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新最近みた映画(62)

【ハウルの動く城】 宮崎 駿
 声の出演:木村拓哉、倍賞千恵子、三輪明宏。2005年洋画も含め興業収益日本一だった映画。架空の世界が舞台で魔法使いと普通の人たちが暮らしている。雰囲気は中世のヨーロッパ。2つの国の間で戦争がはじまろうとしている。18歳のソフィー(倍賞)は荒野の魔女(三輪)に呪いをかけられおばあさんになってしまう。ハウル(木村)という魔法使いならこの呪いをといてくれるかもしれない。
 魔法の世界に戦争をからめ、メインで流れるのはラブストーリー。しかし、戦争の描き方が陳腐。二つの国は何故戦っているのか全くわかりません。物語の最後で終戦を迎えるのですが、そのときも王様たちの一存で突然終わってしまいます。それでも皮肉ってあればいいのですが、”戦争とは庶民の伺い知らない理由ではじまり、そして突然終わる。庶民の力ではどうにでもならないものだ。”という印象しか残りません。登場人物たちも戦争は嫌だなと思いつつも、戦争に協力しています。反体制的な人物は一人も出てきません。戦闘シーンもけっこうあるのですが、映画に出てくるのは魔物のような敵ばかりで、人間が戦闘で死ぬ場面は一つもありません。子どもも見る映画だからこうしているのでしょうが、だったら戦争なんて味付けはやめといた方がいいのです。こういう戦争の描き方は百害あって一利なし。
 まあ、なにはともあれ、本作はキムタクが登場しているラブストーリーということなんでしょうね。ヒロインをおばあちゃんにするおかげでますます、キムタクが手の届かない存在となっています。けれど二人は過去に運命の出会いをしていて、結びつく運命なのです(^^; 定番の泣けるラブストーリーというやつですね(^^;
 独特の世界観と、アニメーションの技術には目を見張るものがありますが、本作の見るべきところはそこだけ(^^; キムタク、魔法、運命の恋、もう一度見たくなるたくさんの仕掛け。そして、宮崎駿ブランドとくればヒットしない方が不思議ではないのでしょうか。宮崎駿もジョージ・ルーカスのようにダークサイドに落ちてしまったんですね....。
 誰も見てない映画なら文句も言わないのですが、多くの人が見ている影響の大きい映画なので★1つとさせていただきます!
(★)

【ハッカビーズ】 デビッド・O・ラッセル
 ジェイソン・シュワルツマン、ジュード・ロウ、マーク・ウォルバーグ、ダスティン・ホフマン。主人公は環境系のNGO職員(シュワルツマン)。スーパーの進出により伐採されそうな森を守っている。しかしスーパーのやり手広報マン(ロウ)に、次第に反対運動は切り崩されていく。そんな時、シュワルツマンは哲学探偵(ホフマン)の存在を思い出す。
 現実世界の話ですが、寓話的で哲学的です。主役は一応シュワルツマンですが、群像劇と言っても良いでしょう。それぞれが自分の仕事や役割を信じているのですが、皆疑問も持っています。そこに哲学探偵というセラピストみたいな人が出てきてその疑問を問い詰めていきます。
 映画の宣伝コピーは”「幸せ」あります”でしたが、”「幸せ」ってなんだっけ?”という感じの映画です。今の人生に疑問を持っている人は見てみるといいかもね。
(★★★★)

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