« 新最近みた映画(93) | トップページ | コラムyokoze「カンヌ映画祭とマイケル・ムーアの新作」 »

新最近みた映画(94)

【あんにょん・サヨナラ】 キム・テイル
 日韓合作のドキュメンタリー。韓国人の李熙子(イ・ヒジャ)さんの父親は第二次大戦で日本兵として中国で戦死した。その後90年代に入ってから、遺族の知らぬ間に靖国神社に合祀されていたことがわかる。イさんは合祀の取り下げを靖国神社に訴える。
 靖国の問題はいろいろありますが、本作で扱っているのは遺族の知らないうちに勝手に合祀されていたのをやめてくれ、という問題です。特に、日本人でもないのに日本の神社に祀られている中国、韓国、台湾の人たちの遺族の思いは強く、再三靖国に申し入れているようですが、靖国側は”一度祀った魂は分けられない”という主張でこれを頑として聞き入れません。遺族の思いは変わることはないので、靖国側が対応しなければいつまでも解決しない問題です。今、話題の映画「靖国」でも同じ申し入れをする場面を撮っていて、イさんもあちらに登場しています。
 カメラはイさんを追って日本、韓国、中国をまわります。というわけで映画はイさんから見た靖国の一面なわけです。
 本作は映画を撮るためにイさんを旅行させてるようなところがあります。まあ、これもいいんでしょうが、もう少しいろんな人をとりあげても良かったんではないかなと思います。
 本作はタイトルだけでは内容がまったくわかりませんが、もし「靖国」とつけていたらきっと本作も大騒ぎとなったのでしょう(^^;;
(★★★☆)

【デイズ・オブ・グローリー】 ラシッド・ブシャール
 ジャメル・ドゥブーズ、サミー・ナセリ、ロシュディ・ゼム、サミ・ブアジラ。第二次大戦中のフランス軍として戦ったアルジェリア人。彼らはいつも最前線の過酷な環境で戦っているがフランス人のようにはなかなか昇級しない。
 実際の戦局では大きな貢献をしながら歴史のページからは見えなくなってしまっていたアルジェリア兵にスポットをあてた映画と言って良いのでしょう。俳優もアルジェリア系で揃えています。
 この当時アルジェリアはフランスの植民地だったわけですが、フランスから独立しようとしたためアルジェリア人の軍人恩給は打ち切られてしまっっていた。それはなんとずっと続いていて、この映画が公開されることによって再開されたのだそうだ。本作はフランスで大ヒットしたそうなのですが、映画の力というものを感じます。そんなわけでフランスにとって重要な映画だったわけですがなんと本作は日本では未公開に終わってしまいました(^^;; 確かに遠い国の話で有名俳優も出てなければ、地味でスペクタクルもない映画ですがどこかで公開してほしかったなと思います。
(★★★☆)

|

« 新最近みた映画(93) | トップページ | コラムyokoze「カンヌ映画祭とマイケル・ムーアの新作」 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9379/41241980

この記事へのトラックバック一覧です: 新最近みた映画(94):

« 新最近みた映画(93) | トップページ | コラムyokoze「カンヌ映画祭とマイケル・ムーアの新作」 »