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読書な毎日(143)

【主権在米経済】 小林 興起
 新党日本の代表代行の著者が書いた主に郵政問題と対米外交について書いた本。著者は郵政民営化に反対しあの911選挙で落選しました。選挙区は私も以前住んでいた豊島区のあたり。いかにも自民党的な政治家というイメージしか持っていなかったのですが、今回の郵政解散で郵政民営化の問題点をテレビで的確に説明しているのを見て以来、見方を変えていました。本著を読んで更に彼を見直しました。著者は今の一般的自民党議員とは異なり世襲議員ではありません。日比谷高校ー東大法学部ー通産相 というエリートコースを進んでいますが、政治家とは縁もゆかりもない家庭に育つが、プルターク英雄伝を読んで以来、政治家(英雄?)になりたいという一心で政治家になるためにこのコースを歩んだのだそうだ。エリートなのでちょっと目線が高いところはありますが、勉強家であり苦労人であることは確かのようです。賛同できない部分も多いのですが信念の政治家と言えるでしょう。このような政治家を追い出してしまうようではやはり自民党もおしまいでしょう。
 なかなか中身の濃い本ではありますが、本著で一番問題としているのはアメリカが出している年次改革要望書。これはアメリカ大使館のホームページにも掲載されていて毎年一回更新されています。内容は日本に対する卯アメリカの要求で、近年の政治の動きはこれ通りになってしまっているそうだ(^^; だというにの日本の報道機関(小林いわくマスゴミ)はこれついて全く報道しない。小林自身も最近までこの存在を知らなかったそうだ。例えば郵政民営化もここに書いてあるそうだ。この要望書に関して、著者は各新聞社に質問状を送り、アメリカ大使館にも説明を聞きに出向くという気合いに入りよう。しかし、新聞社は落選した小林の質問にまともに答えていません。まさにマスゴミでこんなのでは存在価値ないですね。もとは著者もアメリカにあこがれ、アメリカを目指して政治活動をしていたそうですが、今の対米追従路線は行き過ぎだと言ってます。かつてないほど日米関係は良好だとかマスゴミは報道していますが、アメリカの言うことを素直に聞いてるから摩擦がないだけでこんなのは外交とは言えないのです。
 次の参議院選も小林と新党日本は出馬するようですが、是非ともがんばってほしいものです。
(★★★★)

【ボーダーズ】 佐藤 義大
 パレスチナを舞台にしたフィクション。パレスチナの抵抗運動を指示する人達、イスラエル兵、などが群像劇的に登場し、パレスチナ問題を浮き彫りにしていきます。著者は実際にパレスチナに行った体験を元にして本作を書いているそうですが、どこまで事実を元にしているんだろうか? フィクションだから脚色はしてあるのでしょうが現代とは思われないような蛮行の数々が描写されています。こんな状況を放っておけるでしょうか。
 主役がいないので、やや散漫な印象もありますが、パレスチナ問題を多面的に扱おうとしたのでこうなったのでしょう。本作が初小説だそうですので、次作に期待します。
(★★★☆)

【スクリプトキディから大人のハッカーへ】 イワン・スクリャロフ
 ロシアのコンピュータ雑誌に連載されたコラムを単行本化したものだそうです。すべて設問のかたちをとっていて、本著では設問より解答の章の方が長くなっています。暗号、ネットワーク、コーディング、などコンピュータ技術全般にわたって書いてあるので、コンピュータサイエンスを勉強している人のアタマの体操には良いかもしれません。私自身はもうトシでアタマの体操は疲れるのでほぼ読み飛ばしました(^^;
 面白いのはロシアであろうと、コンピュータの世界はWindows か Linuxになってしまっていること。従って話が通じるのです(^^; そしてやはり、著者のようなエンジニア(オタク)はWindows嫌いでやはりLinuxを支持しているんですね。Linuxもだいぶこなれてきて使いやすくなってきました。コンピュータのデスクトップ自体はそろそろ完成形に近くなってきましたので、WindowsにLinuxが並ぶのもそう遠い未来ではなくなってきたと私は思っています。実際Windows Vistaなんて必要と思わないでしょ?
 本著はけっこう玄人向けですので、一般のユーザーが読んでも意味がわからないでしょうが、わかってる人が読むとユーモアのセンスがあって面白い。
(★★★☆)

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