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読書な毎日(109)

【CSR入門】 岡本 享二
 CSR(Corporate Social Responsibilyty)とは日本語にすると”企業の社会的責任”のことです。最近、大企業ではこの言葉が流行っていてCSRをやることは会社のステータスのようになっていますが、CSRとはいったい何?というのがよくわかっていないのが実情のようです。私自身も著者の講演聞くまでは、CSRとは何を指しているのかよくわかりませんでした。著者は現職のIBM社員で、環境環境経営室長という役職にあります。言ってみればIBMのCSR担当なのでしょう。
 CSRとは何かというのを簡単に言えば、これからの企業は儲けているだけではあかん。顧客、地域、社員、環境など(CSR用語でこれらをステークスホルダーという)に配慮しながら企業活動していかねばならない、というものです。例えば商品一つつくるにしても、リサイクルできないか、製造過程で環境に負荷のあるものを出さないかということを考えます。また、NPOに資金援助したり、環境破壊された自然を回復する援助をしたりということです。表向きとはいえ、企業がこういうことに取り組みはじめたというのは非常によいことです。これがブームではなく定着していってくれると素晴らしいのですが。
 著者は同心円を5つ書いて説明します。一番大きな円が生態系、その内が”社会”、その内が”企業”そして、”部門”、”個人”と続きます。つまり全ては生態系に含まれていて、会社にいいことは生態系にとってもいい。生態系を壊してしまったらすべてが壊れるということなのです。よく考えれば当たり前のことですが、我々は自分の所属する部門や企業のことばかり考えがちです。
 本著では世界のCSRの動きから日本のCSRの動きまで全般を網羅していて、CSR研究のとっかかりとしては実に良い本でしょう。CSRって何だ?と思ったらまずは本著を読んでみるといいですね。
(★★★)

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