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読書な毎日(194)

【アメリカは変われるか?―立ち上がる市民たち! 】 堤 未果
 本著は月刊クレスコに連載されたものを単行本化したものです。オバマ後の米国について書いてあります。短くまとめた短編レポートがまとまった感じの本で、いつものテンポの良い未果節は健在で読みやすいです。
 オバマに対して期待はしながらもけっこう辛めの論評が多い。今までの米国がそう簡単に変わるものではないが、ブッシュからは大きな転換であるのだからもっと応援してもいいと私は思うのですが。
 米系の既得権益にしがみついてる人たちは別にして、一般的には”アメリカにはもうだめかもしれない”というのがけっこう広がってると思われます。同時に日本もだめかもしれない。そして自分たも大丈夫だろうかとなるのでしょうが。
 アメリカモデルは既に破綻してると言って良いのでしょう。同時に日本もかなりアメリカに突っ込んでいるので同様にかなりやばい。とはいえ日本に住んでるのですから自民党と官僚が焦土にしてしまった日本を持続可能な社会まで立て直さなければならない。日本を復興するのがこれからの世代の仕事なのでしょう。
(★★★)

【平和って何だろう】
 足立 力也
 コスタリカ専門家の著者が、平和とは何かというのをコスタリカな視点から分析している本。コスタリカというのは中米の国ですが、軍隊を持っていないということで有名な国。しかし、ご存知の通り中米は政情不安定な地域で、コスタリカが現在のかたちになるまでには紆余曲折がった。内戦があり他国の干渉もあり武装闘争もあった。武力がなければ安心できないという地域だったはずなのだが、丸腰になることにより隣国を安心させることができたのです。武力を競うのではなく、武力を持たないことにより地域の安定化を図ったのです。また、軍を持たないことによりクーデターを防ぐという意味もあります。
 ひるがえって日本はどうかと言えば、自衛隊という世界でも有数の軍隊を持っています。しかし、憲法では軍隊を持っていないことになっているのでこれを自衛隊と呼んでいます。しかし、自衛隊は憲法があるおかげで戦後他国の軍隊と交戦してないわけです。
 著者ももともとコスタリカに詳しかったわけではなく、どんな国か興味があったから彼の地へわたり暮らしてみることにより理解が深まったのです。軍隊がないことだけではなく、自然の豊かさ、産業や人々の暮らしなどコスタリカ全般について言及されており、コスタリカ入門書として好著と言えるでしょう。本著を読めばコスタリカに行ってみたくなることでしょう。
(★★★☆)

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