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読書な毎日(165)

【生きさせろ! 難民化する若者たち】 雨宮 処凛
 ワーキングプアの専門家みたいになってしまった著者の代表作。自分と自分の弟も含み、様々なワーキングプアの実態を取材したルポルタージュ。
 NHKスペシャルなどでも取り上げられ”ワーキングプア”の認知度は上がってきましたが、その実態はまだまだ知られていません。一口にワーキングプアと言っても様々なです。フリーターもあれば、契約社員として低賃金で働くワーキングプアもいます。正社員であっても過剰労働からの過労死の危険が待っている場合もあります。本著に出てくるのも町工場や中小企業の話だけではありません。名だたる大企業がワーキングプアを生み出しているのです。本著にはニコン、ヤマダ電機などが登場。そうやって、労働者を不当に安く働かせて大企業はますます利益をあげています。なぜこうなってしまったかと言えば鎌田氏の著書の感想文のところにも書いたけれど、規制緩和の美名のもとに企業がそういうことができる法律に改悪してしまったからに他なりません。労働者の権利は次第にもぎとられ気がつけば奴隷化しているのです。これはいわゆる小泉改革で加速されました。今はワーキングプアではない人だっていつこの境遇に放り込まれるかわからないのです。
 この格差社会を最近ようやく修正する動きが出てきましたが、与党はまだそれをするポーズをしてるだけで彼らは何もやる気はありません。それを見抜いた庶民の力で前回選挙では民主党が躍進したわけです。この格差社会を是正するにはやはりまずは政権交代しかないでしょう。
(★★★★☆)

【地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか】 田中 優
 一部?では日本のアル・ゴアとも呼ばれている環境評論家の著者の講演を書籍化したものです。著者の講演は私も何度か聞いたことがあるのですが、非常にわかりやすい講演です。そういうところもゴアに似てる(^^; 言ってる内容もゴアとかなりかぶってますがね。
 私も環境問題オタクですので、知ってる話が多いのではありますがいくつかはじめて聞く話がありました。特に印象に残ったのは温暖化のメカニズムで二酸化炭素の分子構造が赤外線の宇宙への放出を妨げているという話。また、著者はSANYOの二次電池エネループのことをかなり評価しています。というわけで私もエネループ買ってみました。通常のニッケル水素の充電器で充電可能です。まだ、数回繰り返し使っただけなので、正直効果はわからないのですが通常のニッケル水素より放電せず、結果として長持ちしている気がします。
 本新書は新しい歴史教科書、正論などナショナリスト的な本を多く出しているフジサンケイ系の扶桑社からの出版。そういう会社でもこんな本出すんですね。
(★★★☆)

【心脳コントロール社会】 小森 陽一
 脳について解説し、そこから心脳コントロール社会にどう対応していくべきかというのを書いている本。脳の解説をしていたかと思うと、子どもの心理の発達
過程について書いたり、いわゆるメディアによる人民操作術について書いてみたりとややまとまりのない本です。しかし、一つ一つの話題については興味深いも
のもあります。
 私としては一番最初の方に書いてある脳のメカニズムについての部分がかなり退屈でした(^^; 養老の受け売りみたいな感じなのもやだね。自分の専門外のこ
とは無理して書かない方がいいんじゃない?しかし、あの養老という人は脳の研究家だというのにどうしてあんな脳が腐ったような本出すんでしょうね(^^;
 著者の本ははじめて読みましたが、文学の教授のわりに日本語に妙なムラがあり読みにくい気がするのは、私だけでしょうか?
(★★★)

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