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新最近みた映画(86)

【ツォツィ】 ギャヴィン・フッド
 プレスリー・チュエニヤハエ、テリー・フェト。舞台は現代の南ア。ツォツィと呼ばれる不良少年がいた。彼は自分の親の顔も知らない。あるとき金持ちのBMWを盗んだらなんとその中に赤ん坊がいた。捨てようかとも思ったがツォツィはその子の面倒を見る。
 日本公開時、R-15指定になってしまったことで話題になりましたが、この映画はPG-12ぐらいでいいと思います。愛のある映画です。ツォツィを含め社会から見捨てられた人たちがたくさん出てきます。彼らは生きるだけで精一杯。赤ん坊なんか面倒見てる暇ないはずなのですが、放ってはおけないのです。ツォツィは紙袋に赤ちゃんを入れてウロウロします。先に見たある子供と印象が重なる部分がけっこうあります。どちらも社会から忘れられた若者が主人公で、そこに赤ちゃんがやってきます。なんか不思議なのがこういうスラムでも赤ちゃんは紙オムツなんですね。
 スタイリッシュで美しい映像と音楽が全編でテンポよく流れています。ギャビン・フッドは本作で世界にその名を轟かせ、今やひっぱりだこですがそれも納得ですね。次作にどういう映画とるのか楽しみです。
(★★★★)

【ある子供】 ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
 ベルギー、フランス合作。ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ。カンヌのパルムドール作品。フランス郊外の町が舞台。定職につかずフラフラしているブリュノ。あるとき恋人のソニアとの間に赤ん坊がうまれる。親の自覚のないブリュノは、なんとその子をソニアに内緒で売ってしまうことにする。
 ベビーカーに赤ん坊をのせて若い男がウロウロするシーンが印象的です。彼らのまわりには埃りっぽい灰色の郊外の町が広がっています。もちろん彼ら自体にも問題はあるのですが、彼らを失業状態で放置しておけば、こうなってしまうのはある程度必然です。日本社会も次第にこの形へと近づいています。街角にはすることない若者がたむろし、面白半分に万引き、ひったくりなどをする。
 ストーリーからすると暗い映画のように感じられますが、何か不思議とすがすがしい映画です。映像や演出も非常に巧みで、さすが巨匠での技ですね。
(★★★★☆)

【ニコラス・ケイジの ウェザーマン】 ゴア・ヴァービンスキー
 日本未公開作品。ニコラス・ケイジ、マイケル・ケイン。シカゴTV局のお天気キャスターとして働くデイヴ(ケイジ)それなりに順調だった彼のもとに大手キー局より引き抜きの話が舞い込む。
 仕事と家族の間で揺れるリーマンの話で特に大事件があるわけではありません。彼の場合は家族よりむしろ仕事で、キャリアアップを狙っています。家族が離れてしまったことに気がついたときはもう遅かった。彼がキャリアアップにこだわるのは父(ケイン)の存在が大きい。父は著名な作家でそれを超えんと何か気張りすぎなのです。
 ケイジは街角で、見知らぬ視聴者から声をかけられたり、時には突然モノを投げつけられたりします。これはお天気キャスターという気安いキャラクターからなのでしょうが、モノを投げつけるというのはひどい。こういうことは実際あるんでしょうが、現代人のストレスといじめても誰も文句いわないさという共通幻想のなせる技なのでしょう。中途半端な有名人ほどつらいんでしょうね(^^;
 本作はパイレーツ・オブ・カリビアンの同監督がこの大ヒット作の合間に撮ったものです。同じ監督がとった映画とは思えないな.....。
(★★★)

【ドレスデン、運命の日】 ローランド・ズゾ・リヒター
 フェリシタス・ヴォール、ジョン・ライト、ベンヤミン・サドラー。第二次大戦中のドレスデン空爆を扱った作品。父の病院で働く看護婦のアンナはその病院に勤める医者アレクサンダーと婚約の予定だったが、敵の負傷兵に恋をしてしまう(^^;
 陳腐なラブストーリーを入れすぎたため、ドイツ版パールハーバーみたいにな感じになってしまっています。確かに金のかかった大作で、ドレスデン空爆という重要な問題を扱っている社会派な映画ですが、そこに三角関係はいらないだろ(^^;
 地下室にたくさんの人々が閉じ込められ、一酸化炭素中毒で死んでいきます。この映画みた当時、私も地下室のオフィスに閉じ込められていたのでヒトゴトとは思えませんでした(^^;;
(★★★)

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