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新最近みた映画(117)

【誰が電気自動車を殺したか?】 クリス・ペイン
 2006年公開のドキュメンタリー映画。1990年州当局は90年、カリフォルニアは州内で走る新車の10%を、03年から「無排ガス車」とするよう義務づけた。GM からはEV1という電気自動車がリース販売され、順番待ちになるぐらい好評だったが、需要がないの一言で2003年すべて強制的に回収されてしまった。EV1以外の電気自動車トヨタやホンダのEVも同様で、街から電気自動車は消えてしまった。いったい誰が電気自動車を殺したのか。ちなみに時の大統領はあのブッシュ。
 映画ではミステリータッチに犯人を探り出していきます。様々な要因の共犯ではあるのですが、主犯格はやはり石油=エネルギー業界。電気自動車はバッテリのコストを除けば、ランニングコストはガソリンに比べはるかに安い。約1/10。騒音も排ガスもない。また、ポルシェを上回る加速性能を持っています。つまりガソリン車に勝ち目がないということ。だから政治力使ってつぶしちゃったんだね。
 回収されたEV1は、実験したり再利用するとの話だったのですが、ある日、EV1を返して!と訴える元オーナーを置き去りにどこかヘ運び出されてしまう。そして全てスクラップに。まるで電気自動車の集団虐殺を見ているようでした。なんと酷い....。
 石油業界もいつまでもガソリン車の時代が続くとは思っていません。しかし、次の時代の車は電気自動車にしたくない。なぜなら、ガソリンスタンドが不要になってしまうから。というわけで、燃料電池車をなんとか実用化しようとがんばっています。これならガソリンスタンド変わる水素スタンドが必要です。けれど、燃料電池車はかなり課題が多い。まず、コストと機器自体の複雑さ。水素貯蔵の問題と航続距離。無駄な排熱。革命的な発明でもない限り現状、実用化はほぼ無理な状態。つまり”もんじゅ”のようなものです。そのつなぎとしてうまれたのがハイブリットカー。こいつなら頻度は少なくなるがガソリンスタンドにはきてくれます。というわけで米国でもハイブリットカーが売れたわけだ。しかし、ハイブリットはあくまでつなぎの技術。米国でも電気自動車が発売されはじめています。
 そんな時代の流れを受けて本作の続編が近日米国で公開されます。その名も「電気自動車の逆襲(Revenge of the Electric Car)」サブタイトル!?は「IT'S ALIVE」。皆殺しにされたかと思った電気自動車は密かに復讐の機会をうかがい、新しい技術を磨いていたのだった!ポスターや予告編がターミネーターっぽくてかっこいいぞ(^^;
 日本では本作はなんと未公開でした。日本の石油業界もアメリカの子分みたいなものだからね。というわけで、続編も日本で公開されるかあやしいところです。すごく見たいのですが!
 今のところ日本のバッテリ技術はトップクラスだし、ウルトラキャパシタという新しい蓄電技術も開発されていますから、早く日本も電気自動車に転換すべき。空気もきれいになるし、停電時の蓄電池にもなります。さっさと原発やめてスマートグリッドにしよう!
 ちなみに日本でも既に昨年から三菱と日産がEV売ってます。補助金引いて300万円弱。家庭用電源で充電できるし、無税車なのでランニングコストは超安い。来年トヨタとホンダも出す予定。自動車業界も変わらなきゃ。
(★★★★)

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