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読書な毎日(118)

【神戸酒鬼薔薇事件にこだわる理由(わけ)―「A少年」は本当に犯人か】 後藤 昌次郎
 神戸酒鬼薔薇事件の少年Aが実は冤罪ではないかと、世に問いかけている本です。著者は冤罪業界では有名な後藤 昌次郎。野人弁護士の異名を持っているそうです。その後藤さんの講演を中心に本著は構成されています。
 後藤氏は少年Aの弁護団ではなく、素朴にこの事件はおかしいという疑問から出発し調べていったところ、少年Aを有罪にするにはかなり問題のある事件ということがわかったそうです。ポイントはいくつかあるのですが、まず第一が犯行声明分の内容。これが大学生でも書けないような論理立った文章で、ダンテの神曲が引用してある。しかもこの声明文で使われているのは絶版の本の訳だそうです。少年A(中学生)の国語の成績は2で、とてもこれほどの文が書けると思われない。また筆跡鑑定がされたのですが、少年Aと声明文の筆跡は一致しないとの鑑定結果が出ている。その他にも少年が生首を切って自宅に持ち帰り、屋根裏に隠していたなどという一連の犯行の説明にかなり無理や矛盾があるなど。
 そういえば私も当初は”中学生がやったなんておかしい”と思っていたのですが時がたつにつれて忘れてしまっていました。少年が猟奇的な殺人をしたということで、世の中は騒然とし社会に大きな影響を及ぼしましたこれが冤罪としたらあの騒ぎは何だったんだということになります。みなさんもこの本を読んで、あの事件の犯人が本当に少年Aだったのか検証してもらいたい。
(★★★★)

【ベルギー美食ガイド】 「旅名人」編
 ベルギー旅行の予習で読んだ本。ベルギーの印象はあまり無かったのですが、ベルギービール、ベルギーワッフル、チョコレートなどが有名でした。料理は基本的にフランス料理だそうですが海に近いこともあって、ムール貝などの魚介類を使う料理が多いそうで楽しみです。
 本自体は写真が豊富で楽しいですが、店屋の紹介のガイドブックのようなところも多くて、実際にその店に行ってみたい人にはいいでしょうが、ベルギーの食べ物を包括的に知る本としてはやや物足りない。
(★★★)

【ブリュッセルの招き猫】 林 丈二
 イラストレーターの著者がヨーロッパを旅行したときの雑記。期間的に1980~2000年ぐらいとけっこう長い時期にわたっています。文量は少ないですが、かわいらしいイラストと写真が楽しい。モノクロなのでカラーだったらもっと良かったのに。
 芸術家?だけあって一般人とは目の付け所が違うのが面白い。ワンコの足洗い場とか、消火栓とか一般人があまり目をつけないようなものに目をつけます。
 本著はタイトルにブリュッセルとあったのでベルギー予習のつもりで読んだのですが、特にベルギーについて多く書いてあるわけではなかったので、やや期待はずれではあったけど新たな視点でヨーロッパの奥深さを感じました。
(★★★)

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