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新最近みた映画(49)

【イブラヒムおじさんとコーランの花たち】 フランソワ・デュペイロン
 オマー・シャリフ、ピエール・ブーランジェ。ケチで厳格なユダヤ人の父と二人暮しのモモ(ブーランジェ、中学生ぐらい)。近所の雑貨屋のイブラヒムおじさん(シャリフ、アラブ人かと思ったらトルコ人だった)と次第に仲良くなっていく。ある日モモの父親が失踪する。
 あらすじからすると暗そうですが、そんなことはなくハートウォーミングムービーです。この映画のミソはユダヤ人とイスラム教徒の交流ということなのでしょう。そんなの意識しないで見ればそれはそれでサラッと見れてしまいます。もともと人間なんて宗教や習慣が違ったところで本質はほとんど変わらないからこうやって付き合えるんだよ、ということをこの映画は言いたいのでしょう。
 ユダヤ人が出てくる映画と言うとホロコーストだったり、差別される話ばっかですが、もっとこういう映画があっていいんですよね。そしてアラブ人が出てくる映画もね。
(★★★★)

【アンナとロッテ】 ベン・ソムボハールト
 エレン・フォーヘル、テクラ・ルーチン。オランダ、ルクセンブルク合作映画。幼少時、両親の死によってはなればなれになってしまった双子のアンナとロッテ。病弱なロッテはオランダの裕福なユダヤ人家庭にひきとられるが、アンナはドイツの貧しい農家へ。折りしもがヒトラーが勢力を拡大し、戦争の時代へと。
 戦争に翻弄される二人を描いています。国籍、人種、貧富など関係なく皆戦争でいやな思いをし、肉親を失います。ユダヤ人ものの映画というとユダヤ人の悲惨さばかりを描いたものが多いですが、本作にはドイツ側の視点もあってバランスがとれています。結局戦争には勝者も敗者もなく皆が苦しむだけなのです。原作はドイツ、オランダでベストセラーとなり、本作の評判も良かったようです。
 本作は戦争の時代を描いていますが、戦争シーンはほとんどありません。ドカーン、ボカーンというシーンはなく肉親が戦死したという連絡がひっそりと届くのみ。実際の戦争とはきっとこんなものなんでしょうね。
(★★★★)

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