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コラムyokoze「どんどん下がる逮捕状の敷居」

 広島県の小1殺害事件でペルー人の男が逮捕された。しかし、逮捕するにしてはかなり心もとない証拠ばかりである。1)近所に住んでいた、2)ガスコンロを持っていた、3)行動が不審だった、4)チョコレートを食べていたという目撃証言。事件に直接つながる証拠はゼロと言ってよい。
 今回の事件、なかなか犯人につながる証拠が出てこなかったがこういうときに捕まるのは決まって次のようなカテゴリーに分類される人だ。1)外国人、とくに日本語がうまく話せない外国人。地域とのつながりのない外国人。2)少年。3)無職またはフリーターなど社会的立場の弱く、地域とのつながりのない独居の男。なぜこういう人を捕まえるかと言えば、”犯人に仕立て上げやすい”からである。彼らはうまく自分のことを弁護できず、助けてくれる人もいないので、検察官の思い通りの供述調書をつくられてしまう。このような容疑者を検察用語で自動販売機と言うそうだ。検察官の押したボタンの通りの供述をするからだ。そして、彼らは自白が証拠となり有罪となってしまう。日本の冤罪はこのケースが最も多い。
 だから逮捕状は簡単には出してはいけないのだがこの敷居がどんどん下がっている。少なくともかつては、指紋や凶器などの物的証拠、殺害につながる目撃証言、アリバイなどを検証した上で逮捕状が出ていたはずであるが、”不審である”というだけで最近は逮捕状が出る(^^; つまり誰でも逮捕されてしまう可能性があるということだ。
 一回逮捕されてしまえば、マスコミは”事件解決”と報道し結論づける。広報機関よろしく、警察記者クラブの発表を垂れ流すことに終始するのだ。

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コラムyokoze「差し出されたイケニエ」

 倒壊マンション問題。問題発覚後、マスコミのバッシングは構造計算を偽装した建築士一人に集中した。ちょっと状況を分析すれば彼一人の問題でないことぐらいすぐにわかるのにこれは1週間も続いた。そして、バッシング対象はマンションを実際に設計し売った会社へと移った。これらの会社は世論のおさまりがつかないので差し出された新たなイケニエである。飼いならされた子羊のようなマスコミは”叩いていいよ”と差し出されたこういったイケニエしか叩かない。
 続けてキーマンらしい一人が自殺した(ヤクザに殺された)。これ以上追求したり口外すれば”こうなるぞ”というメッセージである。子羊たちはこのメッセージを敏感に受取り、暖かい小屋の中に帰ってしまうことだろう。

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コラムyokoze「研究開発型・人間主義の会社たち(^^;」

 インチキマンション事件。ようやく黒幕が表に引きずり出されてきましたがその主役の会社のリクナビに出していた文言がふるってます(^^;のでここに引用します。

 まずは木村建設。この会社の東京支店は私の家のすぐ近所の新宿区南山伏町。牛込警察のおとなり。きっと警察とも仲良しなんでしょうね。今度どんな建物か見にいってみよー

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木村建設株式会社

ビル・ホテル・マンション等の従来の工期を約半分に縮める特殊工法で大きく成長中。研究開発型のゼネコンです。


○社長の言葉

私は、社長の木村盛好、木村建設の創業者です。
得意分野はホテルとマンションの建設。ずっと堅実・順調に経営してきましたが、突然転機が訪れました。
「海外にはビルのワンフロアを4日で作ってしまう技術があるらしい」という噂を耳にしたのです。本当かどうかどうしても確かめたくなってマレーシア・カナダ・イギリスと現場を見てまわりました。そしてわかったのは噂はウソじゃないってこと。
すぐに技術者を招いて勉強を始めました。その成果が先だって東京の板橋に完成したホテル。11階建てを6ヵ月で作りました。日本の従来工法より半年は早いです。半年違うとコストも1億円は違うらしい。施主さんには非常に喜んでもらいました。
ところが転機がもう一つ。この工法のことが新聞で紹介され数多くの問い合わせや引き合いがきています。全国で既に、ビジネスホテルだけで60棟を施工しました。特に東京では年内に4つのホテルを着工することも決まっています。
しかし、現状に満足してはおりません。これからも日々の努力・勉強を怠らず、常に新しいチャレンジをしていきたいと思っています。当社にご応募いただく学生の皆さんにも是非、好奇心やチャレンジ精神を持っていていただきたいですね。
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 ほーそうですか。工期を短縮する手法ってのは鉄筋を減らして検査を速攻ですり抜けるってことなんですね(^^;
 お次は施工主のヒューザー。

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ヒューザー

平均専有面積5年連続No.1! 業界平均の74平方メートルを大きく上回り、首都圏では5年連続No,1(H11~15)を達成しました。本当の豊かさを追求する会社です。


【先輩社員に聞きました! ~ここがヒューザーの自慢!~】
●商品に自信がある!誇りが持てる!
●風通しのいい、オープンな雰囲気!
●社長がユニーク!
●仕事をしていて「ありがとう」にたくさん出会える!
●オフィスが快適!すぎる!                                                                                    人人間主義・理想追求型事業=『ヒューマン・ユーザー・カンパニー』
これが、私たちヒューザーの社名の由来です。
都心に住みたいと思っても、狭いワンルームのスタジオタイプや流行のデザイナーズマンション。。。

『都心で家族と一緒に、ゆとりをもって住むことのできる住まいを』
その願いに答えるため、専有面積100m2以上の分譲マンションをリーズナブルな価格で提供しています。

世界中で『本当の豊かさ』への模索がはじまっている中、日本だけが未だに60~80m2の狭い住空間に甘んじている現状。。。
都心での住環境の悪さは、地価が高いというだけでなく、たくさんの理由があります。
そのほとんどが、作り手側の都合によるもの。
私たちは、『真の顧客主義』をモットーに、利益追求最優先の業界に一石を投じるかたちで事業をスタートさせました。
そして、現在では、「広さを起点に全てを発想する」独自の開発手法を確立し、「100m2超マンションを経済的にも無理のない価格で提供する」リーディングカンパニーになることができました。

一度、本社オフィスと同じフロア内にある展望ギャラリー「スカイプラット31」を見に来てください!
私たちが、自信を持ってお客様にお届けしている商品の魅力を感じて頂けると思います!
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 そうか!柱を減らして100m2以上のリーズナブルな価格のマンションを実現していたんですね。これが本当の豊かさってやつですか(^^; ヒューザーってのはヒューマンユーザーの略だったんですね。ヒューーーーザーーーって崩れる音かと思ってました。ヒューザーのオフィスは快適みたいですが、震度5強には耐えるんですか?

 しかし、人を人と思わない人が総理を長くやってると、こういう人や会社ってどんどん増えてるんでしょうね....。それが証拠に彼らがこういうインチキに手を染めたのは小泉政権になってから。

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新最近みた映画(56)

【スーパーサイズ・ミー】 モーガン・スパーロック
 マクドナルドを1ヶ月食べつづけるとどうなるかという実験?映画。サンダンス映画祭監督賞受賞。監督&実験体もモーガン・スパーロックです。スパーロックはスポーツキャスターをやっていたそうで、軽快なナレーションがいい感じ。
 ただ本人が食べているだけでなく、ファーストフード業界がどうなってるか、ファーストフードを食べてるのはどんな人たちかなど、ファーストフードとそれに関連して肥満の問題について多面的にレポートしています。
 ファーストフードというのは早い!安い!うまい!を究極まで合理化食品と言って良いでしょう。この合理化の指標の中には安全、栄養のバランスがとれている、という項目は残念ながら含まれていません(^^;
 また、ファーストフードの蔓延により世界の食文化や農業が大きな影響を受けていることも忘れてはいけません。どこの国に言っても同じ味のファーストフードしか売ってないなんて考えたくもないですね(^^;
 DVDには特典映像がけっこう入っていてその中に、普通のハンバーガーとマックを放置しておくとどうなるかという実験をやっています。やる前からだいたい予想がつきますが、マックのハンバーガーはなかなか腐りません。そしてマックフライポテトは1ヶ月たってもカビさえ生えませんでした。これが普通のポテトフライと言えるでしょうか(^^;;
 この映画を見る人は既にマックを食べてない人がほとんどかと思いますが是非ともマックリピーターにこの映画見てもらいたいですね。それでも食べる人は食べればいいんじゃない。毎日食べなければすぐには効果が出ませんから(^^;
 スパーロックの次回作はアメリカの教育問題をとりあげるらしい、ということで期待してます。
(★★★★☆)

【ベルリン、僕らの革命】 ハンス・ワインガルトナー
 ダニエル・ブリュール、ジュリア・ジェンチ、スタイプ・エルツェッグ。ドイツ映画。警備の厳重な金持ちの家に侵入し家具を動かして、彼らに”いい気になるな!”という警告を発する”エデュケーターズ”を密かにしていたブリュールとエルツェッグ。あるときエルツェッグのガールフレンドのジェンチそのことを知ってしまう。そして彼女もエデュケーターズに加わるのだが....。
 先日フランスで若者による暴動がありましたが、あれに通じるものがあります。若者たちはろくな仕事もなく安い給料で働いています。一方で、とんでもない金持ちが存在し彼らは城のような家に住んでいます。根底にあるのは貧富の格差による不公平感。金持ちはこれは自分の能力と努力の結果だと言うのでしょうが果たしてそうなのか。
 登場人物は主に4人なのですが、それぞれのキャラクターと立場がぶつかりあってこの結末はどうなってしまうのか!?という緊張感を与えています。
 日本でも同じような格差社会が進行しています。しかし、日本のおとなしい若者は革命なんて起こそうと思わないのかな(^^;?
(★★★★☆)

【パンダコパンダ】 高畑勲
宮崎駿脚本の1974年の作品。漫画映画のさきがけと言ってもよいものです。このDVDには翌年に公開された続編の”雨ふりサーカス”も入っていますのでまとめて書きます。
2作とも30分程度の短編で、出来は1作目の方がだいぶ良いです。コンパクトにまとまったテンポの良い映画で、子どもも大人も楽しめます。パンダのキャラクターはトトロの原点みたいな感じのキャラクターで独特の雰囲気を醸し出しています。
 暴力もエログロも無くてもこんなに楽しい映画がつくれるのです。最近の映画もこのパンダコパンダを見て勉強してほしいですね。
(★★★★)

【壬生義士伝】 滝田洋一郎
 中井貴一、佐藤浩市、三宅裕司、中谷美紀。幕末の京都、盛岡の南部藩から脱藩し新撰組に入った中井。彼はお金に妙にこだわり、危険な仕事も厭わないのだった。壬生というのは新撰組の会った場所だそうな。
 以下ネタバレありです。前半はなんでこの人はこんなにお金が欲しいのだろうと気になるけど、家族への仕送りということだった。しかし、彼が脱藩したことにより家族は身の置き所がなくなりつらい思いをしています。所詮彼は”家族のため”と言いつつ戦乱の渦中に飛び込んで剣の腕が試したかったのではないかと私は思うわけで。
 2時間の映画にするとおさまらなかったのでしょうが、佐藤のキャラが今ひとつ描ききれていません。彼はなんでいつもこんなにプリプリしてるのでしょう?
 しかし、新撰組っていつもこうやって好意的に描かれますね。言ってみれば金のために働く傭兵集団でしょ。かっこいくもなんともないんじゃない?
(★★★)

【ピエロの赤い鼻】 ジャン・ベッケル
 ジャック・ヴィユレ、アンドレ・デュソリエ。仏映画。ナチス占領下のフランス。ナチスに反感をもつヴィユレとデュソリエ列車の切替所を爆破する。容疑者としてこの二人を含む4人が捕らえられ、地面に掘った穴に閉じ込められる。
 あらすじだけ聞くと、暗い話ですが、軽妙なノリの映画でライフ・イズ・ビューティフルのような感じです。なかなか良い映画なのですが、問題は主役の二人の年齢。おそらく、30そこそこの男という設定なのでしょうが、どう見ても50以上のおじさんにしか見えません(^^; 演技に問題があるわけではないのですが、ちょっと違和感アリアリ(^^; というわけで、若い二人を主役に抜擢してこの映画はとってほしかったですね。そこが一番おしい。
 とにかく戦争になると人を人と思わないことを人間はするのです。なにしろ戦争の基本は殺人ですからね...。
(★★★★)

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コラムyokoze「インチキマンションはニポン中にアルヨ」

 昨日、スケープゴートというタイトルでインチキマンション問題について書きましたが、なんであんなことが起こっているのかという根本原因(黒幕)が私にも今ひとつつかめていなかったのですが、それに明快に答えてくれているblogを発見しました。

きっこのblog
「建築界のゴールデントライングル」
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2005/11/post_680b.html
「民営化の落とし穴」
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2005/11/post_bc04.html

 ここにかなり詳しく書いてあるので、あまり重複して書きませんが、あれは検査機関を民営化した結果、その検査機関が建築業者の子会社みたいな会社になり、おざなりな検査しかしなくなってしまった結果だったのです。今までお役所が一ヵ月半かけてやっていった検査を”超特急料金”を払うことによって1週間ですませてしまうというウルトラCをやっていた(^^; コスト削減のため確信犯的にインチキ書類をつくって検査を通していた。そしてあのアネハさんは問題が発覚したときのイケニエとして用意されていたヤギちゃんだったのです(^^;
 また、この倒壊マンションの主役と言ってもいい「グランドステージ」シリーズを売っているマンションデベロッパー ヒューザーのつくった「グランドステージ住吉」はなんと社団法人「日本住宅建設産業協会」の優秀事業賞を受賞していたのだそうだ(^^; 驚いて鼻水が出ちゃいましたよ(^^;; でもってこういうネタを報じているのはスポニチだけだったりするわけです。昨日のクローズアップ現代でもこの事件を一応とりあげていましたが、「どうやって書類が改ざんされたのか」というただの手法を紹介していただけで、全く根本問題に切り込んでいません。とにかくこの事件は今のニポンを象徴しています。ハヤイ、ヤスイ、ウマイように見せかけて実は中身はインチキ。地震があったら新しめのマンションには近づかないことですね(^^;

○スポニチ「倒壊危険マンションは優秀賞受賞」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/11/23/02.html

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コラムyokoze「スケープゴート」

 今、連日 千葉の設計事務所が強度計算を改竄した、というニュースを連日垂れ流している。このニュースを見ていると、この事件は設計事務所の一級建築士一人の責任のようだ。しかし、ちょっと考えて見ればわかることだが、建築事務所にとって強度計算を改竄して良いことは一つもない。強度の弱い、手抜き工事のしやすい図面をひいたところで、設計料金が高くなるわけでもない。つまりこれは手抜き工事をしたい人たちが依頼して書かせた図面ということだ。もちろんこの一級建築士にも”依頼されて書いた”という責任はあるが黒幕は別にいる。しかし、連日ああやって垂れ流すことによって彼一人の責任のようになってしまう。正にスケープゴートだ。
 この構図は何も今回だけではない。近いところでは、先日の酒販組合の年金の事件。事務局長がすべて悪いように報道しているが、彼がすべて一人で使い込んだというわけではない。この事件の本質は、酒販組合の年金運用が失敗し年金自体が破綻してしまったということである。その破綻の責任が、一人の”事務局長”の責任になってしまった。福知山線の事故も亡くなった運転手の責任に。という具合に押し付けやすい下っ端の個人の責任に帰結させてしまう。
 救いようのないのが今のマスコミである。確信犯でスケープゴートをつくってるのか、彼らの思考回路が停止しているのかわからないが、いったんヤギちゃんがつくられるとみんなでぶっ叩く。立ち上がれないぐらいになるまで一週間ぐらい叩き続けるとフッと報道をやめてしまい、次のターゲットへと視点を移す。連続リンチみたいなものだ(^^;困ったことに、すべてのマスコミが同じ視点で、どのチャンネル見ても同じ切り口だ。こういうニュースを漫然と見ていると人間の判断能力はどんどん低下していく。

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コラムyokoze「プーチン来日」

先週はブッシュが来たが今週はプーチンが来ている。わざわざ日本に来るということはそれなりの目的があってのはずである。しかし、ニュースでは”北方4島はロシアの領土だ”と言うために来ると報道している。本当にそれだけなの(^^;? ちなみにこの北方4島だが、ロシアが返還に前向きな姿勢を示していたこともあったのだが、マキコとムネオと外務省のゴタゴタで完全に振出しに戻ってしまった。戦後60年もたってこの状態では解決するのにあと60年ぐらいかかるということだろうか(^^;?

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読書な毎日(125)

【靖国問題】 高橋 哲也
 哲学者 高橋哲也の書いた靖国論です。多くの日本人は靖国神社に興味もなければ、それで騒いでいる理由もわからないでしょう。私も詳しい経緯についてはよくわからなかったのですが、本著を読めばその成り立ちから、なぜあれが大騒ぎの元となっているのかわかり、それをどうすれば解決できるのかという道筋が見えるようになるでしょう。
 一冊の本になるぐらいですから、その問題点をここには書ききれませんが、要は何故騒ぎの元になるのかということに無関心であってはいけないということ。靖国問題というのは国内だけの問題ではないということです。中国や韓国がなんであんなに騒いでいるんだ、と思うかもしれませんがそれには理由があるのです。その理由も理解しないで”内政干渉だ”と言うのは勉強不足意外のなにものでもありません。そして今こうやって大騒ぎになった元凶はあの”小泉純一郎”にある、ということも忘れてはいけません。
 というわけで靖国問題とは何であるかを知る上で必読の本でしょう。
(★★★★☆)

【靖国神社に異議あり―「神」となった三人の兄へ】 樋口 篤三
 続けて靖国モノ。著者は8人兄弟でうち男6人。そのうち3人も太平洋戦争でなくしていて、自身も志願兵として訓練中のところ終戦となったという戦中派です。彼の兄3人は靖国に祭られています。
 彼は戦争が終わったとき、敵の捕虜になって辱めを受けるより自害しせよ、と言っていた張本人の東条が自害に失敗しあっさり捉えられたことにショックを受け、あの戦争と日本国というものが信じられなくなったのだそうです。本著を書くきっかけは、友人に連れられて行った靖国神社にある遊就館を見たことがきっかけだそうです。そこには、あの太平洋戦争に向かっていった日本の精神がそのままに残っていて驚きとともに怒りが込み上げ、それが本著になっています。
 高橋哲也氏の本を引用した部分もあり基本的は彼と同じサイドですが、やはり実体験をともなった言葉には重みがあります。彼が強調しているのは、”英霊”と言うけれども靖国に祭られているほとんどは日本軍の戦略失敗による餓死者であるという現実。つまり死ななくて良かった人たちがたくさんいるということです。また、彼の兄二人もそうだそうですが、大まかな場所以外どこでどうやって死んだということがわからず、遺骨も遺品もないというのがほとんどで、遺骨があることがわかっているのにそれを拾いにも言ってくれない。この姿勢こそ、まさに日本のした戦争だったということなのです。
 何度も出ては立ち消えになっていますが、にわかにまた”新しい追悼施設”の話が浮上しています。しかし、仮にこれがつくられたってきっと、小泉総理は”私的参拝”と言って靖国にも行くと私は思いますがね(^^;
(★★★★)

【フォトジャーナリスト13人の眼】 日本ビジュアルジャーナリスト協会 編
 日本ビジュアルジャーナリスト協会の会員を中心に13人のフォトジャーナリストの原稿が一冊になった本。彼らの仕事のダイジェスト版みたいな感じで、もっと興味を持った場合はそれぞれの著作を読むと良いでしょう。
 彼らはいわゆる大手マスメディアが取り上げることのない世界を取材し、写真とともに発表しています。しかし、なかなかそれらを扱ってくれるメディアが存在しません。そういったこともあってこの会の中心メンバーである広河さんがDAYS JAPANという雑誌をつくりました。発表の場が無いと言っても、今やインターネットというものがあるので、探せばそういった情報も見つかるのです。というわけで、本著はインデックスとしても活用できることでしょう。
(★★★)

【ペテン師の国ヤクザの帝国 国家破産へのスロープ編】 ベンジャミン・フルフォード 画:早見恵
 B・フルフォードの著作を漫画にしたものです。もう一冊バブルの暗黒編というのもあります。本著ではB・フルフォードのインタビューをもとにドキュメンタリー作品をつくるという構成になっています。もともとフルフォードの話はわかりやすいのですが、漫画にすることでより親しみやすく(^^;?なっています。
 藤波俊彦さんが漫画を書いたフルフォードの本もありましたが、個人的にはそっちの方がフルフォードにマッチしていると思います(^^; しかし相次いで漫画化されるとはそれだけ彼の著作に力があるということだと思います。次は是非とも映画化してほしいです。
(★★★)

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コラムyokoze「ブッシュ来日」

 今週ブッシュ大統領が来日する。今回は京都に行くようだが、京都議定書の話はしないらしい。単なる観光ということなのだろう(^^; もちろん観光だけでなく、米軍再編やアメリカ牛肉解禁、自衛隊のイラク駐留延長など、彼が手ぶらで帰ることなない。
 ブッシュ大統領の不人気はアメリカだけでなく世界に広がっている。行く国、行く国で”ブッシュ帰れデモ”が起こっている。もちろん日本でも、”ブッシュ帰れデモ”が起こるだろうが、きっとマスコミは小泉総理とブッシュ大統領の仲良しぶりをアピールするパフォーマンスを垂れ流すことに終始するのだろう。そしてブッシュが帰った後には念願のヨシギューが食べれるようになる(^^;;

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コラムyokoze「時代はハードディスクムービー(2)」

gz-mg40-p
 早速使ってみての感想ですが、世の中にデジカメが登場したときに匹敵するぐらいのインパクトを感じました。ハードディスクムービなら当たり前の機能と言えるのでしょうが、1)テープがいらないのでテープ交換の必要がない。2)録画時間が非常に長い(私が購入したモデルで最高画質で4時間半。ちなみに4時間半もとれるので他の画質モードでとったことはない)3)ランダムアクセス可能なので、撮った映像を見るのが簡単4)MPEG2のファイルになっているのでDVDに焼きやすく(エンコードの必要なし)編集がしやすい5)小さい軽い。などのメリットがあります。
 今や、撮った映像というのはDVDに保存するのが普通になってるかと思います。テープなら一度mpegファイルにエンコードしてからDVDに焼くという手間がありましたがそれがありません。
 と言ってもHDDムービー2世代目ということもあり、改良点もないわけではありません。1)外部入力端子がないので、ビデオ映像などを本機ではエンコードできない。→ これはどうしてこういう仕様になってるかわかりませんが、著作権の問題などもからんでくるのかもしれません。2)マイク端子がない→ これも1と同じ理由なのかもしれませんが、遠くの音などを録音したいと思った場合でも内蔵マイクを使わざるをえない。3)ファインダーがついてない → 小型化のためにファインダーを削ったのでしょうが、あった方がいろいろと便利。4)ファイルの拡張子がMODになっている。MPGと拡張子を変えるだけでMPGプレイヤーで見ることは可能であるが。なんでわざわざMOD
にしてあるのだろうか?5)添付の編集ソフトがあまり使いやすくない → この分野の決定版的なソフトは今だないみたいだが...。6)USB2.0でもファイルがでかいのでの転送にけっこう時間がかかる(パソコン側がUSB1.1だったらたぶん使い物にならない)。

○ビクター GZ-MG40
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-mg70/

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読書な毎日(124)

【フィリピン最底辺を生きる】 山本 宗補
 岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場からシリーズの一冊。フィリピンは日本に近いですが、あまり印象がないという人が多いと思います。私もその一人ですが、この国でも少数派であるイスラム教徒や、政府にモノ申す人たちが”テロリスト”のレッテルを貼られ、社会や政府から弾圧されています。政府軍が彼らに飛行機を使って爆撃までするそうです。また、貧困層がたくさんいます。スモーキーマウンテンでゴミを拾って生計をたてる人、サトウキビ畑で奴隷のように働いている人。餓死寸前のような状態で生活している人。これが日本のすぐ近くの国の現代の話なのです。アフリカや中東のようにあまり注目されない地域なので、ここは世界の援助が届かない場所なのかもしれません。
 フィリピン関連のこういった本というのは少ないので、フィリピンを知るために是非とも読んでほしいです。
(★★★★)

【喜納昌吉と、沖縄と日本】 松井 克明・編
 米軍再編問題などで今話題になっている沖縄。沖縄には日本の基地のなんと75%が集中する米軍基地の島でもあるのです。小さい事故も含めれば米軍の事故は日常茶飯事と言ってもよいぐらいです。しかし、基地の負担を沖縄に押し付けているということを自覚している本土の人はごくわずかなのです。沖縄の人というのは本土と沖縄を分けて考えています。文化も違いますし別の国にしてもいいぐらいなのでしょうね。第二次大戦のときは捨石にされ米軍が上陸し占領。終戦後も長きにわたり占領され、返還後も基地は残ったまま。沖縄人の中ではまだ戦争は終わっていないのです。
 本著は民主党の参議院議員となった喜納昌吉さんのインタビューで構成されています。喜納さんの考えがよくまとまった本だと思います。喜納さんと言えば今までは社民党の人たちと一緒にけっこう活動していました。ところが一転して民主党から出馬し当選。なぜ喜納さんが民主党に行ったかと言えば、国会議員になるためだそうです。確かに社民党から出れば落ちる可能性が高く、当選したとしても発言の機会は少ないでしょうからね。沖縄問題をガンガンやるためには、やはり民主党から国会議員になるのが良いと判断したのでしょう。しかし、喜納さんのようなアーティストを国会は受け入れてくれてますかね。もちろんがんばって欲しいのですが、巨泉のように突然やめちゃうかもとちょっと危惧しています。。
 先日、沖縄旅行に行きましたがツアーでまわると米軍や戦跡のにおいがする部分にはほとんど行きません。南国の楽園的な場所ばかりぐるぐる回ります。しかし、前述の通り沖縄は基地の島でもあるのです。
 沖縄と基地との関係がわからない人は是非とも本著を読んで沖縄人の視点を知ってほしいです。
(★★★☆)

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コラムyokoze「自衛軍」

 自民党の憲法草案で、自衛隊は自衛軍に格上げされ、海外でも”活動”できるようになっている。活動とはもちろん水汲みのことではないだろう(^^;
 まがりなりにも自衛軍という名前をつけるなら、日本国内にアメリカ軍はもう必要ないはずだ。ところが今回の米軍再編を見てもアメリカが日本から出て行く様子はまったくない。政府はむしろ”アメリカさん出て行かないで!”と言ってるようにも聞こえる。属国度は相変わらずで自衛軍をつくっても守るのはアメリカの国益(ネオコン益)となってしまうだろう。

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コラムyokoze「時代はハードディスクムービー(1)」

 HDDムービーについて何回かに分けて書きますのでよろしく。

 ビデオカメラはVHS-C & ベータ、8ミリビデオ、DV の時代を経てついにHDDムービーの時代がやってきたようです。私は今までビデオカメラを8ミリの時代に2台購入しました。1台目(フジ シンプル-ハイエイト FS-1)は安かったので買ってしまいました。しかし、交通事故でバイクで転倒したときにクラッシュ。そして8ミリビデオを再生できる機器がなくなってしまったので2台目(キャノン)を買ったのです。
 8ミリを買った理由としては、メカ的に興味があったのと値段がお手ごろになっていたからで買ったはいいが、たいして使っていませんでした。ほこりをかぶって押し入れに入っていたものを、子どもが産まれたのをきっかけになんとなく撮りだしましたが、撮りっぱなしで編集も何もせずほったらかしてありました。編集が面倒なのが目に見えているのと、テープの取り回しの面倒さから手がつかなかったのですが。
 そんなある時、私は某講演会でビデオの撮影を頼まれました。それはDV(デジタルビデオ)のSONY製小型カメラでした。今までも横目で、DVのビデオカメラを見てはいたのですが実物をいじるのははじめて。まあ、テープであることにかわらないので使い勝手的には8ミリ時代と変わるわけではないのですが実際いじってみてその小ささに驚いたわけです。この大きさなら、バッグに放り込んで持ち歩いても邪魔にならない。撮っていてもおおげさじゃない。
 この時点で買おうと思ったわけでは無かったのですが、いったい相場はいくらぐらいなんだろう、と調べた結果安いもので5万円ぐらいからあり、性能的にも問題なさそうな感じでした。市場的にはもう飽和して買う人は買っちゃったという感じでメーカー的にもあまり前面に出している商品ではありません。
 ここで調べていて気になったのがHDDムービーという存在でした。テープは使わずにHDDにDVDと同じ画質のMPEG2方式で記録するというもの。既に、HDDレコーダーというのは普通に売っていますが、それをムービーにしたものです。私はHDDムービーというカテゴリは当然あって、各メーカーから製品が出てるんだろうなと思って調査をすすめたところ、この時点で製品化しているのは不思議なことにビクターだけでした。ちょうど2世代目の機種が出る直前でまだ発売前で値段は約10万円ぐらいになりそうでした。
 ちなみにここまで調べた私はもうムービー購入モードとなっています(^^; もし買うなら約6万円のDVムービーか、10万円のHDDムービー(Victor GZ-MG40)か。HDDムービー購入にあたって気になったのは、2世代目という歴史の浅さと10万円という値段。それ以外の点では、大きさ、テープレス取り回しのしやすさ。録画時間。編集のしやすさなどどれをとっても、HDDムービーの方が優れています。もう1世代ぐらい待った方がいいような気もしましたが、私が買ったのは後者のHDDムービーでした。

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読書な毎日(123)

【イラク占領と核汚染―占領と核汚染】 森住 卓
 「イラク湾岸戦争の子どもたち」という森住氏の写真集が日本に劣化ウラン弾の被害を広めるのに大きな役割をはたしましたが、その森住氏のイラク本の続編にあたるものです。前著は湾岸戦争による劣化ウラン弾被害によるものが中心でしたが、本著は今回のイラク戦争の被害について書いてあります。劣化ウラン弾、クラスター爆弾などの戦争被害と、イラクにあったトゥワイサの核施設のことが書いてあります。イラクもかつて原発をつくろうとしていました。しかし、この原発は完成間近なところで、イスラエル空軍機に爆撃され破壊されてしまいます。以来、原子力開発はしていないのですが、一度原発開発に手を染めたので核廃棄物は残っています。これはどこにも捨てることができないので、囲って守ってあったのですが、今回のイラク戦争の際に警備員が逃げてしまいました。そこに付近住民が入り込み、イエローケーキの入ったドラム缶を持ち出しそれを肥料と思ってまいたり、飲料水の貯蔵用に使ったりということになってしまったのです。主流メディアではほとんど報じられない事件ですが、もう一つの核汚染と言ってよいでしょう。
 イラク戦争はまだ終わっていません。アメリカ軍は掃討作戦という名の軍事行動を相変わらず続けています。日本の自衛隊も今だに駐留を続けていますが世間の興味はすっかりイラクからひいてしまったかのよう。派遣期限は12/14。本来ならマスコミが”続けるのか続けないのか!”と政府に追求して良い時期をとっくに過ぎていますが、どうなってるんですかね(^^;;
(★★★☆)

【戦争と平和 愛のメッセージ】
 美輪 明宏
 美輪さんは見た目けっこう若く見えるのですが戦争体験者で、長崎で原爆に被曝したヒバクシャなのです。もちろん反戦派で、本著も戦争が起きると何が起こるのかということが自分の体験を通して書かれています。癒し本のような装丁ですが、反戦本です。読みやすい文体で文量も少ないので小中学生に読んでもらうといいかも。頭のカタクなったウヨッキーにはもうこの本は通用しないでしょうが(^^;
(★★★☆)

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