« コラムyokoze「改革の総仕上げ!?」 | トップページ | コラムyokoze「監査法人は誰だ!?」 »

読書な毎日(129)

【アキラの地雷博物館とこどもたち 】 アキ・ラー
 カンボジアのアンコールワット近くで私営の地雷博物館を開いているアキ・ラーの手記。彼は両親を5歳のときにポルポト派に殺され孤児となり、10歳からその親を殺されたポルポト軍に入り戦争に参加。そのベトナム軍、カンボジア政府軍、最後に国連軍に入り地雷除去を担当。そのまま、町の地雷清掃人になっているという数奇な運命をたどっています。
 博物館のすぐ脇ではアキラの家族と孤児や地雷の被害にあった子が暮らしていて、地雷とは対照的に非常に牧歌的な雰囲気の場所です。彼は地雷の被害を世界に知ってもらいたくてこの博物館をつくったそうです。また、ポルポトの時代を忘れないようにこの子ども達と演劇をシュムリアップの市街でしていたそうですが、私たちが訪れた2006年12月にはこの場所は閉鎖されていました。なかなか志だけでは、継続するのは難しいのでしょうね。演劇も毎日やろうとせず、週一回ぐらいで良いので再開してほしいです。
 本著の内容は、地雷博物館にあったアキラの書いた手記を改訂増補した感じになっています。私はこの冊子も現地で買ったのですが、日本語訳には誤訳らしきところもありました。本著の方では直っている感じ。アキラが考案?したブービートラップの話など、一部この冊子に載ってるのに本著に載ってない部分もあります。編集者の判断でのせない方がいいと思ったのですかね(^^;
(★★★★)

【世界の戦場で、バカとさけぶ】 橋田 信介、橋田 幸子
 橋田信介氏の”イラクの中心でバカと叫ぶ”の後、彼が亡くなりその後出版された本。出版されていなかった宇部日報に書いた信介氏のコラムや、幸子さんの書いた文章が中心となっています。というわけで前作の続編というわけではないのですが、信介氏の文体は同じ。この独特の文体はウベニチで編み出したんですかね(^^;
 このコラムは時期的にイラク戦争をまたいでいます。というわけで、橋田氏のこの戦争に対する見解もわかります。アメリカに対して批判的です。
 また、彼が常に自分が死ぬということを想定していたこともわります。これだけの覚悟がないと戦場ジャーナリストはつとまらないのでしょうね。
(★★★☆)

【戦場特派員】 橋田 信介
 橋田氏の戦場ジャーナリストとしての半生を描いた本。2001年に出版された本で2003年のイラク戦争前までの話という感じです。最初は日本電波ニュース社の社員としてベトナム戦争からはじまり、カンボジア、フリーになりタイに移住。ビルマ、ボスニア、イラク、パレスチナなど世界の紛争地帯を特ダネを狙って渡り歩きます。それぞれが一冊の本になってよいぐらいのものすごいエピソードが並んでいます。この過程でも何度も危ない目にあっていて、本当にいつ死んでいても不思議ない感じです。その彼がなくなったのが、非戦闘地帯のイラクだったわけです。
 彼の取材姿勢は自由のきくフリーということもあってでしょうが、特ダネ狙いで何度かそれもモノにしています。しかし紛争地帯で世界のジャーナリストがひしめき合う中でそれをモノにするというのは並の勘と経験、忍耐力ではできないというのがよくわかります。
 彼が戦場ジャーナリストを続けていたのは半分は生活のためで、半分は戦場から離れられなかったというのがある感じです。奥さんの幸子さんも買いていましたが戦場で亡くなったというのは彼の本望だったのかもしれません。
 戦場を見すぎたからでしょうが、彼の戦争観はかなりドライで冷めています。何があっても結局は勝者が正義。戦場と戦争(政治的かけひき)は違う場所で行われている。戦争が起こった場合、どっちかが一方的に悪いということはなく、どっちも悪いのだが、より悪くない方に加担して戦争を終わらせることが重要。変に中立して平和ぶってるといつまでも戦争は終わらないなど、独自の視点を持っていて、そういう見方もあったのかと再認識させてくれます。しかし、北朝鮮に対する見解など、一部賛同できないところもあります。
 日本政府には批判的です。空港の様子やタクシーの運転手ほどその国を象徴するものは無い、と彼は言っています。ちなみに日本の空港は収容所の入口のようで、警備会社から売店まで利権で凝り固まっていて、日本利権収容所列島なのだそうです(^^;
(★★★★)

|

« コラムyokoze「改革の総仕上げ!?」 | トップページ | コラムyokoze「監査法人は誰だ!?」 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書な毎日(129):

« コラムyokoze「改革の総仕上げ!?」 | トップページ | コラムyokoze「監査法人は誰だ!?」 »