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読書な毎日(154)

【グーグル八分とは何か】 吉本 敏洋
 検索エンジンとして世界でNO1のグーグルが検閲をしているという恐るべき!?事実を調査した本。著者は自身で悪徳商法に関するホームページを立ち上げていたのですが、あるときからグーグルで検索されなくなるページが出てきた。何故かというのを調査したりグーグルに直接質問したところ、日本のグーグルでも検閲が行われていることが明らかになったのです。このグーグルによる検閲のことを日本ではグーグル八分と呼んでいます。グーグル八分は基本的に国別で行われていて、ある国のグーグルで検索できるけど別の国ではできないということが起こります。しかし、その頂点にはアメリカがあり、アメリカ基準のグーグル八分は世界中で検索できません。グーグルアースというのもありますが、あれも要請によってモザイクかけたり、昔の画像を出しています。
 グーグル八分も何が問題で表示されないのかというのが明らかなら対処のしようもあるし、判断基準ともなるのですが、その具体的理由が明らかにされることはありません。除外されたページの管理者への通知もありませんし、誰が除外要請したかもわかりません。例えば、著者の運営するホームページ、”悪徳商法マニアックス”を検索してみてください。検索結果の下の方に” Google 宛に送られた法的要請に応じ、このページから 1 件の検索結果を除外しました。”と出ます。これは何を意味するかと言うと、”こら!グーグルうちの悪口書いてあるページを表示させると訴えるぞ!”と言ってきた会社や個人などの要請を受けて検索除外したという意味です。法的要請とあるけど、裁判がなくてもグーグルは除外します。なんでこのページが除外されているの?というものから、カルト集団の検証をしているページ、企業の問題点を指摘するページ、安倍総理の悪口が書いてあるページまで除外されています(^^;; でもって、こういう表示が出ていない場合でもグーグル八分は行われているし、検索結果が不当に異なったりするのです。例えば”グーグル八分”で検索してみてください。グーグルの検索結果だけ著者のつくっている"グーグル八分対策センター"が表示されません。
 そもそも私がこの本を手に取った理由はグーグルで検索されないけど、他の検索エンジンだと検索されるというものがけっこう多いことに気がついたからです。グーグルは何か変だな〜とここしばらく思っていたところにでこの本を見つけました。
 この本を読んでグーグルというのはかなり弱腰の権力迎合&コトナカレ主義タイプの検索エンジンであるということが明らかになってきました。この本を見つける前から、私はメインの検索エンジンをグーグルにするのをやめていたのですが、読んでからはできるだけグーグルは使わないようにしています。それ以外の検索エンジンも信用できるかと言えばそうでもないのですが、グーグルよりはマシでしょう。mooter をメインに yahoo をサブで使っています。もしみなさんがグーグルを使うなら、それを認識した上で使うべきでしょう。
 数多くのグーグル八分の事例が提示され、取材も広範に行われているなかなの力作です。インターネットを使うすべての人に読んでもらいたい本です。本著が話題となることにより、グーグルも経営方針を是非ともあらためてほしい。そうでなければグーグルを使う意味はありません。
(★★★★☆)

【世界ブランド企業黒書】 クラウス・ベルナー、ハンス・バイス
 著者はドイツ人とオーストリア人で原著はドイツ語。世界各国語に翻訳されているなかなんと英語には翻訳されていないという本(^^; グローバル企業の悪業について調査しまとめた本です。ジャンルは多岐にわたり、電子機器、医薬品、石油、玩具、金融などについて書いてあります。知ってる話もありますが、知らない話もけっこう載っていました。基本構造は似ていて、先進国の大企業が賃金の安そうな地域で不当な長時間労働をさせたり、児童労働、奴隷同然の労働をさせ見て見ぬふりをし、発覚するとさっと逃げるという感じです。あるいは資源のとれる地域だと、そこの独裁政権と結託し地域を不安定にして資源収奪するという具合。
 印象に残った話としては、おもちゃの児童労働の話。ぬいぐるみや人形をこどもや女性が監獄のような場所でつくっている。火事が起こったのに逃げられないようにしてあっため多くの人が死んだそうだ。石油のパイプラインの話。補修を全くしないため穴が空いて土壌や水を汚染し癌や病気が増え農業もできなくなりひどい状況になっている。ブランドものの靴や服など実際につくっている人には販売額の0.2%しか賃金が払われていないなど。
 これらを防ぐ手だてはやはり、それがどこでどのようにつくられているかを消費者が監視し問題があった場合はその企業に訴えたり、ボイコットすることなのでしょう。そうすることにより企業も軌道修正するのです。
 本著の特徴は具体的な企業名をあげてインデスックス化していることです。これにして悪い企業が一目瞭然(^^; しかし、このインデックスに載ってない企業にももちろん問題のある企業もありますが、紙面の関係上最も問題のある企業をとりあげているそうです。
(★★★★)

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