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読書な毎日(142)

【戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密】 ジェームズ・ライゼン
 ピューリッツアー賞受賞作。著者はボブ・ウッドワードの再来と言われているらしい。本作は主にCIAとNSAについて書かれています。CIAの長官は現在もジョージ・テネットですが、彼はクリントン時代からCIA長官で本当なら変わるはずだったところ、ブッシュパパそしてブッシュに取り入り現在の地位を確保しているそう。彼のおかげでCIAはブッシュの子分みたいになってしまい、諜報機関としての能力も大幅に減退したとか。NSAはもともと暗号を解読するための部署だったのが、最近は盗聴のための組織のようになり、911以降は世界のみならずアメリカ国民の盗聴も新しい法律がきたわけでもないのにはじめているそうです。
 どこの国もそうなのでしょうが、役所は縄張り争いに終始しています。アメリカで言うとFBI、CIA、軍、ホワイトハウス、そしてNSAが連携しているように見えて実はお互いを蹴落とそうとしています(^^; ブッシュ政権になってからはホワイトハウスの権限が強くなり他の組織をないがしろにして彼らは暴走しています。イラク戦争の根拠となった情報がいかにいい加減だったかというのが良くわかります。
 その他にも、麻薬や核開発に関して興味深い話が載っています。今話題の核開発も、意図的に間違った設計図をCIAがイランに漏らすなんてエピソードも出ています。北朝鮮も恐らく間違った設計図をCIAつかまされたのでは(^^;;
 なにはともあれ、彼らは脅威がないことには存在意義のない人たちばかりなので、彼らが大きな顔をしているうちは脅威が無くなることはないでしょう(^^;
(★★★★)

【モッタイナイで地球は緑になる】
 ワンガリ・マータイ
 2004年のノーベル平和賞を受賞した著者の著作。タイトルにもったいないと入っていますが、もともと出版されていたものを邦訳したものでモッタイナイは本著を売らんがためにつけられたタイトルと言えるでしょう(^^;
 ケニヤ出身の著者は同国でグリーンベルト運動と呼ばれる樹木を植える運動を起こし一大ムーブメントとします。また、独裁政権下のケニヤで国会議員として当選し現在もその職にあります。著者は女性ですが、ケニヤでの女性の地位は日本と比べてもかなり低くその中でこのような運動を起こし、国会議員として当選したというのは並大抵の苦労では無かったことでしょう。しかし、その大変さを感じさせないパワーが彼女にはあります。ノーベル平和賞の受賞も納得です。
(★★★☆)

【警察はここまで腐蝕していたのか】 宮崎 学
 主に麻薬がらみの不良警官・刑事の実態について書いてある本。モデルケースとしては(^^;愛人をつくって金が必要になり、警察で保管している麻薬に手をつけはじめる。ヤクザなどに麻薬をおろし金を儲ける。警察も所詮サラリーマンなので、愛人を囲うほどの財力はありません。そうなるとサイドビジネスに手を出すことになる。最も手っ取り早いのが麻薬ビジネスなのです(^^;
 麻薬を仕込んでのでっちあげ逮捕。麻薬が検出された尿を保管しておいてのでっちあげ逮捕の話も載っています。警察がこんなことするなんて信じられない!と思うかもしれませんがこんなものなんです。証拠がなければつくってしまうのが彼らなのです(^^;
 著者以外にも宮台真司、安田弁護士などが寄稿しています。
(★★★☆)

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