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読書な毎日(111)

【誰が私を「人質」にしたのか】 安田 純平
 著者二作目の著作。前著は拘束事件とその前のイラク取材の話が多かったですが、本作は拘束され帰国後に何があったかという話。また自己責任論とは何だったのかという話。そして、2003年のイラク戦争の開戦からその後に著者が体験したことを書いています。前著と重なる部分はほとんどありません。
 豊田直巳さん、橋田信介さん、山本美香さんなど同じイラク戦争について書いてあるのを読みましたが、また視点が違って興味深いです。安田さんは人間の盾ビザでイラクに入国し、それによる制約のもとで取材します。当時日本では”人間の盾”なんて英雄気取りでけしからんという世論が形成されてしまっていましたが、盾をやっている人たちの間でもいろいろと苦悩があったというのがわかりました。おもしろかったのは外務省のお役人とのやりとり。彼らも”問題が起きないように”とがんばっているのはわかりますがね。
 本著の登場人物はほとんどが実名で出てきます。私はなぜかイラクの人間の盾関連に知人が多く、おかげさまでやりとりの光景が目の前に浮かんでくるようでした。
(★★★☆)

【ルポ 戦争協力拒否】 吉田 敏浩
 著者はアジアプレスのメンバー。日本は既に戦時体制に移行しつつあり、その現場では何が起こっているかという話が多面的にレポートされています。
 正にその矢面に立っている自衛隊では何が起こっているか。私達は勘違いしがちですが、もともと自衛隊に入っている人のほとんどは戦争をするつもりで自衛隊に入っていません。それが今や非戦闘地域という名の戦場に送られいつ戦死しても不思議ない状態になっています。隊内で彼らにいったいどういうアンケートがとられているのか。
 反戦ビラをポストに投函しただけで逮捕され不当に拘留され続けた人の話や、会社員として戦地の船の修理に派遣された人の話なども載っています。自分は関係ないと思っている人が多いでしょうが、日本が戦争に巻き込まれれば(戦争にならなくても有事の恐れがあれば(^^;)有事法が効力を持つようになり、サラリーマンだって戦争に協力させられます。拒否すれば牢屋です(^^; 特に医療や運輸関連の人たちは真っ先にかり出されることになるでしょう。自衛隊が行ってるだけで関係ないさ、なんて無関心を決め込んでいると手遅れになってしまうのです。
 本著は1章については、私のようなカテゴリ?の人間にとっては知ってる話ばかりで特に読む必要もないのですが、2章以降の取材内容については、知らない話題が多くあって興味深かったです。
(★★★☆)

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コラムyokoze「35年ぶりの万博!?」

 35年ぶりの万博、愛知万博などと報道がされている。大阪万博以来ということなのだろうが、その間にあったつくば万博はいったいどこへ行ってしまったのだろうか(^^;? まあ、思い出したくない万博は忘れてしまったということなんでしょうね。もし、10年後にまた万博が行われるとしたら、45年ぶりの万博ってことになるんだろうね(^^;
 ちなみに前回の2000年のドイツ、ハノーバー万博は大赤字を出して問題に。前々会の1995ウィーン万博は住民投票の結果、反対多数で開催中止となっています。簡単に海外旅行に行けるこのご時世、万博行く暇あったら現地に行きますって。そうなると、愛知万博は世界最後の万博になるかもしれません。行かなくっちゃ(^^;;

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コラムyokoze「マラッカの人質」

 マラッカ海峡で邦人が誘拐され開放された。会社か政府かわからないが、身代金を海賊に払ったようである。今回は自己責任という言葉はどこにも出てきていない。イラクの人質とマラッカの人質は何が違ったのか。政治的要素があったかどうかということであろう。つまり、日本という国は政治的人質は”自己責任”の一言で見捨てる国なのだ。

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コラムyokoze「愛知万博って環境博だったの!?」

 愛知万博の開幕が間近に迫り、連日報道されているが、全面に出ているのはロボット。トヨタが主導のトヨタ博だからそうなるのかもしれない。トヨタもハイブリットカーなどで環境対応をアピールしているが、おそらく彼らもこれからは今までのように車は売れなくなると見ているのだろう。ハイブリットカーにしても実のところは低タールのタバコを吸っているようなもので、環境問題に対し根本の解決にはなっていない。根本から解決しようと思ったら自家用車という選択肢は一般家庭からはなくなるのだ。
 というわけでその活路として期待しているのがロボット。これからは一家に一台、介護&警備ロボット。それでロボットを並べてみたら愛知万博はロボット博になってしまった(^^;

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コラムyokoze「ホリエモン」

 ネット業界限定の愛称だったホリエモンが堀江氏の代名詞になったようだ。キャチーな愛称というのが今のマスコミでは非常に重要である。例えば、NHKの海老沢会長は愛称?がエビジョンイルになってしまったのが敗因の大きな要素の1つでもある。ホリエモンは親しみやすさからついた愛称ではあるのだろうが、ホリエモンが堀江氏を助けている部分も大きいだろう。

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読書な毎日(110)

【遠い国】 小林 紀晴
 本作もマレーシア予習のために読んだ本。著者は金子光春を信奉していて、金子が書いた「マレー蘭印紀行」の本を片手に彼の軌跡を旅する。著者はフォトジャーナリストで、どっちかというと写真に重きがあるよう。本著にも著者の写真が多数掲載されていますが、なかなか良い写真です。バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マラッカ、ペナンなどを日本に帰りながら転々と訪ねます。やや、感傷にひたりすぎ&つくりすぎみたいなとこもありますが、いいんではないでしょうか。私もクアランルンプールとマラッカに行ったので、予習には十分役にたち、読んだおかげで理解が深まりました。マラッカの中華街なんかこの本読んだおかげで行ったしね。メインストリートではないマレーシアを知るためにもよい本です。マレー蘭印紀行も読んでみたいです。
(★★★☆)

【水木しげるの ラバウル戦記】
 水木しげる
 水木さんのマレーシア探検を読んで水木さんという人物に興味をもちこの本を読んだ次第です。水木さんは片手なのですが、なぜ片手になってしまったかというのは大冒険には書いてありませんでした。本作でそれがわかります。やはり第二次大戦に出征しての負傷だったのです。水木さんの部隊は全滅。なんとか見張りに出ていて助かった水木さんはマラリアにかかり寝ていたところを爆弾がドカン。この戦闘が原因で左手は結局切断してしまったのです。しかし、それでも日本には帰れず、敗戦まで戦地で農作物などをつくらされていたのです。
 水木さんはいわゆる初年兵で、古兵のストレスのハケ口でいじめられる役です。要領の悪い水木さんはいつもビンタをされてしまいます。しかし普通の人なら、思い出したくともない出来事を水木さんは漫画を交えて淡々と語っています。水木さんのこの冷静さが生き残りの秘訣だったのでは。マレーシアの大冒険に”まじめな兵隊はみんな死んでしまった”という言葉がありましたが、戦争とはそういうものなんでしょうね。戦争とは何がなんでも起こしてはならないのです。犠牲を受けるのはいつも一般人なのですから。
 ラバウルの自然の中で生きる人々と、戦争でのたうちまわる日本人。いったいどっちが幸せなんだろう、水木さんも問いかけています。
(★★★★)

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コラムyokoze「3/13千葉県知事選」

 3/13に千葉県知事選が行われます。
 4年前の千葉県知事選は自民の推薦する岩瀬良三候補、民主党社民党の推薦する若井康彦候補、共産党の推薦する河野泉候補。そして無党派の堂本候補という争いでした。保守王国だった千葉で結果当選したのは堂本候補。

 そして今回は現職の堂本暁子候補と元衆議院議員の森田健作候補。そして共産党推薦の山田安太郎氏が出馬しています。
 今回、民主党、自民党とも独自候補の擁立を断念。そして支持政党で不思議なことが起こっています。堂本候補を支持するのは民主、社民、そしてなんと公明。森田候補を支持するのは自民党です。森田氏は2000年の衆議院選挙で公明党候補を落として当選していて、その恨み?もあって公明党は森田候補を支持しないのだとか(この時自民は公明候補を支持、森田氏はそれに対抗するかたちで無所属で出馬したはずであった)。公明党の推さない自民候補はどこまでがんばれるのでしょうか。

 突如現れた森田候補ですが、彼は2000年無所属で衆議院(東京4区)に出馬し当選。しかし、当選後に敵だったはずの自民党に入ってしまいました。東京4区で再選の目がないためか、この前の埼玉県知事選のときは埼玉とほとんど関係ないのに、突如出馬表明。自民党も候補をたてていたので、結局出馬を断念。そして今度はなぜか千葉県知事選に出馬。今度は自民党が応援してくれてはいますが、この人は何がやりたいんでしょうね(^^;? 今だに”青春だー”と叫んでいる候補に千葉県民は投票するのでしょうか...。


堂本暁子
http://domoto.jp/

森田健作
http://www.morita-kensaku.com/

山田安太郎
http://www.akaruikai.net/

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コラムyokoze「またもアカデミー賞逃したデカプリオそしてスコセッシ」

 アカデミー賞が日本時間の今週月曜に発表されました。本命視されていたディカプリオは賞を逃し、主演男優はレイのジェイミー・フォックス。黒人男優としては、トレーニング・デイで受賞したデンゼル・ワシントン以来二人目。J・フォックスは一昨年までほぼ無名の俳優。受賞したレイとトム・クルーズのコラテラルで注目を浴びていたとはいえ、アカデミー賞としては異例の出来事(イラク戦争の年に戦場のピアニストのエイドリアン・ブロディという当時無名の俳優がとったことはあったが...)。
 ディカプリオはタイタニック、ギャング・オブ・ニューヨークではなぜかノミネートもされなかったのですが、今回もノミネートされただけで賞は逃してしまいました(ノミネートされたのもギルバート・グレイプの助演男優以来2度目という異常さ(^^;)。アカデミー会員はディカプリオが嫌いなんでしょうか(^^;?
 そしてスコセッシもレイジング・ブル、グッドフェローズ、ギャング・オブ・ニューヨークなどノミネートされただけで受賞せず。彼もアカデミー会員に嫌われているのか(^^;

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