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新最近みた映画(87)

【ふたりはプリキュア マックスハート2 雪空のともだち】 志水 淳児
 2005年の作品。大ヒットプリキュアの映画第二段。マックスハートというのはプリキュアの2シーズン目にあたるもので、キュアホワイト、キュアブラックに加え九条ひかりという新キャラクターが加わるものです。
 スキー場にやってきたなぎさとほのかとひかり、ひかりは不思議なトリを拾う。ストーリーはかなり陳腐でどうでもいい感じ。絵はきれいでキャラクターもかわいいのですが、このかわいい女の子たちがキン肉マンやドラゴンボール、マトリックスのように殴る蹴る飛ぶ瓦礫をつきやぶる、爆発するということをするのです(^^;; 最初は”なんて野蛮な!”と驚き、マホちゃんのママ(プリキュア禁止宣言家庭)の気持ちもよくわかったのですが、何回か見てるうちにマヒしてしまいました(^^; しかし、これだけ格闘してるんだから骨折したり、血みどろになったりするシーンもあってもいいと思うのですが、彼女たちはビルを突き破っても鼻血ひとつでません。さすが美しいプリキュアだね(^^;
 アニオタが本作でうけるのはわかりすぎるほどわかるのですが、うちのりんたん(4才)含め、女児にうけてるってのがなんか不思議です。確かにドレスはフワフワでかわいいのですが、殴る蹴るはどうよ(^^;?
 TVシリーズもこの後見たのですが、映画と比べるとTV版の方がいいですね。劇場版は変に見せ場をつくりすぎな感じです。
(★★★)

【わんわん物語】 ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ、ウィルフレッド・ジャクソン
 1955年の作品。舞台はロンドン。メスの子犬レディーが新婚家庭にかわれる。レディーはかわいがられて大きくなり、町の犬たちとも仲良くなる。その中に野良犬のトランプがいた。ある日レディーの家に赤ちゃん(人間)がうまれた。
 犬と人間の関係のよくできたアニメです。しかし、犬は人間の下僕である=支配者は偉いんだ的なメッセージが随所ににじみ出ていてなんかやな感じ。大いなる反逆者だったはずのトランプも終には首輪をつけ鑑識までつけて人間に尻尾を振るというハッピーエンドのエンディング(^^;; さすがディズニーだね.....。
(★★☆)

【ピーターパン】 ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ、ウィルフレッド・ジャクソン
 1953年の作品。舞台はロンドン。ウェンディたちのもとに現れた不思議な少年ピーターパンがネバーランドへと彼らを連れていってくれる。
 ピーターパンの話は意外にも私はよく知りませんでした。こういうストーリーだったんですか。空を飛ぶというのは楽しそうだけど、ネバーランドってちっとも楽しそうな場所に見えないのは私だけでしょうか(^^;? 悪い海賊たち、野蛮なインディアンたち。しかし、インディアンの描写は現代アメリカではできなそうなデフォルメぶりです。タイガーリリー以外はバケモノのようだ(^^;
 ディズニーもの数あれど、絵とその動きの美しさはトップレベルと言って良い感じです。ピーターパンの代名詞がディズニーの緑色の服を着たピーターパンになってしまったのもそれ故なのでしょう。
(★★★)

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新最近みた映画(86)

【ツォツィ】 ギャヴィン・フッド
 プレスリー・チュエニヤハエ、テリー・フェト。舞台は現代の南ア。ツォツィと呼ばれる不良少年がいた。彼は自分の親の顔も知らない。あるとき金持ちのBMWを盗んだらなんとその中に赤ん坊がいた。捨てようかとも思ったがツォツィはその子の面倒を見る。
 日本公開時、R-15指定になってしまったことで話題になりましたが、この映画はPG-12ぐらいでいいと思います。愛のある映画です。ツォツィを含め社会から見捨てられた人たちがたくさん出てきます。彼らは生きるだけで精一杯。赤ん坊なんか面倒見てる暇ないはずなのですが、放ってはおけないのです。ツォツィは紙袋に赤ちゃんを入れてウロウロします。先に見たある子供と印象が重なる部分がけっこうあります。どちらも社会から忘れられた若者が主人公で、そこに赤ちゃんがやってきます。なんか不思議なのがこういうスラムでも赤ちゃんは紙オムツなんですね。
 スタイリッシュで美しい映像と音楽が全編でテンポよく流れています。ギャビン・フッドは本作で世界にその名を轟かせ、今やひっぱりだこですがそれも納得ですね。次作にどういう映画とるのか楽しみです。
(★★★★)

【ある子供】 ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
 ベルギー、フランス合作。ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ。カンヌのパルムドール作品。フランス郊外の町が舞台。定職につかずフラフラしているブリュノ。あるとき恋人のソニアとの間に赤ん坊がうまれる。親の自覚のないブリュノは、なんとその子をソニアに内緒で売ってしまうことにする。
 ベビーカーに赤ん坊をのせて若い男がウロウロするシーンが印象的です。彼らのまわりには埃りっぽい灰色の郊外の町が広がっています。もちろん彼ら自体にも問題はあるのですが、彼らを失業状態で放置しておけば、こうなってしまうのはある程度必然です。日本社会も次第にこの形へと近づいています。街角にはすることない若者がたむろし、面白半分に万引き、ひったくりなどをする。
 ストーリーからすると暗い映画のように感じられますが、何か不思議とすがすがしい映画です。映像や演出も非常に巧みで、さすが巨匠での技ですね。
(★★★★☆)

【ニコラス・ケイジの ウェザーマン】 ゴア・ヴァービンスキー
 日本未公開作品。ニコラス・ケイジ、マイケル・ケイン。シカゴTV局のお天気キャスターとして働くデイヴ(ケイジ)それなりに順調だった彼のもとに大手キー局より引き抜きの話が舞い込む。
 仕事と家族の間で揺れるリーマンの話で特に大事件があるわけではありません。彼の場合は家族よりむしろ仕事で、キャリアアップを狙っています。家族が離れてしまったことに気がついたときはもう遅かった。彼がキャリアアップにこだわるのは父(ケイン)の存在が大きい。父は著名な作家でそれを超えんと何か気張りすぎなのです。
 ケイジは街角で、見知らぬ視聴者から声をかけられたり、時には突然モノを投げつけられたりします。これはお天気キャスターという気安いキャラクターからなのでしょうが、モノを投げつけるというのはひどい。こういうことは実際あるんでしょうが、現代人のストレスといじめても誰も文句いわないさという共通幻想のなせる技なのでしょう。中途半端な有名人ほどつらいんでしょうね(^^;
 本作はパイレーツ・オブ・カリビアンの同監督がこの大ヒット作の合間に撮ったものです。同じ監督がとった映画とは思えないな.....。
(★★★)

【ドレスデン、運命の日】 ローランド・ズゾ・リヒター
 フェリシタス・ヴォール、ジョン・ライト、ベンヤミン・サドラー。第二次大戦中のドレスデン空爆を扱った作品。父の病院で働く看護婦のアンナはその病院に勤める医者アレクサンダーと婚約の予定だったが、敵の負傷兵に恋をしてしまう(^^;
 陳腐なラブストーリーを入れすぎたため、ドイツ版パールハーバーみたいにな感じになってしまっています。確かに金のかかった大作で、ドレスデン空爆という重要な問題を扱っている社会派な映画ですが、そこに三角関係はいらないだろ(^^;
 地下室にたくさんの人々が閉じ込められ、一酸化炭素中毒で死んでいきます。この映画みた当時、私も地下室のオフィスに閉じ込められていたのでヒトゴトとは思えませんでした(^^;;
(★★★)

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新最近みた映画(85)

【シンデレラ】 ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ、ウィルフレッド・ジャクソン
 1950年の作品。ディズニーランド シンデレラ城のあのシンデレラです。ストーリーはご存知だと思いますが、ディズニーのシンデレラはちょっと違います。本作では城の使いが持ってきたガラスの靴はお母さんが足をかけて割れてしまいます。それにも動じずシンデレラはポケットからもう一つの靴を取り出し、”ここにあるわ”とか言ってはいてしまいます。これではシンデレラかどうか特定できないのでは(^^;
 今回、本作ははじめて見たのですが、シンデレラの強かさが感じられました。お母さんや姉たちにいじめられても”夢(=王女となること)はかなう”と信じて日々暮らしています。そして何があってもへこたれません。これは王女になるべくしてなったのかも(^^; 王女になるのが夢というのは他の姉妹も同じなので、シンデレラが勝者ってことね(^^;;
(★★★)

【シンデレラ II】 ジョン・カフカ
 2001年の作品。ディズニー最近お得意の続編です。ストーリーは前作とつながっていて、結婚パーティーの後からストーリーがはじまります。シンデレラは王室の古い慣習を打ち破り、王室改革をしていきます。と言ってもそれほどたいしたものはないのですが(^^; 大きいのは一般人でもお城の舞踏会に参加できることにしたことです。その恩恵を受け、いじわるな姉のアナスタシアがパン屋と仲良くなります。それを見てシンデレラは”夢はかなうのよ!”とのたまいます(^^;; なんと、強かなシンデレラ。
 前作とのつながりもスムーズでなかなかよくできた作品だと思います。
(★★★)

【シンデレラ III 戻された時計の針】 フランク・ニッセン
 2007年の作品。 シンデレラの続々編になるのですが、時系列的には前作の2との間に入るものです。1作目の直後に魔法使いの魔法の杖を拾ったアナスタシアたちが時間を舞踏会前の時間に戻してしまう。
 2に比べストーリー展開が強引です。というのもいじわるなお母さんが魔法の杖を握ってしまったからです。彼女の思いにより魔法で何でも変えることができるのです(^^;
 まあ、何はともあれシンデレラの強かさは相変わらずで、ねずみを送り込み自作自演で城の使用人の地位をゲットし、王子に近づいていきます。魔法ごときでシンデレラを退けることはできないのだ(^^;;
 気になるのが2のときに成就したかに見えたアナスタシアとパン屋のラブストーリーですが、本作のエンディングにそれらしき絵が見えるのでこのあとまたそういう機会がやってくるってことかな。アナスタシアは何度やり直してもパン屋なんです(^^;;
(★★)

【それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ】 永丘 昭典
 2000年の作品。アンパンマンの劇場版12作目。人魚姫は人間になりたくて人間になったが、それいけ大将みたいなヒトデにのろいをかけれていた。ヒトデの大将の裏ではバイキンマンが糸をひいていた。
 TV版アンパンマンが長尺になっただけで特にどうということはない感じでありますが、見せ場?のアクションシーンが派手に力を入れた出来となっています。
 メインテーマで流れてる歌で前半では”強さとはなに〜”という歌詞でその先がありません。ショクパンマンは”強さとは美しさです”などどKY総理のようなことを言ってるのですが、映画の終盤で”強さとは あ〜愛なんだ〜”という歌詞に変わります。しかし、歌詞でそうは言ってるものの映画の内容からは愛がどこにあったのか私にはわかりませんでした(^^;
 アンパンマンというのは結局、絶対的な善と悪の戦いで、ピンチはあるものの絶対に善の方がアンパンパンチ一発で勝つというストーリー。バイキンマンはどこに資金源があるのかわかりませんが、いつも金のかかりそうな兵器で懲りずにアンパンマンに攻撃しかけてくるがあっさりと撃退されてしまいます。ところが次作では何事もなかったかのように登場。アンパンマンのやってることも根本解決にはなっておらず、毎回同じようにバイキンマンが登場します。まるでブッシュの戦争のようだね(^^;;
(★★)

【とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ!幻のプリンセス】 出崎 統
 2002年の作品。ハム太郎の劇場版2作目。ハム太郎とハムちゃんずの面々が、謎の猫にさらわれた“ハムージャ王国”のシェーラ姫と王国を助けるための冒険に出る。
 ハム太郎ってのは実に騒がしい映画です。映像キラキラ音楽シャカシャカでハム太郎たちが飛び回ります。ストーリーは無きに等しい感じです。悪者が出てきてハム太郎たちが活躍して問題が解決するという感じ。種類としてはシナモンTheMovie系ですね。
 本作にはモーハムと呼ばれる、ハム太郎のモー娘版が出てきます。この当時はモー娘の絶頂期ですかね。声優としてもモー娘は登場しているそうですが、ファンの集客を狙ったのでしょうか(^^;?
(★☆)

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コラムyokoze「アカデミー賞決定」

Nocountry アカデミー賞の予想書きましたが、今年のアカデミー賞決定しました。作品賞、監督賞はある意味予想通りコーエン兄弟の「ノーカントリー」。コーエン兄弟は確かにうまい監督ですので、いつアカデミー取ってもおかしくないし、本作の出来も良いのでしょうが、麻薬犯罪バイオレンス映画で受賞ですか。昨年、スコセッシがリメイクのヤクザ警察もので賞をとりましたが、それを彷彿とさせるものがあります(^^;
 主演男優は予想通り。主演女優は言って見ればハリウッドでは無名に近いフランス人女優のマリオン・コティヤールがとりました。映画「エディット・ピアフ」自体もハリウッド色がゼロと言ってよいぐらいの感じですので、これはかなり異例なことです。
 ドキュメンタリー部門はマイケル・ムーアにあげませんでしたね。まあ、アカデミーは一回とればいいんでしょうが。外国語映画賞はまたドイツかと思ったらオーストリアだ。
 というわけで、特に波乱も無かったですが、ハリウッドの活力の低下が目についた第80回アカデミー賞でした。

 ちなみにラジー賞はリンジー・ローハンとエディ・マーフィーが大活躍だったようです。

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新最近みた映画(84)

【フリー・ゾーン 〜明日が見える場所〜】 アモス・ギタイ
 ナタリー・ポートマン、ハンナ・ラズロ、ヒアム・アッバス。ポートマンはオープニング延々と泣いている。彼女はラズロの運転する車に乗っている車はイスラエルからヨルダンへと向かう。ラズロはフリーゾーンと呼ばれる場所に用事があるのだ。
 これ以上書くとネタバレになるので書きませんが、長すぎる戦争がそこに住む人たちの生活の一部となり、それが生活の糧ともなってしまっている悲しい状況を描いています。
 本作の登場人物は主に3人で車を運転しながら、ポートマンとラズロが会話しているシーンがほとんどです。その話を聞いているうちに次第に事情がわかってきます。ドカーン、ズコーンというシーンはありません。というわけで、かなりシニア向きの映画と言えるでしょう(^^;
 この状況を打破するにはどうしたらいいか。やはりここまでこじれてしまった状況は第三者が入らないとなかなか難しいのでしょう。そこで重要な国はやはりアメリカ。共和党ブッシュはもうすぐ終わりますが、民主党政権に変わり動きがあるか。
 ポートマンはイスラエル人ですというわけで、この映画には思いいれあって出ているのでしょう。本作は日本では未公開でしたが、確かにこの問題に興味のない日本人が見ても意味わかんないだろうな.....。
(★★★☆)

【サーフズ・アップ】 アッシュ・ブラノン、 クリス・バック
 声の出演、シャイア・ラブーフ、ジェフ・ブリッジス、ジョン・ヘダー。ソニーピクチャーのCGアニメ映画。ペンギンがサーフィンやってる絵が面白いというだけの映画。しかし、CGアニメ業界というのは不思議でどこかでヒットすると似たキャラクターを使った映画がボコボコできます。ペンギンものも先に、ハッピー・フィートという出来の良い映画あり、本作はそれの二番煎じにもなってませんが、あの影響で出来たのでしょう。こんなレベルの低い映画ばかりつくっているとそろそろCGというだけでは客は来なくなるぞ。
(★★)

【オーシャンズ13】 スティーヴン・ソダーバーグ
 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、アル・パチーノ。豪華キャストつまんない映画の第三弾。飛行機に乗るとこの映画なぜかやってるので、つまんないのわかっていてまた見てしまいました。今回も期待を裏切らないつまんなさ(^^;
 しかし、ソダバーグはなんでこんな映画3作もつくってんでしょうね?まあ、同窓会的で楽しいというだけなのかもしれないですね。しかし、飛行機に乗ったときの暇つぶしにもならない映画撮るのは資源の無駄でしかないと思うですが。
(★☆)

【ミムジー】
 ロバート・シェイ
 リアノン・レイ・リン、クリス・オニール。あるとき浜辺で男の子が不思議な箱を拾い、女の子はうさぎのぬいぐるみを拾う。そのぬいぐるみに彼女はミムジーという名前をつける。以来、二人は天才児となる。
 日本で一応公開するみたいですが、子ども向きの映画ですね。子どもがこの映画楽しいと思うのかわかりませんが(^^;
 みなさんこんな映画見ないと思いますので、オチを書いてしまいますが、結局ミムジーは未来から送られたぬいぐるみで、その未来では人間は純粋な心を失ってしまっている。それを取り戻すためにうさぎを送ってそういう心を持った子どもを探していたということなんだそうだ。最後の最後まで”宇宙人”と思わせておいて”なんだ未来の人間か”とドンデンさせる映画なのです(^^;;
(★☆)

【Fast Track】 ジェッセ・ペレス
 ミア・フォロー、ジェイソン・ベートマン、ザッハ・ブラフ。ニューヨークでコックをしているトム(ブラフ)だったが店で喧嘩をしてしまう。ちょうどそのタイミングで弁護士で同棲中の、アマンダ(フォロー)に子どもができる。彼女はオハイオの実家で子どもを産み育てたいというので、一緒に帰ることにする。しかし、オハイオにはやっかいな親と得体の知れないアマンダの友人が待っていた。
 コメディタッチの話ですがそんなに面白いわけでもなく、ハートウォーミングなわけでもなく(^^; ネタバレですが、車椅子オチ(^^;; ミア・フォローってこんなに若かったかな!?と驚くぐらいで他にはあまり見るところない映画です(^^;
(★★)

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読書な毎日(167)

【インドネシア残留元日本兵を訪ねて】 長 洋弘
 インドネシアに残留した日本兵たちのルポ。著者は1984年、インドネシア滞在中にその存在を知り、以降ライフワークのようにインドネシア残留兵をインドネシア中尋ね歩いています。その数はかなりの量と思われます。本著にのっているだけでも50人以上います。
 というわけで、本著はかなりの力作です。私もインドネシア残留兵の存在についてほとんど知りませんでした。”ムルデカ 17805”という日本映画が2001年に公開され見てはいないのですが、そういうこともあったのかとはじめて知ったぐらいでした。なぜ、彼らはインドネシアに残ったのか。それは人によって違ったり理由は1つでなかったりします。主なものとしてその1。日本の敗戦後すぐにインドネシアで独立戦争がはじまります。それに自分の意志で、あるいは状況が許さずそれに合流してしまった。2、日本の敗戦で帰るところがなくなったと思い、あるいはもう日本に帰りたくなくなり残った。3、憲兵に多いのですが、戦犯に問われると思い隠れた。4、脱走兵の状況に自分があり、日本に帰れないと思った。5、手段がなく、あるいは帰還手段が危険な状況だったので帰れなかった。6、現地に生活基盤ができたので帰らなかった。などなど。
 残留日本兵は小野田さん、横井さんで終わったように一般には思われていますが、人知れず戦地に残ってる日本兵はこんなにもたくさんいるのです。彼らは忘れられた存在故、軍人恩給もなく、不遇な環境にいる人も少なくありません。本著にはインドネシアに日本福祉の会という残留日本兵とその家族のための団体をつくった乙戸さんについて多く書かれています。彼のような人がいたかろこそ見えなかった日本兵が見えるようになり、彼らの地位もやや向上したのです。
 この本に載ってる人の大半はもう亡くなっています。彼らの存在を知るのがちょっと遅すぎた気もしますが、この事実を多くの日本人と政府も知った方が良いです。そして戦争が起きるとこのような悲しいことが起こることをよく認識しておくべきです。
(★★★★☆)

【東ティモールを知るための50章】
 山田 満 編著
 エリアスタディシリーズ。東ティモールと言えば、インドネシアが弾圧していて、最近独立した。インドネシアの南の方にある東半分というぐらいの知識しかありませんでしたので、非常に勉強になりました。
 東ティモールというのは元はポルトガルの植民地で、西ティモールとその他インドネシア地域はオランダの植民地だった。そのため、インドネシアは独立したけど、東ティモールは一緒になることを望まなかった。東ティモールには資源があることもあり、インドネシアはその独立運動を弾圧し、何十万人という人が拷問されレイプされて死んだそうです。しかし、インドネシアは親米だったためこの行為はあまり国際問題とならず長く放置されていたのです。
 この転機が訪れたのはスハルト政権が倒れた後でした。そしてついには独立を勝ちとったわけですが、長きにわたった紛争の後遺症は大きくなかなか一つの国としてまとまれないというのが現状なようです。
 本著には初代大統領で現首相となっているシャナナ・グスマンのことが多く書いてあります。彼は民主化のシンボルのような存在で、直接選挙で選ばれたのですが、この当時の大統領は実質的な権力はなく、旧権力とつながりのあるマリ・アルカティリ首相が独裁的な政治をしています。そのアルカティリは現在退陣に追い込まれたようなのですが、つい先日もグスマン系の大統領ホルタが爆弾テロにあうなどまだまだ、東ティモール情勢は安定していません。
 東ティモールには産業らしい産業がありません。輸出しているのはコーヒーぐらいで、それも栽培してるのではなく自生しているものをとってくるというやり方だったそうです。というのも、旧領主国のポルトガルが長きにわたり、東ティモールをほったらかしにし、産業の育成もしなければ投資もしない、教育にも力を入れないということをやっていたからだそうです。その違いは西ティモールと比べれば歴然としているのだそうだ。コーヒーについては、大西さんで有名になったピースウインズジャパンの人の話が出ています。彼らが援助してコーヒー農園や豆の収穫法を改善したりしているそうです。
 言語としては、テトゥン語が一番使われていて次がインドネシア語だそうですが、旧領主国の影響でポルトガル語ができないと役所や要職につくのが難しい状況なのだそうだ。宗教はこれもポルトガルの影響でカトリックが大半なのです。
 本著読んで東ティモールに興味を持ちましたが、現状は前述のように不安定な状況です。早く安定して、普通に渡航できる時代がくるといいですね。
(★★★★)

【日本警察の正体】 大谷 昭宏
 元警察の記者クラブにいた著者が見た警察の現状を憂える本。2000年の著作なのでちょっと古い本ですが、今も警察はこの延長線上にあります。著者の記事やシンポジウムなどの発言はよく目にしていたのですが、著作を読むのは意外にもはじめて。読売新聞の記者だったんですね。というわけでもないのでしょうが、けっこう警察よりです。しかし、最近の警察の状況を憂えています。警察側の問題としては、職人的な人がいなくなりサラリーマン化している。幹部が特に腐り、内部で不正が横行しモラルの低下も激しいが、それを取り締まったり、あらためようとする体制にない。
 警察はどこも同じかと思っていたのですが、著者によると各県警によってずいぶん差があるそうです。優秀なのは東京の警視庁と大阪府警。だめなのが神奈川県警とか京都府警など。大都市の警察は優秀だがその周辺には優秀な警察に入れない人や、他の職からあぶれた落ちこぼれ?的な人が入るからだそうだ。そんなもんかい(^^;?
 以前私が入院したとき同室に警官の患者がいて、彼は新人の陰毛に火をつけるのが楽しい、と言っていたのですが、なんと同じ話が本著に載っていました。これって警察では普通にやってることなんでしょうね(^^;
 また、記者の側にも問題があり警察から情報をもらうのが仕事と思ってる人が多くなっている。それ故に、警察の不正があった場合にも関係を悪くしないために目をつぶるというのが多々あるそうだ。北海道警の裏金を暴いた北海道新聞を著者はかなり評価しています。
 著者は警察を愛する故に本著を書いてる感じなのですが、これを読んで自浄する能力が警察には残っているだろうか?しかし、警察に限らず小泉改革の5年で日本は随分と悪い方に変わったね。
(★★★☆)

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コラムyokoze「Amazonの代替決定!」

 先日Amazonとの決別を宣言しましたが、では今後どこで本やDVDを購入しようか。ということで、調査比較し決定しました。

 選考する上での条件がいくつかあります。以下にあてはまるものは除外です。
1)検閲行為をしている
2)グローバルな大資本である
3)ブランドを前面に押し出し多角経営している
4)特定団体と結びつき政治力を使っている
5)サイトが利用しにくい、商品価格が高い

 1)2)3)4)のフィルターをかけると、有名どころは落ちてしまいます。楽天は以前に書きましたが4)の理由で決別しました。セブンアンドワイは3)でだめ。

 DVDも本も一緒にしたかったのではありますが、結局分かれてしまいました。

Hmv まずはDVD。DVDショッピングサイトはHMVにしました。意外にもDVDのサイトは送料が高いものが多く、10500円買わないと送料が有料というのが多い。これに達するには3本も買わなければなりません。その中でHMVは2500円で送料無料。割引も22%です。
 HMVは米の会社かと思っていたのですが、イギリスの会社でした。米国からは撤退しているそうでそこにも好感(^^; 本当は日本の会社にしたかったのではありますがね。

 本の方は、bk-1とe-honとboopleどれにするかで迷いました。
 e-honは出版取次会社トーハンがやっているサイトで、かつて使ったこともあるですが、ポイントがありません。本屋と結びついてるのはいいのですが、出版商社としては最大でもあるので、やめました。
bk-1もかつて使ったことがあります。ここは図書館流通センターという図書館に本を卸しているところがやっています。
Boople boopleは今回調べていてはじめて知りました。こちらは出版取次会社の日販系の会社 日販アイ・ピー・エスのサイトなのですが、日販は他にも”本やタウン”というオンラインサイトを持っています。サービスを比較すると、boopleの方が良くアフィリエイトもやっています。
 ところがこのboople、問題がありました。私の勤める職場からはwebフィルタリングソフトWebWasherにより、”Swimwear/Lingerie/Nudity, Shopping”というカテゴリに属するとされブロックされています(^^;; つまり、職場からは注文できないのです。amazon、HMVなどはもちろん?ブロックされません。そら、本を売ってるわけだからヌードの本もあるでしょうがそれはamazonも一緒だろ(^^; というわけで弱小でいじわるされてるboopleに好感を持った私はここを本のサイトと決めました。名前もダサくていいね(^^;

 トップページに出していた過去履歴まで更新すると膨大な量になりますので、とりあえずは今後の更新分に関して、HMVとboopleへのリンクとしますのでよろしく。

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コラムyokoze「今年のアカデミー賞」

Nfixer 今年もアカデミー賞の季節がやってきました。最近、娯楽作やなんでこれが?というのが選ばれる傾向にありますが、さて今年は。

 作品賞ノミネート作は16歳の出産を扱ったコメディ映画の「ジュノ」、イギリスの大河ロマンス「つぐない」、ジョージ・クルーニー主演、企業弁護士を扱った「フィクサー」、コーエン兄弟の犯罪バイオレンス映画「ノーカントリー」、PTA監督の米石油王を描いた「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。
 どれも見てないのでなんとも言えませんが、前哨戦を見ていると「つぐない」「ノーカントリー」あたりが有力。つぐないはイギリス映画だからアカデミーは難しいか。けれどノーカントリーはアカデミー賞とるような映画とは思えないのですが(^^;
 主演男優はダニエル・デイ・ルイス、主演女優はケイト・ブランシェットあたりでしょうか。しかし、映画自体も俳優も資本も今年はハリウッド系でない映画ばかり。アメリカ経済あやしいですが、映画界も活力落ちてるのかな?
 個人的にはフィクサー(マイケル・クレイトン)のジョージ・クルーニあたりにとってほしいんだが、彼の映画も行動も社会派なので難しいか(^^;? しかし、彼の映画界内外での意欲的な行動はすごいです。脱帽。日本にもこういう俳優いてもいいのにな。

 ちなみに最悪映画の殿堂ラジー賞はリンジー・ローハン主演の映画が有力なようだ。

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コラムyokoze「Amazonとの決別」

Mooter 最近、会社では無駄な仕事がたんまりあり、家では書き込み妨害チルドレンが二匹に増えたのでなかなかまとまった文書がなかなか書けずコラムyokozeなかなか書けてませんが、久しぶりに書きます!

 私は長らくオンラインbook & DVD Shop として Amazon を使ってきました。理由はいくつかあります。1番は書店では取り寄せないと手に入らない本がすぐに手に入ること。2番はDVD shop に関しては値段が安いこと。3番は Amazonはネットショップとしては日本でも草分け的存在でサービス開始当初は他にライバルが存在しなかったというのもあります。
 そしてAmazon のアフィリエイトも最大限使っていました。実態はほとんどが自分が買うときの割引にあてていただけですが(^^;

 しかし、今回 Amazonとついに決別する決断をしました。これもいくつかの理由があります。1つは最近特に、検閲が厳しくなっていることによるものです。特定の本やDVDがAmazonでは購入できないことがときどきあるのです。例をあげましょう。私が今まで買おうとして買えなかったもの。松田賢哉の”無情の宰相 小泉純一郎”、ベンジャミン・フルフォードの”ユダヤ・キリスト教「世界支配」のカラクリ―ニーチェは見抜いていた”、”暴かれた[闇の支配者]の正体”、山内和彦の”自民党で選挙と議員をやりました”、DVD”イラク-狼の谷-”、大谷 昭宏の”日本警察の正体―恐るべき腐敗の構図と組織再生への道”、雑誌”冤罪File”など。これら買おうとしたとき検索にはひっかかるのですが、品切れというステータスで買えません。たいていは、発売から数ヶ月品切れ状態で、突然買えるようになるのですが、今も”ユダヤ・キリスト教「世界支配」”、”自民党で選挙と議員をやりました”、”日本警察の正体”、”冤罪File”は品切れです(^^; 品切れしないことが売りのはずの Amazonで廃版でもないのに何ヶ月も何年も売ってないというのは検閲以外の何者でもありません。事実、他のオンラインサイトでは普通に売ってるし、本屋に行けばあるのです。仕方ないので、上記を私は本屋や他サイトで入手しました。
 また、コラムyokoze「続・ブロックされるweb」コラムyokoze「Amazonその後」に書いた通り、川田龍平氏の著作の感想文(カスタマーレビュー)を書いたところ原因不明?のシステム障害により一ヶ月近くたってようやく掲載されるという事件がありました。
 これら、検閲される著作を並べると次のどれかにあてはまることがわかります。1)与党(自民党)、警察権力が嫌がるネタである、2)アメリカが嫌がるネタである、3)ユダヤ様が嫌がるネタである。

 2つ目はオンライン書店業界でAmazonの寡占化をこれ以上進めてはまずい!という思いからです。 Amazonはご存知の通り、世界的企業でオンライン書店業界で寡占化が進んでいます。上記のような検閲マインドを持つオンライン書店が世界を制覇してしまったらいったいどうなるでしょう。他のオンラインショップは軒並みつぶれ、寡占化により値段は高くなりサービスレベルは低下。そして、権力筋に都合の悪い本やDVDは入手できないことになるでしょう。
 検索業界でも検閲マインドのあるグーグルが寡占化の傾向にあり、一方こちらも検索マインドバリバリのマイクロソフトがYahooを買収しようという危険な動きにあります。ちなみに私は検索はMooterを使っています(^^)

 といわけで、このような理由により私のホームページは近く Amazonとのリンクをはずす予定としていますのでよろしく。

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読書な毎日(166)

【サマン】 アユ・ウタミ
 インドネシアでベストセラーになったという女流作家の小説。主人公の女が恋した男はスハルト政権下で、過酷な人生を送った男だった。
 恋愛部分と、過去の描写の部分がやや乖離してる感もありますが、なかなかよくできた小説です。特に拷問シーンは1984年を彷彿とさせます(^^;; 映画化しても絵になるんじゃない。
 ここに書かれている話はつい最近まであった話なのです。当局の方針に従わないものは、共産党のレッテルをはられ、容赦ない追跡と拷問が待っています。役人の腐敗もひどく、ワイロ天国となっています。こういった小説が出版されベストセラーとなるぐらいですから、スハルト下よりだいぶマシにはなってるのでしょうがなかなかすぐにはなくならないものでしょう。しかし、こういう本がベストセラーになるインドネシアって本を読む層は日本より遥かに民度が高いんではないだろうか(^^;
(★★★★)

【インドネシア】 水木 達也
 インドネシアの政治について主に書かれた本。2006年の出版ですので、現ユドヨノ政権についてまで書かれています。
 日本との関わりは密接にも関わらず、日本でのインドネシア報道は少なく政治情勢がどうなってるかというのは正直私もわかりませんでしたが、本著を読んでようやく整理できました。インドネシアは長くオランダの植民地でした。そこに日本軍がやってきて占領。4年程度で日本は敗北し、再びオランダが再植民地化しようとするが、スカルノが独立宣言。5年間の独立戦争を経て1950年に独立(ムルデカ)する。1965年失脚しスハルトが実権を握る。スハルトは1997年に失脚するまで30年以上にわたりインドネシアを治め、以降はハビビ、ワヒド、メガワティと大統領が変わり、初の直接選挙で選ばれた現ユドヨノになっています。
 スカルノとスハルトはどっちがどっちかすぐにわからなくなるのですが、それは私だけのことではなくあのマンデラも間違えたそうだ(^^; あとメガワティがスカルノの娘だったとは知らなかった(^^; ジェンキンスさんと蘇我さんが再会したのもそういえばインドネシアだった(日本のやり方はインドネシアを怒らせたようだが(^^;)。
 スカルノの独裁政権時代についてあまり知りませんでしたが、共産党員を弾圧虐殺しその数は数十万にもなるそうだ。また、アチェや東ティモールの独立運動を弾圧。多くの犠牲者が出ています。しかし、この独裁政権は日本やアメリカであまり批判されませんでした。なぜなら、親米反共の姿勢をとる数少ない東南アジアの国家だったからなのです。
 そのスハルトがつい先日亡くなりました。スハルト独裁政権時代の犯罪について裁判が行われたのですが、結局これは健康問題を理由にとりやめ。ほとんど審理しないままで終わってしまいました。スハルト時代にしっかり、けじめつかなかったことになりますが今後のインドネシアにとって良くないですね。しかし、驚くほどに日本での報道は少なかった。スハルトにはもう触れたくないってことなのかな?
 今回のバリ旅行でタクシーの運転手に1997年にジャカルタに行ったという話をしたら、”暴動の前ですか?”とすかさず聞かれました。あの事件はやはりインドネシアにとって大きなことだったんですね。
 現ユドヨノは今のところけっこうまともな感じです。同じアジアですから、もっとインドネシアに注目していきたいです。
(★★★★)

【男性誌探訪】 斎藤 美奈子
 31誌の男性誌を斎藤 美奈子調でメッタ斬りにする本です(^^;; 雑誌というのは漫画を別にすれば、趣味や興味の対象にまつわるものが多いと言えます。女性の場合はなんと言ってもファッション誌なんでしょうが、男は!? 車、ゴルフ、グッズ(電気製品やその他小物)、そしてファッション、女(^^;? そんなとこでしょうかね。それぞれ、コアなファンを狙っているのですが男性誌ってなんかこっけいで、かっこ悪いものが多いような気がする(^^;
 ネットが一般的になり雑誌はけっこう厳しい世の中になっています。かく言う私も今買ってる雑誌って、”週間金曜日”ぐらいだな(^^; けれど、雑誌には編集して定期的に出て、カタチとして残るという良さがあります。ネットで見ればいいやと思わないで、良い雑誌は買うようにしましょう。そうしないと雑誌文化がはててしまいます。
(★★★☆)

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