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新最近みた映画(91)

【TOKKO -特攻-】 リサ・モリモト
 第二次大戦末期の日本で行われた特攻作戦の生き残り4人を中心にしたドキュメンタリー。日系二世アメリカ人の監督モリモトは自分の祖父が特攻隊員だったという事実を知りショックを受ける。モリモトはそれまで特攻隊員というのは狂信的な軍人が行っていた作戦と思っていた。モリモトの祖父は既に亡くなっていたが特攻隊に興味を持ち本作を撮ったそうです。
 特攻の生き残りということは4人とも特攻しなかったということです。一人は二度出撃したが、二度とも機体が故障します。二人は同じ機体に乗っていたのですが、特攻の前に空中戦になり機体はボロボロ戦意もうせて帰還した。もう一人は訓練中に終戦を迎えたということです。特攻について私も知らないことが多かったです。特攻作戦はフィリピンのレイテ沖戦で航空機が少ないために窮余の策として行われたスポット作戦だったようですが、この自爆攻撃の効果が大きく、戦意高揚にも役立ったため以後、正規作戦に位置づけられ、特攻作戦というのが陸海空すべてで行われるようになってしまうのです。特攻隊員は志願制ということになっているそうですが、実はそれは形だけで実態は順番に指名され特攻していったようです。
 本作では4人の元特攻隊員が証言していますが、うち一人だけが天皇の戦争責任に言及します。もっと早く戦争をやめていれば、あんなに死ななかったのに。他の3人は戦争はもうしてはいけないとは言うけれど、特攻作戦の問題点やその責任については言及しません。戦後60年以上たってもこうなんですね。
 また、本作では特攻された側の船に乗っていた元米兵の証言も入っています。
捨て身で突っ込んでくるカミカゼの恐怖が伝わってきます。今でも夢に見るそうです。DVDでは彼らが日本に渡り、本作に登場した特攻隊員に会うという後日談が入っています。この企画は米兵側から持ちかけられ実現したようですが、彼らの方が気持ちの整理をつけるために会いたかったということのようです。
 俺たちだって特攻作戦を命じられればやっていたと米兵が言います。軍隊とはそういうものなのですから、自爆攻撃を指示するというのは軍隊にとって本来禁じ手なのです。それをやってしまった日本軍というのはやはり異常な軍隊で、トムの映画じゃないけど日本軍はLIONS FOR LUMBS だったということなのです。
 これほど各人の本音に近い証言を引き出せたのは監督が日系の女性だったというのが大きいと思います。もちろん監督の力量もかなりのものですので、今後の作品に期待します。
(★★★★☆)

【許されざるもの】 ユン・ジョンビン
 ハ・ジョンウ、ソ・ジャンウォン、ユン・ジョンビン。韓国の徴兵制度の話。除隊間近のユ・テジョン(ハ・ジョンウ)の隊に新兵としてソ・ジャンウォン(イ・スンヨン)が入る。彼は時に反抗的な態度を見せ、隊になかなか馴染めない。ジャンウォンが一等兵になったころ、隊に新兵ホ・ジフン(ユン・ジョンビン)が入ってくる。
 本作はまず第一に軍隊組織のくだらなさを描いています。一つでも階級が上ならそれが上官で何があっても従わなければならない。意見もできない。そんな環境で中学生レベルのいじめが行われています。スリッパを持ってこさせたり、書いてる手紙を横から奪ったり。やってることはたいしたことではないのですが、普通の大人の世界ではありえない屈辱です。それ故、ジャンウォンは軍隊組織を憎み、自分が改革してやるんだと意気込んでいます。ところがそのジャンウォンも映画を見ているうちに、クソ真面目でKYな実にうざい男だということがわかってきます。現実世界にはたまにこういう人いますが、映画の主役にはまずなり得ないタイプでそこがこの映画斬新です(^^;;
 本作は軍隊を扱っている映画ですが、勇ましい訓練シーンは1場面もありません。宿舎や休憩所でだべってるシーン。休暇でウロウロしてるシーンばかりです。訓練なんてのは体育の授業みたいなもので、軍隊の本質とはこっちであるというのが監督は言いたかったのでしょうね。
 こんな境遇に2年もいたら人間はどうなってしまうのでしょう。韓国は徴兵制があるから男がしっかりしてる、なんて言ってる人がいますがどうでしょうかね(^^; 日本にはとりあえず徴兵制がなくて良かったね。
(★★★☆)

【ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!】 志水 淳児
 プリキュアの3シーズン目で映画も第三弾。世界制服を狙うサーロインが世界の時間を止めてしまう。時間を取り戻すためにサーロインをやっつけろ。
 プリキュアシリーズでも本シーズンは人気が低かったそうで、それを反映してか映画もまったりしています。他作に比較して戦闘シーンは少なくウジウジしゃべってる場面が多い。本作のTVシリーズは見ていないのですが、前シーズンと設定やキャラクターが似すぎていたため新鮮さが無くなってしまったのではなかろうかと思います。そしておそらくこれを反省し、主役を5人にし年齢構成も変えて、大ヒットとなっているプリキュア5シリーズが誕生することになったのでしょう。
 というわけで低人気も納得の元気のないプリキュアシリーズです。
(★☆)

【クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!】 ムトウユージ
 クレしんの劇場版第15弾。宇宙人が地球に落としてしまった爆弾が愛犬シロの尻にくっついてしまいさあ大変。その爆弾を狙って様々な人が追いかけてくる。
 TV版も見たことは無かったのですが、思った以上に下品ですね(^^; ストーリー的にも平凡で無理して長尺の映画にしている感じです。こんな映画が15弾も続いているのが脅威です(^^;; TV版はこれだけ流行ってるのだからもうちょっと出来は良いのでしょうが、クレしん映画はもう見る気はしないですね。
(★☆)

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