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新最近みた映画(107)

【1000の言葉よりも -報道写真家ジブ・コーレン】 ソロ・アヴィタル
 イスラエル在住のイスラエル人写真家のドキュメンタリー。彼を有名にしたのは、イスラエルで起きた自爆テロ現場の写真でDAYS JAPANにも載っていました。彼はこの1枚で有名になったが、この1枚でパレスチナ問題から抜けられなくもなってしまったようです。今でもこの写真を撮ったときのことははっきり覚えていて、しばらくはその現場には行けなかったそうです。
 事件の一報が入ると彼はカメラをかついでバイクに飛び乗り現場に急行します。しかし、彼は報道写真だけでなく自然やポートレートも撮っていてこれも素晴らしい写真です。
 とても静かで穏やかな感じの人ですが、決めた方向にはまっすぐ進んでいる感じがしました。美しいモデルの妻と子どもたちと暮らし、事件が起きればすっと立ち上がる。
 何が彼を動かしているかと言えば、今起こっている状況を伝えることによって良い方向に変わると信じているからなのでしょう。彼はイスラエル人ですが、イスラエル人としてではなく、そこに住む人間として写真を撮り続けているのでしょう。
(★★★★)

【アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生】 バーバラ・リーボヴィッツ
 米国の女性写真家のドキュメンタリー。監督は実の妹、というわけでかなり密着した感じで撮れています。リーボヴィッツは知りませんでしたが、見たことのある写真はありました。
 彼女のキャリアのスタートはローリングストーン誌。当時は女のカメラマンは珍しく様々な面でたいへんだったようです。次第に写真が評価されお声もかかるようになり、表紙の写真も何枚も手がけています。以降ヴァニティ・フェア誌、ヴォーグ誌に移籍し現在に至ります。
 彼女の写真の手法は、自然体を撮るのではなく、舞台セットをつくり被写体にも様々な飾りつけをし、絵画のような世界を創り出して撮るというもの。
 子どもはいるものの結婚はしておらず、彼女自身はレズビアンのようです。スーザン・ソンタグ晩年の恋人だったようで、そのくだりの部分も本作に出てきます。彼女はソンタグからかなり影響を受けているようで、華やかな芸能界だけでなく戦争や飢餓にも目を向けています。
 写真家のドキュメンタリーは絵になるものと、社会問題、そして意識の高い一流の人物を撮ってるということもあり興味深いものが多いです。
(★★★★)

【チャーリー・ウィルソンズ・ウォー】 マイク・ニコルズ
 トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン。舞台は1980年代のアメリカ。テキサスの下院議員のウィルソンズ(ハンクス)は富豪の(ロバーツ)から、アフガニスタンの人々を救って欲しいと頼まれる。政治問題にはあまり興味のない!?ウィルソンズだったがCIAの外れモノの諜報員(ホフマン)と組み新兵器スティンガーをムジャヒディンたちへ贈る。これが大当たりし、ソ連のヘリコプターはジャンジャン撃ち落とされてアフガンから撤退することになるのだ。
 コメディタッチで結果オーライ的な感じで何か違和感のある映画でした。ウィルソンズは信念があって行動してるわけではなく、最後の場面で平和が訪れたアフガンの学校建設の予算がつかなくっても”まあ、仕方ないか”で終わりなのです。アメリカの議員は適当に仕事してるってことを見せたい映画なんでしょうか(^^;; 実際、同じアフガンを20年後には米軍が侵攻してるわけで、アメリカのやってること自体変なんですがね。
 せっかくの豪華俳優なんだから、もっとメッセージ性のある映画つくったら良かったのに。
(★★☆)

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