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読書な毎日(152)

【イラクからの手紙】 カーシム・トゥルキ
 イラクのラマディに住んでいる著者の手記。イラクで拘束された高遠さんの友人であり、来日し講演もしました。本著に書いてある内容は衝撃的です。ラマディとはファルージャよりヨルダン寄りにある大きな都市で、川の三角州にあります。ファルージャの方ばかり注目されていましたが、ラマディもファルージャ同様の状況だったようです。米軍の空爆があちこちで行われ町には戦車が走り回り、狙撃兵が町に潜み動くものは撃たれる。
 本著には2003年のイラク戦争開始から昨年の10月ぐらいまでの話が書いてあるのですが、その間著者は3度も米軍に拘束され、何度も家宅捜索を受け、そのたびにパソコンは壊されたそうです。彼がしていたのは、イラクの現状についてブログで発信すること。このさなか彼の実の兄は戦闘に巻き込まれ死亡。おいの一人は拷問のうえ、ゴミ箱に捨てられていたそうです。彼の友人知人は何人も死に、街には死体がゴロゴロ転がっているという地獄のような世界です。これは現在進行形で続いている話なのです。
 この間、大統領選挙とイラク憲法の信任投票がありましたが、いずれの選挙にも著者は行けなかったそうです。なぜなら、街には米軍の狙撃兵が隠れていていつ撃たれるかわからない。一方で選挙自体に反対するイラク人たちもいて、結局投票所は何者かよって爆破されてしまったそうです。これがアメリカ型民主主義の姿なんですね(^^;;
 本著は自費出版型の本で本屋には売っていませんが以下のアドレスから買えます。多くの人に読んでもらいたい。これでも自衛隊をまだイラクに送る気なのですか?
 ちなみにgoogle earthでみるとラマディは今も2003年以前の美しいままだそうです。なぜなら、イラクは軍事機密のため現状を見せられないんだって。イラク戦争は終わったんじゃ無かったっけ(^^;?
http://www.iraq-hope.net/book.html
(★★★★☆)

【ぼくはアメリカを学んだ】 鎌田 遵
 現在30代の著者の半生を描いた本。高校を休学し親に内緒でたった5万円でユーラシア大陸を一人でヒッチハイク横断。高校を卒業し渡米。メキシコに近い最下層都市とも言ってよいエスパニューラの短大に通う。このとき、ネイティブアメリカンの人たちと知り合いになり、以降大学に進学しネイティブアメリカンの研究をして現在に至っています。
 猿岩石が半やらせヒッチハイクでユーラシアを横断しましたが、著者は本当にそれをやってしまったのです。ものすごいエネルギーだと思います。渡米しての生活もお決まりのコースではなく誰もいかないような場所に単身で飛び込み、そして溶け込んでいきます。だからきっと彼はネイティブにも受け入れられたのでしょう。
 本著に出てくるアメリカ人は表からは見えないアメリカ人であり、ガイドブックにものっていない町の話です。しかし、これもアメリカの一面です。アメリカはいい意味悪い意味でも、競争社会であり、多民族国家です。先日のバージニア工大の事件もそういったアメリカの落とし子と言って良いのかもしれません、
 本書はジュニア新書ですが、高校生だけでなくやる気と元気を失った(^^;?大人にも読んでもらいたいですね。人生に絶望したらキミもエスパニョーラにいってみな。
(★★★★☆)

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