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読書な毎日(160)

【核の再処理が子どもたちをおそう?フランスからの警告】 グリーンピースジャパン、桐生 広人
 原発大国フランスの再処理施設のことを中心に書いた本。商用の大規模な再処理施設は世界に二箇所しかありません。このフランスのラ・アーグとイギリスのセラフィールドです。この2箇所に共通しているのは、事故を何度も起こしていることと、周辺地域で白血病が増えているということです。そして3箇所目の巨大再処理施設がなんと日本にもできました!そうあの六箇所の再処理施設です。
 再処理施設ってのは何をする場所かと言えば、使用済核燃料からプルトニウムを抽出する施設です。プルトニウムとは核兵器に使うあれのことですよ。使用済核燃料をせん断し、ドロドロに溶かしてそこからプルトニウムを抽出、濃縮するプラントです。原発は危険なプラントですが、それと比較してもはるかに危険だし、周辺地域を汚染するプラントです。
 ラ・アーグはフランス北部のシェルブール近くにある漁業と酪農中心の町でした。しかし、再処理施設と原発ができてこれらの産業はほぼなくなってしまいました。今も続けている人はいますが、白血病で牛が死んだり、黒い斑点のあるカニがとれたりするそうです。これらはラ・アーグという名前を隠して出荷されるのだそうです。吐き気をもよおす話です。
 フランスの原発は国営なのだそうですが、ラ・アーグの再処理施設はコジェマ社という民間会社が経営しています。国営に比べ労働条件は劣悪で廃棄物の管理もいい加減です。グリーピースが廃棄物の放出口の監視をしていますが、高い濃度の核廃棄物が放出されたり、廃棄物が捨てられたりしています。放出口は海流のところまで伸びていて、流してしまえばわからないということなんでしょう。
 しかし、日本の原発もかなりいい加減でやばいですが、フランスも同じなんだなと思ってしまいました。つまり、原発というのは隠さないとやばいから隠さざるをえないんですよ(^^;;
 本著にはそのラ・アーグの影響でがんや白血病にかかり、なくなったり闘病している人たちの証言が何件かのっています。これも日本と同じですが、コジェマ社は病気とは因果関係がないと否定します。
 本著が出版された2001年は、まだ六ヶ所の再処理は動いていませんでした。それを止めようという思いで本著は出版されたと思われます。しかし、動いてしまいました。このまま動かし続ければ、大きな事故が起きるのも時間の問題でしょう。もともと核兵器の材料をつくる以外ほとんど意味のない施設早く止めましょう。
 フランスはアメリカに次ぎ世界二位の原発国ということで、フランス旅行にあたり”フランス””原発”というキーワードで本を探したのですが、本著ぐらいしか発見できませんでした。やはり原発はタブーなんですね。
(★★★★)

【怒れ、9条!―憲法9条こそ最強の安全保障政策だ】 天木 直人
 一時更新を停止していた著者のブログを再開したものを書籍化したのが本著。参議院比例代表、9条ネットの候補として出馬するまでの軌跡と言ってもよいでしょう。実際、著者の言ってる内容と合致しているのが9条ネット。著者が立ち上げた政党ではないですが、9条ネットは著者の理念とピタリあってます。だから、9条ネットも天木さんに声をかけたのでしょう。
 しかし、結果はご存知の通り。というよりか9条ネットの存在に気がつかなかった人がほとんどではないだろうか(^^;; 9条を理念の中心として比例に出ようとしているという人達がいると聞いたとき、着眼点はいいけど候補者を通すのは難しいだろうなと思いました。結果、マスコミからは完全に無視され、女性党に及ばず一人通すにはこの4倍の票がないと無理というレベルでした。天木さんも約3万票でした。悲しいかなマスコミがとりあげてくれないとやはり一般的には政党として見てもらえないのです。この状況はなんとか変えられないのだろうか....。
 本著は選挙前に読み、私も天木さんに一票を投じたのですが、もう少し善戦すると思ったのにね。天木さんの理念はもちろん枯れることはないのですが、選挙終わって本著読むと祭りの後という感じですかね。9条ネットはその後も存続しているようですが、今のやりかたではちょっと厳しいですね。
(★★★☆)

【9・11/イラク戦争コード?アメリカ政府の情報操作と謀略を解読する】 木村 愛二
 木村書店の最新911陰謀著作。今や911陰謀説もかなり一般的となりましたが、著者は911直後から陰謀説を唱えていた一人です。本著は、主にインターネット記事の分析と、スタンレー・ヒルトンが起こした911集団訴訟が中心となっています。911に関しては7号棟を含むタワーの崩壊が爆破によるものであるというのをしつこく突っ込んで分析しています。同じ社会評論社からつい最近出版された”「WTCビル崩壊」の徹底究明”という本もこのタワー崩壊のことだけをしつこく追求している本です。とにかく調べれば調べるほどに、タワーが飛行機の激突で崩壊したというのはありえず、爆薬により計画的に破壊されたものであるといことが証明されていくのです。
 本著は引用が多く読みづらい本で、びっくりするような新事実があるわけでもないのですが、911陰謀に興味のある方は一読しておくと良いでしょう。
(★★★)

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