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読書な毎日(200)

【原発被曝—東海村とチェルノブイリの教訓】 広河 隆一
 この本は以前に購入して読んだのですが、感想文を書き忘れていたようなので、再読してここに感想文を書きます。2001年出版ですが、現在この本は絶版になっています。
 東海村とチェルノブイリ事故のレポートです。この本を再読した理由はもちろんあの福島原発事故です。チェルノブイリはヒトゴトではなく日本人の問題になってしまいました。事故の性質は違いますが、その後の政府の対応などは驚くほどチェルノブイリと類似しています。何が起こっているかを住民に伝えず、汚染はたいしたことはないとウソをつく。事故後の健康被害はほとんど認めない。日本のJCOも同じでしたが、今度の福島は規模が違います。まだ収束していませんから、チェルノブイリを上回る可能性だってあります。それにしても東電と官僚と政府の無能ぶりは目を覆うばかり....。というわけで、自分たちの身は自分で守るしかないのです。北斗の拳のように....。
 まだ、事故後の健康被害の段階にはなっていませんが、今後甲状腺ガンや白血病で子どもたち中心に被害を受けることになるでしょう。考えただけでも恐ろしい。
 東電の3.11事故は2011年に起きましたが、遅かれ早かれ地震が来ようが来まいがいつかは起きていた事故でしょう。原発を止めない限り同様の事故はまた起きます。予備電源を水のかからないところに置いても、また想定外の何かが起こってしまうのです。これは日本に限ったことではありません、原発ある限り世界のどこかでもまた起こるのです。原発は一旦アンコントロールの状態になってしまったらもう人間の手に負えなくなる非常に危険なプラントなのです。
 本著は精力的な取材に裏打ちされたすばらしい本です。これを読んでまだ原発が必要だなんて言える人がはたしているのでしょうか?それでも欲しい人は自分の家の庭で福島の使用済燃料一本ぐらい引き受けて孫、子の代まで冷やしてくれ。
(★★★★☆)

【御巣鷹山と生きる―日航機墜落事故遺族の25年】 美谷島 邦子
 日航機墜落事故の遺族の著者の手記。日航機が墜落したのは1985年。当時私はまだ中学生で、そのコトの重大さにそれほど気がついておらず、飛行機ってのは墜落すると大変なもんだぐらいにしか思いませんでした。しかし、この事故は今振り返って見ると不自然な点が多々あるのです。
 本著はその不自然な点に突っ込んでいる訳ではなく、遺族たちのつらく長い25年について語っている本です。突然家族を奪われ、遺体も原型をとどめない状態になってしまった遺族の悲しみはそれは深かったことでしょう。著者の場合は10歳の息子のはじめての一人旅だったそうです。
 息子が帰らないことがわかった彼女は二度とこのような事故が起こらないように、遺族会をつくり事故原因の究明を求めました。しかし、なかなか原因究明は進まず出てきた報告書は納得のゆくものではなかった。今のところこの事故は、事故機が7年前に起こした尻もち事故の修理の不具合により圧力隔壁が破断し、墜落したということになっています。しかし、先にも書いた通り不自然な点が多いのです。主なもの並べると。圧力隔壁がひび割れたぐらいで、尾翼が吹き飛んで、尾翼の油圧系が全損した。尾翼が吹き飛ぶほど空気の吹き出しがあったのに、乗客は誰一人吸い出されず、キャビンの空気は安全に保たれていた。吹き飛ばされた尾翼が今だ回収されていない。エンジンの出力調整で、機体をコントロールしていた同機は羽田もしくは横田基地に向かっていたようだが、急遽北方向に進路を変更し、山に垂直降下のごとく墜落した。ボイスレコーダーもフライトレコーダーも見つかっていない。生存者がいて墜落現場も分かっていたはずなのに翌朝まで救出活動は行われなかった。エンジンがミサイルが命中したかごとくバラバラになっていた。
 これはあくまで仮説ですが、自衛隊の標的機が日航機の後部に激突し、日航機は山中で自衛隊機に撃墜された、事故を隠すため。ちなみに当時の総理は中曽根。
 とにかく悲惨な事故でした。そしてこの事故には何かがやはり隠されていると私は思います。
 本著は彼の亡くなった息子の健ちゃんの話ばかり書いてあるので、一人っ子なのかと思ったら姉と兄がいるようなのです。彼ら兄弟もたいへんだったことでしょう。事故とは何と残酷な。
(★★★★)

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