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読書な毎日(110)

【遠い国】 小林 紀晴
 本作もマレーシア予習のために読んだ本。著者は金子光春を信奉していて、金子が書いた「マレー蘭印紀行」の本を片手に彼の軌跡を旅する。著者はフォトジャーナリストで、どっちかというと写真に重きがあるよう。本著にも著者の写真が多数掲載されていますが、なかなか良い写真です。バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マラッカ、ペナンなどを日本に帰りながら転々と訪ねます。やや、感傷にひたりすぎ&つくりすぎみたいなとこもありますが、いいんではないでしょうか。私もクアランルンプールとマラッカに行ったので、予習には十分役にたち、読んだおかげで理解が深まりました。マラッカの中華街なんかこの本読んだおかげで行ったしね。メインストリートではないマレーシアを知るためにもよい本です。マレー蘭印紀行も読んでみたいです。
(★★★☆)

【水木しげるの ラバウル戦記】
 水木しげる
 水木さんのマレーシア探検を読んで水木さんという人物に興味をもちこの本を読んだ次第です。水木さんは片手なのですが、なぜ片手になってしまったかというのは大冒険には書いてありませんでした。本作でそれがわかります。やはり第二次大戦に出征しての負傷だったのです。水木さんの部隊は全滅。なんとか見張りに出ていて助かった水木さんはマラリアにかかり寝ていたところを爆弾がドカン。この戦闘が原因で左手は結局切断してしまったのです。しかし、それでも日本には帰れず、敗戦まで戦地で農作物などをつくらされていたのです。
 水木さんはいわゆる初年兵で、古兵のストレスのハケ口でいじめられる役です。要領の悪い水木さんはいつもビンタをされてしまいます。しかし普通の人なら、思い出したくともない出来事を水木さんは漫画を交えて淡々と語っています。水木さんのこの冷静さが生き残りの秘訣だったのでは。マレーシアの大冒険に”まじめな兵隊はみんな死んでしまった”という言葉がありましたが、戦争とはそういうものなんでしょうね。戦争とは何がなんでも起こしてはならないのです。犠牲を受けるのはいつも一般人なのですから。
 ラバウルの自然の中で生きる人々と、戦争でのたうちまわる日本人。いったいどっちが幸せなんだろう、水木さんも問いかけています。
(★★★★)

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