おそらく二人は馬好きで意気投合して馬主組合をつくったのだろう。所有している競走馬は盛岡や門別の地方競馬で今年の夏に2頭確認できたが未勝利。血統からしても高額な馬ではないようである。儲かっているはずもなく、ほぼ持ち出しだろう。
 競馬は馬券のギャンブルの側面ばかり強調されがちであるが、騎手も含んでの世界中で行われているスポーツであり、馬を育てる農業でもあるのだ。確かに農業としてはギャンブル性が高いとも言えるが。そこに出資するというのは、儲けようというより競馬という文化を支えたいという側面の方が強い。もしかしたら大谷(例えが変か!?)みたいな馬が誕生するかもしれないというロマンもある。実際、日本で生まれた競走馬が世界最高峰のレース、フランスの凱旋門賞で何度か2着になっている。地方競馬から中央競馬のヒーローとなったオグリキャップという馬もいたよね。
 ちなみに私はかつてシチーの一口馬主をやっており、このあたりは詳しかったりします。

 そんな秋本議員がなぜあげられたのか。1つは、木原議員の件のスピンの側面があるだろう。こちら解説は省略するが全くNHKなどの報道機関でやらないのが実にアンバランスである。また、秋本議員は知らなかったのだが自民党で現状唯一と言って良いぐらいの脱原発派だったのである。洋上風力をはじめとする自然エネルギーの推進に尽力していた。原発推進の自民党的にはいなくてもいい(邪魔な)存在だったのだろう。
 しかしながら驚きなのが、こんな事件性のない不起訴で終わりそうな案件に特捜が突っ込んでいってしまうことだ。日本の捜査機関も相当やばいことになっているということだな....。

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