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コラムyokoze「都知事に浅野氏を」

 迷走を続けてきた石原知事の対立候補に元宮城県知事の浅野氏が浮上してきました。市民が推す候補として申し分のない人物ですが、まだ出馬を正式表明したわけではありません。
 まず、彼が立候補を表明した場合の当選の可能性ですが過去の都知事選を振り返ってみましょう。

1999年
石原 慎太郎 1,664,558
はとやま 邦夫 851,130
ますぞえ 要一 836,104
明石 康    690,308
三上 満    661,881
柿沢 こうじ  632,054

1999年は19人の候補者が乱立し、自民党が候補を一本化できず分裂した選挙でした。民主党は今は自民党になってしまった(^^;鳩山邦夫を推薦。慎太郎は告示直前にインパクトのある公約をかかげ出馬表明。後だしジャンケンと揶揄もされましたが、迷走する選挙戦を圧勝しました。

2003年
石原慎太郎氏 3,087,190
樋口恵子氏  817,146
若林義春氏  364,007

 2003年、慎太郎はまだ4年前の余韻を残し、首都移転反対、ディーゼル車規制などわかりやすい公約をかかげ、楽勝ムードが漂っていました。民主党は対立候補者をなかなか選定できず。ようやく樋口氏を推薦しましたが、慎太郎は300万票も獲得し惨敗となってしまいました。
 そして今回の選挙。状況は4年前と似てはいるのですが、慎太郎に4年前の勢いはなくなっています。今回の慎太郎が掲げる最大公約はオリンピック。東京都民は冷静ですので、来るか来ないかわからず、無駄な開発につながりそうなこの公約に興味を示すどころかむしろ反対する方が多いと思われます。環境重視政策と言ってよいディーゼル車規制、無駄な開発につながりそうな首都移転反対が都民にうけて、300万票とったというのに、慎太郎もトシをとって空気を読めなくなっているのでは?おそらく既に裸の王様なんでしょう。そういえば12年前の青島知事も世界都市博中止を掲げ見事170万票を獲得し当選しているのです。
 四男問題、自身の豪遊問題などの逆風もあり300万票というのは今回は無理。しかし、今だに根強い人気はあるので何があっても慎太郎に入れる人は100万票はあるでしょう。市民派+民主党の基礎票は樋口さんの票の80万票というところか。残りの約200万票は風任せでどこに入るかわからない浮動票。まあ、とにかく200万票あたりが当落ラインとなるのか。

 ここでもし、浅野氏が出たらどうだろうか。政界での知名度、実績は申し分なし。一般的な知名度はやや低い。しかし、クリーンなイメージ、好感度も非常に高いので十分に勝負になると思われます。ここで一番の決め手になるのは公約でしょう。石原慎太郎へのカウンターパンチになる公約がはまれば圧勝もありえます。

 というわけで私もいくつか公約考えてみました。
・東京へのオリンピック誘致中止
・石原都政でカットされた福祉予算の復活
・石原都政で強制されるようになった日の丸君が代の強制廃止
・山手線内のロードプライシング
・建造物の高さ規制
・路面電車の復活
・緑被率の向上

 こんなところでしょうか。東京の予算は黒字で、開発する余地のない都市なのですから、余計なものは作らず暮らしやすい緑豊かな街にすればいいのです。

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コラムyokoze「アカデミー賞とラジー賞結果発表」

 今年のアカデミー賞とラジー賞が決まった。結果はこちらだが、やっぱり!?スコセッシのディパーテッドが作品賞となんと監督賞までとってしまった。香港リメイクの本作、スコセッシはこの映画は本当は撮りたくなかったなんて発言してるのに(^^;; まあ、とにかくもスコセッシはアカデミーとったわけだからこの賞の呪縛からは逃れられたのでしょう。しかし、ヤクザと警察のばかしあいの映画に賞をあげるなんて最近のアカデミー賞は”らしくない”映画に賞をあげる傾向にあるような気がする。
 その他の部門も下馬評通りの順調な結果でした。終わってみてやっぱり違和感を感じるのは「父親たちの星条旗」がノミネートされていなかったこと。イラク戦争への批判もあって「硫黄島からの手紙」が高い評価を受けているという報道がよくされていますが、明らかに手紙より星条旗の方がイラク戦争の批判になっています。手紙は日本的軍国主義の狂気を描いているのですからこれは「美しい国にっぽん」の安倍政権批判であり、日本はこんな恥ずかしい愚かなことやっていたんだなと日本人が反省する映画なのです。「硫黄島からの手紙」がノミネート!日本のマスコミは大騒ぎしてたけど、アメリカ人に指摘された恥ずかしい国にっぽんの映画のノミネートをそんなに手放しで喜んじゃっていいのでしょうか(^^;; そういう意味で言うとアメリカ人は賢いですよ、恥ずかしい国の星条旗は最初からノミネートしないんですから(^^;;
 しかし、日本のマスコミはノミネートされただけでも快挙の菊地凛子で騒ぎすぎ。彼女は日本でもほとんど知らていなかった女優なのに。彼女の今後の活躍には期待しますが。

さて、ラジー賞ですがこちらも順当な結果でした。何を隠そう私はシャマランファンなのですが(^^; 今回のシャマラン映画はラジー賞とって仕方なしというとこです。シャマランよ、ラジー賞の常連にならないようにしてね(^^;

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読書な毎日(149)

【沸騰するフランス】 及川 健二
 2004年7月から2006年3月までフランスに滞在した著者が書いたフランスの社会情勢とフランスのキーパーソンへのインタビューにより本著は構成されています。
 日本にいるとフランスの情報というのは表面的な事件情報だけでどうしてそうなったのか、というのがほとんどわからないのですが本著を読むことにより、その裏づけが浮かびあがってきます。筆者の取材力はなかなかのもので、よくぞここまで幅広くやったなと感心してしまいました。日本人でこれだけフランス取材した人は他にはないのではなかろうか。
 あまり意識していませんでしたが、ここ数年でフランス社会を揺るがす事件がいくつか起こっています。イラク戦争、極右の台頭、欧州憲法の否決、学生デモ、暴動、ジダンの頭突きなど。そして2007年の5月に大統領選挙があります。現状、サルコジとロワイヤルの一騎打ちとなりそうらしい。サルコジとは、あの暴動に火をつけた人物です。なんでそんな人が有力になっているかというのも本著を読むことにより理解できるでしょう。フランスなんて日本に関係ないと思うかもしれませんが決してそんなことはありません。なにしろEUを引っ張っているのはフランス。ですから今度の大統領選も非常に大きな意味を持つわけです。もちろんサルコジが大統領になったらきっととんでもないことになるでしょう(^^;;
(★★★★)

【きっこの日記】
 きっこ
 耐震偽装を暴くことで有名になったきっこのブログの書籍版です。しかし、本著には耐震偽装や社会問題について書いたネタはほとんど載っていず、きっこ自身の話と彼女の趣味である俳句についてが主です。ですので、探偵きっこを期待して本著を読むとやや肩透かしかも。私の推測ですが、これは出版社側が訴訟の可能性のあるネタについてはリスク回避のために載せなかったのではなかろうか。きっこのブログは耐震偽装で有名になったのですから、これを載せないってのは看板に偽りありでない?まあ、耐震偽装がなくてもこのブログを書いているきっこのことについてはたくさん書いてありますので、きっこ自体に興味のある人は読んでみてはいかがでしょうか。
 続編の2はまだ読んでませんが、こちらはより社会ネタが載ってるそうです。
(★★★)

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読書な毎日(148)

【イケダ先生の世界】 ベンジャミン・フルフォード
 タブーに挑み続けるフルフォードが今回取り上げたテーマは創価学会。本著はSGI(Souka Gakkai International)についてよく書かれています。SGIとは学会の国際部門のことだそうです。学会は世界各地に支部をつくっているのですが、そのうちの最大拠点がアメリカにあり大学までつくっています。
 フルフォードによれば学会が拡大路線になっていったのは、池田会長になってからだそうです。 精舎を建立するのに会員から資金を集めたところ予想以上に早く多く集まったため、献金の魔力に大作先生はとりつかれてしまったのだとか。また、日蓮正宗との確執などについても書かれています。この事件によって学会から離れていった信者もいたそうです。
 フルフォードの取材力にはいつも驚かされますが、学会について知らないことがたくさん載っていました。そして単なる批判本になっていないのも良いところです。
 学会に限りませんが宗教法人は非課税です。従って莫大な資金を集め、礼拝のための施設を建てても税金はかからないのです。だから、宗教法人は営利事業はできないし、政治とも分離されているはずなのですが、学会の実態はどうでしょうか?
 今の学会がここまで大きくなったのは選挙を抜きには考えられないでしょう。彼らにとって選挙は祭りになっていて、組織を結びつけるための大きな力となっています。ついには与党の一角となり政権に大きな影響を及ぼしています。現状はどう見ても政教分離とはほど遠い状態ですが、与党となったら自民党は大人しくなってしまいました。この異常な状況は早く変えなければいけません。
(★★★★)

【巨大企業が民主主義を滅ぼす】 ノリーナ・ハーツ
 著者は英国人。日本では2003年に翻訳されています。巨大グローバル企業が国家の力を上回り、国家の政策に大きな影響を与えているということを訴えている論文です。英国と米国を中心に書いてありますが、日本もこの状況にかなり近くなっていますね。企業が力を持つとどうなるか。格差社会の実現です(^^; また、官から民へという流れはユニバーサルサービスの低下を招き、金持ちしかまともなサービスを受けられない状況となります。日本でも経団連という企業ロビー集団が大きな力を持ち政策に大きな影響を及ぼしています。公的サービスや補助金はどんどんカットされお金を払わないとサービスが受けられなくなっています。
 そういった企業を消費者の側から変えていくことを著者は提案しています。つまり、地球や人々にやさしい環境のことを考えている商品を買い、その逆の商品をボイコットすることにより企業は変わるということです。政治家は既に企業の操り人形みたいになっているので、選挙の一票よりむしろ、消費者の購買行動の方が今の間違った方向に向かっている社会を変える力となると、著者は言っています。
 今や米大統領選は資金力のある人しか立候補できない状況となっています。しかし、選挙になんでこんなにお金がかかるようになってしまっているんでしょう?企業は政治家にジャブジャブ献金し、当選のあかつきには自企業の利益になるような税制優遇や政策を通してもらい元以上のものを取り返そうとします。そこに一般市民の視点は皆無です。本来政治家は事業を起すわけでもないのですから資金なんていらないはず。なんで選挙にこんな金がかかるようになってしまっているのでしょう?企業の陰謀としか私には思えません。わざと金がかかるようにし、献金づけにする。この流れを変えないと根本は変わりそうにないですね。
(★★★★)

【えひめ丸事故・怒りと悲しみの狭間で】
 山中 利之
 実習船えひめ丸事故について、事故当初から取材していたテレビ局員の著者がまとめたもの。関係者の取材が広く継続的に行われていて、なかなかの力作です。えひめ丸事故の全容を知るための好著です。
 森総理を退任に追込んだ事件として私は記憶していましたが、事件の全容となると米原潜が相手だったこともありなかなか情報が出てきませんでした。今になって整理すると。米原潜グリーンビルが民間人を乗せた体験航海?中に急浮上を行い、えひめ丸に激突。同船は大きく損傷し約5分で沈没。原潜は救出活動行わず。逃げ遅れた生徒を含む9人が死亡し海底に沈む。当初米国は船の引き上げに難色を示すが、8ヵ月後に浅瀬に移動させ内部を捜索。遺体を回収する。救出された同船に乗っていた生徒、教員のの多くがPTSDに悩まされる。うち一人は日本で取材カメラに激突され骨折していた。原潜の艦長ワドルは軍法会議にもかけられず、責任をほとんど問われることなく名誉除隊。今も原潜の体験航海は行われている。つまり、9人も死んでるというのに誰も責任とらないし、その原因となった体験航海もそのままという状態なのです。属国だから仕方ないのかもしれないけど日本政府そしてマスコミの弱腰っぷりは目を覆うばかりです。もしこの潜水艦が北朝鮮のものだったらどうなっていますかね(^^;;
 そもそもの話ですが、潜水艦という船は国際条約で禁止にした方がいいのではないでしょうか?先日も日本のタンカーに衝突していましたが、隠れてコソコソ行動していて、一般の船には避けようがありません。そしてぶつかったときも当て逃げ同然。やめましょうこんなゴキブリみたいな船は。
(★★★★)

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コラムyokoze「シンタロー 今すぐ止めなくては!」

Kafun 早々と出馬表明をし、3選を目指すシンタロー。三男、四男問題、そして自身の海外豪遊などが話題となり、かつてない逆風が吹いている。しかし、税金を使っての自己宣伝には余念がない。最近、東京の街の掲示板や都営地下鉄などでシンタローが拳を振り上げたポーズの写真がやたらと張ってある。ポスターには「東京がやる STOP花粉 今すぐ止めなくては」と書いてある。これは都民に関心の高い花粉症問題に乗じた、選挙の事前運動と言って良いだろう。東京中に貼ってあるのでその宣伝効果は絶大だ。実はシンタローも2005年から花粉症なのだそうで、だから花粉症対策プロジェクトを立ち上げたとか。なんだ!これも自分のためじゃないか(^^;;

 話変わって、今週末の2/18には”東京マラソン”という市民マラソンが開催される。これはオリンピックシンタローの鶴の一声で決まったイベントである。都庁前スタートで品川、銀座、浅草などをめぐりビッグサイトがゴール。東京の観光地がマラソンのために封鎖されるため、混乱も予想されている。東京の市民マラソンというと40年の歴史を持つ青梅マラソンが有名なのだが、わざわざ同じ日にこの東京マラソンを設定してしまった。仕方なく、青梅マラソンは今年の開催を2週早めることになった。シンタローも悪いと思ったのか、青梅マラソンのスターターをやったのだそうだが”どの面下げてここにきてんだ!”という感じだったらしい(^^; 東京マラソンのスターターを誰がやるのかは調べたのだが何故か不明。やっぱりシンタローがやるつもり(^^;;

 これは税金ではないが、「俺は、君のためにこそ死ににいく」という特攻シンタロー映画が5/12公開予定だ。日本で戦争映画と言えば夏に公開するのがお約束。この映画も当初は夏の公開予定だった。ところがなぜか2ヶ月も予定が繰り上がった。都知事選は4/8なので映画の宣伝と選挙がかぶることはないのかもしれないが.....。ちなみに主題歌はB'zらしい(^^;?

 ところでシンタローの8年間で東京に何かいいことがあっただろうか?日の丸、君が代の強制、弱者や女性への助成切捨て以外にはほとんど見るところはない。外形標準課税は敗訴し空文化。シンタロー銀行は破綻寸前。ディーゼル車規制はインチキ装置で頓挫。横田基地の返還はどこかへ消えてしまった。やることなすことうまくいかないシンタロー、次の4年間はオリンピックをダシに大型開発をするつもりらしい。今更、来るかわからないオリンピックのために東京に無駄なハコモノつくるのか!?

 サルコジシンタローはあと一押しで倒れるところまできている。だからおそらく彼も必死なのだろう。まともな候補さえ出てくれば、特攻映画公開のころ、シンタローはきっと玉砕していることでしょう(^^;


○東京都花粉症対策本部
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/kafun/sugikafun.html

○東京マラソン
http://www.tokyo42195.org/

○俺は、君のためにこそ死ににいく
http://www.chiran1945.jp/

○“慎太郎”銀行が抱える時限爆弾
http://news.livedoor.com/article/detail/3024430/

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コラムyokoze「不二家はISO9001取得企業!?」

 やや感情的な不二家報道が続いていますが、マスコミが突っ込まない不二家事件の大きな問題があります。不二家は品質管理の国際基準である”ISO9001”を取得していた企業だったということです(ちなみに環境基準のISO14001も取得していた)。このISO9001は製造業などにとっての金看板みたいなもので、これを持ってればきちんと品質管理をしている信頼のおける企業ということになります。ところがその実態はあの通り。ISO9001って何?という状態です(^^; マスコミがこれを突っつかないのは、突っつくとISO9001自体の信用が無くなってしまうからです。
 不二家がこうなってしまったからには、この認定を与えた認証機関にも大きな責任があります。調べたところSGSジャパンというグローバル企業がそれでした。この会社は世界最大級の検査及び審査登録機関なんだそうだ。ということは世界的に見てもISO9001というのはいい加減ってことなんですね(^^;?

 今、日本の大会社ではJ-SOX対応とかで大騒ぎしています。これもISO9001と似たようなものですが、エンロンの粉飾決算を教訓につくられた米SOX法をベースにした主に会計に関する基準です。2008年からこれが日本でも実施されるとのことなのですが、真面目にこれに対応したことをやろうとするとおそろしく仕事の手間がかかります。しかしこれを守らないと法律違反になってしまいますから企業はどうするか。有名な検査及び審査登録機関などに大金払ってコンサルに入ってもらい、その人たちにお墨付きをもらうのです。つまり、ヤクザにみかじめ料を払うようなものですね(^^;
 そういう意味で言えば、不二家は世界的なマフィアにしっかりお金を納めていたのですが、内部文書が漏れたために発覚してしまった。これをみて他の大企業はどうするのでしょう。品質管理をきちんとするのではなく、内部告発がなるべく出ないように目を光らせるのでしょう(^^; というわけで、消費者はいつまでたっても大企業のつくった消費期限切れの食物とか構造欠陥のある建物や機械など知らずに使うことになるのです(^^;;

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新最近みた映画(72)

【パイレーツ・オブ・カリビアン】 ゴア・ヴァービンスキー
 ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。大ヒットシリーズとなる第一作。ブラッカイマープロデュース作品。悪い海賊に捕まったお姫様(ナイトレイ)を助ける話。デップは良い方の海賊です。
 この映画を称してファーストフードムービーと言った人がいましたが正にそんな感じ。アクション、CG、バケモノ、爆発、善と悪の対決。映画の雰囲気としてはかなりB級っぽいのですが、役者たちがA級なので、娯楽大作っぽい仕上がりになっています。あれだけヒットしていたので、もう少し見るべきところがある映画かと思っていたのですがね。私はこのシリーズは何作作られようが今後見ることはないでしょう(^^;
(★)

【ターミナル】 スティーブン・スピルバーグ
 トム・ハンクス、キャサリン・セダ・ジョーンズ。架空の旧ソ連あたりの国からきたナボルスキー(ハンクス)は、クーデーターにより国が消滅したため、アメリカに入国できず空港に足止めをくらう。行き場を失った彼は空港に寝泊りするようになる。
 コメディタッチでつい見てしまう映画ですが、彼が意地でも入国したかった理由はそんなんでいいの(^^;?と私は思ってしまいました。相手役のセダ・ジョーンズもハンクスが必死でラブコール送ってるのにそんなんでいいの?とにかく最後がしっくり来ない不思議な映画でしたね(^^;
 故国が亡くなり重大事だというのに、ナボルスキーの故国での政治的位置がこの映画では全く描かれていませんし、なぜクーデターが起きて、そしてどうしてピースが訪れたのかも全くわかりません(^^;; この後、スピルバーグはミュンヘンという政治色ドロドロの映画を撮るのですが、その前反動でわざとそういうところは消しているんでしょうか?
 とにかくスピルバーグが何を言いたくてこの映画つくったのかよくわかりませんでした。何事も映画のようにきれいには収まらないってこと(^^;? 単純に今回はお金を稼ぐための映画だったということなんですかね。ちなみにミュンヘンの後は”宇宙戦争”というお金を稼ぐための映画を彼は撮ってます。
(★★☆)

【メリンダとメリンダ】 ウディ・アレン
 ラダ・ミッチェル、クロエ・セヴィニー、ジョニー・リー・ミラー。悲劇のメリンダと喜劇のメリンダを2つの側面から見るという映画らしいのですが、どっちがどっちか見ていてよくわかりません。つまりはどっちにも両方の側面があるということ(^^; 映画としてややまとまりのない感じが私はしたのですが、出てくるキャラクターとかセリフは面白かったです。
(★★★)

【スタンド・アップ】  ニキ・カーロ
 シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド。原題は"North Country"。DV夫と離婚し、子どもを連れて故郷のミネソタに戻たジョージー(セロン)。彼女が選んだ仕事は給料の良い鉱山労働者。しかし、そこは男の職場で露骨な嫌がらせを受ける。
 本作は全米ではじめてセクハラ訴訟を勝った実話をベースとしています。裁判シーンは笑っちゃうぐらい映画的なのですが(^^;まあいいのでしょう。
 セクハラは今では日本で裁判やっても勝てるでしょうが、つい最近まではアメリカでさえこうだったのです。その道の最初の一歩というのはこのようにたいへんなんですね。まあ今だに”産む機械”なんて言うアナクロ政治家もいるではありますが(^^;
 しかし、シャリーズ・セロンは今回も正にホコリにまみれての汚れ役。この前のモンスターにしろ美人女優というイメージを自分で壊したいんでしょうね。
(★★★)

【誰にでも秘密がある】 チャン・ヒョンス
 イ・ビョンホン、チェ・ジウ、チュ・サンミ。3人姉妹の末っ子に謎めいたイケ面の彼氏(ビョンホン)ができる。二人はスピード婚約するが、真ん中(ジウ)も彼が気になる。昔の少女漫画というか恋愛ドラマのようなクラシック?な雰囲気で映画ははじまります。彼は最初いい奴なのかなと見えるのですが、なんか訳のわからない奴だなという行動をはじめ、最後にオチがあって終わりです(^^; まあ、過程が面白いからまあ、いいかという感じですかね(^^;
 話題のイ・ビョンホン、チェ・ジウが演技してるのははじめて見ました。ビョンホンは小さいイケ面ですね。ジウは地味な役柄でもありますが、あまり目立たない。まあ、本作はビョンホンファン用の映画でしょうね。
(★★★)

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読書な毎日(147)

【リー・クアンユー回顧録(上)】 リー・クアンユー
 シンガポールの初代首相リー・クアンユーの回顧録。首相退陣後の1999年に書かれたもの。上巻はリー・クアンユーの生い立ちから1965年の独立までについて書いてあります。シンガポールは今では東南アジアの優等生なんて言われていますが、1965年に独立したとき本当はマレーシアと合併したかったのを追い出され、資源も国力もないのに周辺国の中で孤立し非常に厳しい状況だった、ということを本著を読んではじめて知りました。
 その他にも興味深いエピソードたくさん載っています。特に日本の占領時代はクアンユー自身も忘れられないことで、彼のその後の人生に大きな影響を及ぼしたようです。
 シンガポールというと多民族が仲良く暮らしている資本主義国というのが今の一般的なイメージですが、そこに至るまでは紆余曲折があったのです。もともとシンガポールはマレーシア含め、イギリスの植民地でした。そこに日本軍が侵攻し占領。日本が敗戦した後は再びイギリスの植民地に。そこから独立運動がはじまるが、中国人の多いシンガポールは共産党系の勢力が強く、イギリス寄りのマレーシアとはなかなか折り合いがつかなくなっていく。結局はマレーシアと別れた形での独立となります。
 クアンユー自身は英語教育を受けイギリスに留学し、ラッフルズ学院も首席で弁護士になったエリートと言って良いでしょう。しかし、そういったエリート臭さは当時のシンガポールではマイナスで彼は共産勢力の力をかりつつ無党派的に政党を立ち上げ徐々に支持を拡大していきます。本著の後半はその過程での彼の選挙戦術となぜ共産勢力と協力しなければならなかったかという言い訳が満載されています(^^; 多民族、多言語の国家で多くの支持を得るのがいかに難しいかというのがわかります。クアンユーは中国系なのですが、最初は英語とマレー語しかしゃべれません。しかし、シンガポールの多くは中国人で彼は北京語をまず勉強します。けれど北京語だけでは十分でなく福建語の勉強もします。同じ中国語ですが、この習得にかなり苦労した様子がうかがえます。
 本著ではどうやって支持を集めるかという話はたくさん書いてあるのですが、どういう国をつくるかということについてはあまり書いてありません。おそらくそれは下巻の方に書いてあると思われるので、近く読んでみようと思っています。
 クアンユーが類まれな政治家であり、ネゴシエーターであるというのが本著を読むとよくわかるのですが、文書を書く能力もたいしたものです。これだけの内容を理路整然としかも飽きさせずに読ませることは、そうはできないものです。しかも実に謙虚で自慢話になっていません。やはり、シンガポールは彼あってのシンガポールなんですね。
(★★★★)

【大増税のカラクリ】 斎藤 貴男
 主にサラリーマンの税金について、その成立ちから、諸外国との比較、そしてこれから政府がどうしようとしているかについて書いてあります。
 私もサラリーマンですが、サラリーマンの税金は天引き、すなわち源泉徴収という方法で企業が一括しておさめています。この方式をとっているのは日本だけではありませんが、年末調整まで企業がやってくれて通常は税務署とやりとりする必要がないというのは日本ぐらいのようだ。その日本もこの体制が整ったのは太平洋戦争前の話で、それまでは確定申告していたのです。それが戦時体制となり効率的な税の徴収制度として誕生したのが今の形。戦争が終わったあと、元の確定申告型に戻そうという勢力もあったのですが、戦時体制のまま今に至っています(^^;
 言ってみればお役所の仕事を肩代わりして企業が行っているのですが、企業は何の文句も言わずこの作業を毎年しています。この源泉徴収という制度。サラリーマンにとってのメリットは確定申告をしなくていいことです。年に一回ですがその手間が省けます。デメリットとしては、税金をいくら払ってるか正確には意識しなくなる。つまり、納税者意識が希薄になるということです。これは逆にとる側からすれば大きなメリットです。そしてとる側のもう一つの大きなメリットは取りっぱぐれがないということです。サラリーマン脱税の可能性はほぼ無いと言って良いでしょう(^^;
 サラリーマンは納税意識が低いと書きましたが、一方の企業は雇用者の代理で納めているのにすぎないのに、俺たちがおさめているんだ!という変な意識があるような気がします。お役所の方も企業がたくさん税金納めているような錯覚をしているようです。つまり、サラリーマンはしっかり納めてるのに、ありがたがられていないのです(^^;
 こんなサラリーマン税制ですが、ますます悪化の方向にあります。恒久減税として行われたはずだったサラリーマンの定率減税は今年で全廃されます。これだけではなく、今後は生保控除や所得控除にまで手をつけようとしています。消費税も上げるつもりです。大人しくしていると政府の無駄遣いを全部肩代わりさせられてしまいます。
 税金の話はなんか面倒くさそうですが、正に自分が払ってるお金なんですから最低限は身に着けておきたいものです。本著は税調のやり口や、今後の向かいそうな方向まで分析してあってたいへん勉強になりました。サラリーマンはこの本読んでもっと怒りましょう!
(★★★★)

【真実のイスラーム】 鈴木 紘司
 副題は聖典『コーラン』がわかれば、イスラーム世界がわかる。イスラム教信者の著者が主にコーランについて書いた本。コーランとは1種類しかなく、しかもアラビア語で書かれたものしかないのだそうです。これというのは、解釈の違いが出たりするといけないからということだそうです。コーランができたのは西暦650年ごろと比較的最近のことで、そのため当時からその内容は変わっていないのだとか。
 イスラム教というと、聖戦とか自爆テロ、禁酒なんていうものが一般的には連想されてしまうのでしょうが、コーランとは人間の普遍的な指南書のようです。人間が生活する上で迷ったときにこうしたらいいとか、こうすべきだということが書いてあります。聖書は隠喩的な物語ですが、それと比較すると別物と言って良いでしょう。酒についてコーランでは人間の間に敵意と憎悪をあおり神を忘れさせ礼拝を怠らせると書いてある部分もあれば、酒は人間に対する恩恵と書いてある部分もあります。つまり人によって毒にも薬にもなるということなのでしょうが、イスラム教ではこれを禁酒と読んでるようです。解釈が分かれないようにとしているコーランですが、どんなにわかり易く書いても人間は都合の良いように解釈するものだから、いっそ酒は禁止にしたんですかね(^^;;
 イスラム教という言葉はよく聞くけれどその元となるコーランについては私も良く知らなかったので、大変勉強になりました。本著はコーランへの導入みたいな感じですので、興味持ったらより詳しいコーラン関係の書物を読んでみるといいのでは。
(★★★★)

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産む機会

 「産む機械」が話題の昨今ですが(^^; 話題ですが我が家でも二人目が2・2にうまれました。男の子です。この御時勢、男の子が生まれると徴兵が心配ですね。
 しかし、”機械”という表現が問題なのはそうなのですが、”あとはがんばっても らうしかない”という具合に政府の責任を放棄してることも問題です。今の会社は大企業でも育休はとりづらい雰囲気ですし、とったとしても無給というのがほとんど。相変わらず育児の負担は女性ばかり。こんな状況で”がんばってもらうしかない”と言われて、 少子化が止まるはずがありません。
 しかし、しっかり総理の空気の読めなさには驚くばかり。もう何をやっても手遅れでしょう。

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