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新最近みた映画(73)

【ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT】 ステファニー・ブラック
 米ドキュメンタリー。1962年イギリスから独立したジャマイカだったがIMFと世界銀行から多額の融資を受けこれを返せない状況となっている。このためグローバリゼーションの中で安い労働力を提供する植民地状態は続いている。
 陽気なレゲエのリズムに乗せてジャマイカの悲惨な状況が映し出されていきます。買い叩かれるバナナ。ロボットのように同じ縫い目を毎日縫ってる工員など。聞いたことのある曲もけっこうあったのですが、その歌詞は実はジャマイカの悲惨な状況を歌っているものが多くびっくりしました。日本にとってジャマイカというのは遠い国でレゲエの国?ぐらいのイメージしかなかったのですが、ここもグローバリゼーションの餌食となっていたのです。IMFとか世界銀行というのは良いことをしてるフリして実はやってることはサラ金みたいな感じです。そこにつけこんで更に米国を中心とするグローバル企業がハゲタカのように舞い降りてきます。庶民は最低限の生活するための賃金しかもらえません。
 先日日本で公開された「ダーウィンの悪夢」も同じテーマを扱っていると言ってよいでしょう。グローバリゼーションはこういった人たちによって支えられているのです。
 レゲエのリズムにのせてテンポよく撮られている秀作ドキュメンタリーですので、是非とも多くの人にみてもらいたい。
(★★★★)

【イリュージョニスト】 ニール・バーガー
 エドワード・ノートン、ポール・ジアマッティ、ジェシカ・ビール。本作は飛行機で見ました。日本ではまだ公開未定。20世紀初頭のオーストリアが舞台。ノートンとビールは恋仲であったが、身分違いの二人は引き裂かれる。数年後、人気のマジシャンとなっていたノートンの舞台を皇太子の婚約者となっていたビールが見る。思いの残る二人であったが、身分違いはどうしようも無かった!?ジアマッティはビールの執事。
 話題となっていた映画だったので、単なるラブストーリーではなくなんか仕掛けがるんだろうな、という目で私は見ていたのですが、映画の中段ぐらいでオチが見えてしまいました。まあ、それでも映像は味があるし雰囲気も良い映画で楽しめました。そういうヒネた目で見なければこの映画はもっと楽しめたでしょう(^^; こういう映画はおそらく日本でもヒットするでしょう。
 私はレディ・インザ・ウォーターと続けてみたので、ジアマッティでお腹いっぱいになりました(^^;
(★★★☆)

【スクール・オブ・ロック】 リチャード・リンクレイター
 ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック。アメリカのエリート小学校が舞台。同居する友人の身分を詐称し、補助教員となってしまったロック好きのデューイ(ブラック)。何もしないで給料だけをもらおうと思った彼だったが、子どもたちにロックを教えることに情熱を傾けるようになる。
 ジャック・ブラックのキャラクターの上に成り立ってるような映画ですが実に面白い。彼のようにピンで売れる役者はそうはいないですね。
 ロック授業の中でブラックは生徒に語りかけます。ロック何だ、何のためにやるんだ?生徒たちは一瞬黙り込み、一人が答えます。「女にもてるため?」そこでブラックは言います「ロックとは、大物(The Big)に不満をぶつけることだ」。そうですよね、ロックとは元々社会や自分を管理しようとするものに対して怒りをぶつける音楽だったのです。ところが、特に日本でそれは顕著ですが異性にもてるためのテンポの良いだけの音楽になってしまった。首相に気に入られてしまったロッカーは首くくった方がいいぐらいなのです(^^;; というわけで本作は本来のロックスピリットに満ちた映画に仕上がっています。私はあまりロックに詳しくないですが、ロック好きもそうでない人も楽しめる映画です。
(★★★★)

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