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コラムyokoze「市ヶ谷のパトリオット」

Patriot 金曜の夜にやたらヘリがとんでるなと思ったら、市ヶ谷の防衛庁にパトリオットを運んできていたのです。写真はgetty newsに出ていたもの。
ここは防衛庁の運動場で咲きそうな桜とパトリオットのとりあわせが妙にのどか。というかこんな開けた場所に無造作に置いといていいの(^^;?
 これはもちろん、北朝鮮のミサイル対策ということなんでしょう。北朝鮮が防衛庁狙ってると思ってるってことなんでしょうかね(^^; ちなみにパトリオットというのは、ごく限られた範囲内に向かって飛んできたミサイルに当たるかもしれないという程度のものです。普通に考えてもマッハ10で落ちてきたものを打ち落とすの難しいってわかります。
 市ヶ谷に配備したパトリオットがカバーする範囲はせいぜい防衛庁の敷地程度でしょう。我が家の方にそれて飛んできたり、着弾前に炸裂したり弾頭からデコイ(おとり弾)が出たらもうおしまい。
 昨日は、パトリオットを運んでいたトレーラーが道を間違えてUターンしようとしたら、柱にひっかかって動けなくなってしまったそうです。日本の危機意識とはまあ、この程度ってことでしょ(^^;;
 しかし、北朝鮮が”衛星”と言ってるのにハナから信じようとしないって言う姿勢はどうなんでしょうね。


○PAC3車両、秋田ではぐれて接触事故…3時間も立ち往生
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090330-00001006-yom-soci

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新最近みた映画(105)

【闇の子供たち】 阪本 順治
 江口 洋介、宮崎 あおい、妻夫木 聡。タイで子供の臓器移植が行われているという情報の取材をする南部(江口)と与田(妻夫木)はその問題の根底に、タイの貧困問題と幼児売春があると知る。しかし、取材を進めるうちに二人は自分たちの身が危険にさらされていることを知る。
 もっとドキュメンタリーっぽい映画かと思っていたのですが、ハードな社会派サスペンスです。扱っているネタもかなり物議を醸しそうな内容で、よくぞこれだけの俳優が揃いそして日本で映画化されたものだと関心しました。おそらく地上波では放映されないんじゃやないかな。
 ここで描かれていることは、ある程度事実なのでしょう。臓器移植しないと死んでしまう子供もあるでしょうが、その提供者は必ずいるわけです。タテマエ的にはその提供者は事故などで死んだことになっていますが、抜け道があるとこういうことが起こってしまうのです。
 子供が見るにはちょっとハードな映画で、PG-12とある通り中学生以上のこども向けです。
 以下ネタバレ。最後に南部がかつて、男児の児童買春をしていたことを匂わせるシーンがあり、そして南部は自殺してしまいます。不要な設定のような気もしましたが、観客が感情移入して見ていた南部がある面では加害者であったということなのでしょう。このシーンがあったことにより、”え、なんで?”と思い作品に立ち戻ったことにより、心にとまる作品になったなと、今感想文書いていて感じます。
(★★★☆)

【さよならいつかわかること】 ジェームズ・C・ストラウス
 ジョン・キューザック。イラク戦争に派兵されていた妻が戦死したという知らせが、夫(キューザック)に届く。二人の娘(12歳と8歳)にそのことを伝えなければと思いながらも伝えられない。彼は娘たちが行きたがっていたテーマパークへと仕事を休んで3人で長距離ドライブへと出かける。
 二人は軍のブートキャンプで知り合い結婚するが、夫の方は兵士として不適正で除隊しホームセンターで働いている。妻はそのまま軍に勤め、二人の子どもが生まれる。そして、イラクへの派兵そして戦死。本作はイラク戦争がどうこうということは訴えていません。交通事故でも同じことは起こるのですが、なんのためにやってるかよくわからないイラク戦争の犠牲です。こういう場合シンディ・シーハンのように怒りがイラク戦争に向かう場合もあるのでしょうが、多くは自分の家族が戦死したことが信じられず、ただ戸惑うだけなのでしょう。
 原題は”GRACE IS GONE”。GRACEは妻の名前。さよならいつかわかること、というのは妻の死のことなんでしょうが、ちょっと説明的なタイトルだな。
 こどもに言い出せないというのはわかるけど、このオヤジはちょっとウジウジしすぎのように感じました。こういうことは、タイトルの通り!?いつかわかることなんですから親しい人ほど早く伝えなければいけません。お父さんの不可解な行動を娘たちは不審に思い、パパは”仕事クビになったのかな?”と心配してしまいます。結果的に余計な心配をかけることになるのです。
 キューザックは今までにないタイプの役柄で、やや太りぎみのオヤジ体型にしています。役者もたいへんだね。
(★★★)

【ファウンテン 永遠につづく愛】
 ダーレン・アロノフスキー
 ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ。脳外科医のトマス(ジャックマン)の妻イザベル(ワイズ)には脳腫瘍ができて、生命の危険にある。トマスはなんとか妻を助ける新薬をつくろうと研究している。
 いきなりマヤ文明の原住民に追いかけられるジャックマンが出てきてなんだこれは前世なのか?と思ったらこのシーンはワイズが書いてる物語の話。マヤ文明と現実が交互に挿入され、更にスキンヘッドのジャックマンの夢の世界?が出てきたりもします。雰囲気もあり、映像も非常に凝っている力作ですが、一般受けは全く考えていない感じ。よくわからないところもあるのですが、それも仕方ないところ。なにしろ、主演のジャックマンも理解してないよう。メイキングでそのように語っています。というわけでストーリーや構成を追うというより感じる映画なんですね。ちょっと仕掛けのあるラブストーりーなのかなと思っていたので見てちょっとびっくり。
 監督はこの映画でレイチェル・ワイズと結婚し、その後レスラーという全然テーマの違そうな映画をとっています。プロレスラーに興味ないけどレスラーがどんな映画なのか興味出てきました。
(★★★☆)

【セレブの種】 スパイク・リー
 アンソニー・マッキー、ケリー・ワシントン、モニカ・ベルッチ。優秀なビジネスマンだったジャック(マッキー)だが上司の不正を告発したため、解雇され再就職もできなくなってしまう。そんなときかつての恋人より、レズビアンに精子を提供しないかと誘われる。
 レズビアンこぞって欲しがるセレブの種という感じの男でないので、そこでなんかリアリティが薄くなってしまいます(^^; デンゼル・ワシントンみたいな黒人なら違和感ないけど、ウィル・スミスのインチキくさいそっくりさんみたいなのではね。ここは普通に白人のイケメンで良かったのでは。その方が人種差別という面でも訴えるところがあったのではないかなと思います。
(★★☆)

【きつねと猟犬】 アート・スティーヴンス、テッド・バーマン、リチャード・リッチ
 ディスニーのアニメ作品。おばあさんに拾われ育てられた狐トッドと、近所に住む犬コッパーは幼なじみで仲良しだったのだが、コッパーは猟犬として育てられる。ところが、ちょっとした誤解がもとでコッパーはトッドを憎むようになる。
 登場人物をワンコも少なくストーリーもシンプルな、子ども向きの良質のアニメです。ディズニーアニメは嫌らしいメッセージ!?が挿入されていることがよくあるのですが、本作はそれがありません。ディズニーはこういう地味な映画もつくるんですね。
(★★★☆)

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コラムyokoze「環境対策も米国追従のニッポン」

 米国でオバマ政権が昨年11月に誕生しました。彼はグリーンニューディールを唱え、環境産業で米国を復興させようとしています。それに呼応というより、追従するかたちで日本でも環境産業の事業や政策が矢継ぎ早に飛び出しています。目立つものをいくつかピックアップしてみましょう。

2008年5月
○東電、初のウィンドファームを静岡県に建設へ
http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q2/571510/
→今まで東電は自社設備としての風力発電は八丈島にたった一基!しかも500KWというハナクソみたいな風車しか持っていませんでした。台場にも新木場にもでっかい風車あるじゃん!と思うかもしれませんがあれらは全て民間会社や地方自治体、市民が建てた風車なのです。
 なんで東電が風車に消極的だったかと言えば、まず基本は電気余りの状況であるということ。省エネ技術がすすみ人口も増えなくなった日本ではもう発電所をあまりつくる必要がないのです。なのに一種の公共事業である原発は相変わらずつくられているので、風力発電なんてしみったれたものはつくりたくなかったのです。
 そんな、東電がウィンドファームをつくるというのは米国動向を見越してのことに違いありません。

2008年10月
○川崎市臨海部におけるメガソーラー発電の設置計画について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/08102001-j.html
→そして今度は東電が太陽光発電、しかも2メガソーラ発電所をつくるというのです。ちなみに東電製の太陽光発電所はいままでゼロ。日本は数年前まで世界一太陽光発電している国でしたが、これも民間会社や地方自治体、市民の家の屋根で発電して世界一だったのです。政府が本気を出して太陽光に力を入れたドイツにあっさり抜かれるのも当然のことなのです。

2008年12月
○住宅用太陽エネルギー利用機器導入促進事業(東京都)
http://www.tokyo-co2down.jp/c2-katei/k5/
→不完全ながらも環境対策としてディーゼル対策をした東京都の石原知事でしたが、以降はマラソンと東京オリンピックにしか興味ないのか環境対策らしいことはほとんどしていませんでした。それが突然の補助金です。NOと言える日本で有名になった知事ですが、これも米国追従政策ですね。

2009年1月
○住宅用太陽光導入支援対策費補助金制度
http://www.j-pec.or.jp/
→そして正月明け早々に国も太陽光パネルに補助金を出すことを決定しました。先の東京都の補助金とあわせると、東京ならパネル1KWあたりなんと17万円も補助金が出るということになります。

2009年2月
○太陽光発電:電力会社の「固定価格買い取り制度」導入へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090225k0000m020049000c.html?inb=yt
→英語ではフィードタリフと言うそうですが、ドイツで導入して成功している制度です。太陽光や風力などのエネルギーを高く買い取り、その上乗せ分を料金に上乗せするというものです。日本では2010年からはじめる予定で、既に設置してあるパネルにも摘要。今までは余剰電力を等価交換していたのですが、倍額の1KWあたり50円程度になります。これは大きいぞ!

 今後もおそらく、環境対策のものがどんどん出てくるでしょう。日本を変えるにはやはりアメリカを変えないとだめだったのだ(^^; ちなみに2月からはじまった新しいプリキュアの変身の言葉はオバマと同じ”チェインジ!”だったりします(^^;

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コラムyokoze「キーワードは国策捜査」

 今までは報道用語としては使われていなかった”国策捜査”という言葉が今度の小沢と西松建設の件で使われている。小沢自身は”国策捜査”という単語は使わなかったがそれを示唆することを記者会見で言い、それを受けて自民党も民主党もテレビの前でこの単語を使っている。
 ”国策捜査”という単語が一般的(政治マニア一般)に知られるようになったのは鈴木宗男事件からである。この事件で逮捕された外務官僚の佐藤 優の最初の著書”国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて ”によると、佐藤を取調中の検察官が”これは国策捜査だ”と言ったというのだ。だから検察官にとっては昔からある業界用語だったのだろう。
 国策捜査とは政府与党そして検察権力などのために行う捜査のことである。国策捜査のポイントはいくつかある。1つは”東京地検特捜部”が動くことだ。2つは捜査が行われることにより、与党あるいは検察にとって有利な状況が生まれること。そして、何らかの政治イベントと密接に関連した日にガサ入れが行われることが多い。マスコミはその様子ばかり報じ、消したい政治イベントはほとんど報道されなくなる。この3つ目は本来は主目的ではないはずなのだが、ここ最近の国策捜査はどうせやるなら一石二鳥と考えているのか、わざわざ日を選んでやっているように感じられる。
 今回の小沢の件はもちろん特捜部がやってます。岩手の話なのに。2つ目が実はけっこう疑問だったりします。検察としても与党としても政権交代はやむを得ないと思っているはずです。小沢にダメージ与え、もし交替したところで与党が反転攻勢をかけられる情勢ではありません。それに同罪の自民党議員がたくさんいるのですから、小沢だけというわけにいかなくなるでしょう。それが読めないようでは自民党はやはり終わってるということになります。
 というわけで3つ目が今回はもしかして主目的かもしれません。小沢の秘書が逮捕されガサ入れが入ったのは、給付金予算の再可決の前日でした。もし、小沢の秘書逮捕がなければテレビのニュースは小泉の欠席動向を含めこれ一色になったはずです。ところが小沢秘書が逮捕されたため、小泉欠席の報道はかなり小さくなり、造反議員もたった一人でした。この主目的!?は達成されましたから、あとは小沢はどうでもいいのかもね。
 国策捜査のときは今までのルールが変わることもままあります。秘書給与で逮捕された、山本譲二や辻清のときもそうでした。ホリエモンもそう。今までは、捕まえていなかったケースを突然捕まえるのです。今回の小沢の件もそれに当たると思われます。自民党議員も同じことやってますし、このやり方をしているには西松建設だけではないでしょう。国策捜査により、基準が突如変わったのです。
 しかし、”国策捜査”という言葉が普通に使われるようになってしまい検察は面白くないでしょう。小沢の側も検察に挑戦状をたたきつけてしまった恰好になっていますから、今回の件は検察の面子がたって、彼らが納得するまで必要以上に長引くかもしれません。自民党はすっかり脇役です。

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読書な毎日(183)

【ビルダーバーグ倶楽部】 ダニエル・エスチューリン
 ビルダーバーグとはロックフェラーを中心とした欧米の資産家、王族などが毎年集まって開催している会合のこと。1954年に開催された第一回の会合がオランダのビルダーバーグホテルで開催されたことによりそう呼ばれていて、今では出席者もこの会合をビルダーバーグと呼んでいるようです。著者のエスチューリンはカナダ在住のジャーナリスト。拷問死した父の遺志を継いでビルダーバーグを調べているそうです。本書はルポであるのですが、一部スパイ小説のように書いてあるところがあったり話も行ったりきたりするので少々読みにくい。
 ビルダーバーグの会合はどこで開催するか、そして何が話し合われているかについて著者は調査し、報道しています。彼は世界にビルダーバーグの存在を伝えるのに一役かっている人物で、暗殺の危機にも何度もあっています。コールマン博士と近い人のようで、コールマンの著書からの引用が目立ちます。ちなみにコールマンお得意の300人委員会はビルダーバーグの上位組織だそうです。
 ビルダーバーグは一種の懇談会のようなものです。世界の方向を決めるための会議というのはちょっとおおげさなのかもしれません。しかし、集まっているメンバーがメンバーだけに大きな影響を持つのです。米国の政治家はどちらかと言えばオブザーバー的に呼びつけられている感じです。例えば先のイラク戦争はビルダーバーグの意向には沿っていない戦争だったらしいのです。
 とは言え彼らも集まっているだけではなく世界をこうしたいという方向性を持っています。一番は現在の自分たちの地位、すなわちとびぬけた資産持った支配層の地位を守るということ。そのための手段がいろいろ話し合われています。彼は現在の地球の人口は多すぎると感じています。また、ごく一部の支配層以外は従順な奴隷であることを望んでいます。彼らの考える究極の世界は、世界統一政府のワンワールド。ビルダーバーグが支配層でその他は同じルールで縛り付け、ビルダーバーグ配下の国連軍が世界ににらみをきかせます。ビルダーバーグは米国並びに米軍は力を持ちすぎていると感じていて、米国を弱体化させようとしている。米国憲法にある、武器を持つ権利は邪魔なのです。
 具体的な話としては、ベリチップなどの体内埋め込み型の個人認識チップを世界中の人に埋め込み管理する。本著にはこのチップに関してかなりの章をさいています。チップにはパッシブ型に加え人間の体温の変化により発電して自分から電波を発信するアクティブ型のチップもある。これらチップを体に埋め込むというのはまだ一般的に抵抗があるが、このチップの利便性をメディアを使って宣伝し浸透させ、チップの入っていない人は変な人と思わせるぐらいまでにする。子どもの誘拐事件を大々的に取り上げて、子どもに埋めさせるというのも1手段。子どものときに埋めてしまえばもうチップは一生ものです(^^;
 このチップと電子マネーというのも密接に関係しています。チップで個人が認識できるのですから、ここに電子マネーの機能も結びつける。手ぶらで買い物ができるのです(^^; ビルダーバーグは現金も嫌っています。なぜなら、現金は彼らが把握できないお金だからです。電子マネーなら動きが監視できるし、電子的増やしたり減らしたり消したりと彼らが好きにできるからです(^^; そしてその電子マネーは地域通貨でない方がより良い。ユーロなんかはビルダーバーグの意向だそうだ。
 とはいえ、世界はビルダーバーグの意向通りにはなかなか進んではいません。彼らは世界を3つぐらいの経済圏にしたいと考えています。欧州地域と、アジア地域とアメリカ地域です。手始めに米国とカナダをくっつけようとしているそうだが、なかなか上手く進まない。また、欧州も欧州憲法でひとくくりにしてしまおうとしたが、フランスで否決され頓挫してしまいました。
 ビルダーバーグの思い通りにならないようにするにはどうしたら良いか。メディアの報道は鵜呑みにしない。地域を大事にし、ワンワールド的な動きには抗する。電子マネーの類は使わない。などでしょうか。そして、未だに王族がいてユダヤ人を中心とした金庫番のような人がいて彼らが世界を牛耳っているということを認識し、彼らの特権を奪うことです。
 本著は他の反体制的な本とちょっと違うことが書いてありなかなか興味深かったです。同意できないところもqりますが、一読をおすすめします。また、ちょっと不思議だったのはロックフェラーはじめ、多数のユダヤ人がビルダーバーグに参加しているというのにユダヤ人への言及が全くないこと。書くと何かまずいのかね?
(★★★★)

【電波利権】 池田 信夫
 電波業界、すなわちTVとか携帯電話とか無線などの話です。著者は元NHK。NHKとテレビ業界が既得権益として、いかに電波を安く使ってきたかということが書いてあります。NHKの内情というか権力模様についても詳しく解説してあります。
 電波業界に異変が起こったのは携帯電話が一般的になってから。携帯電話が増えるに従い携帯電話業界も多くの帯域を必要とするようになります。しかし、既にTVや無線など、使いやすい帯域の電波の多くは割り振られていて、携帯電話業界も多くの帯域をもらえません。しかも、後発の彼らには電波の使用料まで徴収されるようになります。その料金は個々の端末、すなわち消費者への負担となっています。ところがTVはどうかといえば、つい最近までは一銭も使用料を払っていませんでした。しかも、携帯電話から徴収した使用料を地デジ施設の普及のために使っているというのです。著者はそのことに怒っています。また、NHKのあり方にも怒っています。おそらくそれで著者はNHKをやめたのでしょう(^^; 新聞社もそうですが、NHKも政治部出身の人が官僚や議員とコネをつくり偉くなっていくそうです。彼らは上昇指向が強いだけで、TVはこれからどうなるべきかというビジョンはあまりない人たちのようです。著者は島会長については問題はあったがそれなりにビジョンがあったと評価していますが、その子分の海老沢大先生についてはボロクソに書いてます(^^; 現在のハイビジョン&地デジの流れをつくったのはもちろん海老沢大先生。地デジを東京、名古屋、大阪に加え地元の水戸でいち早くはじめたのも海老沢大先生の力によるものです。海老沢大先生は不祥事(ヤラセ番組と不正支出など)で辞任に追い込まれますが、横綱審議会の委員長として君臨し、今もNHKでは海老沢の息のかかった人物が要所に配置されています。
 ハイビジョン&地デジの推進は、電波利権を守るためにやっていると著者は見ています。デジタル化することにより、必要な電波帯域は減ることになります。そうなると、電波の帯域は不足していますからの返却を総務省から求められるでしょう。だから高画質の電波帯域を食うハイビジョン放送をで帯域を埋めている。他チャンネル化という手もありますが、既に多数のチャンネルをNHKはじめ既存放送局は持っているので、おそらくチャンネルを増やすことは認可されないのです。
 ハイビジョンの技術に関しては当初脚光を浴び、米国でも採用される予定でしたが反故になり、米国、欧州も違う方式でのHDTV規格となっています。つまりハイビジョンは日本だけの規格(なぜか加えてブラジルも採用しているよう)となっています。地デジに関しても今TV業界が必死にピーアールしていますが、はたしてこんな大きな投資をしてまで必要だろうか?と著者は疑問を呈しています。むしろIP通信、つまりインターネット経由で映像配信するという流れになっていくのではないだろうかとしています。ところが、今のTV業界はコンテンツがコピーされることを嫌いIP放送には消極的なのだとか。そう書いてるそばからNHKははじめましたね抜け駆けしてNHKオンデマンドなんてのを(^^; また、地方局はおそらく地デジの負担に耐えられないだろうと見ています。しかし、地デジってなんでそんなに金がかかるのでしょう。これも一種の権益でそれで金がかかるんだろうね。
 日本での地デジ移行は2012年までに完了する予定となっています。2012年にデジタルでない受像機を使っている家もたぶんけっこうあるでしょうが、そんなに混乱にはならないだろうと私は思います。TV好きの人は既に気がつかないうちに対応受像機買ってるでしょう。そうでない人は映らないなら見ないでもいいやとなるだろうし、地デジチューナーなんて今でも1万円しない値段で売ってるしね。それよりも著者の書いてるようにIP放送がより一般的になっているでしょう。youtubeとかgyaoのようにTV局じゃないところが電波を使わずに放送をはじめるのです。さて、そのとき現TV局はどうなってるだろうね。
(★★★★)

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