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新最近みた映画(106)

【実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)】 若松 孝二
 坂井 真紀、ARATA、並木 愛枝、地曵 豪。1972年に起きたあさま山荘たてこもり事件。ここに至るまでの日本赤軍を描いた映画。私が生まれたころの話ということで、事件があったというのは知っていてもそれがなんだったかというのは知らず。
 しかし、この映画で描かれているこの事件は知らなかっただけに衝撃的でした。歴史の事実ですから、ネタバレで書いてしまいますが。革命を起こそうと集まった学生集団が山にこもって武装闘争のための訓練をしています。しかし、この時点で日本赤軍の中心メンバーはほとんどが捉えられ、リーダーとしては格落ちの人しか残っていません。重信メイも中東へ亡命しています。山にこもった、若者ばかりの集団は次第に内向きになっていきシゴキの行き過ぎた状態に。そして、ちょっとした言動や恰好でいちゃもんをつけられ「おまえは”総括”できていない!」となってリンチされ、死ぬまでいってしまいます。見ていて気分が悪くなってきました(映像がキモイのではなく、人としてやってることがヒドイので)。しかし、人が死んでも止まりません。ついていけないと感じた人は逃げだし、ゴールが何だかわからなくなった彼らを警察が追い詰めていきます。その終着点があの”あさま山荘”だったわけです。あそこにたてこもった4人は日本赤軍で言うと、かなり脇役の部類で追い詰めなければあんなことにはならなかったのではと思います。
 永田洋子と森恒夫はこの山ごもり組のリーダーであり、彼らが主導してこのリンチ事件をつくってしまうのですが、彼らはあさま山荘の前にあっさりと警察に捕まってしまいます。この永田は現在も死刑囚として収監されていますが、森は裁判の前に拘置所で自殺してしまいます。
 あさま山荘事件と言うと民間人を盾に立てこもった悪者の日本赤軍が警察に抵抗し、警察はこれを奮闘して排除した事件としてばかり伝えられています。しかし、実際は弱りきって脅威でなくなった日本赤軍を追い詰め、メディアを使って警察の力を見せつけた、という事件だったわけです。あまりにもステレオタイプなあさま山荘を別の角度から見るこの映画は多くの人が見るべきでしょう。
 しかし、今になってこの事件を映画化し、これだけ迫力あるものをつくれるってのはすごいことだなと関心しました。若松監督の過去の映画はタイトルは知ってるけども見たことないものばかりだったので、機会あれば見直してみたい。
(★★★★☆)

【シンデレラ・ストーリー】
 マーク・ロスマン
 ヒラリー・ダフ、チャド・マイケル・マーレイ、ジェニファー・クーリッジ。舞台は現代のアメリカ。父と娘のサムは仲良く二人で暮らしていたのだが、父は二人の連れ子の娘のいる女性と再婚。けれど、間もなく父は地震で死んでしまう。残されたサムを継母と娘二人に召使いのように使われるのだった。という具合に、シンデレラを現代にはめたストーリー。けれど出てくる人たちは特に金持ちではなく、王子も自動車修理工場の息子。
 普通におもしろいラブコメです。私は、ヒラリー・ダフというアメリカで人気の女優が見たかったのでこの映画みたわけなのですが、けっこう普通っぽい女の子。身長はむしろ低くて、ぽっちゃり型。演技は悪くないですが、特に特徴があるわけでもなし。ティーンアイドルというのは隣の女の子的なのがいいのかね。この映画は日本未公開なのですが、他のダフものもほとんどが未公開。近作のエージェント・オブ・ウォー(原題 WAR, INC.)は社会派の話題作だったのですが、これも未公開ですか(DVDリリースされてるの気がつかなかった)! WAR, INC.は見たかったのだ。
(★★★)

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