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読書な毎日(125)

【靖国問題】 高橋 哲也
 哲学者 高橋哲也の書いた靖国論です。多くの日本人は靖国神社に興味もなければ、それで騒いでいる理由もわからないでしょう。私も詳しい経緯についてはよくわからなかったのですが、本著を読めばその成り立ちから、なぜあれが大騒ぎの元となっているのかわかり、それをどうすれば解決できるのかという道筋が見えるようになるでしょう。
 一冊の本になるぐらいですから、その問題点をここには書ききれませんが、要は何故騒ぎの元になるのかということに無関心であってはいけないということ。靖国問題というのは国内だけの問題ではないということです。中国や韓国がなんであんなに騒いでいるんだ、と思うかもしれませんがそれには理由があるのです。その理由も理解しないで”内政干渉だ”と言うのは勉強不足意外のなにものでもありません。そして今こうやって大騒ぎになった元凶はあの”小泉純一郎”にある、ということも忘れてはいけません。
 というわけで靖国問題とは何であるかを知る上で必読の本でしょう。
(★★★★☆)

【靖国神社に異議あり―「神」となった三人の兄へ】 樋口 篤三
 続けて靖国モノ。著者は8人兄弟でうち男6人。そのうち3人も太平洋戦争でなくしていて、自身も志願兵として訓練中のところ終戦となったという戦中派です。彼の兄3人は靖国に祭られています。
 彼は戦争が終わったとき、敵の捕虜になって辱めを受けるより自害しせよ、と言っていた張本人の東条が自害に失敗しあっさり捉えられたことにショックを受け、あの戦争と日本国というものが信じられなくなったのだそうです。本著を書くきっかけは、友人に連れられて行った靖国神社にある遊就館を見たことがきっかけだそうです。そこには、あの太平洋戦争に向かっていった日本の精神がそのままに残っていて驚きとともに怒りが込み上げ、それが本著になっています。
 高橋哲也氏の本を引用した部分もあり基本的は彼と同じサイドですが、やはり実体験をともなった言葉には重みがあります。彼が強調しているのは、”英霊”と言うけれども靖国に祭られているほとんどは日本軍の戦略失敗による餓死者であるという現実。つまり死ななくて良かった人たちがたくさんいるということです。また、彼の兄二人もそうだそうですが、大まかな場所以外どこでどうやって死んだということがわからず、遺骨も遺品もないというのがほとんどで、遺骨があることがわかっているのにそれを拾いにも言ってくれない。この姿勢こそ、まさに日本のした戦争だったということなのです。
 何度も出ては立ち消えになっていますが、にわかにまた”新しい追悼施設”の話が浮上しています。しかし、仮にこれがつくられたってきっと、小泉総理は”私的参拝”と言って靖国にも行くと私は思いますがね(^^;
(★★★★)

【フォトジャーナリスト13人の眼】 日本ビジュアルジャーナリスト協会 編
 日本ビジュアルジャーナリスト協会の会員を中心に13人のフォトジャーナリストの原稿が一冊になった本。彼らの仕事のダイジェスト版みたいな感じで、もっと興味を持った場合はそれぞれの著作を読むと良いでしょう。
 彼らはいわゆる大手マスメディアが取り上げることのない世界を取材し、写真とともに発表しています。しかし、なかなかそれらを扱ってくれるメディアが存在しません。そういったこともあってこの会の中心メンバーである広河さんがDAYS JAPANという雑誌をつくりました。発表の場が無いと言っても、今やインターネットというものがあるので、探せばそういった情報も見つかるのです。というわけで、本著はインデックスとしても活用できることでしょう。
(★★★)

【ペテン師の国ヤクザの帝国 国家破産へのスロープ編】 ベンジャミン・フルフォード 画:早見恵
 B・フルフォードの著作を漫画にしたものです。もう一冊バブルの暗黒編というのもあります。本著ではB・フルフォードのインタビューをもとにドキュメンタリー作品をつくるという構成になっています。もともとフルフォードの話はわかりやすいのですが、漫画にすることでより親しみやすく(^^;?なっています。
 藤波俊彦さんが漫画を書いたフルフォードの本もありましたが、個人的にはそっちの方がフルフォードにマッチしていると思います(^^; しかし相次いで漫画化されるとはそれだけ彼の著作に力があるということだと思います。次は是非とも映画化してほしいです。
(★★★)

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