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読書な毎日(156)

【川田龍平いのちを語る】 川田 龍平 (写真)志葉 玲
 薬害HIV訴訟の原告の川田龍平氏の講演とアフリカケニアで行われたグローバル・ヤング・グリーンズへの参加レポートが中心となっています。カラー写真も多数掲載されています。
 本著は言ってみれば、川田 龍平の参院選出馬表明の書と言っても良いかもしれません。彼が薬害HIV患者となった生い立ちから、何故実名公表したのか。そして、なぜ参院選に出馬することになったのかというのが本著を読むとわかります。小中学生への講演が中心となっていますので、非常にわかり易く簡潔にまとまっています。というわけで、川田龍平そして薬害についての入門書としても好著と言えるでしょう。
(★★★★)

【おいしいハンバーガーのこわい話】
 エリック・シュローサー チャールズ・ウィルソン
 FastFood Nation(邦題ファストフードが世界を食いつくす)の著者が、ティーン向けということで同じテーマをリライトし、新しく取材した内容も付け加えた本。FastFood Nationは私も衝撃を受けた本です。本著はその復習にもなる本ですが、追加された内容も興味深いものが多いので、前著を読んだ人にもおすすめです。ティーン向けとあるけど、前著もわかりやすい内容でしたので、本著が特にティーン向けという感じはしませんでした。漢字にフリガナがふってはありますが。内容的は前著に比較して要約されていますので、本著を読んで更に興味を持った人は前著に戻ってもいいかもね。
 本著の追加部分で特に印象残った部分をいくつかあげてみます。映画、スーパーサイズ・ミーでもやっていた胃を小さくする手術です。あの映画では胃を小さくしてメデタシメデタシ!?みたいな感じでしたが、この手術はかなり危険を伴う手術でしかも胃を小さくしたあとは常にビタミン剤を摂取しないと栄養失調になってしまう。そうまでしてもこの手術をする人が米国には年間15万人もいる。本をたくさん読むとピザハットが無料でもらえるBook It!プログラムなんてのがある。本をたくさん読む子はジャンクフードなんか食べないようにするんじゃない(^^;? 清涼飲料水でエスキモーが虫歯だらけになっている。ほとんど報道されていないけど、アメリカのグローバリゼーションの象徴としてマクドナルドやケンタッキーが爆破される事件は後をたたない。爆破対策で飛び散らないガラスにし、丈夫な構造にしている店もあるそうだ。安いジャンクフードを食べに行って爆破に巻き込まれたらシャレにならん(^^;;
(★★★★)

【建築革命】 五十嵐 敬喜、耐震偽造から日本を立て直す会
 耐震偽装問題をきっかけに開催された講演会、討論会、論文などをまとめた本。本著は建築家の側から書かれた本です。
 日本の建築業界というのはゼネコンが仕切っていて、建築家というのはその社員か、下請けという状態だそうだ。建築家の地位は低く、設計料も非常に安い。場合によっては施工とセットにされ無料同然にする場合もある。また建築家の所属する業界団体がいくつかありそこも力を持っている。日本では建築許可ではなく建築確認をとることによって建物が建つ。建築確認というのは法令にあっているかどうか審査することで、公権力の行使にはあたらずだから民間でもできることになっている。これは逆に確認してるだけだから確認してる人たちには責任はないということにもなるのだそうだ。そしてその建築確認は手続は21日(木造一戸建てなら7日)でやらなければいけないという法律がある。その確認は法令に合ってるかどうかだけを審査していて、周辺の状況や住民が反対していても関係ない。なんじゃそりゃ?ということになるがそれが日本の建築業界なのだ。だから法の抜け穴を突いた奇妙な建物や、規制緩和を最大限に利用した法外に高くデカイ建築物ができてしまう。建築確認後に設計図と違う建物を建てるのも日常茶飯事。もちろん景観などは無視し、利益を最優先にする。
 これを許可制にして、責任を持たせるべきだというのが五十嵐教授たちの主張です。また、欧米では公共の建物や大きな建築物については”公共物”という概念があるため、地域住民が設計から参加して、地域に不釣合いな建物は建てさせないそうです。そして一度建てた建物は半永久的に使うつもりでつくっています。ところが日本では建つまではいったい何ができるのかわからない状況で、それが地域紛争のタネになっています。建物の寿命は30年ぐらいを目安にしていて、30年建てば壊して建て直せばいいとなり、いい加減な安普請になるのです。
 だから欧米の町並みはバランスがとれて景観が保たれているし、何年建っても町並みはそう変わらないのです。これに比べ日本の状況はお粗末としか言いようがありません。日本中を驚かせた耐震偽装も結局、ほとんど問題点は解決されていません。
 この状況をつくっているのはある程度、民度と国民性によるものなんでしょうが、建築確認
(★★★☆)

【ユダヤ・キリスト教「世界支配」のカラクリ―ニーチェは見抜いていた】 ベンジャミン・フルフォード、適菜 収
 おなじみ?フルフォードとニーチェ研究家の適菜氏の対談本。例の読みにくい構成の本です(^^;; テーマはキリスト教とユダヤ教の価値観によって世界が支配されているということです。ニーチェとは19世紀の哲学家で、詳しいことは知らなかったのですが、彼はキリスト教やユダヤ教などの一神教を批判していたそうだ。それがのちにヒトラーに利用され、ユダヤ人の批判に使われたがニーチェ自身は反ユダヤではないそうだ。
 知ってることも知らないことも書いてありますが、ユダヤ教は選民主義で布教活動は行わないというのは知らなかったです。そういえばユダヤ教に入りませんかと勧誘されたことはないですね(^^;
 まとめてみると、一神教、選民主義、他文化への非寛容さ、価値観の押し付けなどがユダヤやキリスト教の特徴で戦争の原因はほとんどこれではないですか(^^;
 ちなみに本著は、amazonでは絶版でもないのでいつまでも在庫切れの状態で買えません。つまり支配者にとって本著は読まれたくない本なんですね。
 本著読んで、適菜氏にも興味持ったので彼の本を今度読んでみよう。
(★★★★)

【核大国化する日本】 鈴木 真奈美
 日本の核行政と、世界の核力についてまとめてある本です。私のような核力マニア?にとっては特に驚くようなことは書いてありませんでしたが、インド、イラン、イスラエル、パキスタン、南アフリカなど情報の少ない新興核開発国についても調べてあり、ここいら勉強になりました。
 核力マニアにとっては常識の話ですが、日本は核兵器を持っていないけれど世界有数の核開発国です。既に30トンのプルトニウムを持ち、更に世界に3箇所目となる大規模なプルトニウム抽出施設を六ヶ所につくりました(六ヶ所再処理工場のとこ)。これは計画では高速増殖炉のもんじゅの燃料にするということだったのですが、もんじゅは再開の見込みはほぼゼロの状態です。それで今はプルトニウムはウランと混合したMOX燃料にし、プルサーマル(通常原発にこの燃料をくべて使うこと)として使おうとしています。しかし、今だプルサーマルは日本では実施されていません。北朝鮮のことを核実験した!と日本のマスコミは大騒ぎしていますが、日本は核弾頭をつくってないけど、その一歩手前にはいるのです。原発やってるだけならプルトニウムはいらないのですが、無理してプルトニウムつくるってのは核兵器がつくりたいんだろ!と思われても仕方ないのです。
(★★★)

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