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読書な毎日(134)

【韓国の若者を知りたい】 水野 俊平
 韓国の高校教師が著者。というわけで、韓国の若者と言っても高校生、大学生が中心の内容です。彼らへのアンケート結果からの考察が中心となっています。
 前半は主に高校生の校則の話なのですが、日本以上に厳しい校則を持っている学校が多い。体罰は普通。髪型や服装にかなりうるさいようです。女の場合髪の長さが耳下10センチまでとか、男の場合は髪の毛がつかめてはいけない、という基準がある高校もあるそうだ(^^; また、大学受験のために夜10時ぐらいまで学校で勉強するのが普通で、学校には弁当を2つ持っていったりするんだそうな。信じられない(^^; こうなるのも日本以上の学歴社会だからだそうな。
 せっかく苦労して入った大学ですが、男の場合はこの時期に徴兵制がなんと約2年もあります。この間は勉強もできないし、自由に軍隊の外に出ることもできません。というわけで恋人とわかれてしまったり勉強のことをすっかり忘れてしまったりということがあるそうです。日本には今のところ徴兵制はないですが、憲法が変わるとこうなるかもよ。
 後半は日本と韓国の文化や思想の違いについて書いてあります。しかし、基本的には欧米よりか韓国の方が日本に近いと言えるでしょう。目立つところで言えば、ごはんの茶碗を韓国では持たないとか、ワリカンは基本的に韓国ではやらないとか。まあ、そんなに気にすることもないと思います。
 歴史認識の違いについても書いてあります。日本人は韓国を植民地化していたという意識がほとんどない場合が多いですが、韓国ではそのあたりをかなりじっくり勉強しているので、日本人のあまりの認識の無さに驚くそうです。アメリカが空襲したり原爆を落としたことにほとんど意識がないのと同じですね。加害者は加害したことについて無頓着なのです。というわけでこの点についてはよく意識して韓国人とつきあった方が良いでしょうね。
(★★★☆)

【伊藤博文暗殺事件―闇に葬られた真犯人】 大野 芳
 伊藤博文暗殺事件の真相を追求するドキュメンタリー。韓国に行き、安重根という人物に興味を持ったので本著を読んだ次第です。日本の歴史教科書では朝鮮の植民地化に反対する朝鮮人の安重根が単独で伊藤博文をハルピンで拳銃で射殺したという事件になっています。しかし、この事件はそれ程単純な話ではなく、裏にはロシアの存在があり、また伊藤博文の政策に反対する日本人も関係しています。また、安重根の単独犯説の否定は事件直後から言われていたようですが、これは今は定説になっています。実際伊藤博文が撃たれた弾丸は安重根が発射したものではなく、別の場所から狙撃されたもので、この事件では暗殺チームが複数動いていたのです。つまり真犯人は別にいたのです。しかし、捕まった安重根は口を割らず、結局彼の単独犯ということで死刑となります。安重根自身は朝鮮の植民地化に反対するという目的で実行犯に加わったようではありますが、その裏でうごめいていた思惑はそうは単純ではないのです。
 本著は登場人物が非常に多く、事件と関係あるんだかないんだかよくわからない周辺事象がたくさん載っていて非常に読みづらい本です(^^; この事件に興味がある人は他にもいろいろ本があるので、そちらを読んだ方がよいでしょう。
 歴史の節目となるこういう事件はいつの時代もそう単純な話ではなく、仕組まれている場合が多いのですね。こういうときはマスコミ報道を鵜呑みにしてはいけないのです。
 しかし、日本の歴史教科者には今だに”安重根が単独で伊藤博文を拳銃で射殺した”と書いてあるのでしょうがこれは否定されているのだから直した方がいいんじゃない?
(★★☆)

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コラムyokoze「stop-rokkasho」

 坂本龍一をはじめとするアーティストが六ヶ所村の再処理工場を止めようというサイトをOPENしました。
 stop-rokkasho を訴える 音楽や画像などがダウンロードできます。

http://stop-rokkasho.org/

 再処理工場とは、”六ヶ所村ラプソディー”の感想文 のところにも書きましたが、原発の使用済核燃料からプルトニウムを抽出する施設で原発よりはるかに多い放射性汚染物質が排出されます。プルトニウムは猛毒で核弾頭にもなる取扱いの難しい物質です。

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コラムyokoze「原発震災」

 ジャワ島中部で地震があった。インドネシアも地震多発地帯なのだが、この地域に原発を建設する計画があるそうだ。日本にはもう原発をつくる場所がなく、電力需要も延びない。反対運動も激しいので、つくりやすい?東南アジアに日本の企業が原発をつくろうと目論んでいるのだ。
 つくる前で良かったね、というところだがその原発震災が起こる可能性が最も高いのは日本だ。原発の耐震強度は強いと電力会社は言ってるが。大地震の洗礼を受けた原発は世界にまだ一つもない。

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コラムyokoze「ついに公開!天皇の映画」

ソクーロフ監督の敗戦直前の天皇を描いたロシア映画「太陽」が8/5ついに公開されることになりました。以下その記事です。バッシングに続きタブーもの!?の解禁です(^^; 配給はオッパイ星人などを配給したスローラーナー。

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イッセー尾形「昭和天皇」日本公開決定…ロシア映画「太陽」

 俳優のイッセー尾形(54)が昭和天皇を演じ、公開が危ぶまれていたロシア映画「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ監督)が8月5日から東京・銀座シネパトスで公開されることになった。

 同映画はソクーロフ監督がヒトラー、レーニンを撮った「20世紀の権力者」の第3部。終戦間際の1945年8月の地下の防空壕(ごう)から始まり、御前会議、マッカーサーとの対面、1946年1月の人間宣言までを描く。桃井かおり(54)が皇后、佐野史郎(51)が侍従長を演じた。一昨年、ロシアで極秘のうちに撮影。昨年2月にベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、話題になった。

 デリケートな題材だけに日本公開は困難ではないか、と言われていた。配給元スローラーナーでは「ある種のフィクションとして、素晴らしいクオリティーを持っており、日本で公開されるべきだと思った。東京裁判から60年という節目でもあり、この映画がいろんな議論や意見が出てくるきっかけになれば」。

 イッセーはベルリン映画祭の会見で「自分としては天皇陛下の人間としての部分を語感と体で体験して演技した。日本で公開するのは難しいかもしれないが、とにかく、見てくださいとしか言えない」と話していた。大阪、名古屋でも公開予定。
(スポーツ報知) - 5月27日16時46分更新

○スローラーナー
http://www.slowlearner.co.jp/

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コラムyokoze「強行採決で総仕上げ!?」

 今国会は改革の総仕上げだったらしいが、残り時間も少なくなり強行採決でもしないと成立しないような法案ばかりになってしまった。総仕上げが強行採決ではかっこ悪いのでたぶん総理は無理はしないのではないかと私は見ている。彼の頭の中は既にワールドカップモードだろう。その前にお友達のブッシュに会いにアメリカに行きプレスリー記念館に行くらしい。きっとダビンチコードも見たいに違いない(^^; それが終われば夏休みの外遊だ。あとは誰がなろうが次期総理にバトンタッチ。自分が食い散らかした改革?にもう興味はないのだ。

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コラムyokoze「共謀抑止と盗聴」

 NSA(米国家安全保障局)が電子監視プログラムを使って米国民の電話の通話記録を入手していたとされ、騒ぎになっている。このプログラムは越境的なテロリストの共謀抑止に対して使われると説明されていた。もともと米国は盗聴大国で海外では大っぴらに盗聴している。イラク戦争のときもこの盗聴記録が開戦の根拠の1つとされていた。米国民も海外で行われている”テロリスト!?”相手の盗聴には鈍感だったのだろうが、国内でされていたとされ驚いているのだろう。
 今、日本でも共謀罪が審議されている。これも元は越境的なテロリストの共謀抑止のための国際法に準拠するものだったはずだが、自民党案ではかなり拡張されている。もしこの法案が通ってしまうと、国内外問わず、反政府的な言動は共謀にあたるから処罰の対象となる。そしてこれを取り締まるために盗聴が一般化されるだろう。つまり共謀抑止と盗聴は表裏一体なのだ。

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コラムyokoze「バッシング公開日決定」

 昨年カンヌのコンペ部門に出品された日本映画「バッシング」の公開日(6/3)が決まり、オフィシャルサイトも開設されました。あれから1年、自己責任騒ぎからは2年でやっと公開なんですね。
 宣伝タブロイド”バッシングニュース”というのがあるみたいですが、何が書いてあるんでしょう(^^;?

http://www.bashing.jp/

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読書な毎日(133)

【ご臨終メディア】 森 達也、森巣 博
 森・森コンビによるメディア批評。サブタイトルが質問しないマスコミと一人で考えない日本人。森達さんの本は私も何冊も読んでその感想文も書いてますが、同じ論調です。メディアの自主規制などについて主に語っています。森巣さんの方はギャンブラーであり小説家なのだそうですが、オーストラリア在住だそうです。
 森達さんについては何回も感想文書いてますので省略しますが、近刊なので森的最新トピックが本著から入手できます(^^; 本著は森巣さんから、森達さんと対談したいということで実現した本だそうですので、森巣さんも森達さんと同じ路線です。しかし、自称ギャンブラーと言うだけあってなかなか面白いキャラクターで、森巣さんの小説を是非とも読んでみたいと思った次第です。
(★★★☆)

【桃色ゲリラ】 増山 麗奈
 ピース&アートパフォーマンス集団?桃色ゲリラの常に中心メンバーの画家の著者の手記。桃色ゲリラの話が中心ですが、彼女の半生を描いた内容。いろんな男との恋あり、結婚あり、子どもあり、離婚あり、再婚あり。そして第二子誕生。同時に絵描きとして生計をたててています。正に波乱万丈と言ってよい人生。30を前にして、普通の人の3人分ぐらいの人生を生きている感じではないでしょうか(^^;
 著者も911をきっかけにピース系の活動をはじめた一人です。と言っても本著によると彼女のお父さんもパワフルなピース系活動家で、そのタネはやはりあったのですね。
 桃色ゲリラがうまれたのは2003年の3月。イラク戦争のはじまる直前のことだったそうです。あのときは日本でも反戦のムーブメントが盛り上がり、日比谷に4万人も集まりました。今までデモ(ピースウォーク)に参加したことない人もたくさん入り、NOWARがカッコよかったのです。けれどブッシュは戦争をはじめ、小泉総理はそれを即座に支持しました。あのときは反戦運動に無力感が広がったものですが、それにもめげず桃ゲリは続いているのです。
 著者が子どもの頃、毎日近所で遊んだ話が出ています。私も毎日真っ暗になるまで毎日遊んでいたのですが、今の子どもは、不審者がいるから公園に行って遊んじゃだめ!とか言われて、家の中でジメッとしているんではないですかね。そういう子どもが大人になるとどうなってしまうのかな......。
(★★★★)

【いまどきの「常識」】
 香山 リカ
 ちょっと前までは常識だったはずの反戦平和がいつの間にか常識ではなくなった!?現実主義っていったい何(^^;? 言われて見ると正にその通り。世の中の”常識”と言われる基準が小泉政権になってから急速に右&アメリカの方向に動いているのです。
 非常に落ち着いた筆致で読みやすい本です。私たち一般人の生活に密着したトピックが多く、すべての人にとりあえずは読んでみてほしい本です。そして、今一度世の中の常識の移り変わりを見て欲しい。日本がどっちの方向に向かっているかというのがよくわかります。
(★★★★)

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コラムyokoze「Fast Food Nationがカンヌに出品」

 邦題「ファーストフードが世界を食いつくす」が、スクールオブロック、ビフォアサンライズなどのリチャード・リンクレイター監督で映画化され、カンヌ映画祭にコンペ部門に出品されます。原作はファーストフード業界のルポ本ですが、これをどうやって映画化したんでしょうね?主演はイーサン・ホークらしいですが。
 審査員にティム・ロスが入っているみたいなので、本作がパルムドールになったりして(^^;;

 ところで、蜜月関係だったディズニーとマクドナルドがなんと提携を解消したそうです。解消を申し出たのはディズニーの方からで、マクドナルドの肥満のイメージがディズニーキャラにそぐわないからだそう(^^; さて、マックは相次ぐ逆風にどう対処するのか!?

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コラムyokoze「最終合意?」

 米軍再編について2+2で最終合意したという報道がされている。しかし、沖縄も岩国も地元は合意していない。グアムの基地建設は新法をつくらないと実施できない。この件については国会でまだ審議していない。最終合意したというけれど合意内容の金額はまだよくわからないのだそうだ(^^; なのにトップだけでニコニコして握手している。トップダウンと言えば聞こえはいいが、これでは民主主義の基本的手続きもしていないし、まともな交渉とも言えない。
 日米同盟(そんな同盟あったっけ(^^;?)は新たな段階に入るそうだ。つまり、思いやり予算に加えて、アメリカの海外基地の建設まで日本の予算でするということなんだろう(^^; アメリカの軍事予算は50兆円。こんなのにつきあわされていたら、いくらお金があっても足りやしない。

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