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新最近みた映画(79)

【ディア・ピョンヤン】 ヤン・ヨンヒ
 朝鮮総連職員の父を持つ一家のドキュメンタリー。カメラを回すのは末娘。朝鮮総連というのは北朝鮮籍の人の互助会のようなものですが大使館のない北朝鮮では大使館的な意味も持っています。千代田区に本部があり全国に支部があります。日本政府が突然、税金を払えとか言っていじめていたり、緒方長官の売却問題で騒いでいるあれです。同じようなものが韓国側にも、”民団”という名前で存在しますがこの2つの団体は仲が悪いのだそうだ。
 本作はお父さんを中心に撮っています。気のいいおっちゃんですが、彼が信じているのは北朝鮮という国家です。息子3人は北朝鮮で暮らしていて、日本にいる両親はモノの少ない北朝鮮に仕送りをしています。
 今や北朝鮮は貧しい独裁軍事国家となってしまいましたが、かつてはバラ色の未来のある国家のように見えていたのでしょう。お父さんはそれを否定できずに、ひたすら国家に献身を誓っています。
 これは北朝鮮と心中しているお父さんの話ですが、なにもこれは北朝鮮に限りません。日本にだってアメリカにだってこのように国家と心中しているお父さんはいるでしょう。はたして、国家とは心中に値するものだろうか?と本作は問いかけています。国とは愛国心とはいったいなんなのでしょうかね。
(★★★★)

【紙屋悦子の青春】 黒木 和雄
 原田 知世、永瀬 正敏、松岡 俊介。監督の遺作となった作品。太平洋戦争末期、両親を失った紙屋悦子(原田)は、兄夫婦と暮らしている。彼女は明石少尉(松岡)に想いを寄せていたが彼の親友の永与少尉(永瀬)との縁談がもちかけられる。
 戦時が舞台ですが、ドカンボコーンというシーンは全くありません。この時代の不器用な恋愛の話です。明石は紙屋が自分のことを好いてるのをわかっていながら、永与を紹介している感じです。しかし明石も紙屋のことが気に入っている。まあ、つまりは煮え切らない男なんですよ(^^;
 どこかで読んだのですが、黒木監督は冬のソナタを見て、自分もあんな恋愛映画つくってみたいなと思い本作をつくったとか。というわけで黒木風冬のソナタがこれということなんでしょう。私は今だに冬のソナタ見てないんですが、黒木監督が影響されるぐらいですからいい作品なんでしょうね。
(★★★☆)

【ナビゲーター】 ケン・ローチ
 英映画。イギリス国鉄の民営化を描いた映画。民営化により会社となり職場は分割される。経験の少ない派遣労働者やコスト削減により、少ない人数で仕事をさせられるようになる。次第に職場が人が疲弊していくさまを描いています。
 これは日本でも行われている官から民へというやつですね。民というのは営利企業なので、歯止めがないと際限なくコストダウンして儲けようとします。日本でも福知山線の脱線事故なんかがいい例です。これは複合要素もあるのでしょうが、無理なダイヤと軽量車両、そして職員に対する不当な扱いが事故を招いています。
 有名な俳優は出ていないで登場人物が多く、だれが主役ということもないので、誰が誰かちょっとわかりづらかったのではありますが、それ故ドキュメンタリーっぽい雰囲気の映画です。
 今の政府は「官から民へ」と金看板のように叫んでいますが、そもそも儲かる仕事だったら通常は民間が手をつけているものです。官がやってることはそれなりに理由があるのです。まあ、日本の場合は異常にやる必要の無い仕事をしている官とか、外郭団体みたいのが多すぎますが。そういうのは官から民へではなくて廃止してしまえばいいだけなのです。
(★★★☆)

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