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読書な毎日(164)

【暴かれた[闇の支配者]の正体】 ベンジャミン・フルフォード
 感想文書くの遅れてしまいましたが、フルフォードの近著。いつものフルフォード調の本ですが、本著は日本から世界まで幅広くについて書いてあります。暴かれた[闇の支配者]とは、”石油産業=軍事産業=金融資本を掌握している人”のことだそうです。
 他著で読んでいる情報もたくあるのですが、本著を読んで知った新情報をいくつかピックアップします。FRB(連邦準備銀行)はよくニュースに出てきますがドル紙幣を発行しているアメリカの銀行。ここはなんと知らなかったのですが、民間企業で自分たちの都合のよいように紙幣をすっている!さすがなんでも民営化のアメリカだ(^^;;
 今は辞めてしまって権力もなくなってしまったので叩いても面白くないですが、あの安倍首相は地元の山口でヤクザに火炎瓶を自宅に投げ込まれていた。テロは許せない!と叫びそうな安倍氏ですが、この事件を必死にもみ消そうとした。なぜなら、安倍総理の払いがしょぼかったから彼らは火炎瓶を投げ込んだという恥ずかしい理由だから(^^;
 世界は5つのメディアに支配されている、1)ニューズ・コーポレーション(タイムズ、フォックス系)。2)タイム・ワーナー(ニューラインシネマ、CNNなど)。3)バイアコム(CBS、MTV、パラマウント、ドリームワークス)。4)ディズニー(ABC、ブエナビスタ、タッチストーン、ミラマックス、ピクサー)。5)NBCユニバーサル(GE)。これに加え6)ソニーピクチャーズ(コロンビア、トライスター、MGM)も入ると思いますが、分類するとほぼこの6種類になっちゃうんですね。
 手鏡逮捕の植草氏はりそな問題を追っていたために狙い撃ちされた。
 他にもいろいろ書いてありましたが、フルフォードの本は他では得られない情報が載ってるので読んでおくべきです。
(★★★★)

【だきしめてスローラブ―ゆるやかにしなやかに男と女の性と愛】 辻 信一、三砂 ちづる
 スローライフの辻氏と疫学者の三砂氏の対談本。昨今、日本人からいわゆる身体性がなくなってきているということを指摘し、それを取り戻そうと本著では訴えています。三砂 ちづる氏は「オニババ化する女たち」という本を書いています。彼女の発言はこの本に沿った内容のようで、女性の身体性とは女性の性を生かして女性らしくし、子どもを産むのは良いことだと言ってます。彼女の主張に反発する女性がけっこういるようです。産まない自由もあるし、女らしくするなんてのは現代的ではないというがその理由のようです。しかし本著の著者が言ってるのは安倍元首相の言ってるような家父長的な復古主義ではなく、むしろ欧米的な夫婦対等主義というのがよく読めばわかるのですがね。よく読みもしないででギャーギャー怒ってる人こそ正に鬼ババと言ってよいでしょう。確かに、日本は欧米のように社会も夫も理解が足りないことは間違いないですが。
 辻氏は本書ではどちらかと言えば聞き役なのですが、若いころのエピソードなども載っていてなかなか面白かったです。
(★★★☆)

【痛憤の現場を歩く】 鎌田慧
 週刊金曜日に隔週連載されている同タイトル ルポの単行本化。冤罪被害者、奴隷化している労働者、企業や学校による言論統制などいわゆる社会的弱者をについて丹念に取材しています。本著は著者の真骨頂と言っても良いかもしれません。しかし、隔週でこれだけのレベルのルポが書けるというのはすごいです。
 本書には何ケースが冤罪事件がとりあげられていますが、構造はどれも同じ。警察の決めつけ捜査で自白を強要され証拠があってもなくても強引に有罪に持ち込むのです。そして彼ら冤罪被害者が晴れて無罪になるのは真犯人が登場したときなのです(^^; 日本ではいったい毎年何人の冤罪被害者が誕生しているのでしょうか。
 「自動車絶望工場」の著者が書く生産現場の現在は悲惨です。昔と変わらないというよりか、近年は昔に戻ってしまっているんでしょうね。規制緩和の美名のもとに労働者の権利はどんどん取り上げられ、結果として労働者は奴隷化していっています。
 日の丸君が代による思想統制もここ最近顕著になってきています。この点学校と関わりないとあまり気にならないのですが、学校の先生そして生徒たちにはかなりのプレッシャーがかかっているようです。安倍総理はやめちゃったけど、これが戦後レジームからの脱却なんでしょうね(^^;
 本著の続編も発売中です。
(★★★★☆)

【告発!サイクル機構の「四〇リットル均一化注文」】
 望月 彰
 東海村JCO臨界事故を検証した本。望月氏は知人で”1バッチしばり”の話をいつもしているのですが、今ひとつ何を問題としているのか今まで釈然としなかったのですが、本著を読んでようやく理解できました。
 問題としているのは、サイクル機構の”注文”に問題があったということです。契約書には不思議なことに、注文の量が書いておらず、濃度もある濃度以下という不思議な契約書なのですが、40リットルを1ロットとして決められた濃度範囲内で納品するという暗黙の了解になっていたのです。この40リットルを1ロットとして納品させることに無理があったというのが著者の主張です。
 通常、安全基準は限界値の1/6ぐらいに設定されているそうです。今回臨界に達してしまった溶液に関しては6.5リットルでこれが著者の言う1バッチしばりです。6.5リットルで溶液をつくっていれば絶対に臨界にはならないのです。しかし、このときは40リットルという注文が出ていたためそれをいっぺんに作ろうとし、臨界に達したということです。だから40リットル均一化注文を出した方にも責任があるということ。しかし、サイクル機構側はどうつくろうがつくる方の勝手で自分たちに責任はないというスタンスです。
 臨界事故は沈殿槽をつかい一度に40リットルつくろうとしたために起こりました。これ以前はどうやってつくっていたかというと、小分けにしてつくったり(クロスブレンディング)、貯塔と言われる別の溶液をつくる装置を使ってつくっていました。しかし、どのつくりかたも問題があったり、手間がかかったりで、この事故につながるやり方にたどりついたのです。ということはこのやり方を誰が発案したかということになりますが、これは死人に口なしということで(^^; 被曝死した作業員たちが思いついて、上司にも報告せずに勝手にやったということになっています。しかし、これは真実なのか?
 私が想定できるストーリーは3つ。1)は上司からこのやり方にしてみい、と指示されそれ通りやったら事故が起きた。2)上司にこのやり方を提案し、承認の上でやった。3)現場が勝手にやった。一番ありそうなのは1)です。時間と手間がかかるので、上司あるいは注文元が考えたやり方に変えた。3)はないことはないのでしょうが、危険物質ですし問題が発覚したとき面倒なので現場の独断でこんなことはしません。2)も上司が決めたやり方を変えることになるのでまずないでしょう。
 とにもかくにも危険な物質を扱っているという意識欠如と、知識の少ない人が適当にやってることによって起きた事故と言ってよいでしょう。この事故は結局いつものように作業者個人の責任にしてフタをしようとしていますが、こういう後始末の仕方していると同じ事故は何度でも起こります。
 ちなみに事故が起きたとき大騒ぎしていた”バケツで作業していた”というのは本質ではありません。掃除用のバケツを使っていたわけではなく、溶解用のバケツで通常の作業で使うもの。バケツが問題ではなく、臨界に達するほど混ぜたというのが問題なのです。しかし、今もバケツを使っていたのが問題と記憶している人が多いのは、作業者責任にするための意図的なリークだったのです。
(★★★)

【子どもたちの8月15日】 岩波新書編集部
 戦後60年を期に発行された本。各方面の著名人、文化人などが8/15の敗戦時にどういう状況にあり何を思ったかというのをまとめた本。永六輔、扇千景、筑紫哲也、中村敦夫、皇后美智子など年代は幅がありますが30名程度が書いています。
 それぞれ興味深いエピソードですが、彼らにとにかく共通しているのはモノがなくお腹がすいていたという記憶です。つまり一億総空腹だったということですね。その記憶こそ戦後60年日本が戦争をしなかった1つの理由かもしれません。しかし、そういう記憶を持った人が一線から退き”美しい国にっぽん”などという空疎なスローガンを掲げる人が重要ポストにつきはじめています。非常に危うい感じですが、同じ過ちを繰り返さないためにこういった記憶を伝えていくことが必要なんだなと思います。
(★★★☆)

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