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脱windows計画(22)

 14.04LTSからunityに乗り換えたデスクトップ環境ですが、すっかり慣れて今やunityの方が使いやすいぐらいになった私でした。gnomeを使っていたことさえ忘れかけていたのですが、その慢心!?を突かれたのか今回、自宅のPCをアップグレードしたところなんとunityが立ち上がらなくなってしまいました(^^; アップデートした後に何かエラーが出ていたので気になったのですが、unityでログインするといつまでも壁紙の状態でランチャーが出てこない!一瞬データを救出しなきゃいけない状況か!?とも思ったのですが、gnomeでログインしたところOKでした。unityを入れ直しても状況は変わらず。検索しても同じ症状で悩んでる人はいないようなのでこれは私のPC特有の現象かもしれない。gnomeに戻ってもいいのですが、あまりにもシャクなのでこれを機会に64bit版のubuntu14.10でクリーンインストールすることにしました。このマシンでクリーンインストールするのは本機を購入以来ですから、5年ぶりぐらいだろうか。まあ、ゴミがたまっても仕方ないか....。

 クリーンインストールの方は何の問題もなく完了。ただし、UnetBootinでlinuxからUSBにインストールイメージつくったらインストールできず、windows上から同ソフトでインストールイメージつくったらうまくいったという不思議な現象に遭遇しました。この件はそれ以上掘り下げていません。
 このPCは64bitCPUだったのですが、ubuntuを最初に導入した当時はubuntu64bit版というのが存在していなかったので32bit版を使っていました。ずっと上げたいなとは思っていたのですが機会なく今に至っていた。64bitに上げたことによって速くなったとか何も感じないのですが、64bitの方が現状メインストリームだそうなのでちょうど良い機会であった。このPCは壊れそうにもないしパフォーマンスも問題ないのであと5年ぐらいは使えるかな!?

 いつもなら自宅PC上げて問題ないこと確認してから職場も上げていましたが、今回は前述の通り”中トラブル”に見舞われたのでしばらく待って本日アップしました。職場PCもアップグレードの終了間際にエラーが何かボチボチッと出て不安になったのですが、結果としては特に問題なくアップグレード完了したようです。ただし、今までこんなエラー出たこと無かったし、14.04から必要がなければ上げない方がいいなんて記事が散見されますので、無理して上げなくてもいいのかもしれない。見た目も機能も今回のアップグレードはほとんど変わってないようなので。しかし、その割にトラブル多いというのは根本の何かをいじってるのだろうか!?

 今回はこれでしまいではないぞ!ubuntuの話でもAndroidでもない話を次回近く書きます。そうそうあれね火狐OSの話ですよ。
(つづく)

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技術系講演&展示会レポート9件蔵出し

 石油精製設備高度化のホームページの方にここ1年半ぐらいの技術系講演&展示会のレポートを9件掲載しました。
 上から新しいものです。一応おすすめは、1),6),9)です。

1) pepper tech festival 2014
2) 東京おもちゃショー 2014
3) Digital Signage Japan 2014
4) Japan IT Week 2014
5) RETAIL TECH JAPAN 2014 他
6) jipdecプライバシーマークフォーラム 2014
7) embeded technology 2013
8) CMS DAY TOKYO 2013
9) google atomosphere 2013

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新宿区長選について

 11/9当開票で新宿区長選挙が行われている。3期12年務めた中山区長の退任にともない新人二人が立候補。自民党の吉住と、共産系の岸。吉住は与謝野大先生の秘書から区議、都議とキャリアを重ねての出馬。まだ40代と若いが地元出身の政治が家業のような正統自民候補。本来なら吉住の先輩にあたる秋田都議が区長候補として順当なのだろうが、秋田は一度落選もしているように人気も人望も今一つの人物。だから、都議キャリア一期途中の吉住が抜擢されたのであろう。共産党は毎回必ず候補をたててくるが今回は若い女性候補をたててきた。弁護士という肩書きだが出身もキャリアも新宿とはあまり関係なく知名度もない落下傘的な候補なので難しいだろう。今回選挙は岸が出馬表明するはるか前に決まっていたと言ってもよい。
 当初、中山区長は4期目も出るつもりだったようだ。中山区長の前任の小野田区長は自民党。最後は汚職で辞任することになったが古い自民党を体現するような人物だった。そこで利権とは無縁な若くてフレッシュなイメージの中山候補を自公が擁立し、23区初の女性区長が誕生した。中山区長の12年間は特に目立ったことは無かったが余計なことをしないという点で小野田区長よりましだった。その中山区長も最後の4年には新宿ここから広場などという不要なハコモノをつくるわりに保育園をあまり増やさないなど多選の弊害が出ているところだった。彼女が4期目を断念したのはちょうど同時期に中野の田中区長が4選出馬して非難をあびていたこととも無縁ではなかっただろう。どっちみち今回は中山区長も潮時だったと言える。
 その中山区長が出ないとなり、次の区長は誰に!?ということになった。そこにあがってきたのが五体不満足の乙武くんだった。彼は日本中で有名だが、新宿区出身で地元の小中高を出て早稲田を卒業。地域でも活動をしており新宿での知名度とイメージも抜群である。彼が出馬すればおそらく当選するところだったろう。ところがそこにイチャモンつけてきたのが自民系のひとたち。彼の写真が載った掃除励行の掲示板ポスターが選挙の事前運動にあたるのではないかと言ってきたのだ。乙武くんがまだ出るとも出ないとも言ってない段階で。結局、乙武くんは区長選への不出馬宣言をせざるを得ない状態になりこの時点で今回の新宿区長選挙は終わってしまったのです。共産も乙武くん出れば候補をたてず、乙武くん支援にまわっていたかもしれません。五体不満足の乙武くんが区長の新宿が私も見たかった。
 吉住候補もハナからダメというわけでもありません。明らかに秋田一郎よりベター。私も支援している市民系の根本区議も応援にまわってるぐらいですからそんな間違った選択でもないのでしょう。しかし、彼の経歴と彼をとりまく宇宙がバリバリの自民党ですからそこからは逃れられない。若いから3期4期とやってるうちにおかしなことになるかもしれません。
 乙武くんは今回準備していなかったこともあり足元をすくわれてしまいましたが、今後も活躍して欲しい。彼のような人物が政治家として求められていると私は思う。

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読書な毎日(215)

【あんぽん 孫正義伝】 佐野 眞一
 pepperイベント行って後日にいわぢろうをしのぶ会に来ていた佐野氏を見て、そういえば”あんぽん”読んでなかった!の思い出して読んだ次第。私はPCキャリアが長いのでソフトバンクは日本ソフトバンクの頃から知っています。私が最初買ったPCはMSXだったのですが、日本ソフトバンクと言えばギャングマンとかボンバーマンを思い出す。PC機種毎の雑誌も日本ソフトバンクは出していて、富士通FMシリーズ向けのOH!FMとか買っていましたね...懐かしい。孫氏の存在も一応は知っていましたが経営者なので興味なし。名前からして中国人かな?とは思っていましたが。
 その孫氏の日本ソフトバンクがソフトバンクとなり、ブロードバンド事業に乗りだし、yahooを買収、携帯電話キャリアを買収し、今や世界的なIT企業となった。しかし彼の人物像に特に興味があったわけではなかったのだが、あの佐野氏が「あんぽん」というタイトルで連載をはじめた。これは単行本出たら読まねば!と思っていたところに震災が起こりその後の孫氏の行動は皆さんも知るところと思いますが、俄然彼の人物像に興味がわき、あんぽんは買うつもりだったのですがすっかり忘れていた(^^;; pepperと佐野氏に会ったのもきっと何かの縁で”あんぽん”読み忘れているぞ!という警告だったのだろう(^^;
 そして読んでみて、こりゃたまげたわ!孫氏は朝鮮部落出身。子どものころはバラックに豚と一つ屋根の下に住んでいた。豚のエサの残飯を集めるおばあちゃんのひくリヤカーに乗って遊んでいたというのだ。極貧に近い生活。父、三憲は密造酒を売りながら徐々に資金を蓄え金貸しからパチンコチェーンを立ち上げ成り上がる。次男の正義は父の期待の星で九州屈指の進学校、久留米大学附設高校へ。更に飛び級で米国バークレー大へ。いわゆる神童ってやつです。帰国後、ソウトウェア卸の会社を起業し今に至る。コネも何もなくここまでのしあがってきた正にジャパニーズドリームを体現するような人物だったのです!孫氏やソフトバンクがいつも不当にたたかれるのは彼の出自が在日であり、コネもないからなのでしょう。そんな日本だと言うのに孫氏は”日本を愛している”と言ってはばかりません。
 驚くべきは孫氏だけではなく、彼の親族には胡散臭い人がいっぱい!その筆頭が父の三憲。半分ヤクザと言っても良いような人物です。母方親族も似たようなもの。殴り合いの喧嘩はしょっちゅうで、みんなハッタリをかましていてどこまでが本当の話かわかりません(^^; 逆に言えば彼らのような在日はそうやって生きていかないと日本で暮らすことができなかった。朝鮮人差別は歴然としてありまともな職業になかなかつけない。母方の叔父には炭鉱の爆発事故で死んだ人もいてとにかく過酷な環境だったということがわかります。孫氏も朝鮮人だとと言われて石を投げられて今も頭に傷が残ってるそうだ。人のふりみてわがふり直せなのか、掃き溜めに鶴なのかわかりませんが彼らと比較して孫氏のなんと上品なこと。私はてっきりどっかの坊っちゃまなのかと思っていました(^^; まあ、祖先をたどって行くと中国の官僚にあたる名家ではあるそうなのですがね。彼の打たれ強さはそんな境遇で育ったことと無縁ではないでしょう。最強レベルの胡散臭い人たちが周りにゴロゴロしていたのですから(^^; ちなみに孫氏は4人兄弟だそうですが4番目の泰蔵も優秀な人物。東大を出て、現在あのパズドラのガンホーの社長だそうな。映画にしたらジョブズ以上のドラマチックな物語になるでしょう。だれか「あんぽん」を映画にしないかい?
 たぶん書かれたくないこともいっぱいあったでしょうが、孫氏は佐野氏の取材に何度も応じ、記事に何の文句もつけなかったようです。一方であの橋下は第一回の連載で大騒ぎ、連載を中止に追い込んでしまいました。これぞ器の違いというものでしょう。
 ”あんぽん”とは小学生時代の孫氏のあだ名。在日だった彼は朝鮮名ではなく”安本”という姓を名乗っていました。これを音読みにしたのが彼のあだ名だった。在日であることをずっと隠していた彼でしたが米国留学で新しい価値観にふれ、帰国後本来の”孫”姓を名乗るようになった。親族らには反対されたが彼は頑として譲らなかった。
 現在は日本国籍を取得し日本人になっている孫氏ですが、ここにも面白いエピソードが。彼はもちろん孫という名前で日本国籍を取得しようとしました。しかしお役所は”孫”という名字は前例がないからダメと言ったそうです!ここでめげないのが孫氏。かれは日本人の奥さんの名字を”孫”に改名。後日お役所を訪れ、”孫”という名字があるはずですということで出てきたのが奥さんの名前。役所はぐうの音も出ず”孫”という名字で日本国籍が取得できたそうです。まるで一休さんのとんち話みたいですが、彼の打たれ強さと機転のききの良さを物語っています。
 孫氏がここまでのし上がってきた秘訣はなんでしょう。頭の良さと打たれ強さに加え、目利きがあることもその要因でしょう。ソフト卸に目をつけたのが最初の目利き。また、あの一太郎を見出したのはソフトバンクだったそうな。ブロードバンド事業に、yahoo、携帯電話事業。もちろん失敗もありますがその時は傷が大きくならないようにサッと手を引きます。これもトップダウンだからできるスピードなのでしょう。
 佐野氏は本の世界の人間だからでしょうが紙媒体の本を否定されるとカチンとくるようです。孫氏の持論の1つに紙の本は近いうちに無くなるというのがあります。その根拠は人間がその人生で読める文字数以上のデータを手持ちのメモリーカードに入れることができるようになるから、わざわざ紙に刷って持つ必然性がなくなるというもの。佐野氏はそれに対して本はグーテンベルクが発明してナンタラカンタラ...という本のロマンのような持論を展開しています。私も紙の本が全く消えることはないとは思いますが、フィルムの写真が消えていったようにいつの間にか身の回りからは無くなっていくものだと思う。今読む必要もないのに本棚に入れて場所をとるなんてよく考えればナンセンス。少なくとも佐野氏の生きてるうちに消えることはないでしょうがね。
 本著執筆時点ではエネルギー事業を孫氏が次の事業の柱と考えていると佐野氏は見ています。震災、原発爆発後の孫氏の動きは際立っていました。いわゆる財界で”脱原発”とはっきり言っていたのは彼ぐらいです。もう誰が見たって原発なんてオシマイなのに周りを見回してモゴモゴしているのが今の日本の財界であり政界なのです。父の三憲はそんな息子を見て心配になったそうです。在日がそんな目立つことをしたら刺されるぞ!というのが父のアドバイス。さすが修羅場を越えてきた人のことだけあり重みがある。それに応えた息子の返答は”脱原発で刺されるなら本望。私は死ぬまで原発に反対する。”だったそうです。ちょっと芝居じみたところもありますがこれが孫正義なのです。
 というわけで今後の孫氏からますます目が離せない。pepperからも目が離せない。
(★★★★☆)

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読書な毎日(214)

 読書はしているが感想文がなかなか書けなくなっとる。これはいかん!けれど今回は超大作だー

【スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実】 ルーク・ハーディング
 エドワード・スノーデンによるNSAの諜報活動の告発を追ったルポ。この事件が核爆級の大事件とは認識していましたが、ニュース等では断片的な情報で全体像が見えていませんでした。それが本書を読んでつながった。思っていた以上の内容で、世界史の転換点となる告発と言っても良いぐらい。
 スノーデンはアメリカ人で、真性のハッカーと言ってもよい人物です。コンピュータやネットワーク暗号化などのセキュリティ技術に精通。しかし、彼はずっとNSAの正職員ではなく契約会社からの派遣という形で働いています。これほどの重要機密にアクセスできる人物は正職員としてガチッと雇っておけばいいと思いますが、アメリカも日本同様に本当に技術的なことに精通している人は正職員にはいなくなっているのでしょう。彼らは内部的な事務作業や会議、権力闘争に明け暮れていて技術的なことを勉強している時間がないのです(^^; 現場はどっかで見つけてきたエンジニアに任せて丸投げ。彼らが何をやってるのかも、ほとんど理解していない。先日の日本のベネッセ事件もレベルは全然違いますが似たようなもの。
 スノーデンはずっと共和党支持者で、志願して軍隊に入っていたこともあるリバタリアンです。そんな彼が告発に至ったのは911後の米政府及びNSAの無軌道な権限拡大が目に余るようになったから。これは合衆国憲法修正第4条のプライバシー権に違反している!とスノーデンは考えたのです。
 少なくとも米国も911までは節度を持って監視活動をしていました。令状がなければ捜査(盗聴)できないし犯罪に関係ない人の情報の保存もしていません。ところが911の脅威につけこみ権限をどんどん拡大していったのがNSAを中心とした米諜報機関でした。スノーデンも敵国(ロシア、中国、イランなど)への諜報活動は否定していません。彼が問題視しているのは、ドイツやカナダなどの同盟国や国連などの国際機関への諜報活動。そして自国民アメリカ人への諜報活動です。
 NSAは通信会社やmicrosoft、google、facebook、apple などと通じていて、ルート権限で彼らのシステムにいつでもアクセス可能。電話や電子メールの通信記録は基本全部保管して交友関係をマッピングするシステムを保持。通話内容やメール本文も見ようと思えば見ることができます。また、大手暗号会社の発行する暗号キーには意図的にバックドアを仕込み、暗号化していても盗聴できるようになっているのです!安心のグリーンバーは盗聴OKの青信号だったというわけだ(^^; 携帯電話に関しても通話はもちろんのこと、携帯電話自体を盗聴器に使うこともできるそうだ。だからスノーデンは携帯電話を極度に警戒し、彼と話すときは携帯電話は持ち込み禁止。PC自体も同様で盗聴装置になり得るのでオンラインはご法度。データのやりとりはUSBメモリか自身で作成した暗号キーによる通信しか許しません。
 今まで都市伝説か陰謀論のように語られてきたエシュロンでしたが「PRISM」という名前で実在していたのです。しかもエシュロンとされていたものより広範で強力なもの。日本では青森の三沢基地がその拠点と言われていましたが正にビンゴ!スノーデンも一時期三沢にいたというのですから火のないとこに煙は立たぬとはこのことだ....。海底ケーブルの盗聴もがっつりやってまっせ。しかも通信機器メーカーや通信会社はパートナー企業よろしくがっちりタッグを組んでお金もらって盗聴の手助けしているのだから驚きです。彼らには通信事業者としてのモラルなんてものは何にもないのだ.....。
 同盟国の首相メルケルの携帯電話を何年にも渡って盗聴していたというのも驚きです。彼女はシュタージの東ドイツ出身だそう。シュタージの再来というかなんというか....メルケルも驚きというよりかあきれていることでしょう。NSA側の言い訳がふるっています。欲しい情報がったあった訳ではない(スパイ目的ではない)が、できたからやっちゃった...。個人的な目的で盗聴している職員もいました。例えば彼女の会話を盗聴したり...。つまり彼らに武器を持たせると必要なくとも使うのです。一方日本の話はほとんど載っていません。もっとも盗聴するまでもなく、情報をどんどん送ってくれるのが日本なんでしょうから(^^;
 スノーデンは本件を暴露する数年前にはこのNSAの所業を告発するという目的で行動をはじめています。彼もブッシュのときにはじまったこれらのプログラムがオバマに変わったら改められるのではと期待していたそうです。しかし、オバマはこれをそのまま引き継いでしまった。もう米国は変われないだろう。この一大事件はスノーデンの思いつきでパッとやった話ではなく彼の周到な準備と計画、そして決意があったから達成できたものなのです。米政府内にも正規の内部告発ルートというものがあるそうです。スノーデンの前にもこの正規のルートを使って告発した人がいましたが、なんと彼は守られず裁判にかけられ牢屋に入れられてしまいました。また、アサンジのウィキリークスに情報を提供したマニング上等兵も結局バレてしまい彼も牢屋です。米国が問題あることをやっているから告発しているのに結局は牢屋なのです。米国内でどんなに準備して告発しようが結局は足がついてしまう。それは諜報側にいたスノーデンが一番わかっていることでした。だから彼は香港からこの告発劇を行った。それは両親も彼のガールフレンドも米国との縁も切ってしまうという覚悟の上です。その使命感はすごいものです。
 この告発劇を演出した側にもドラマがあります。スノーデンの情報を世界にインパクトのあるニュースとして伝える媒体がやはり必要でした。まず、スノーデンがアクセスを試みたのはブラジル在住の著名な米国人ジャーナリスト グレン・グリーンウォルド。しかし、彼はITにあまり詳しくなく通信を暗号化してほしいと要求するスノーデンの言ってる意味がわからず、そのまま放置してしまう!しびれをきらしたスノーデンはアクセス先をドイツ在住の米国人ドキュメンタリー映画監督のローラ・ポイトラスに変更し彼女とのコンタクトに成功。世界は狭いもので、ポイトラスはクリーウォルドとつながっていた。更にここに英国のガーディアン誌が加わり世紀の告発劇となった。しかし、物語はまだ終わらない。米政府、そして英国政府の圧力があり、スノーデンは香港に滞在できなくなり脱出。南米に渡ろうとするも米国パスポートを抹消されモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に留め置かれますが、ロシアから滞在許可が出て現在も彼はロシアにいます。彼は現状祖国を失いどこにも行けない人になってしまいました。
 彼はロシアにいますが、ロシアが正義というわけではもちろんありません。ロシアも米国並に自国民を監視しています。しかし、米国の息のかかった国に移動すれば彼はすぐに捕まって牢屋ですからロシアにいるしかないのです。スノーデン逃走劇をウィキリークスのアサンジも手助けしているのですが、彼の状況も似たようなもの。アサンジは現在、ロンドンのエクアドル大使館から出れない状態になっています。出れば捕まって牢屋。
 日本でもスノーデンは一応誰でも知っていますが、彼がやったこと、NSAがやっていたこと。何が問題とされているかを理解している人はほとんどいないでしょう。なぜなら日本が米国の属国で及び腰でしか報道できないからです。「Citizenfour」というポイトラスが監督のスノーデンのドキュメンタリー映画が欧米で公開され話題になっています。しかし、おそらくこの映画は日本で公開されないでしょう。なぜなら、これはたぶん日本の特定秘密にあたるからです(^^; 冗談ではなく日本はそういう段階にきちゃってます。
 そんなわけで、PCはlinux電話はfirefox phone。暗号キーは自分で生成するというのが市民として自己防衛する方法なんです。私は悪いことしてないから盗聴されても問題ないさ!ってあなた。スノーデンとかアサンジはなんか悪いことしたのかな?彼らは政府の意に沿ってない不都合なことを公開したから追われているのです。ビッグブラザーの一員で問題ない人はどうぞ今まで通りマイクロソフトとかアップルを存分に使ってください。
 こんなに書いてもまだ書きたりない気がしますがこれはそれだけ重要な事件ということです。このネタを映画にしようとしているオリバー・ストーンには敬意をはらいたい。しかし、まだ映画化するまでは幾多の困難があることでしょう。敵はなにしろビッグブラザーだからね。
(★★★★☆)

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