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新最近みた映画(92)

【パンズ・ラビリンス】 ギレルモ・デル・トロ
 イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ。メキシコ、スペイン、アメリカ合作。フランコ政権下のスペイン。レジスタンス掃討作戦のため、山間部にビダル将軍は隊を率いて駐留している。少女オフィリア(バケロ)の父は内戦で亡くなり母はビダル将軍と再婚。臨月の母とオフィリアを将軍はその山間部に呼び寄せる。
 母はあまり語らない女性で戦時下では権力のある男に頼るしかないと思っています。一方そこで働くメルセデス(ベルドゥ)は対照的な信念を持った強い女性です。ビダル将軍は冷酷非常なナルシストで自分以外の人ははゴミとしか思っていません。本好きのオフィリアは8歳ぐらいで将軍にも母にも馴染めず、空想の世界に浸っていきます。
 評価の高いファンタジーとの前評判だったですが、ファンタジー映画というより「麦の穂を揺らす風」に近いレジスタンス映画で、お子様やファンタジー好きが見るにはハードな作品でした(^^; しかし、人間がよく描かれていて評価が高いのも納得ではありました。映像的も独創的でハリウッドらしくないのが良いです。
 本作で評価が高まった監督ですが、次回作にも期待します。
(★★★★)

【フランシスコの2人の息子】 ブレノ・シウヴェイラ
 アンジェロ・アントニオ、ジラ・パエス。ブラジル映画。音楽好きのフランシスコは息子のうちの上の二人に、アコーディオンとギターを買って音楽を演奏させる。近所の人からはフランシスコはおかしくなったと噂されたのであったが....。
 本作は実話に基づいています。フランシスコの息子はブラジルでは誰でもが知ってるゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノという有名なミュージシャンなのです。二人の息子というタイトルなので息子は二人かと思ったら子沢山家庭でそのうちの二人ということでした。最初は音痴で楽器も全くひけなかった息子たちは、見よう見真似で芸人たちの音楽を拾得していきます。ちなみにお父さんも音楽好きだけど楽器は全くひけません。そんな彼らが波乱万丈のうちに有名ミュージシャンになっていくサクセスストーリーです。
 本作はブラジルで歴代1位の興収となったそうなのですが、確かにそれだけの魅力をもった映画です。なかなか芽が出ず、長〜い苦難を乗り越え成功を勝ち取る様は感動的です。
(★★★★)

【ザ・シンプソンズ MOVIE】 デヴィッド・シルヴァーマン
 シンプソンズが映画になりました。吹き替えに所ジョージや和田アキコを使い、大ブーイングが起きましたがDVD版にはオリジナルの吹き替えも入っています。
 ホーマーが肉になりそうになっていた豚を救い!?家で飼うようになる。豚をかわいがるホーマー。リサには環境問題を語れるボーフレンドができる。そんな折、彼らの住む地域にあるスプリングフィールド湖の汚染がひどくなってくる。
 以下ネタバレ含みます。スプリングフィールド湖の汚染の、最後の一押しをホーマーが捨てたブタの糞が押し、スプリングフィールド一帯が汚染された隔離地域とされて軍により封鎖されてしまいます。スプリングフィールド内では、その隔離の責任をホーマーが負わされ、皆に縛り首にされそうになります。
 かなり深読みしますが、やはりこの汚染の原因はやはり原発による放射能汚染なのです。理由1、バーンズ社長の原発の排水が湖に流れ込んでいる。理由2、ブタの糞ではバイオハザードは起こらないし、隔離する必要もない。理由3、湖に入ったリスが1000個の目を持つ奇形となる。これは放射能汚染によるものと示唆されている。理由4、バーンズ社長の出演の仕方が何か不自然(出演シーンがカットされてるのではないか(^^;?)。
 シンプソンズの映画が公開するというので、日本での公開前に海外のサイトなどを見て情報収集していたところ、放射能汚染によりスプリングフィールドは隔離される。と書いているところがありました。実際映画を見たところ、ブタの糞で汚染がピークを超え隔離されているように見えるのですが、これはホーマーを悪者にして真実を隠しているとも見えるのです(^^;;
 そういう深読みをしないでも楽しめるシニカルな娯楽作になっています。ディズニーから不都合な真実まで様々なパロディも入っていて面白いですが、TV版に比べて毒がちょっと弱いかなという気がしました。
(★★★★)

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