« 新最近みた映画(100) | トップページ | 脱Windows計画(11) »

読書な毎日(180)

【クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法】 今井 恭平
 死刑執行人を国民の中から抽選で選ぶ、国民死刑執行法が施行されている現代日本を舞台にした映画。クロカミというのは、その通知書のことです。このクロカミというのはアカガミとかイキガミとかからきてるのでしょう(^^;
 著者はアメリカの冤罪ムミアについて書いた本や、冤罪File という雑誌を編集するなど冤罪問題の専門家であり活動家です。本著は来年実施予定の”裁判員制度”から着想を得ているのでしょう。裁判員制度は死刑のボタンを押すわけではないですが似たようなものと言えます。検察側から死刑が求刑されていて、専門職の裁判官たちも”死刑”と見ている事件に関して裁判員が覆すことは不可能です。つまり死刑求刑のサイバンインガミ(なんという俗称がつくのかな(^^;)が届いた人はクロカミが届いたのと同じようなものなのです。本作はそれをわかりやすくするために、死刑執行法にしているのでしょう。
 読みやすい本ですので、裁判員制度のはじまる前に是非とも読んでおいた方がよい本です。
(★★★☆)

【あなたも作家になれる】 高橋 一清
 直木賞、芥川賞などの選考作を選ぶ仕事をしていた文藝春秋社の編集員だった著者の手記。作家になれるというより、著者の体験記に近い本です。どういう作品が賞で選ばれるかだけではなく、作家と編集者の関係や新人作家が育ってゆく様子など、作家に興味がある人だけでなく、本を読む人にとっても興味深い内容です。さすがこの業界で長く暮らし、たくさんの作品を読んでるだけのことはあります。
 作家というのはそう簡単になれるものではないし、それでメシ食ってくというのはたいへんな世界です。本を読んでる人って周り見てもそんなにたくさんいないし、印税ってのもたいしたことはない。ベストセラーになってる本は読みたくないような本ばっかしだしね(^^; というわけで、売れてるように見える優れた作家やジャーナリストもなかなか厳しい世界なのです。というわけで、そういう作家の本は図書館とか古本にしないで買うべきなんですよ。
 ちなみに私は作家になりたいというより、書きたいネタはあります。こうやって本読んだり、映画見て感想文ばっか書いてるとなかなかそっちに手が回らないのではありますが(^^;
(★★★★)

|

« 新最近みた映画(100) | トップページ | 脱Windows計画(11) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書な毎日(180):

« 新最近みた映画(100) | トップページ | 脱Windows計画(11) »