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新最近みた映画(65)

【輝ける青春】 マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
 ルイジ・ロ・カーショ、アレッシオ・ボーニ。伊映画。二人の兄弟ニコラ(カーショ)とマッテオ(ボーニ)を中心にある家族の40年間の物語。2部構成の6時間という超大作ですが、私は全く長いと感じませんでした(2日間に分けてみたのだけど)。
 それほど大きな事件は起こらず、どこの家族にもあるような話。主役の二人が大学生のときから物語りははじまります。その後の二人の進路を決めるような出来事があり、以降40年間。結婚出産、親の死など自分も家族の一人になったような気分で6時間が過ぎていきます。社会情勢なども物語に折込みイタリアという国がもっと知りたくなることでしょう。
 見るまでは6時間ということで私もちょっと尻込みしていたのですが、すばらしい映画でした。映画2本と思えばそんなに長くないでしょ。是非とも見てください。
 本作はやはり監督の手腕によるところが多いのでこの監督の映画はこれからも注目です。
(★★★★☆)

【ロード・オブ・ウォー】 アンドリュー・ニコル
 ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク。武器商人とそれをとりまく人々の話。ウクライナ出身のユーリー(ケイジ)は弟と組んで世界の国々に武器を売ろうとする。当初はほとんど相手にされなかった彼らだが、冷戦崩壊後旧ソ連諸国からあふれた武器をタネに世界をまたにかけた武器商人となっていく。舞台は中東、旧ソ連諸国、アフリカなどに移っていきます。
 実在の人物をモデルにしてつくった話だそうです。武器商人にとって武器は貿易商品にしかすぎません。誰もしようとしないスキマの貿易で実は武器を売る側も買う側も彼らを必要としてしまっています。彼らは逮捕されたとしても武器輸出国にとっては必要な存在なので釈放されてしまいます(^^;; こういう状況を無くすにはどうしたらよいか。武器を輸出禁止にする国際条約でもつくればいいのです。現状は合法的に武器を輸出されたら捕まえようがないのですから。
 本作の試写会をアムネスティがやったそうですが、アクション大作でありながら社会派な映画です。この映画作成にあたり、なかなか資金が集まらずアメリカ資本は全く入っていないそうですがそれも納得です(^^;
(★★★★)

【バス174】 ジョゼ・パジーリャ、フィリッピ・ラセルダ
 ブラジルのリオデジャネイロで起こったバス人質事件のドキュメンタリー。174とはハイジャックされたバスの路線名。犯人のサンドロはなんのために人質をとりバスジャックをしたのか?映画をみるうちにその謎が解けていきます。
 バスを取り囲むテレビカメラと警察。そして群集。彼らはいったい何を期待しているのか。バスジャック犯も警察も、そして人質もカメラを意識して行動しています。フィクション以上に芝居がかった彼らの行動に新鮮な驚きを覚えましたが、カメラのある前では誰でも俳優になってしまうのは避けられない事実なのです。
 実際この事件が起こったときはサンドロが何者で、事件の原因がなんであって、事件の結末の説明もほとんど報道されなかったそうです。そこで、本作の監督が疑問を持って取材をはじめこの映画をつくりあげました。そこでブラジルのストリートチルドレンの実態、刑務所の待遇、警察の実態などが明らかになっていきます。
 これはブラジルの話ですが、格差社会になるということはこういうことなんです。努力しない物は負組でいいんだなんて無視していると行き場のなくなった負組はいずれ爆発するのです。
(★★★★☆)

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