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読書な毎日(173)

【隠されている狂牛病】 シェルドン ランプトン、ジョン ストーバー
 狂牛病の発見から原因そしてその影響まで、狂牛病について網羅されている本です。2002年の出版なのでその時点までの情報ではありますが非常に勉強になりました。
 狂牛病についてまだわかっていないこともあるのですが、次のことは確かです。人間にも感染し発症したら100%死ぬ。狂牛病は潜伏期間の長い病気で発症するのに10~40年ぐらいかかる場合もあります。そのためスローウイルスとも呼ばれていますが、この潜伏期間の長さ故、実験に時間と費用がかかってしまい原因究明に時間がかかっているのです。狂牛病の原因とされているプリオンは最近発見されたものです。プリオンとなった蛋白質を食べることにより狂牛病は発症します。症状としては手足が震え、痴呆症状となり発症から1ヶ月程度で死にます。同様の病気は牛だけでなく羊ではスクレイピーと呼ばれ18世紀から存在が知られていました。スクレイピーは伝染性があり、群れで一頭発症するとその群れは全滅します(全滅しなくても殺して処分する)。症状は狂牛病と同じで脳がスポンジ状になりプリオンができます。また人間でも人食を習慣としていたパプアニューギニアの部族でクールー病と呼ばれる狂牛病と同じ症状の病気が発生しました。
 特に狂牛病は種の壁を越えて感染することが確認されています。狂牛病の肉を食べたミンクや人間の脳がスポンジになっています。
 人間のかかる狂牛病とよく似た病気として他に、ヤコブ病と痴呆症があります。これが同じが違うかというのは現在研究中ですが、この研究者が謎の死をとげたりしています。これらを関連づけられると困る人がいるのでしょう。
 とにかく狂牛病対策として私たちにできることは1)牛肉、特に危険部位(脳)を食べない 2)牛でなくても脳は食べない ということです。リスや豚の脳を食べた人がヤコブ病を発症したという例もあるそうで、脳ってのは食べるべきではないのです。
 そもそもなんでこんな恐ろしい病気が発生してしまったのでしょうか。これはやはり効率化とコスト削減の産物に他なりません。草食動物の牛に動物性たんぱく質を与えると、飛躍的に成長が早まることがわかりそれを飼料にするのが普通に行われるようになっていきました。動物性たんぱく質のその中身は何かと言うと人間が食べられない部位や、病気で死んだ動物でした。これがいわゆる肉骨粉と言われるもので、魚、豚、牛、残飯などなんでも粉々にして乾燥させたものです。こういういらないゴミを再生させることをレンダンリングと言うそうで、表には見えないレンダリング産業は実は巨大なのだそうだ。レンダリングビジネスがターゲットにしているのは、動物の飼料だけではありません。人間の口に入るもの、化粧品などにも入っているのです。私は自分が子どものころ面白がって、ドッグフードを食べたことを思い出し、吐き気をもよおしてしまいました(^^;
 狂牛病はまだわかっていないことも多いのですが、特にアメリカのこの病気に対する消極性と、隠そうとする努力はかなりのものです(^^;; というわけでアメリカ産の牛肉というかアメリカの食品は食べない方がいいですね。中国ばかり気にしているとスポンジボブになっちゃうよ(^^;;
(★★★★☆)

【ニッケル・アンド・ダイムド】 バーバラ・エーレンライク
 副題はアメリカ下流社会の現実。日本でも認知されてきたワーキングプアのアメリカでの実態を著者自らが体験したレポート。原著は2001年の出版。著者は本作で有名になったのでなく、既にキャリアのあるルポライターでありコラムニストだったようですが、その地位にありながら果敢に単身ワーキングプアの世界に飛び込んでいきます。
 初期資金だけで、住む場所もコネもない状態で知らない土地に移動し、住居を探しながら働きます。著者は健康な50代の女性で博士号を持っていますが、どこに行っても仕事になかなかつけません。ついても時給6~7ドルぐらいの肉体労働です。約1年ぐらいにわたり様々な仕事につきながら移動していきます。フロリダ州キーウエストでウィトレス。メイン州ポートランドでメイドサービスと介護施設での給仕。ミネソタ州ミネアポリスのウォルマートの洋服売り場で店員として働きます。
 こういう時給仕事は何年やっても熟練しても給料はほとんど上がりません。一つの職場では一人がやっと暮らせるぐらいの収入にしかならないため、家族を養うためには複数箇所で働く必要があります。日本の家賃は高いですが、アメリカの家賃も高く収入はほとんどが住居費に消えてしまいます。しかもその住居はかなりお粗末なものです。トレーラーハウスに住むというのは最底辺の暮らしなのかと思っていましたが、むしろトレーラーハウスの方がこのレベルだと恵まれた方のようです(^^;; アメリカでは最低賃金も食費もここ数十年でほとんど変わっていないそうですが住居費だけはどんどん上がっているのだそうだ。
 著者の観察力と表現力はかなりのもので、ワーキングプアの世界がまさに眼前に浮かぶようです。しかし、アメリカは庶民を安い給料でコキ使ってボロボロにしている社会が持続性あるものだと思っているのでしょうか。本作を読んでわかるようにアメリカの足腰はかなり弱っています。帝国が倒れる日は近い。
 本作はアメリカの話ですが、日本もこのレベルに近づいています。なんでもアメリカの真似してるとこうなってしまうんですよ。
(★★★★☆)

【隠して核武装する日本】 槌田 敦、藤田祐幸、核開発に反対する会
 槌田教授と藤田祐幸氏の論文がメインになっている本。槌田教授は広島、長崎の原爆が戦争終結のために使われたのではなく実験目的であり、そのためにアメリカが戦争を長引かせていたということをまず論じています。また、もんじゅ、常陽などの高速増殖炉は核開発が目的の原子炉であって日本はいつでも核兵器をつくれる状態にあるということを述べています。藤田氏は戦後日本がいかにして核開発の道筋をつくり、拡充していったかを調べています。
 槌田氏の論については本著の前に小冊子で読んでいましたが、それより詳しく書いてあります。それを読むまでは私も原爆が落ちたから戦争が終わったのかと思っていましたが違うのです。実験目標とするため、わざと爆撃しない都市を温存したり、人が一番外出している時間を狙ったり、違う種類の爆弾を落としたり、ソ連の参戦の前に急いで落としたりしています。特に長崎のプルトニウム爆弾は天候が良くないがわかっていて出撃し、攻撃目標を変更し、帰りの燃料がつきてサイパンまでB29は帰れなかったのです。つまりこの爆弾を落とすのは8/10ではだめで8/9中になんとしても落とさなければならなかったのです。
 日本の核開発の件もたんぽぽ舎(原発廃止の市民運動団体)で話を聞くまで知らないことでした。北朝鮮が核開発してる!と日本のマスコミはよく騒いでいますが、日本の核開発の方が規模もレベルも数段上を行っています。核弾頭をつくっていないだけで、その手前のプルトニウム抽出まではとっくの昔に完了しているのです。
 しかし、日本では日本が核開発してるというのはかなりのタブーなのだそうです。マスコミはもちろんのこと、反原発、反核の団体でさえそうで、槌田教授はその論を述べたところそういった団体からは追い出されてしまったのだそうだ。そして、日本の核開発をテーマとした本はなんと本著が初なのだそうだ。
 両氏の他にもたんぽぽ舎のメンバーらが論文のせています。確かにこれらも核開発と関連する話ではありますが、やや本著が散漫な印象になってしまうので載せなくても良かったんじゃないかなと私は思いました。まあ、とにかく日本が核開発しているという話はもっと皆が知った方がよいことです。そしてこれを止めなければいけません。ヒロシマ ナガサキの日本が核開発してるのではシャレになりません。
(★★★)

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新最近みた映画(90)

【コマンダンテ】 オリバー・ストーン
 2003年のドキュメンタリー作品。ストーン自身がカストロに質問し、その答える様子を撮っています。コマンダンテとはカストロのキューバでの一般的な呼称のことで将軍にあたります。
 本作はアメリカで上映禁止となったそうなのですが、なんでこれを禁止にするのでしょうか(^^;;? アメリカにはそれなりの言論の自由があるのかと思っていたのですが、この一事でそうでないことがわかりました。日本でも製作から4年がたち、カストロが倒れてからやっと上映しましたから似たようなものなんでしょうが(^^;
 キューバ危機のこと、ゲバラのことなど、ストーンが思うままに質問していきます。カストロは気さくな感じで友人の問いかけに答えるような感じです。しかし、中でも一番答えにくそうにしていたのはゲバラとの話です。彼らは別れたわけではないのでしょうが、やりたいことが違ったのでしょう。ゲバラはキューバでの自分の役目は終わったと思いボリビアに行ってしまいます。カストロ的にはひきとめたかったができずに、ゲバラは捕らえられて処刑されてしまうのです。
 カストロが「タイタニック」を見たなんてエピソードも飛び出しますが、カストロという人物の器の大きさが感じられました。インタビューしているのはストーンですが、主導権を握っているのはカストロです。彼のような人を指導者というのでしょう。それに比較して日本の総理の情けないことといったら(^^;;
(★★★★)

【N.Y.式ハッピー・セラピー】 ピーター・シーガル
 アダム・サンドラー、ジャック・ニコルソン、マリサ・トメイ。NYのペット用品会社で企画を担当しているデイブ(サンドラー)。恋人のリンダ(トメイ)一緒に暮らしているが、優柔不断な彼は仕事に逃げて結婚の話を避けている。そんなあるとき。飛行機で隣りあわせた男のせいで、警備員に捕まりAnger Management(怒り抑制プログラム)を受けなければならなくなってしまった。ところが、その担当医はなんとあの隣の男バック(ニコルソン)だった。仕事第一で働きすぎのアメリカ人、なんでもセラピーにかかるアメリカ人の姿を描いています。
 本作も全米NO1のサンドラーもの。共演にジャック・ニコルソン。普通のラブコメで、見所はサンドラーとニコルソンの掛け合いですかね。最後のオチは別になくても良かったような気がします(^^;;
 しかし、今だに日本でのアダム・サンドラーの知名度は低いですね。
(★★★)

【がんばれ!ベンチウォーマーズ】 デニス・デューガン
 ロブ・シュナイダー、デヴィッド・スペード、ジョン・ヘダー。ダメ男3人組がいじめられっ子をはげますため少年野球に参戦。ピッチャー、キャッチャー、外野の3人しかいないが3人のリーダーのガス(シュナイダー)が大活躍する。3人で野球してると言ってもガス以外二人はバットに球を当てるのがやっとのような状態(^^;なので、ガスが一人で試合をしています。
 本作は全米NO1に輝いているのですが(^^;ロブ・シュナイダーは本作でゴールデンラズベリー賞も受賞しています。ロブをひきたてる映画というかなんとも不思議なナンセンスコメディです(^^; 私が見たかったのはジョン・ヘダーだったのですが、彼はバス男と同じような役でした。あのキャラクターはあれで面白いんだろうけど、同じことをやらすというのはどうよ。しかし、こんなが全米NO1とはこういう男がアメリカにはたくさんいるということ(^^;?
(★★☆)

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読書な毎日(172)

【死刑】 森 達也
 死刑にまつわるルポ。死刑と一口に言っても死刑には様々な人が関わっています。犯罪者。犯罪被害者(遺族)。冤罪者。法務大臣。国会議員。警察。検事。弁護士。裁判官。刑務官。ジャーナリスト。そしてマスコミと私たち。著者はオウム信者を撮ったドキュメンタリーの監督ですが、その映画を撮っている過程で信者が次々と死刑判決を受け、死刑について書いてみようと思ったそうです。
 私は死刑廃止論者で、死刑まわりの話はいろいろ知ってるつもりでしたが、さすが森達は皆が気づかないところに取材に出かけていき、知らない事が本著にはたくさん載っていました。また、死刑に関する人物オールキャストというぐらい、たくさんの人に取材している力作です。というわけで本著は死刑問題のシニアにも初心者にもおすすめの本、というよりすべての人に読んでほしい本です。
 オウム事件以降、日本の死刑容認論者は60%だったのが80%となり現在もそのままだそうです。死刑判決もそれを受けてか増えています。しかし、一方世界に目を転じると、死刑制度を存置している国はむしろ少数派となっています。また、死刑制度があっても実施しない国も増えています。いわゆる先進国と言われる国で死刑を存置しているのは日本とアメリカぐらいのもの(アメリカは50州のうち13州で廃止)なのです。死刑を存置している代表国は中国で年間になんと8000人も死刑執行しています。
 日本人の80%が死刑を容認しているのですが、なぜ死刑が必要なのか考えたことがあるでしょうか。一般的な理由は、1)被害者感情、2)悪いことした人への罰、3)犯罪抑止効果、こんなとこでしょうか。被害者感情と言いますが、殺されたから殺していいのでしょうか。殺され方にもいろいろあります。車にはねられる場合もあれば、通り魔もあれば怨恨もあります。それを裁判やって量刑決めるのではありますが、その最高刑が死刑でいいのか。死刑というのは健康な人間を国家のシステムで殺すことです。殺して償わせるというのは実に野蛮だと思いませんか。
 本著には死刑を実際に執行する刑務官の話も出ています。彼らは仕事として人殺しをしなければならないのです。絞首刑というのは実はそう簡単に死なず、吊るしてしばらくは生きているそうです。だからギロチンとか銃殺がいいと言ってるのではありません。人を殺すというのは野蛮な行為だし、人権を奪う行為です。殺人はいけないと罰するその罰で加害者を殺すというのは冷静に考えれば変ではないですか?
 話は変わり、本著を読んではじめて知りましたが”死刑の見えない化”が日本ではここ最近で急速に進んでいます。昔と言ってもほんの20年ぐらい前は、確定死刑囚でも他の囚人と一緒に作業したり、面会の制限も少なかったそうです。また、死刑の執行は数日前に告げられ執行前に親族と会うこともできました。ところが現在は、確定死刑囚は一人小部屋に閉じ込められ、面会も親族しか許されず、死刑執行を告げられるのはその日の朝。昔は取材ができた刑場などは今は取材申し込んでもできなくなっています。つまり死刑判決は増やしながら、死刑囚をなるべく見えない存在にしようとしているのです。しかし、国家がこうも頑なに死刑を存置しようと頑張っても世界の潮流にはおそらく逆らえないでしょう。なにしろ、今や死刑を存置しているのはイラン、イラク、北朝鮮、アメリカ、中国などの人権後進国だけだからです。日本のまわりを見ても韓国、フィリピン、カンボジア、ビルマでさえ死刑を事実上廃止しています。
 人権の成熟度の尺度として、まず最初に女性の参政権があります。次が死刑廃止。その次は同姓婚の合法化です。ヨーロッパでは既に、第二ステージをすべての国がクリアして第三ステージに入ってるところです。さて、日本が第二ステージをクリアするのはいつのことでしょうかね(^^;;
(★★★★☆)

【やっぱり危ないタミフル】 浜 六郎
 タミフルの薬害とそれにまつわる解熱剤などの薬害について書いてある本。タミフルはスイスのロシュ、日本では中外製薬が売っている新薬の解熱剤です。解熱剤とは脳に作用して熱を下げる薬のことで、インフルエンザの症状を改善させるというわけではありません。なぜ人間は風邪やインフルエンザにかかると熱が上がるかといえば、体温を上げてウイルスを撃退するためなのです。鳥肌がたったり、悪寒がするのは体温逃げないように、そして体温を上げるための体の反応なのです。それを強制的に脳のサーモスタットを切って熱を下げてしまうのが解熱剤。これにより体は楽になりますが、ウイルスが完全には撃退できず風邪が長引いたり、薬が切れた反動で高熱になったり、後遺症が出たりすることもあります。
 タミフルもその解熱剤の一つにすぎませんが、日本では”インフルエンザの特効薬”のように宣伝され、タミフル薬害が表立って出るまでは奪い合いみたいなことになっていました。タミフルの薬害(副作用)として、幻覚ばかりがとりあげられていますが、むしろそれより呼吸停止で亡くなる人の方が多いそうです。薬を飲んで就寝中に呼吸停止しそのまま死んでしまうのです。なんとオソロシイ....。ところが、タミフルのこの薬害についてはマスコミは全く報道しないのだそうです。なんででしょう?
 ”インフルエンザは風邪とは違う”とか”インフルエンザ脳症は怖い”と言ってお役所主導でタミフルキャンペーンは行われましたが、この2つともプロパガンダのようなものだそうです。インフルエンザも風邪も基本は同じでかかるウイルスが違うだけ。またインフルエンザと言ってもその型により症状は異なり、一くくりでタミフルをうつのはおかしな話だし、予防でうつなんてのはもっての他。インフルエンザ脳症はむしろ薬の副作用で起こるもので、解熱剤を処方することによりその危険性がむしろ高まるそうだ。
 新薬はそれを開発した企業にとっては是非とも売りたいものです。なぜなら、新薬には特許があり独占的に販売できるからです。というわけでタミフルをつくった会社は相当に儲けています。またその許認可権を持つお役人だっておいしい汁を吸っていること間違いありません。
 本著は実例を示しながら、タミフルだけにとどまらず幅広く薬やその副作用について解説していて非常に勉強になりました。効能などあまり気にせず、風邪ひいたら薬のんどけばいいというわけではないのです。薬を飲むにしても何を飲んでるか理解して飲まないと危ないのです。
 では、風邪をひいたりインフルエンザにかかったらどうすればいいのか。暖かくして寝て食事して体力を回復するのが一番だそうだ。薬は何も必要なし。インフルエンザにかかったぐらいで、脳症になったり死んだりすることはまずないそうです。もし、セキが止まらなかったり、熱が高くてつらい場合は体力を消耗しないように薬を飲んでもいいでしょう。でもタミフルは飲んではいけません。まあ、とにかく薬はできるだけ飲まない方がいいということです。
 タミフルだけでなく薬と病気の関係が非常によくわかりますので、すべての人に読んでもらいたい本です。
(★★★★☆)

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コラムyokoze「地デジってのはこれだったのか」

Dvac82 我が家では2005年あたりにデジタル3種の神器(液晶テレビ、DVDハードディスクレコーダー、デジタルカメラ)とNHKとかが呼んでいたうちの1つDVDハードディスク・レコーダーを持っていませんでした。録画してまで見たいという番組は滅多ににないので、テレビ放送を録画するということをここ数年ほとんどしていません。ビデオは持っていましたが専ら再生用で普段はコンセントの電源を切っていて時計もあわせていません。DVDメディアを焼くのはPCでできるので特にDVDハードディスクレコーダーの必要性も感じていなかったのですが、このたび購入しました。
 買った理由はいくつかあります。1)値段が安くなった 2)メカ的に興味があった 3)友人に録画をたのまれたとき便利 4)たまにとりたい番組があったとき録画するのが簡単 5)テープの取り回しがないので楽。実は約3ヶ月前にDVDプレーヤーが壊れたときもDVDハードディスクレコーダーを買うか迷ったのですが、このときはプレーヤー機能のみのAVOX ACP-500R(4980円)を買って見送りました。今思えば、このときに買ってれば良かったかなとも思いますが、DVDプレーヤーはチビども(4才と1才)も頻繁にいじってるので壊れて問題ないAVOXで良かったんだろう。既にAVOXのリモコンは電池フタが壊れています(^^;

 最近あまり電気製品は買ってないのですが、我が家で電気製品を買うときは次の点を気をつけています。1)原発をつくってないこと 2)軍事産業と関係してないこと 3)政治の世界に首を突っ込んでいないこと この3つの条件をくぐりぬけるメーカーは実はかなり少ないのです。1)東芝、日立は原発メーカー。特に東芝はかなりの張り切りぶりです。我が家ではもう二度と東芝製品を買うことはないでしょう。2)三菱スリーダイヤは説明不要の軍事品御用達企業。NECもそうです。3)松下は政経塾から数多くの政治家を送り込んでいます。ソニーは出井会長などが政府の要職についていました。キャノンは現在の経団連会長で、偽装請負の代表企業です。というわけでこのフィルタリングをクリアできる企業は大手ではシャープとサンヨーそしてビクターぐらいしかありません(^^;

 というわけで今回も買ったのはsharpのDV-AC82。この3月に新発売した商品ですが、私の買値は50500円でした。いらない機能がいっぱいついてそうなのですが、一番機能の少ないのでこのモデル。ちなみにAVOXなどの三番煎じメーカーではまだDVDハードディスクレコーダーという商品をつくっていません。
 買って設置してみてはじめてまったく意識していなかったのですが、このモデルはBS/CS/地デジのハイビジョンチューナーを内蔵していることに気がつきました。地デジってあの丸川珠代などがキャンペーンしてたあれです。テレビに最近ほとんど興味ないので地デジがなんの意味あるものなのかも気にしていなかったのですが、これって現在の地上波をそっくり置き換えるという主旨のものなんですね。地デジってのはなんか違う番組やってるのかと思っていたのですが地上波と全く同じ番組をやっています。
 現在の地上波は2011年に停波するという予定になっているようだが5万円のレコーダにおまけ?でついてるようなチューナだからまー停波しても特に問題なさそうです(地デジチューナー単体は2万円弱で売っている)。ワンセグというのもこの地デジの亜種みたいなもので、携帯電話用に画質を落として配信している地デジということだった。ひさしぶりに放送業界の動向がわかった(^^;
 その地デジですが画質、音質ともアナログより明らかに良い。ゴーストも出ないクリアな映像で、さすがに進化を感じます。また、番組表の情報も一緒に配信されているので、録画予約などが非常に便利です。今持ってるアナログチューナーの機器を買い換えた方がいいよ!ってほどのものではないですがね。まあ、今店頭に並んでいるTV関連機器はほぼ100%この地デジチューナーを積んでいるんでしょうから、TV買い換えると自動的に地デジユーザーになってしまうんでしょう。
 一つ気になったのは、この地デジを見るのに必要なB-CASカードというものです。今のところは有料放送を見ないのであれば、機器に差しておくだけでいい(機器に付属している)のですが、後々NHKあたりはこれを使って受信料をとりそうです。そうなると、各家庭の特定ができるようになり、その家が何を見てるかというのまでデータとして蓄積できるようになるでしょう。管理社会に一歩近づいたということでしょうね。まあ、そのころはTVなんて誰も見てないなんてことになってるかも.....ってことはないか(^^;;

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新最近みた映画(89)

【Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!】 長峯達也
 プリキュアの映画版通算で4作目。プリキュア5では1作目となります。テーマパークに遊びに行った5人とココとナッツとミルク。鏡の迷路でココとナッツが行方不明になってしまう。
 TV版はふたりはプリキュア以上に学園モノ色が濃いのですが、映画ゆえか本作も戦いの見せ場が満載すぎです。ザコキャラ、中ボス、大ボス、そして大ボスの復活と4回も戦います。まあ、2回ぐらいでいいと思うんですがね。
 この映画の趣向として変わっているのは来場者全員にミラクルライトという小型の懐中電灯を配り、見せ場で振らせたということ。我が家はDVDで見たので観客と振るというのはできませんでしたが、プリキュア好きのみんなと一緒にライトを振ったらきっと楽しかったんでしょうね(^^;; 映画になると大味なのはプリキュアファンにとって映画のプリキュアはお祭りだからなんでしょうね。というわけで、本作はプリキュアファンのお嬢ちゃんと見にゆく映画ですね。
(★★)

【フランドル】 ブリュノ・デュモン
 アデライード・ルルー、サミュエル・ボワダン、アンリ・クレテル。カンヌ映画祭グランプリ作品。フランスのフランドル地方の田舎町が舞台。バルブ(ルルー)のことを幼馴染のデメステル(ボワダン)は好きなのだが、彼女はブロンデル(クレテル)とつきあっている。二人の男は中東のどこかの戦場に志願して行く。砂漠の戦場は想像を絶する世界だった。
 普通の若者が兵士にされ戦場に行き、人を殺したりレイプしたり、戦友が死んだりするという非日常体験をします。そこから帰ってきた若者は元の若者とは別人で、もう元には戻れないのです。映画を見てる人はその若者と一緒の体験をするわけです。
 戦場は意図的にどことは特定できないようにしているようです。任務もなんだかわからず、ただ砂漠を歩いているシーンが多い。どこか寓話的な要素がある映画で、戦争と人間の関係を静かに描いています。
 日本での公開はユーロスペースで、チラシはバルブの横顔だったのですが、DVDになったらなぜか”戦闘モノ”みたいなパッケージになってしまいました。この表紙にひきつけられた戦争オタが間違ってこの映画を見てしまったケースが多発したようですが、やはり内容を表すチラシであり表紙にしないとだめなんですよ。売れればいいってもんじゃないんですから。
(★★★★)

【ブリッジ】 エリック・スティール
 サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジで自殺する人たちのドキュメンタリー。ゴールデンゲートブリッジは自殺の名所で年間に30人近く飛び降りるそうだ。ごくまれに助かるケースもあるが普通は水面にたたきつけられて即死し、遺体は水中に潜ったまま回収できないケースもある。宗教上の問題からアメリカは日本とは比べものにならないほどに自殺に不寛容な国です。そこで自殺するってのはよっぽどなことなわけです。
 本作では自殺した人の遺族や友人の話、奇跡的に生還した人の話により構成されています。自殺した人の遺族というのはそれはショックなわけで、よくインタビューに答えてくれたものだと思いました。自殺する理由はいろいろあるのでしょうが、社会から疎外感を持ち、自分に生きている価値がないと思ったときに自殺する場合が多いのでしょう。
 なぜ、ゴールデンゲートで自殺するかと言えば、そこが美しい場所でかつ楽にきれいに死ねると思うからなのでしょう。おそらく日本にそのような場所があれば自殺は30人どころではないでしょう(^^;
 美しい景色、飛び降りる人。ショッキングだけどそのアンバランスさが不思議な雰囲気を醸し出している映画です。
(★★★★)

【ホリデイ】 ナンシー・メイヤーズ
 キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック。イギリスの新聞社に勤めるアイリス(ウィンスレット)と、ハリウッドで映画予告編を作成しているアマンダ(ディアス)が失恋をきっかけにホームエクスチェンジをする。行った先でそれぞれでアイリスの兄グラハム(ロウ)と、作曲家のマイルズ(ブラック)と出会うというロマンチック・ラブストーリー。イギリスとアメリカの違いが出ていて非常に面白い。アイリスが住むのはイギリスの郊外の小さな古い家。気候も雪が降るような寒さ。役者も芸達者な豪華キャストで完成度の高い映画です。
 それにしてもジャック・ブラックはいいです。本作ではまじめな作曲家なのですが、出てきただけで笑えてしまえます(^^;;
(★★★★)

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コラムyokoze「靖国の東京圏での上映を!」

Yasukuni ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が4/12の公開直前で東京圏での上映館がなくなってしまった。銀座シネパトス(ソクーロフの「太陽」を上映した劇場。ちなみに「太陽」のときはロシアの巨匠の映画だったからか街宣車は来なかった)に右翼の街宣車が繰り出し騒いだというのだ。これを見て他の東京圏の映画館も上映を自粛してしまった。雑誌「創」の編集長の篠田氏が危惧していた通りとなってしまった。篠田氏の記事にもある通り、この映画に”反日映画”とレッテル張りしたのは「週刊新潮」です。言論の自由を標榜するはずの雑誌媒体が自ら煽動して、気に入らない言論(彼らも映画自体を見てないのだろうが)を封殺しようとしているのです。

 この映画自体は私は見ていないのですが、試写を見た彩の話によると反日映画というより、右翼の言い分がそのまま撮られていて、むしろ右翼の人たちに歓迎される映画ではないかとのことだ。街宣車を出している右翼のひとたちは”反日映画を中国人が撮ってる”という勘違いで抗議しているのでしょうね....。
 本作はサンダンス、ベルリンという権威のある映画祭に出品されていて、香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しています。つまり、世界で評価されているということだ。そういう映画を上映する場がないというのは実に悲しいことだ。

 今回の場合で救いなのは、配給会社ががんばって上映先を探していることです。どこか骨のある映画館よ、上映を引き受けてください。私は見に行きますから。

○映画:中国人監督が取材、「靖国」上映中止 「抗議で近隣迷惑」5映画館自粛
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080401ddm041040122000c.html

○煽って騒動つくり出す 映画「靖国」報道に疑問
http://www.tsukuru.co.jp/shukanshi_blog/2008/03/post-84.html

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