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ubuntu diskを新しいdiskにクローン

 適当なHDがあったので、私のメインマシンであるwindowsとubuntuのデュアルブート環境をクローンして入れ替えた。やや、ひっかかったところがあったので手順をメモ。
 クローンには A-DATAのSSDにおまけでついていたAcronis True Image HDを使用。

1)クローンした新しいディスクに入れ替えて起動したところ、grub2は問題なく起動したが、ubuntuを選んでもwindowsを選んでも
no such device d31ff.......
hit any key to continue
というのが出る。windows はそのまま問題なく起動するが、ubuntuは
ALERT! /dev/disk/by-uuid/d31ff....... does not exist. Dropping to a shell!
というのが出て、busyboxというコマンドラインに落ちる。uuid以下のシリアル番号みたいなのは、no suchに出ていたのと同じ。
→結局これは HDを交換したことにより、パーテション固有のuuidが変わったがgrub.cfgでは前のHDのuuidのままだったので起動できなかった。

2)まずは新しいHDのuuidを調べる。busyboxのコマンドラインで"blkid"と入れると各パーテションのuuidが出てくる。linuxのbootパーテーションのuuidをメモっておく。

3)PCを再起動。grubの ubuntu linuxのところで"e"キーを押すと編集モードに入る。旧パーテーションのuuidになっている部分をさきほどメモった新しいuuidにすべて書き換える。F10キーを押すと編集した設定でubuntuがエラーなく起動する。

4)このままだと編集したgrubの設定は保存されていないので、コマンドラインから"sudo update-grub"コマンドを入力すると、grub.cfgを現在のuuidで更新してくれる。→完了


 もっとスマートなやり方があるのかもしれないけど、これで解決しました。これはgrubが出してるエラーなので、windowsだけのディスクのクローンならこの問題は起こらないでしょう。

 windows環境はクローンしたことあったけど、linux環境をクローンしたのは思い起こしてみると今回がはじめてだった。uuidなんてものがあるとは知らなかったがもっと簡単に更新できる仕組みをつくってほしいです。

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読書な毎日(211)

【精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける】 想田 和弘
 映画「精神」のプロダクションノートといった感じの本。私は映画みたすぐ後に本著を読みました。映画みただけでは知れない舞台裏の話がたくさん出ていて興味深かった。
 ドキュメンタリーで人間を撮るというのは想像以上にたいへんなことだろう。その相手が一般人でしかも精神病となればなおさら。そこをモザイクで逃げてしまうドキュメンタリーも多いが想田監督はその手法をとらない。本作でも撮った後に自殺した人や、撮った映像を使わないで欲しいと言ってきた人もあったそう。そういったことを乗り越えての映画なんだなとあらためて思った。映画の方はわりとサラッと見れてしまうのだがその舞台裏はたいへんだ。これは私にはできない仕事だ。
 想田監督の観察映画として「精神」は2本目だが著作は本作が1冊目になります。ドキュメンタリーという手法自体は昔からありますが作家性の強い作品がつくれるようになったのはやはり機器の進化の恩恵によるところが大きいだろう。想田監督は撮影、音声、編集まで全部一人でやります。資金も自分で調達。正に自分の好きなようにできるのではありますが、誰のせいにもできない。孤独な戦いだろう。この後監督はPeace 演劇 とコンスタントに観察映画をリリースし、私も追っかけの一人になってます。著作も全部読んでるので追々感想書いていきます。
(★★★☆)

【なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか】 想田 和弘
 観察映画第三弾の「Peace」と一緒に出版された著作。私も同じ時期に購入しましたが「演劇」を見る少し前に読みました。「Peace」のプロダクションノートという面もありますが、なぜ著者が観察映画を撮るようになったかを彼の半生も含めて書いてあります。
 著者はダイレクトシネマの巨匠フレデリック・ワイズマンを敬愛していて、観察映画とはここからきているのだった。私はドキュメンタリーをけっこう見てるつもりでしたが、ダイレクトシネマという単語は知らなかった。これは映像とその場で撮った音声だけで表現するドキュメンタリーでナレーションや音楽テロップも入れないというもの。つまり観察映画もこのジャンルということになるだろう。ただし、想田監督の場合は手持ちのビデオカメラで映像と音声を一人で撮っているので表現方法は似ているが被写体へのアプローチが違っています。先に書いた通り、編集も一人でやっているそうですが、これは20年前なら不可能だった手法。ビデオカメラが小型化され、編集がPCでできるようになっため可能となりました。資金的にも少額ですみます。この手法ができるようになったため想田監督は観察映画と名づけて撮り始めたということだったのです。
 今やビデオカメラは携帯電話にもついてますし、編集だってやる気さえあれば誰でもできます。作品だってyoutubeにアップさえすれば出来不出来は別にして世界に公開することができます。しかし、作文と同じで撮ったからと言って誰かがみてくれるわけではないし、評価してくれるわけでもない。こんな時代だから映像を見たりつくったりするリテラシーをもっと見につけた方がいいでしょうね。学校で必修にしてもいいぐらいかも。と思ったりした。今の映像メディアはやりたい放題だからね。
(★★★☆)

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新最近みた映画(120)

【精神】 想田 和弘
 観察ドキュメンタリー映画第二弾。山本昌知医師が開いている精神科診療所“こらーる岡山”を訪れる人々を追ったドキュメンタリー。10人程度の患者が入れ替わり立ちかわり、時には一緒に登場する。比較的年配の人が多いがある意味普通の人たち。そもそも精神病とそうでない人の違いはなんだろうか?普通という基準は実にあいまいだが、精神病院に通わないと生活が送れない人が精神病なのだろう。
 こらーる岡山は山本医師が背負ってるような診療所。彼がいるから患者がやってきます。精神病の治療は投薬とカウンセリングがあるのでしょうが、本作はカウンセリングがメイン。山本医師は聞き役で、中には本当かウソか、すごい告白をする人もいます。精神科医というのも実にたいへんな仕事でなかなか勤まるものではない。
 彼らを被写体にドキュメンタリーを撮るというのもたいへんなことだったろう。なにしろ自殺のフチに足をかけてる人たちですから。撮ることによって背中を押してしまうこともあるでしょう。
 本作に出てくる人はどちらかと言えばなんで精神病院に通う必要があるのだろうと思えるような人たちだった。精神病と言うと、オリに閉じ込められて奇声をあげてるようなイメージがかつてはあったが、最近は身の回りにも精神科にかかっている人がたくさんいる。精神病を隠す必要がなくなってきたとも言えるのだろうが、むしろ日本も強ストレス社会になったということなのだろう。日本人は欧米に比較しても耐ストレス性が弱いと思う。なのにいままでの和の社会、なあなあの社会をぶち壊し弱肉強食の世界に移行してしまったからこんなありさまなのだろう。どうすればいいかと言えば中村敦夫さんではないが、slow small simpleなのだろう。日本はもう成熟社会なのだからガツガツしても弱者をいじめるだけになってしまう。強者がもっと弱者を助けなければいけないのだ。
 本作はもうけっこう前にDVDで見ました。けど、感想文を書いてなかった。関連書の「精神病とモザイク」もすぐに読んだのだがそっちの感想文もまだ書いてない。ちゃんと書かないとなと思ってるうちに時がたった。ずっとひっかかっていたのだが今書いた。なんかまだ書きたりない気がする。
(★★★★)

【誰も知らない基地のこと】 エンリコ・パレンティ、トーマス・ファツィ
 2010年に製作された伊のドキュメンタリーで原題は”STANDING ARMY”。監督の二人はイタリアのビチェンツァの米軍基地拡張運動がイタリアで盛り上がり世界の米軍基地、沖縄やイギリス領ディエゴガルシア島などの状況を調べるうちに本作になったということです。チャルマーズ・ジョンソン、ノーム・チョムスキー、伊波洋一、アレン・ネルソンなどのインタビューなども収録。
 イタリアでも米軍が基地拡張をしようとしているとは知りませんでした。日本だけではないんですね。ディエゴガルシアの話もひどいものです。住民をここが汚染された危険な地帯ということで追い出して基地をつくり、”穴場リゾートの基地です!”と米兵をリクルートしています。米軍はリゾート基地が欲しかったのだ!
 私は米軍横田基地のすぐ近くの武蔵村山で育ちました。基地はけっこう身近でしたがそれほど悪感情は持っていませんでした。しかし、普通に考えれば独立国に他国の基地が存在しているのはおかしなことです。自衛隊の存在以上に米軍が日本にいることは変。このおかしな常識を米軍だけが世界中で摘要しています。私が米軍基地が大きな問題であることに気がついたのは本作で登場しているチャルマーズ・ジョンソンの”アメリカ帝国の悲劇”という本を読んでから。米国は占領した場所に基地をつくりそれを恒久化する基地の帝国だった。
 沖縄の場合は地上戦があり、米軍が占領した後に市街地を破壊して基地をつくりました。その基地の多くがなんと!今もそのままなのです。戦後70年も返してくれないどころか新たな基地までつくろうとしています。この不条理に怒ることが普通だと思うのですが、政府もマスコミもいつも及び腰。いつになったら米軍はいなくなるのでしょう?
 しかし、本作でわかったように米軍基地問題を抱えているのは日本だけでありません。米軍に悩まされている世界の人々と連帯して運動するのが良いかもしれません。
 世界の迷惑施設である米軍基地を知るうえで本作は良くできている。たぶん多くの人はこのことを知らないでしょ?
(★★★★)

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