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読書な毎日(201)

【ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命】 上杉 隆
 現在大活躍中!?のフリージャーナリスト上杉氏のメディア論。上杉氏と言えば、鳩山邦夫の元秘書で本籍はゴルフジャーナリストだそうですが、記者クラブと官房機密費問題の追求で頭角をあらわしてきたジャーナリストです。本著3.11原発震災の前に出版されています。
 まず、ウィキリークスについての言及。日本でのウィキリークスは否定的な報道が多く”暴露サイト”という表現をされています。しかし、上杉氏はウィキリークスの登場によってメディアが新たなステージに入ったと見ています。ウィキリークスとはオーストラリア出身のジュリアン・アサーンジが主催する内部告発メディア。情報提供者の身元を秘匿することを約束しています。今までの投稿系メディアは情報提供者の身元を守るものではありません。当局の要請があればあっさり情報を渡してしまいます。例えばyoutubeに投稿してあげられたsengoku38さんのように。また、ウィキリークスは世界中からの寄付で成り立っているためどこかの資本の介入を受けることがありません。
 当初は比較的好意的にウィキリークスを世界は見ていました。しかし、米国の機密文書を続々と公開はじめたあたりから、特に米国の姿勢が変化。まるでウィキリークスがテロリストのような扱いです。ノルウェーに圧力かけてアサーンジを強姦容疑で提訴させる。ウィキリークスが公開している機密文書に関してはスルーで別件ハレンチ容疑でアサーンジの身柄確保を狙っています。アサーンジは自分が拘束されたら、とっておき?の機密文書を公開すると公言しています。そんなウィキリークスに世界はいろんな意味で注目しています。
 日本に関しては今までそれほど重要ではない文書しか公開されていなかったのですがこのGWあたりから、ウィキリークスの攻勢が日本でもはじまりました。ウィキリークスは自らのサイトに公開するだけではなく、複数マスメディアにもその文書を検証あわせて渡し、同時に公開するという手法をとっています。日本で選ばれたマスコミは朝日新聞でした。しかし、日本のメディアで選ばれたのはこれだけ。あとはニューヨーク・タイムズにも同じ情報をリークしているようです。内容についての検証はここでは控えますが、ついに黒船が日本にも来てしまいました!今のところまだ、政府もマスコミも半分無視の状態を決め込んでいますが、いつまでもトボケルのは無理な話でしょう。
 こんな状況が日本に来ることを予見して上杉 隆らが立ち上げたのが自由報道協会(最近”仮”がはずれました)です。現在のマスコミというのは記者クラブが牛耳っていてここに入れないフリーや週刊誌、弱小マスコミや海外の記者もここから排除されています。記者クラブでは歌舞伎の芝居のような台本通りの会見が行われ、政府や大企業の思惑通りのニュースが配信されます。今回の原発震災の会見も当初はこの状態だったのですが、あまりに大きな事件だったので記者クラブの屋台骨がついに揺らぎはじめ、ゲリラ戦のようにフリー記者らが突入。そこについにやってきましたウィキリークス爆弾が日本にも落下という状況です。戦後築きあげられた 官僚、マスコミ、自民党、経済界の城がついに崩れ落ちよとしています。ウィキリークスが日本関連の文書を公開しはじめたのは今が日本にとっての大きな転換点であると認識しているからに他なりません。
 やや読みづらい部分もありますが、そんな訳でこの本は今読むべき本です。日本が今どういう立場におかれ状況であるかを理解するのに役立つことでしょう。
(★★★★)

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