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コラムyokoze「合併の合併」

 私が約12年勤めた会社が今年の11月に大会社に吸収合併されました。勤務地が変わり引越しも終え、ようやく落ち着きを取り戻したかなというところで、今度はその合併した大会社が別の大会社と合併することになりました(^^; 1000人規模の会社が2つ合併するので2000人規模の巨大会社になります。その合併相手の会社は私が12年勤めた会社が以前合併されそうになった会社が合併してできた会社なのです(^^; 合併合併でわけわからん状態ですね(^^;
 まあ、とにかく節操なく合併を繰り返し会社が巨大化しているのです。なぜこんな状況になってるかと言えば、小泉改革?により中小企業では企業経営が成り立たないような社会になってしまっているからでしょう。企業規模のデカイ金を持ってる企業でないと勝負できないし、こういうデカイ企業にはいろいろと特典がつくのです。ボクシングに例えれば、体のでかいヘビー級ほどハンデが軽くしてもらえるのです。こうなったら企業がどんどんデカクなってしまうのも自然の摂理なのでしょう。
 デカクなった企業はどうなるか。小回りがきがなくなる一方、法令や世間体を非常に気にするようになります。政府の言うことを従順に聞き、飴玉ももらってるのでお上にたてつくようなことも無くなります。いわゆるお国のために尽くす企業ができるのです。企業も戦時体制に向かって一直線っていうとこなんでしょうか(^^;

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脱Windows計画(7)

 つい先日ubuntuが6.06から6.10にアップグレードしました。上げるかどうかしばし迷ったのではありますが、いろいろ良くなっているだろうし、カーネルが2.6.17に上がっている。つまりfwcutterも使えるかもしれないとうわけでアップグレードすることにしました。

 アップグレード自体はパッケージアップデータで、アップグレードというボタンを押すだけで上がります(時間は1時間ぐらいかかりますが)。オープニングのタイコ?の絵もツヤが出て新しくなったぞ!!という雰囲気を醸し出していたのですが、思った通り?無線LANがまたつながらなくなってしまいました(^^; 調べてみたところ、ndiswrapperが何故か削除されているようなのでもう一度インストールしてみるが動かない。そんなら、fwcutterはどうだ!とやってみたのですがやっぱだめ。困ったなーと思いながら調べていると同じようにつながらなくなっている人たちが世界中にいるようだ(^^; しかし解法が見当たらない。更にいろいろ調べていたところ、wifi-radar という無線LANアクセスポイントを切り替えるツールがあることを知る。これは便利そうなので、こいつをインストール。wifi-radarを立ち上げたところ、おや!アクセスポイントがマッピングされている。というわけでここにコネクトしてみたところつながった。う〜ん、なんでつながらなくなって、これで再びつながるようになったのかよくわからん(^^;? まあ、つながったからいいや!

 しかし、バージョンを上げたことによって、何故か私のPCはサスペンドはできるのですがハイバネートができなくなってしまいました。また、無線LANはつながったのですが、むしろ以前より不安定で再起動するとたいていつながらない。あっちこっちいじってるうちにそのうちつながる(^^; なんか良くわからんなあ.....。そして不思議なことに今までLINKランプはつながったら点きっぱなしだったのが、アクセスしたときに点滅するように何故か仕様が変わった(^^; (11Mbpsつながるとこうなってるようだ)

 その後fwcutterをアンインストールしたり、固定IPにしたりなんだりかんだりやってもなんか非常に不安定。OSの立ち上がりも妙に遅い。というわけでまた迷った末に決断したのですが、6.10をクリーンインストールすることにしました。

 今回おかしくなった要因としては、バージョン上げたこともそうですが、最初に6.06をインストールしたときからメモリを増やしていた(512MB→1GB)というのも一因でしょう。ハイバネートができなかったり、立ち上がりが遅いのもこれが恐らく原因。

 そして、再インストールし設定をし直したところ、見事にこれらの問題は解消されました。相変わらず再起動のときはつながらないのですが、ハイバネートして立ち上げると100%つながる。つまり、6.06をインストールしたときの状態に戻ったのです。

 というわけで、教訓ですが、1)メモリは増やしたら再インストール 2)アップグレードする時は再インストールした方がいい というとこですかね。ちなみに、今回再インストールしたおかげで、ndiswrapperのつなげ方がわかりました。キーとなっていたのは脱windows計画(5)に書いたのプラス、以下のサイトに載っている以下のコマンド。

http://bbs.fedora.jp/read.php?FID=9&TID=4475

# rmmod bcm43xx
# rmmod ieee80211softmac
# rmmod ieee80211
# rmmod ieee80211_crypt
# modprobe ndiswrapper

 無線LAN関係のモジュールを一旦rmmodし、modprobe すると良いようです。確かにこのコマンドは前回も打ち込んでましたがこいつがポイントだったのです。他のドライバでは同じようにいかないかもしれないけど、認識してるはずなのにリンクランプが点かないときはこのコマンドでいけるかもよ!

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コラムyokoze「安倍総理の支持率を消費税率5%に!」

 教育基本法自体については決して世間の関心は高かったとは言えないが、教育基本法の改正のために市民の意見を吸い上げたとされたタウンミーティングがヤラセと税金の無駄遣いの巣窟だったとわかり、これに対しては有権者も怒っていた。ところが安倍総理はこのタウンミーティングの責任者だったにも関わらず101万円というお金だけで責任をとったことにし、レッドソックス松坂の馬鹿騒ぎの中シュポポーンと法案を通してしまった。私もこれにはちょっと驚いてしまった。復党問題含め、これだけの問題が噴出し、世論は怒り支持率も低下しているというのにそれを彼は完全に無視しているのだ。小泉総理は開き直ってなんでもやってしまったが、どうやら安倍総理は世論など無視してなんでもやってしまうつもりのようだ。年明けの通常国会でも重要悪法案がメジロおしだが、この戦法を使うつもりなのだろうか。
 こんなロバ耳総理は一刻も早く辞めてもらいたいのだが、選挙が無いのでスキャンダルでも噴出しない限り彼ををやめさせるのは難しい。というわけで、世論を無視するというのなら支持率をもっともっと下げて森総理の記録を破るぐらいしてやればいいのだ。もともと安倍総理の人気は鉄筋の入っていない耐震偽装の美しいモデルルームみたいなもんなんですから。

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コラムyokoze「winny事件はいったい何だったのか」

 すかっり有名になってしまったwinny。開発者の金子氏の一審の判決が2年の歳月を経て出た。罰金150万円の有罪判決で、判決の骨子は以下

 ◇著作権侵害のまん延を積極的に企図していないが、認識、容認し、開発・提供した。
 ◇応用可能で有意義な技術だが、著作権侵害を有形的、精神的に容易にした。
 ◇やりとりされるファイルのかなりの部分が著作権の対象。著作権を侵害して広く利用されている。
 ◇ウィニーは著作権侵害の実行行為に不可欠。不特定多数に提供した行為は、ほう助罪を構成。

 本判決はwinnyやp2p技術自体の有益性を認め違法性は指摘していないが、winnyという道具が著作権侵害に使われたので、道具の開発者を断罪してしまっています。
 ちなみにwinnyで著作権侵害として逮捕されたのは広く侵害しているわりにたったの二人。その二人は懲役1年・執行猶予3年の判決が出ています。

 この論理から言えばp2pソフトの開発者でかつ、そのソフトが違法コピーに使われてしまったら捕まっても不思議ないということになります。p2pに限らず違法コピーに使われる、DVDライタ、CDライタ、それらを焼くソフトの開発者だって同じ論理ならみんな有罪ということです。更に言えば違法情報満載の2ちゃんねる運営者なんか当然逮捕。ところがなんで金子氏だけ捕まっているのでしょうか?

 それは簡単。昔ここにも書きましたが、京都府警がwinnyを使っていて誤って捜査資料を放流してしまったからなのです。自爆しておきながら、逆ギレして作者を逮捕してしまったというそれだけのこと。逮捕したからには、有罪としないと格好がつきませんから今回のような苦しい判決となっているのです。

 本来ならサイバー系の犯罪は警視庁の担当です。しかも作者は東京に住んでました。なのにわざわざ京都から東京まで出かけていって逮捕し、京都まで拉致しています。彼らはよっぽど悔しかったのでしょう。

 作者が逮捕された当時、winnyのようなp2pソフトというのはそれほど一般的には知られていない開発途上のソフトでした。winny以外にも星の数ほどp2pソフトがありましたが、匿名性と使いやすいインターフェイス、そして日本人が作者ということで日本ではwinnyがトップシェアでした。つまり出来が良かったことが逆にアダになってしまったのです。多くの人が使っているのですから、中には違法コピーをする人が出てくるのはこの技術の特性として防ぎようのないこと。だから警察や自衛隊のパソコンおたくたちもプライベートでこのwinnyを使っていたのでしょう。彼らがミスして放流するのは、車に乗っていて交通事故を起こすのと同じでこれも防ぎようのないこと。本来なら放流した本人が組織内で罰せられれば良かった話なのです。ところが彼らの思考回路は違っていました。こんなソフトつくった奴が悪いんだ!ということになったのです(^^;;

 更に、作者を逮捕してしまったおかげでwinny問題は新たな局面を迎えてしまいました。winnyをメンテナンスをする人がいなくなってしまったのです。開発途上のソフトですからセキュリティホールもあるでしょう。おかげでウイルスのかっこうの標的となり、ウイルス原因でwinnyを介しファイルが流出する騒ぎが各地で頻発するようになりました。これで今年の3月ごろマスコミが大騒ぎとなりwinnyは誰でも知っている単語となったのです。winnyはまるでウイルスのような扱いを受けてしまったわけですが、winny自体に非はありません。逆切れして作者を逮捕した京都府警が悪い!

 とにかく、この判決はソフト業界にとってとんでもない前例をつくってしまいました。普通の論法から行けばまずwinnyというソフトの違法性を指摘しなければいけなかった。ところがそれをこの判決はパスし、むしろ有益とまで言っています。つまりwinnyのようなp2pを使うのは違法じゃないけど、これを使って違法行為をすると作者まで逮捕されちゃうかもしれないということです(^^;

 あるソフトをネット上に公開し広く意見を募りながら開発するという、オープンソース的な作り方をするとp2pに限らず日本では逮捕の危険があるということになってしまったのです。

 本判決に関しての記事や意見をいくつか読みましたが、次のような論調が主流です。”p2p技術は有意義だが、作者はこのソフトが著作権侵害に使えることを認識していた。また、このソフトは様々な資料やファイルを流出させ世間に多大な迷惑をかけた。よってこの判決は妥当である”こんな変な論法があるでしょうか(^^;?

 少なくともソフト業界に携わっている人間なら、こんな判決はおかしい!と言うのが当然だと思うのですがそうでもないのです。みんなお上に従順なんですね。また、金子氏は単なるバッシング対象にもなってしまっています。winnyで世間をあれだけ騒がせたんだから当然だ!みたいな感じ(^^;; 世間がwinny騒いでいるとき、金子氏はとっくの昔に逮捕され裁判中だったんですけどね.....。

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コラムyokoze「Mickey'sのバーガーはいかが!?」

Fastfood カンヌ映画祭に出品されたリチャード・リンクレイターの「Fast Food Nation」。いつ公開するのかと思っていたのですが、11/18から全米で公開されていました。本作は同じ題名(邦題は「ファーストフードが世界を食い尽くす」)のエリック・シュローサのルポを原案にし、シュローサー自身もプロデューサーとしてこの映画に参加しています。というわけで期待度大なのですが、日本ではいつ公開するんでしょう?牛肉業界やファーストフード業界はこんな映画公開してほしくないのでしょうが、スーパーサイズ・ミーが日本でも大ヒットしましたから、本作もそのうち公開されることでしょう。
 本作はドキュメンタリーではなくフィクションでMickey'sというハンバーガーチェーンを舞台に物語が進行するそうです。ミッキーまで敵に回すとは監督はなかなか肝が座ってますね(^^;;
 配給はFoxsearchlightです。

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新最近みた映画(69)

【シリアナ】 スティーブン・ギャガン
 ジョージ・クルーニ、マット・ディモン。元CIAのロバート・ベアが書いた手記「CIAは何をしていた?」が原作の映画。私は原作を読みましたが、原作のエッセッンスが生かされているという程度であまり原作とは関係ないストーリーと言ってよいでしょう。CIA、マスコミ、中東石油採掘国の王などが群像劇的に登場し映画は進行していきます。原作には強烈なメッセージ、もうCIAなんてだめだというのがあったのですが、本作はいろんな登場人物を出して状況を描写することによりメッセージを送るというより、こんな世界もあるんだよというのを伝える感じの映画となっています。特典映像見て、監督の中東体験が本作では生かされてるというのがわかりました。そういった意味で臨場感はあるのですが、突っ込みがやや足りないなという感じがしました。映画として盛り上がる部分が少なく、中東に関してある程度の知識が必要とされる映画ですので、一般受けはしないと思われるのですが、本作はアカデミー賞にノミネートされジョージ・クルーニーは助演男優賞をとりました。クルーニーは確かに良いとは思うのですが、映画自体が今ひとつ消化不良。これはやはりがんばってこのネタを良くやった、という激励ポイントが入ってるのかな?あるいはアメリカ人の免罪符?
(★★★☆)

【ノー・ディレクション・ホーム】 マーティン・スコセッシ
 ミュージシャン ボブ・ディランの半生を描いたドキュメンタリー映画。スコセッシはロックに関し造詣が深く、今度はローリング・ストーンズのドキュメンタリーを撮ってるとこらしい。DVD2枚組で2部構成。4時間程度とけっこう長いです。もちろんこれでも語りつくせないのでしょうが、できれば全部で2時間ぐらいでちょうど良いかなと私は思いました。別の見方で言えば前半の有名になるまでの2時間で十分とも言えますが。
 私はボブ・ディランについて詳しいことは知りませんでした。何曲か聞いたことありましたがロックというよりカントリーっぽい曲が多い。彼は反体制派でも体制派でもなく、ミュージシャンのボブ・ディランなんです。レッテルを貼られることを嫌い、常に新しい音楽を追求している。それが反体制っぽく見えるのでしょうが、彼は音楽が楽しいんですね。その意欲は今も衰えることはなく、ニューアルバムをリリースし、ツアーもやってます。
(★★★☆)

【白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最期の日々-】 マルク・ローテムント
 ドイツ映画。ユリア・イェンチ、アレクサンダー・ヘルト。第二次大戦下のドイツ、反戦ビラを大学にまいたことにより、21才の学生が逮捕され死刑にされてしまったという事件を映画にしたもの。この事件はドイツで映画化されるのは3度目だそうで、それだけ良く知られ、衝撃的な出来事だったということなのでしょう。
 ゾフィーは当初、容疑と言ってもビラまきですがそれを否定していますが、認めます。おそらく彼女もそれで死刑になるとは思っていなかったのでしょうが、逮捕からたった4日目に裁判が行われその日のうちに処刑されてしまいます。当時は日本も同じようなことやっていたのでしょうが、こういう題材が映画になるってことはないですね.....。そして日本では最近ビラまきだけで逮捕されてしまうご時世になっています。
 尋問のときに取り調べ官は言います、「ここに書いてある法律が全てだ」。悪法も成立してしまえば法律。思考しようとしない彼のような人はそれに従ってしまうのです。裁判官はまるで説教するように被告をなじります。弁護士は彼女らを何も弁護しようとしません。まるで集団ヒステリーのリンチのよう。銃弾や砲弾が飛び交わなくてもこれが戦争なのです。
(★★★☆)

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読書な毎日(145)

【裁判員制度はいらない】 高山 俊吉
 2009年より行われることが決まってしまっている裁判制度について、こんなもんいらない!という本です。著者は弁護士で、もちろん反対派です。本著はやや感情的な面があるけれども、法律の素人が読んでもわかりやすい文章となっています。このとんでもない制度を知るための導入として読むには好著でしょう。
 私も裁判員制度については成立してしまったのは知っていましたが、具体的にはほとんど知りませんでした。本著とこの法律の条文を読むことによりこれがいかにとんでもない制度かというのがわかりました。アメリカの陪審員制度のようなものかなと私も思っていたのですが全く異なります。陪審員制度は、被告がこの制度を使うかどうかを選択できます。つまり司法が自分に不利な判決が予想されるときのための市民の防御策のための制度なのです。で実際、アメリカはこの陪審員制度をしょっちゅうやってるのかと思ったらわずか数パーセントの割合だそうです。つまり陪審員制は例外的な裁判なのです。ところが日本の場合は殺人事件や強姦事件など凶悪犯罪がすべて対象で例外的に司法の判断で扱わないことがあるのだそうだ。また陪審員制は素人たちだけで、有罪か無罪かを判断するだけなのですが、裁判員制度は裁判官3人、素人6人という組み合わせで量刑まで決めてします。つまり、死刑とか懲役20年という判断をするのだそうだ。法律の素人がプロの裁判官と対等に話せるはずがありません。つまり裁判員制度というのは嫌な裁判の判決の責任を素人にも分散して負ってもらおうという程度のものなのです。
 さて、私たちが気になるのはもしこの貧乏クジに当たってしまったらどれぐらいの負担になるのかということでしょう。通常の凶悪犯罪(^^;?だとだいたい連続して5日ぐらいの拘束になるそうです(長ければその倍ぐらい?)。当然ながら会社を休まなければなりませんが、なんと裁判員に選ばれたということは会社の上司と家族にしか言ってはいけないのだそうだ(^^; あの人最近来ないな?と思ったら裁判員かもしれないのです(^^;; 病気など特別の理由がなければ裁判員を拒否することはできず拒否した場合は懲役刑が待っています(^^;; ちなみに日当(いくらになるかは未定)と交通費は出るようですが、有給を使って休まなければいけません。この貧乏クジに当たるのは裁判員だけでなく、まさかのときのために選ばれる補助裁判員もそうなのです。彼らも審理を傍聴しなければならず、裁判員が審理できなくなった場合に途中参加するのだそうだ。そして晴れて裁判が終わったとしても、裁判員だったよ、というのは言ってもいいけど何が審理されたかは永久に語っても文書にしてもいけないのだそうだ。もし言った場合は懲役(^^;; まじめに実直に生きていても貧乏くじを引いたばっかりに永久に語ってはいけないヒミツができてしまうのです。こんな変な制度があっていいのでしょうか。ちなみにこの貧乏クジをひく確率は6人に1人だそうです。裁判官は自分で選択した職業ですし、それなりの給料ももらっていますが、素人裁判員はどうせ数千円の日当程度でしょう。そんな弁当代ぐらいで、グロイ写真を見たり、”ブスッ心臓に刺したから殺意があったかもしれない”などという話に5日間もつきあわなければなりません。また、死刑判決の重荷を背負わなければならなかったり、判決を下した人の仕返しがあるかもしれないと怯えたりしなければならないのです(裁判員は裁判官の隣に座らなければいけないので、被告から顔を隠すことはできない)。こんな裁判員制度はもう成立してしまっています....。
(★★★☆)

【世界を見る目が変わる50の事実】 ジェシカ・ウィリアムズ
 表のメディアではあまり紹介されることのない事実が具体的な数字とともにコンパクトにまとめて書いてあります。「70ヶ国以上で同棲愛は違法。9ヶ国では死刑になる」、「インドでは4400万人の児童が働かされている」、「米国に生まれる黒人新生児の3人に一人は刑務所に送られる」など、私のようなマニア?でも知らない話が載っていて、勉強になりました。グローバリゼーション、そして格差がこういった問題を助長し、ますます大きくしています。
 著者は英国BBCのジャーナリストです。この切れ味は日本人はもちろんのこと、米国人のジャーナリストも出せないのでしょうね。非常に読みやすく書かれていますので、多くの人に読んでもらいたいです。こういう本を読んだことない人は正に世界の見方が変わることでしょう。
(★★★★☆)

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コラム yokoze「見えなくなった年次改革要望書」

 最近、にわかに談合の摘発が相次いでる。タウンミーティング隠しという面もあるだろうが、この談合の解消は米が日本に要求している年次改革要望書に毎年書いてあることだったのだ。私もこの年次改革要望書について今まであまり気にしていなかったのですが、小林興起の本を読んで以来これが政府の政策に大きく影響しているということに気がつきました。小林の本の影響も大きいのでしょうが、最近この年次改革要望書がとりあげられるようになってきています。ところが、毎年今の時期には出されている年次改革要望書が今年はまだ出てきていません。実は昨年も911選挙と近かったためか例年10月に出されていたものが、12月になってようやく出てきました。もしかして今年もそろそろ出すつもりなのかもしれませんが、本書が注目を集めるようになったので出すのをやめたのかもしれません。しかし、表に出なかったとしてもこの慣例?が突然終わることはないと思われるので、年次改革要望書は見えないところに潜ってしまったのでしょう....。

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読書な毎日(144)

【闇権力の執行人】 鈴木 宗男
 衆議院選挙に新党大地として当選したあとの2005年12月に出版された本。主に外務省についての驚愕(^^;の内実について実名で書いてあります。闇権力の執行人とは官僚のことを指しています。外務省について書かれた本は何冊か読んでいますが、その権力中枢にいた議員が書いた本ですので、迫力と真実味があります。特権意識にあぐらをかき蓄財に励む執行人たちが描かれています(^^; 本著を読んでいると外務省にはほとんど何も期待できないことがよくわかります(^^;;
 宗男バッシングと逮捕容疑についても書いてあります。宗男は疑惑のデパートなどとキャッチフレーズもつけられてしまいましたが、結局立件されたのは、やまりんの斡旋収賄罪が主のようです(これを含め計4件の容疑で一審は懲役2年)。この「やまりん」の斡旋収賄罪というのは、「やまりん」が賄賂を贈る見返りに違法伐採をしていたという容疑。この違法伐採が問題となった当時、献金を受けていた議員や知事は一斉に返金し、誰も捕まらなかったそうです。ところがその3年後、突如宗男だけが捕まったのです。 騒がれていたムネオハウスなどその他の疑惑は結局立件できなかったものがほとんどのようです。このムネオハウスは外務省が意図的に間違った情報を共産党に流し、国会で質問させたと見ています。
 これら一連の事件を宗男次のように分析しています。外務省は知りすぎている宗男と邪魔なマキコをぶつけて両方とも退治したい。一方の検察はその当時、検察の裏金問題が出てきそうだったのでそれを打ち消したいという思惑があったのだそうだ。つまり本件は、宗男を陥れるための国策捜査だった。
 宗男は検察の調書を1つも認めなかったためなかなか保釈されず、437日も収監。戦後の逮捕された国会議員で最長となったそうです。現在は保釈され控訴中でまだ刑は確定していません。私も宗男は潔白だとは言いませんが、この程度の口利きは自民党議員なら誰でもやっていることでしょう。むしろ宗男は北海道という地元を大事にし、ロシアとの関係改善に尽力していたなかなか得がたい政治家だったと思われます。一緒に捕まったラスプーチンこと佐藤優も同じことを言ってますが、宗男が捕まることによって日露関係は振り出しに戻ってしまい、北方領土返還はかなり遠のいてしまいました。
 松尾課長のことも書いてありますが、あの事件は彼に責任を全部ひっかぶせてしまったというが実態らしい。キャリアたちはまんまと逃げてしまっています。あのときあんなに騒がれた外務省改革はいつの間にか消えてしまいました。本著を読んでもう一度みなさん怒りましょう!そうしないと日本は売国奴官僚の好き放題になってしまいます。
(★★★★)

【タイゾー化する子供たち】 原田 武夫
 著者は東大キャリアの外務官僚だったが、外務省で働いていることにもどかしさを感じ辞めて著作活動と講師活動をしているそうだ。30代とまだ若いのに特典満載の外務省を見限るとは信念のある人なんでしょう。
 タイゾー化というのは「突然の、段取りなき成功」を求めることで、今や東大生もみんなそんな感じだそうだ。努力して地道に研究なんてあほらしい、一発当ててやる!的な人が非常に多くなっている。つまり、タイゾーのように宝くじに当たりたいということなのだ。ちなみにそのタイゾーはフリーターであることを売りにしていましたが、実は医者のボンボンで働かなくて食えるような家庭に育ち、そして国会議員になったのです。つまり彼は格差社会の上流にいた人間なわけです(^^; 食うや食わずのフリーターだったら自民党だって名簿に入れたりしないのです。
 本著の話に戻ります。著者は日本の現状を憂えています。その元凶はアメリカの属国化している日本政府。特に外務省。みんなアメリカの方ばかり見ていて、人材もお金もみんなアメリカに流れていく。このままでは日本はだめになる。それを防ぐために日本でエリート教育を行いアメリカに対抗できる人材を育てるのだ!というのが本著の結論です。彼は正統派ナショナリストと言えるのでしょう。前段の人材もお金もアメリカに流れているというのは事実です。例えばプロ野球選手もそう。学生は外資系企業ばかり狙っている。お金の面では日本の金融機関は大量のアメリカ国債買ってるし、日本企業はアメリカ企業にどんどん乗っ取られています。ここまでは私も全くその通りと思うのですが、それには優秀な人材をピックアップしてエリート教育するんだ、というのにはちょっと賛同できませんね。優秀な人材というのはある程度の基盤があれば自分で学習するのでエリート教育なんてものは必要ない。むしろ、義務教育が受けられないような状況や子どもが遊べる環境を奪ってしまうことが問題です。現状でエリート教育なんか持ち込んだらお金持ちしかその機会を得られずますます格差社会になっていくのでは、というのが私の思いです。
 教育の現場は教育とは関係ない、規制や規則、そして脅威に汲々としています。家庭でもストレス、学校でもストレス。こんな状況では安心して勉強なんかできやしません。この状況こそなんとかしなければいけない、と私は思います。
 彼のような人物がやめてしまう外務省というのは本当に末期症状なんだなと思います(^^; しかし、小林興起本、宗男本、本著と読みましたがみんな底流に流れているものは同じ。日本の属国化と硬直した官僚主義が問題なのです。
(★★★☆)

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