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橋下市長を私は1ミリも支持しない

 以前ブログに”官僚組織をひっくり返すにはハシズムのような劇薬が必要なのだろう”と書いてしまったので否定しておく。これを書いた時点ではそうも思ったのだがその後の橋下市長を見ていてこれは全く信用できない人間で、今後永遠に1ミリも支持しないという結論になりました。彼の口から発せられた言葉は1つも信用できません。あの頃橋下市長の周辺にいた人物もどんどん離れている。残ってるのは慎太郎みたいなのだけです。

 佐野眞一氏の連載にかみついているようですが、彼にとりあげられた事を喜んだ方が良かったのでは。佐野氏は自分が興味のない人物やおもしろくない人物は取り上げないと言っています。事実、彼がとりあげる人物は大きな影響を与えてきた人ばかり。正力松太郎、ダイエーの中内功、石原慎太郎、孫正義など。橋下市長の連載ははじまったばかり、いろいろ書くけど最後はきれいにまとめるのが佐野氏の手法です。第一回の連載で切ってしまったらそのままで終わりだよ。私も橋下という人物がどうしてあんなになったか興味あったのに。こういう面で狭量なのも橋下市長のだめなところ。たぶん佐野氏の本も読んだことないのだろう。
 しかし、週刊朝日も何やってんだろうね。謝るぐらいなら連載しなければいいのに。

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読書な毎日(210)

【オーストラリア―多文化社会の選択】 杉本 良夫
 オーストラリア在住の社会学者の著作。オーストラリア予習で読みました。オーストラリアの印象ってあまり無かったのですが本著を読んで実際に行ったことにより親近感がわくようになりました。オーストラリア人って日本にもけっこう住んでるそうだ。実際、我が家の近所に住んでるし、保育園のお友達のお父さんもオーストラリア人だったりする。
 白人を見るとヨーロッパもアメリカもオーストラリアも同じに見えてしまうのですがけっこう違うようです。オーストラリアは地理的に言えば欧米よりアジアに近接しているわけで、彼らはむしろアジアの一員と感じている。元はアボリジニが住んでいた島ですが、白人がやってきて囚人を送る島となる。規模は違うが八丈島みたいだ。だから判官びいきが国民性になっているところがある。そうです、ウィキペディアのジュリアン・アサンジもオーストラリア人だよ。
 一方で原住民のアボリジニに対する白豪主義は負の面として知られています。アボリジニの土地を奪い、隔離し親から離して無理に同化させようとしますが、1975年に人種差別禁止法が成立。これ以降オーストラリアは多文化主義を前面に出して移民や難民を積極的に受け入れる国となります。おかげでカンボジア人やベトナム人が多い。
 選挙制度に関しては義務投票制を導入しています。投票に行かないと罰金(約2000円)をとられる。このおかげで投票率はなんと90%超とのこと。日本も是非とも導入してほしい。
 オーストラリア人は行って感じましたが実に大らかで細かいことを気にしません。そして親切です。多文化社会と言われるだけありいろんな人がいます。アジア人でも全く違和感なし。日本人も多い。物価は日本並に高いですが、日本が原発爆発して住めない国になったらオーストラリアはいいかも。たぶん難民として受け入れてくれるでしょう。オーストラリアはそうやって様々な国の難民を受け入れて大きくなってきた国なんです。日本とはその点が全く違う。
 オーストラリア人は近所づきあいしないわけではないが引っ越したからと言って近所に挨拶にまわったりしないし、町内会のようなものもつくらないそうだ。向かいに引っ越してきたオーストラリア人は挨拶に来なかったがそういうことだったか(^^; またオーストラリアのGDPはそれほど高くないが生活水準は高い。なぜかと言えば、自分でなんでもつくって無駄な出費をしないからだそうだ。私もこれ読んでからオーストラリア人見習ってトイレのロータンク修理を自力でやりました。完遂まで2週間ぐらいかかったけど(^^;
 著者は英語圏での日本人研究者として有名のよう。著者自身は日本人は嫌いではないが”日本”というシステムが嫌いでオーストラリアに永住するようになった。二人の娘もオーストラリア在住で結婚もしている。官僚が支配し原発という時限爆弾を仕掛けた日本という国はもう捨てちゃってもいいかもね(^^;;
(★★★★)

【日本が破壊する世界遺産―日本の原発とオーストラリア・ウラン採掘】 伊藤 孝司
 オーストラリアではウランが採掘できますが原発はありません。そしてオーストラリアのウランの大半は日本に輸出されています。もともとウランはオーストラリアでは重要視されていませんでしたが、原発が稼働し資源として注目されるようになりました。ところがその有力鉱山の多くがアボリジニの土地でありオーストラリアの国立公園内にあった。日本の電力会社と商社そして政府は必死にロビー活動を行いここで採掘できる権利をゲットしたのだった。
 ウランを掘ると大量の残土が出ます。また精製過程でも大量の廃棄物が出ます。それらはあたりまえですが核廃棄物です。何万年も有害です。つまり原発が動くとオーストラリアの環境も破壊していることなるのです。川上から川下まで汚染をまきちらすろくでもないエネルギーが核。こんなエネルギー使うのは一刻も早くやめるべきです。
 オーストラリアはウランが採掘されるのになぜ原発がないか。それは単純な話。反対運動があったこともありますが、コストがかかるから。オーストラリアは石炭や石油がとれるのにわざわざ金がかかって危険なウランを使う理由がないのです。
 本著は日本の原発とオーストラリア・ウラン採掘の関係を扱った数少ない著作。日本でウランが掘れるとか、リサイクルしてるとか勘違いしている人は今も多いのだろうか?
(★★★☆)

【オーストラリア入門】 竹田 いさみ,永野 隆行,森 健
 オーストラリア入門というより百科事典的な本。歴史、政治、文化、経済、自然などなんでも載っているので全部読まないで興味あるとこだけ読んでもいいでしょう。私が読んだのは第二版で2007年に出版されたものなので内容も比較的新しいです。本著はオーストラリアに行く前に半分ぐらい読んで帰ってきてから全部読みました。
 オーストラリアは元はアボリジニの国でしたが白人が入ってきて土地を奪っていきました。米国と似ている。しかし、ヨーロッパから遠すぎるため米国のように産業を発展させる方向にはいかず人口もそれほど増えずある意味平和な国です。産業としては観光業と鉱業が今も中心となっています。資源は豊富で世界に輸出しています。牛肉や穀類、ワインも有力な輸出産業となっています。オーストラリアではほぼオーストラリアワインしか売っていませんでした。ワインの値段は他の物価に比べてかなり安め。牛肉に関しては日本人は肉の好みが違うので日本人用の牛を飼育している(牧草でなく穀物を主エサにする)。オージービーフとか言って日本人は喜んで食べてるけどあれは日本向けオージービーフなのだった(^^;
 映画の話もけっこう書いてあります。最近はオーストラリア映画もそれなりの地位を確保していますが、はじまりはやはりメル・ギブソンのマッドマックスだね。アボリジニの分離政策を描いた「裸足の1500マイル」は私も見て印象に残ってる映画ですが、オーストラリア的にも重要な映画だったようだ。
 日本との関係で言うと第二次大戦の際にオーストラリアに日本軍が空爆し捕虜を泰緬鐵道で強制労働させたくさん殺したという暗い過去があります。その割にオーストラリアは日本に親近感を持っており、貿易面でも輸出の1位が日本です。ありがたいことです。日本とオーストラリアの結びつきはけっこう深いのです。
 とにかく、オーストラリアは行ってみてけっこう気に入りました。今回はケアンズでしたが機会あれば別の都市にも行ってみたい。
(★★★)

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読書な毎日(209)

【電通と原発報道】 本間 龍
 著者は元博報堂の社員だった人で原発と電通というより広告代理店とメディアとスポンサーの関係について書いてある本です。著者は現在は代理店とは縁のない世界にいるそうで遠慮なく書いてあります。
 代理店業界の1位はご存知の通り電通で2位が博報堂。以下その他というぐらい差があるのがこの業界。電通の強さはメディア枠を多く既に押さえているところにあります。つまり枠をある意味言い値でスポンサーに提供できるということ。当然ながらメディアにとってはうれしい話。とりあえず電通が枠を買ってくれてスポンサーを探してくれるのですから。この持ちつもたれつの関係はTVの草創期からはじまっています。日本のTV放送がはじまったのは1953年。アメリカの日本占領が解除された直後です。日本のメディアのあり方が今のようにお上に従順で自主規制ばかりするようになってしまったのはこの時期が大きく影響しているでしょう。
 電通は正にTVと一緒に大きくなった会社です。歴史としては博報堂の方が古い。インターネットが出現するまでは正にTVと電通の天下でした。しかし、その王道は近頃通用しなくなっています。居間にTVがあってみんなで座って同じ時間に同じ画面を見ているというライフスタイルがインターネットや携帯端末の登場によって消失したからです。視聴率の高い番組に広告をうっておけば良いという時代は終わったのです。その状況の中で広告業界はどうすれば消費者に宣伝が届くか試行錯誤しているのです。
 電通はコネ通とも呼ばれ、有力者やスポンサーの子息を採用もしていてその政治力に影響されることも多いようではありますが、結局は金をたくさん出すスポンサーのいいなりの企業なのです。金づるは最大限の努力を惜しまず守る。ネガティブな情報や事故があれば広がらないように工作する。だから東電だってあれほどの事故が起こしても必死で守ろうとしていたのです。
 電力会社が大量の広告をうつようになったのはわりと最近の話。1999年のJCO事故が契機になっています。あれで危機を感じた原子力村が原子力の悪いイメージを払拭するために大量の広告を打ち、特に情報・ニュース系の番組のスポンサーとなって目を光らせるようになった。だから原子力のネガティブなニュースはほとんどのぼらず、いつの間にか54基もつくられてしまったのだ。
 ところが現状は東電の広告は全くなくなりました。電事連の広告も全くやっていません。事故直後は”節電しろ!”という恫喝するような広告をやっていましたが、ついに彼らを広告がうてない状況に追い込んだのです。これは大きな勝利と言ってよいでしょう。今後少なくとも”東電”という名前で広告をうつことは不可能でしょう。それが証拠にでんこは引退し、ピーアール館もしめざるをえなくなりました。広告業界もこの状況をようやく理解したでしょう。東電からはもう二度と広告が出ないことを。
 東電はデカイし政治力も持っているのでなかなか観念しない。でも、東電と原発はいつか消えてなくなることでしょう。イメージアップは不可能だし、これだけのことをやらかしたのですから。
 本著は東電だけでなく他の大スポンサーのこともいろいろ書いてありますが概して大スポンサーというのは性格が悪いようだ。電器業界の松下、食品業界の日清、洗剤業界の花王、自動車業界のトヨタなど。我が家はどれももともと買わないけどね。性格の悪さは商品に出るのだ。
 本著を読んでホッとしたのは広告業界では義理や人情よりカネが重要とわかったこと。つまり金の切れ目が縁の切れ目。東電と電通の蜜月は既に終了したということです。電通のようなイメージ戦略のプロを失った東電はただ滅びゆくのみ。原発ももちろんオシマイ。
(★★★★)

【私が愛した東京電力】 蓮池 透
 拉致被害者の蓮池薫の兄の手記。彼が東電に勤めていたという話は聞いていたがこんな本を出すとは。蓮池透氏自身は事故前から東電を退職していましたが、東電に入社し福島原発、柏崎原発、核燃料サイクルと原発畑をずっと歩んできた人。自分が長年勤めてきた会社に対する愛の鞭と言って良いのが本著です。
 彼の原発に対する結論は段階的廃炉による脱原発。再処理は廃止です。理由は核廃棄物問題が解決する見込みがないことと、これ以上核廃棄物を増やせないことによります。彼も原子力村の住人ですから原発の安全性にはある程度の自身を持っていたようです。だから今回の事故はショックだったのです。だから、言わなければならないということで彼は”脱原発”を表に立って言うようになったのです。
 さすが現場の人間だっただけあり本著の内容には凄味があります。原発というのは米国のGEのターンキー契約による代物だそう。つまり自動車と同じ。東電はキーをもらって運転しているだけで壊れても直せないのです。東芝や三菱も設計図通りにつくってるだけのライセンス生産。
 東電はいばってると思っていましたが更にいばってるのはやはり官僚だった。東電には官僚用の会議室があり、そこには官僚のすきな飲み物を冷やしとく冷蔵庫もあったそうだ。日本のガンはホントこの官僚様なんだよな。
 先輩にわざと被爆させられるようなイジメを受けたこともあるそうだ。ちなみに蓮池さんの子どもは全員女の子だそう。
 蓮池さんがこのような本を出したのは東電を愛するがゆえ。東電に変わってほしいからです。ところが東電はその愛に応える様子が全くありません。蓮池さんはツイッターをやっていて私もフォローしていますが、最近は東電や原子力に愛想つかしぎみのように見えます。もう彼らに自浄能力を期待するのは無理のようだ。私もこの本を読んだ当時(半年ぐらい前)はまだ段階的廃炉を提唱していました。原子力村にも生活があると思っていたからです。ところが彼らの反省のない様子を見せられ続け”即廃炉派”に転向しました。もうダメです。彼らに配慮していたら地球が滅びてしまいます。
 たぶん次に蓮池さんが本を出すなら「私が愛していた東京電力」になることでしょう。
(★★★★)

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水洗トイレロータンクの修繕メモ

 我が家も築10年ということで、あちこちがへたってきた。先日はエアコンを交換しましたが、1階のトイレのタンク内(ロータンク)で水がポタポタ漏れてることに気がついた。フタを開けてみると浮き(ボール)の根元のあたりから漏れている。修理頼むか?自分で直せるものか?しらべてみると、これはボールタップという部品で交換できるよう。というわけで簡単に考えてボールタップをネット注文。しかし、簡単には解決しなかったのだ!この後約2週間にわたる奮闘!?を誰かの役にたつかもしれないのでメモしおきます。

 まず我が家のトイレはINAX製だった。後にわかるがこのINAXというメーカーは独自の部品を多用していて標準規格ものがくっつかないことが多い。つくだろうと思ってネット注文したカクダイのロータンク用ボールタップ 662-310はそのままではくっつかなかった。こんなもんの規格は同じだろうと思ったのだが、INAX DT-3810というロータンクは特殊な給水ホースを使っていた。通常の水道はG1/2という規格の口金でつながってる。給水栓はこの規格なのだがそこからつながっている給水ホースが特殊で工具ネジなしでパチッとはまるジョイント方式になっている。これがアダになりG1/2の口金につかない。いったんばらしたが断念しボールタップを元に戻す。
 ネットでこれにあたるものを探したが見つからない。シマホ(島忠)に行けばなんか手がかりがつかめるのではと思って行き、水道担当の店員に聞いてみるがこれは特殊で扱ってないと言われる。ナンダトー!
 一旦シマホから帰って構成を考え直す。元の給水栓は規格品だから、根元のホースから変えてしまえ!しかし、ホースが入るロータンクの穴が微妙に小さい。G1/2の袋ナットがひょっとして通らないのではとも思ったが、ボールタップのG1/2ナットを通してみたところスッと通った。よし、ホースをステンレスフレキ管(約800円)にかえてしまえー、というわけで再びシマホへ。
 これで解決だと思って買ってきたフレキ管を通そうとするがなんと穴を通らない。袋ナットが微妙にデカイのだ。強引に押し込もうとしてみるがやはり無理。ばらしたボールタップを再び戻す。私は何度トイレをばらしてんだー!
 しかし、通らないとはいえナットの山を削ればなんとかなりそう。というわけで金属ヤスリを探すが我が家にはなかった。会社の工具箱には確かあったはず...というわけで1日金属ヤスリを失敬してナットの山を削る。何やってるの?というキッズの妨害工作をかわしながらもなんとか通るまでに削る!やったーついにトイレに勝った!と達成感にひたったのだが、なんと水漏れは直らなかった。新しいボールタップも付け根から水がポタポタたれる。ひょっとしてタンクに穴でもあいているのか?と思いタンク内を調べて見たところ、ゴム製のフロート弁が経年変化で劣化し、このすきまからチョロチョロ水が漏れていた。なんと!苦闘したボールタップは関係なかったのだ。
 再びシマホへ。INAX用のフロート弁(900円ぐらい)を購入し交換。今度こそ水漏れはおさまった。せっかく交換したボールタップはそのまま使うことにしたのだった。

 おそらくプロの修理人に頼めば一瞬でフロート弁に問題があることに気がついただろう。ボールタップから水ポタポタなっていたらまずはフロート弁を疑ってみよう。たぶんこのボールタップというのはそう壊れるものではないだろうからね。
 ちなみに我が家には同じ構造のトイレが二階にもあるのだがこっちは全く漏れていない。1階と2階ということで環境や使用頻度に違いはもちろんありますが。

 今回、私の労力を0円とすれば、部品代はしめて5000円だった。修理を頼めばおそらく1万円ぐらいだったろう。今回意地でも直したのは、途中で断念するのが悔しかったのもあるが、先日読んだ本に”オーストララリア人は何でも自分で修繕する”というのがあったから。彼は自分らで何でも直すので、見かけのGDPは低いが生活レベルは高いそうなのだ。オーストラリア人に負けてたまるか!と思いながら私はトイレと格闘。おかげさまで水道まわりのスキルが20ポイントぐらい上昇。トイレのロータンクはもう手の内だーー!

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