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Fedora Core 6 のインストール

 Fedoraの6がリリースされたとのことなのでちょっとインストールして試してみることにしました。適当に余ってるwin98のノートを使う。スペックはCPU 500MHzのメモリ192MB。クリーンインストールでfedora6を入れる。ところが、グラフィックのインストーラがメモリ不足というメッセージが出て立ち上がらない。仕方ないのでなつかしのキャラクタベースでインストール。ところが、リブートしたらXが立ち上がらない。Xを起動しようと思ってもだめ。なんかチューニングすれば動くようになるのかもしれないけど、やってられん!ということでfedora5をインストールして動くようにしてから、6にアップグレードするという方針でやってみる。
 調べてみるとfedora6はグラフィック関連で3Dなどの高度?な機能を導入しているらしい。だからプアなマシンは足切りされてるのかも。

 Fedora5にかんしては何も問題なくもちろんグラフィックインストールで完了。画面などをやや調整して、そこから6にアップグレードだ。ところが、インストールをはじめると次のようなメッセージが画面の真ん中に出た。”no handlers could be found for logger "yum.yumbase" 。インストーラが止まったのかと思ったらこのメッセージは”がんばってまっせ!”という意味らしい(^^; なんか出来が悪いぞfedora6。アップグレードだからインストールは簡単に終わるのかと思いきや、なんと5時間もかかりました(^^; クリーンインストール時の倍ぐらいかかってるんではなかろうか。まあ、おかげで今度は6が入って二重螺旋なデザインのXも立ち上がりました。3Dにはなってないみたいだけどなんか設定がいるのかプアーなマシンでは関係ないのか?まあ、5に比較して重くなってることは確かのようだ。

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コラムyokoze「WindowsVista発売の意味」

 Windows Vistaがついに発売されました。Xp以来5年ぶりのメジャーアップデートということだが、表面的にはあまりセールスポイントが見えてこない。というのもパソコンのOS自体が既に完成の域に達してしまっているからだ。OSのみの使い勝手から見れば、XP も Linuxもほとんど差のないところまできている。そのXPをメジャーアップデートしようとしても見た目でこけおどしをするぐらいしかないのだろう。
 しかし、マイクロソフト(以降MS)の戦略的に見ればこのOSのメジャーアップデートは大きな意味を持っている。MSからインターネットへと中心を移していったユーザーを気がつかないうちにMSの世界に引き戻すのだ。例えばvistaに搭載されているIE7にはfirefoxのような検索窓がついているのだが初期設定ではMSNの検索サイトになっている。これにはEUそして韓国が異議を唱えMSはこれらの国の版には変更を加えてリリースするようだ。ちなみに日本は異議を唱えてないのでデフォルトではMSNになっています(^^;
 たかが検索エンジンと思われるかもしれませんが、インターネットを使う上で最も活用されるツールが検索エンジンです。また、検索結果は検索エンジンによってかなり異なります。例えば”独占禁止 vista”というキーワードでMSN Google Yahoo で検索してみてください。全く違った検索結果が得られることでしょう(^^;; そして、検索エンジンには広告も出ています。というわけで、特定の検索エンジンに誘導されるのは問題があるのです。
 上記検索エンジンの話はMS戦略の一端に過ぎず、新OSではMSに求心力を戻す様々な試みが盛り込まれているのです。もちろん新しいセキュリティホールも満載されていますので、1年ぐらいは使い物にならないでしょう(^^;

○土壇場でWindows Vistaに追加された変更点
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061023/251493/


 世界を制覇した格好になっているMSは、アメリカの国家戦略とも無縁ではいられません。NSA(米国家安全保障局)とMSが交流を持っていることが明らかになりました。

○NSAなど、「Windows Vista」のセキュリティガイドに意見を提出
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20340481,00.htm


 日本は属国だからいいのかもしれませんが、EUや韓国と比べ危機意識が足りなすぎるのではないでしょうか?

 こうしたMSの戦略に乗らないにはどうしたら良いのか。おそらく今お使いのPCで問題ないはずですので、使い続けることです。セキュリティサポートが切れたところでたいしたことはありません(もちろんwindows2000でも問題なし)。気合のある人なら、デュアルブートでいいのでこれを機会にlinuxに乗り換えてみましょう。
 買い替え時期の人は半年もすればvistaを買うしかないのですが、そういう人も漫然とvistaの出す据え膳を食べるのではなく、常にMSを疑ってください。彼らは米国の営利企業なんですから。

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新最近みた映画(71)

【アメリカン・ドリームズ】 ポール・ワイツ
 ヒュー・グラント、デニス・クエイド、マンディ・ムーア、ウィレム・デフォー。支持率が低下しウツっぽくなっている大統領(クエイド)を人気のTV番組「アメリカン・ドリームズ」の審査員として出演させようと、首相補佐官(デフォー)が画策する。ところが出演者の中に中東からのテロリストが!?
 やや押さえ気味の社会派コメディ。大統領のモデルはもちろんブッシュ大統領。頭は弱めだけど、いい奴として描かれています。首相補佐官もけっこういい奴で、こういうネタ扱ってる割に権力批判がやや足りない。結末も不思議!?な感じで、これで終わりなの!と言いたくなってしまいました。この不自然さは脚本に相当手を入れたってことなんでしょうか!?
 期待していただけに期待はずれでしたが、見る価値はあります。こういう企画で映画を撮ったというだけでも評価できますしね。
 この映画は結局日本では未公開となったのですが、こういうネタを扱ったから未公開だったのか、ヒットしなそうだから未公開だったのか?やはり前者なのでしょうが、映画としての出来がいま一つなのでホテル・ルワンダのようにはならなかったということなんでしょう....。
(★★★)

【リトル・ヴォイス】 マーク・ハーマン
 ジェーン・ホロックス、 ユアン・マクレガー、 ブレンダ・ブレシン。舞台はイギリス。母と二人で暮らすヒッキー少女。実は彼女は類まれな美声を持っていた。一応感動ドラマのようなのですが、お母さんはじめ強欲な人や裏切り者がたくさん出てきて、見ていて気分が良くありません。歌はこの女優が歌っているようで、女優にしては素晴らしいのでしょうが、聞いてびっくりということはないです。まあ、それを映画で表現するのは難しいのでしょうが。
 1998年の作品ですが本作は不思議なことに様々な映画賞にノミネートされています。映画が良いわけでもなく、演技が素晴らしいわけでもない。なんでなのかな?
(★★)

【ホテル・ルワンダ】 テリー・ジョージ
 ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ。英・伊・南ア合作映画。ルワンダ虐殺が起こったとき外資系高級ホテルの支配人だったポール(チードル)が結果として1200人ものツチ族を救ったという実話をベースにした映画。ポール自身はフツ族で奥さんはツチ族。
 ルワンダ虐殺というと残虐な場面を思い浮かべてしまいますが、本作ではそういう場面は極力避けています。これは監督の意図でdvdの特典映像で”できるだけ多くの人に見てもらいたいからそうした”と語っています。しかし、人々が殺し合いに向かっていく恐怖は十分に描かれています。ポールは決してヒーローではなく、自分の家族を守ろうとしたのが最初でした。ウソをついたりワイロを送ったりしながらノラリクラリとホテルへの襲撃を防ぎ、結果として、多くの人々を助けることになります。
 この事件は1994年に起きています。当時は私もこの事件があったことに気がついていませんでした。そのような国際的無関心が虐殺を放置し長引かせてしまったのでしょう。虐殺をあおったのがマスコミでもあり、止めたのもマスコミでした。それだけの力を持っているということをもっとマスコミは意識してもらいたいです。
(★★★★)

【レディ・イン・ザ・ウォーター】
 M・ナイト・シャマラン
 シャマラン監督の最新作。ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード。アパート管理人のクリーブランド(ジアマッティ)がある日謎の女(ハワード)に敷地内のプールで出会う。彼女は自分のことを水の精だと言うのだが....。
 思わせぶりで何かあるぞあるぞと思わせるいつものシャマラン節映画なのですが、ワンコのお化けが出てきたところで、これは何だ?と思いガブンガブンで終わってしまいびっくりしました(^^;; これが今回のサプライズ・エンディングですか(^^; 今までのシャマラン映画を混ぜ合わせて出来損ないにした感じで、ラジー賞のノミネートも納得です(^^;
 本作のストーリーは娘たちへのベッドタイムストーリーから出来たそうですが、その原作を是非とも聞いてみたい(^^; いつものシャマラン的な雰囲気は出てるのでもうちょっとストーリーを練ってエンディングをまとめて欲しかったなというのがシャマランファンの私の意見です(^^;;
 ちなみにシャマランは本作にも登場していますが、今回はちょっと出すぎじゃないかな。
(★★☆)

【マイアミ・バイス】
マイケル・マン
 コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー。TVシリーズで大ヒットしたあのマイアミ・バイスを映画化。しかし、あの映画と共通してるのは監督のマイケル・マンぐらいらしい。TVシリーズは私も何回か見たのですが、たいして面白いとは思わなかった。音楽は良かったですが、映画ではあの音楽はなし。本作も飛行機でやってたから見ただけなのですが、本作も面白くない、というよりこれだけの役者使ってなんて映画つくってんだろうと思ってしまいました(^^; まず主演3人ともミスキャストじゃない。麻薬捜査官の二人はただのガラの悪いヤクザだけど無理してる感じ。コン・リーが麻薬マフィアの女ボスというのもらしくないし、あっさり恋に落ちてしまうのも変な感じ(^^;;
 というわけで本作はコン・リーのベッドシーンとコリン・ファレルが見たい人だけが見ればいい映画ですね(^^; しかし、コン・リーのハリウッド初進出映画がこれではかわいそう.....。
(☆)

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コラムyokoze「今年のアカデミー賞」

 今年のアカデミー賞のノミネートが発表されました。まあ、だいたい下馬評通りなのですが、やはりというか案の定、硫黄島の手紙だけノミネートで父親たちの星条旗は完全に無視されています(^^; クリント・イーストウッドの硫黄島2本はノミネートすべき作品だがどっちにしようか、と考えた結果アメリカ人ではなく日本人を描いた映画、つまり当事者感情がより少ない映画が残ったということなのでしょう(^^; 星条旗の方は今のイラク戦争に対する痛烈な批判にもなっていますからね。
 一方の”手紙”ですがこちらは今の日本の安倍政権に対する痛烈な批判に期せずしてなっています。なにしろ彼の言う”美しい国にっぽん”の姿がこの映画の中で余すことなく活写されているのですから(^^;
 硫黄島はとりあえず置いといて、今年も注目されてしまうのがスコセッシ監督とディカプリオなんでしょう。ノミニーの常連となっている二人ですが今だ受賞なし。前哨戦を見ているとスコセッシのディパーテッドは有力です。この映画は香港のヒット作「インフェナル・アフェア」のリメイクでディカプリオも出演しています。ヤクザと警察のばかしあい?を描いてる映画で、見てないのでなんとも言えないのではありますが、アカデミー賞とる映画とは思えません。スコセッシも会見で”驚いている”と言ってます。また”この映画はとりたくなかったんだが、ある事情でとらざるを得なかった”と意味深な発言までしています(^^; こんな映画に賞をあげちゃっていいんでしょうか(^^;?
 一方のディカプリオですが、ノミニーはスコセッシ作品ではなく社会派映画の”ブラッド・ダイヤモンド”。この映画でダイヤモンド業界が戦々恐々としているらしいので(^^;同じアフリカモノでもフォレスト・ウィテカーが有利な感じですがはたしてどうか。
 最近のアカデミー賞の傾向ですが、作品賞と監督賞、主演賞が一致せず広くばらける傾向にあります。良い映画なら普通は一致するはずなんですが、多くに賞をばらまくということなんですかね。
 ちなみに日本のマスコミは硫黄島と凛子で騒いでいます。確かに凛子は快挙と言えますが、硫黄島はクリント・イーストウッドが撮った映画だよ。確かに、日本の男優もこの映画でノミネートされても良かったんですが、厭戦モノそしてアジア人ということで選にもれたのでしょう。なにしろアカデミー賞はつい最近まで黒人が選ばれることは無かったのですから。

 ついでに恒例のラジー賞ですが、こちらも前評判の高い!?氷の微笑2とシャマランがちょっとやりすぎてしまったレディ・イン・ザ・ウォーターがノミネートされ有力のようです(^^;;

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コラムyokoze「そのまんま知事」

 東国原氏が宮崎知事に当選。しかも大差でというのは私も驚いた。選挙は知名度も大事だが実績やキャリアそして地元に根ざしているかというのが大事だからだ。この点、東国原氏は知名度意外何も無かった。
 この結果はつまり、政党不信が再び大きく盛り上がっていることを示している。小泉総理は自民党をぶっ壊すと言いながら、自民党への支持を巧みに誘導していたが彼はもう総理ではなくなった。彼を継いだのは空気の読めない坊ちゃんだった。インチキ世論調査を彼は信じているのか、不人気を助長するような政策を連発し、閣僚のスキャンダル対応も常に後手に回り、近くのお家ではバラバラ殺人も起きている(^^; 彼の唯一のセールスポイントだった中国や北朝鮮への強い態度も相手の方が1枚も2枚も上手で実に精彩がない。しかし空気の読めないゲリピー総理は今だに”美しい国ニッポン!”を連呼している。
 こんな総理に官僚も自民党も危機感を感じていたようだが、そのまんま知事がそこにトドメを刺したかもしれない。なにしろ自民党が推した候補は3位に惨敗したのだから。国民的な人気が本当にあるならこんな結果にはならないだろう。
 しかし、統一地方選は4月、参議院選は7月ともう軌道修正のきかない時期になっている。はたして自民党は彼を看板にすえたままで選挙をむかえるのだろうか!?

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コラムyokoze「おかしなおかしな安倍政権支持率」

 安倍政権の1月の支持率世論調査が出てきている。年末から年明けにかけ、復党問題、本間問題、その後のドタバタもあり、TVや各種記事でも安倍政権に手厳しいものが多い。ところが、1月のNHK調査ではなんと支持率を回復し51%。共同通信ではややさげたものの45%と持ちこたえている。
 その他の報道機関が出している支持率も意外と高値安定で51~45%に揃っている。ところが、この反対の不支持率の方は調査によって随分とバラツキが出ている。高いものは48%(TBS)低いものは39%(共同通信)と10%近くも誤差が出ている。また、不思議なことに”どちらでもないとか、わからない”という人が0%に近い世論調査が散見される。通常こういう世論調査は”わからない”人が10%ぐらいいるものだが、そういう人はどこかに消えてしまったようだ(^^;
 大本営は支持率を合わせることには力を入れたようだが、不支持率とかわからない人にまで気が回らなかったということなのだろう(^^;
 世論調査ではないが読売新聞の有識者アンケート(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070109i212.htm)では24%という支持率が出ていた。むしろ今の風向きからするとこちらが正解だろう。

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読書な毎日(146)

【死は易きことなり】 太田 尚樹
 副題は陸軍大将山下奉文の決断。マレー半島攻略作戦を指揮した山下大将(マレー戦のときは中将)に焦点をあてて描いた作品。マレー戦については何度か読んだことはあったのですが、こんなに詳しく書いてある本は読んだこと無かったし、その後のシンガポールでの華僑虐殺の話も本著ではじめて読みました。第二次世界大戦と言うと、アメリカとの戦争ばかり日本では語られていますが、中国、そして東南アジアでも日本は戦争していたのです。マレー半島では、真珠湾攻撃の約1時間前に上陸作戦が開始されます。日本軍は南下しマレー半島を防衛していたイギリス軍を追い詰め、シンガポールを開戦からわずか2ヶ月で陥落させます。しかし、本著は日本軍が痛快に攻めていく戦記ものではなく、既に燃えつきていた山下中将が主役。彼はいわゆる軍隊の出世コースからは、外れてしまった存在でした。詳しくは本著に譲りますが、226事件で失脚し、マレー攻略戦の次点で既に死に場所を求めていたのです(^^;まあ、本心は本人にしかわかりませんが。マレー戦は彼の無心の指揮の結果が生んだのか大成功のうちに終わりますが、その後シンガポールで日本軍による華僑の大虐殺を引き起こし、満州に飛ばされ、最後はフィリピンで終戦を迎え、戦犯として死刑になります。不遇とも言えますが、こんな人事をやっていては勝てる戦争だって勝てっこないでしょう。
 とにかく私も含めてですが、日本軍が東南アジアで何をしていたかというのを知らなすぎます。これを知らずして、東南アジアの日本に対する感情なんてわかることはないでしょう。
(★★★☆)

【観光コースでない マレーシア・シンガポール】 陸 培春
 シンガポール人の著者が書いた本。主に悪虐非道の限りをつくした日本軍の戦跡を訪ね歩いています(^^; 著者の祖父はシンガポール大虐殺の犠牲者だそうですので、本著が怒りで満たされるのも仕方ないことでしょう。こういうことから目をそらしている限り。日本人はいつまでたっても許してもらえないのです。戦争の展示を紹介している場所が何箇所かあるのですが、決まって最後に原爆の写真があるようです。しかし、その原爆によって日本軍の占領が終わった、これだけ日本はひどいことしたので当然の報いだみたいな感じのようです。おそらくアジア一般の原爆の捉え方はこれなんでしょうね。
 マレーシア。シンガポールとありますが主にシンガポールの戦跡について書いてあります。このうち血債の塔(日本占領時期死難人民記念碑)と、セントーサ島のイメージオブシンガポールに行きましたが、後者は展示の内容が本著からだいぶ変わっていました(本著は1997年に出版された本)。日本軍に関する展示がほぼ消えているのです。これは日本人に配慮したものなんでしょか(^^;? とにかく日本にとってシンガポールは単なるリゾートアイランドではないということは知った上で旅行した方がいいでしょう。
(★★★☆)

【ぼくはマッド・チャイナマン】 篠崎 弘
 副題はディック・リーが奏でるシンガポールの明日。1990年出版なのでけっこう前の本なのですが、シンガポールを代表するミュージシャン、ディック・リーとシンガポールについて書かれている本です。マッド・チャイナマンというのは彼の曲にも使われているタイトルです。シンガポールは1965年に独立した若い国です。著者はシンガポールを新設の学校と例えていますが、きれいで規則が厳しいというのがその根拠。私も訪問して感じましたが、日本並に(^^;注意書き、禁止事項の看板が多いです。ゴミも日本並に落ちていません。周辺のアジア諸国と比較するとこの辺、確かに異色です。
 本著ではシンガポールに原論の自由は無いと言い切ってしまっていますが、ロックを禁止したり、長髪も禁止にしていたそうです。ディック・リーもその影響を受けてロックは断念し、彼なりの音楽をつくるようになったということのよう。ロックに限らず政府批判やドラッグやタバコを連想させるものは放送禁止歌となってしまうお国柄(^^;そういう厳しい規制の中から彼の音楽はうまれていったのです。
 本著を読んだ理由は私もディック・リーの音楽を知っていて興味を持っていたからです。私の中ではシンガポールというとまずディック・リーが浮かんで次にマーライオンそしてリー・クアンユーですかね(^^; それぐらい私にとってディック・リーとは印象に残っているミュージシャンなわけです。あらためて彼の曲の歌詞を読んでみると、なかなか面白いものが多い。シンガポールについて歌っているものがほとんどなんですね。
 最近は新アルバムも出していないようでやや重鎮化してしまったのかもしれませんが、それはシンガポールという国自体もそんな感じでやや停滞気味!?
(★★★☆)

【シンガポール捕虜収容所】
 杉野 明
 日本軍の占領により、シンガポールのチャンギ捕虜収容所に収容されていたイギリス兵たちの日記をまとめたもの。かなりの驚愕の内容。このチャンギに残った捕虜はそれほどでも無かったようですが、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に送られたり、炭鉱掘りに送られたイギリス兵やオーストラリア兵、オランダ兵の運命は苛酷です。部隊によっては二千人送られて12人しか生還しなかったという部隊もあります。その要因は戦闘によるものではなく、十分な医療施設や食糧がないこと、苛酷の労働によるもの、証拠を消すための虐殺などで、正に地獄のような世界です(^^;; よく日本兵のシベリア抑留が問題とされますが、それ以上と言って良いぐらいのことも日本軍はやっていたのです。
 しかし、これが今まであまり問題となっていなかったのは、ヨーロッパ本国の方であまりアジアに派遣されていた兵士が注目されないこと。生還者が少なかったこと。生還者達があまりに苛酷な境遇だったためこのことを語りたがらなかったことによるもののようです。当時日本はジュネーブ条約から抜けていたようではありますが、正に国際条約違反のオンパレード。捕虜に対する拷問、苛酷な労働、戦争のための施設をつくらせるなど、まあ実に恥ずかしい限りです。こんなことをしていて、よくもアジアの開放なんて言えたものですね。こんな酷いことされていて、よくヨーロッパは日本を非難しないものだと思いました。本著はイギリス兵の証言なのでアジア現地の人のことはあまり書かれていないですが、同じような境遇で強制労働させられています。これだけ酷いことやっていれば怨まれるのも当然のこと。しかし、今だに与党自民党系の議員はほとんどこの戦争について謝罪していません。日本が軍を持てばいつかまた同じことをやるのではないか、と思われても仕方ないでしょう。
 捕虜となっていたイギリス兵の原爆に対する感情も前述した感想文と同様。これだけ酷いことしたのだから当然の報いだし、あれがなければ戦争はもっと長引いていただろうというもの。原爆の悲惨さを訴えてもなかなか世界に伝わらないのは、日本軍の鬼畜の所業が大きな要因となっているのです。
(★★★★)

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新最近みた映画(70)

【イノセント・ボイス 12歳の戦場】 ルイス・マンドーキ
 メキシコの作品。内戦下のエルサルバドル。12歳になると男の子は徴兵される。少年チャバも12歳の誕生日を迎えいよいよ徴兵のときが。オスカー・トレスの自伝的脚本を映画化したものだそうだ。
 たった12歳で戦争に巻き込まれる子ども達。かっこいい兵士にあこがれるところもあるが、本音はやはり死にたくないし遊びたい。かなり重いテーマを扱っているのですが、子どもの視点から描いているので暗くなりすぎずもしっかりと問題提起がされています。遊びたい盛りの子どもに銃を持たせ戦わせる。なんて恐ろしいことなんでしょう。
 政府軍と、レジスタンスゲリラが入り乱れて戦っているのですが、軍事独裁的な政府軍の裏にはやはりあの国が控えています(^^;; そんな訳でこういう映画はあの国以外の資本でつくられるわけですね。
 DVDは特典映像も見応えあります。
(★★★★☆)

【ハサミ男】 池田敏春
 2004年の映画。豊川悦司、麻生久美子、阿部寛。ハサミを使った高校生の連続猟奇殺人が起こる。映画の最初から犯人らしき二人は登場しているのですが、この二人の関係がなんか違和感あり、また殺人の動機もなんだかわからず、これは何か仕掛けがあるんだろうなと私は見ていました。この仕掛けに引っ張られずっと見せられてしまうのですが、私はだいたい半分ぐらい見たところでその仕掛けがわかってしまいました。ネタバレになるのでその仕掛けについては書きませんが、またかよ!という感じですかね。このタイプの映画をはじめて見る人はびっくりするのかもしれませんが。
 この映画はその仕掛けがいのちで、それ以外は犯人のプロファイルにしてもちょっと底浅。トヨエツが出てなければC級映画でしょう。
(★★☆)

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