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読書な毎日(106)

【エンデの警鐘】 坂本 龍一、河邑 厚徳
 NHKで放映され話題となったエンデの遺言の後日談などをまとめたもの。河邑さん中心に坂本 龍一などが寄稿しています。エンデの遺言は本も出ていますが、私は本も映像も見ていません。
 まず、お金とは何かということを問いかけています。お金は銀行に預けておけば、金利があって徐々に増えていくものという認識が誰にもあるかと思います。しかし、この考えの元では、経済が常に拡大していかなければなりません。そうしないと経済がおかしくなるのです。そしてこの仕組みのもとでは、お金をたくさん持ってる人が益々強くなっていきます。そしてお金持ちの投資額はどんどん大きくなり自国を超えて世界へと広がっていきます。これこそ正にグローバリズムの正体と言ってもいいでしょう。持続性社会という考えがありますが、これと拡張型経済は相容れないものなのです。
 金利という考えは太古からあったわけではありません。現代においてもイスラム教は利息をつけることを禁止しています。しかし元々のユダヤ教もキリスト教も利息をとることを教義で禁じています。何故利息をつけてはいけないか。利息をつけるということは、誰かにお金を貸して利息分のお金をとっているということに他なりません。つまり誰かからお金を取っているということなのです。この利息というのは労働の対価でも何でもなく、お金さえたくさん持っていれば寝ていても増えていきます。だから宗教ではこれを禁ずるのです。
 そこで、エンデの遺言で注目しているのは地域通貨や利息をつけない銀行などです。これらの取り組みは今のところあまり広がっていないように見えますが、アメリカ主導の拡大型経済は明らかに行き詰まりを見せています。とにかく、一度読んでおくべき本と思います。
(★★★★)

【水木しげるの大冒険】 大泉 実成、水木しげる
 ゲゲゲの鬼太郎の水木さんのマレーシア旅行記。本作もマレーシア予習の一貫として検索にひっかかりました(^^; 大泉さんはノンフィクションライターで、夢を信仰するマレーシアのセノイ族の本を書いたのがきっかけで今回水木さんに同行取材し本著となっています。本著は水木さんの妖怪の絵と、大泉さんのルポにより構成されています。
 水木しげるさんは彼自身のキャラが最近流行ってもいるようですが、本著は1996年に出されたもので水木ブームの先取り?と言ってもよいのでしょう。本著を読んでいてもわかりますが、独特のキャラクターです。正に自然体のおじいちゃんで、飾らず、怒らず、食欲旺盛。水木さんか左手が肩からありません。何故ないのか本著ではわかりませんが、水木さんは第二次大戦でラバウル戦線に出征。おそらくその戦闘でなくしたのでしょう。しかし、水木さんは腕がないのを何にも気にしていません。
 水木さんがマレーシアに行った目的はセノイ族の木彫りの妖怪人形を手に入れることです。そして、水木さんはこの旅行中になんと100体以上の人形を買ってしまいます。水木しげるおそるべし(^^;
(★★★★)

【マレーの虎 ハリマオ伝説】 中野 不二男
 第二次大戦のはじまる頃、マレー半島に”マレーの虎”と呼ばれる盗賊集団のリーダーの日本人がいた。彼は実は日本軍の工作員としても活躍していた。かれはその死後、英雄に祭り上げられ戦後も”怪傑ハリマオ”となって子どもたちのヒーローになった。
 本著もマレーシア予習の一貫です(^^;私も怪傑ハリマオは知っていましたがそれが史実の人物をモデルとしていてしかも、マレーシアの話とは知りませんでした。第二次大戦のときマレー半島で日本軍が何をやっていたかというのもほとんど知りませんでした。当時マレー半島はイギリスの支配下にあったのですが日本軍が北部から真珠湾攻撃と同じ日に奇襲攻撃。敗走するイギリス軍をシンガポールまで追い詰め陥落させていたのです。その頃ハリマオこと谷はマラリアにかかり死んでしまいます。マレー半島は日本が敗戦するまで日本軍の支配下にありました。
 ハリマオは元々マレー移民の子どもで家は床屋でした。日本軍に入るために日本に行っている間に彼の妹が中国人の暴徒に虐殺されてしまいます。それが原因で彼はハリマオになったのかもしれない、と本著では推測しています。
 現地取材はしているのですが、やや取材不足の感がありハリマオに迫るところまでは行ってない気がします。この後他の人がハリマオの本出していますので、そっちも読んでみようかな。
(★★★)

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コラムyokoze「ラズベリー賞ノミネート」

2004年のワースト映画を選ぶ、ラズベリー賞のノミネート作品が発表されました。

http://www.razzies.com/asp/directory/25thNoms.htm

 キャットウーマンが7部門、オリバー・ストーンのアレキサンダーが6部門のノミネートとこのあたりが有力のようです。
 アレキサンダーはアレキサンダー大王を同性愛者として描いているそうで、ここらあたりが嫌われて評判が悪いようです。

 その他目立ったところでは華氏911からブッシュ、ラムズ、ライス、そしてブリトニーまでがノミネートされています(^^; あの映画はドキュメンタリーですから、もちろんシャレですが、ラジー賞ですから、ブッシュはワースト男優をとるかもしれません(^^;

 明日、アカデミーのノミニーが発表されますが、ベストアクターにもブッシュがノミネートされていたりして(^^;

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コラムyokoze「マレーシアと徴兵制」

 マレーシアでは今年から高校を卒業した若者(男女とも)にナショナル・サービスという名前のソフトな?徴兵制が課されることになりました。期間は3ヶ月ですが、その間は軍隊での寄宿生活となります。国内で大論争になったそうですが、結局実施されることに。ナショナルサービスの参加への拒否はできません。
 なぜ徴兵制ができたかと言えば”最近の若者の規律が乱れているから”というのが一番大きいそうです。3ヶ月ですからできることは限られているでしょうが、たるんだ若者を叩き直すということなのでしょう。日本でも同じような感じで、強制的な奉仕活動のようなものが始まる徴候にあります。
 若者が年寄りの目からたるんで見えるのは今にはじまったことではありません。自分が高校生のとき、どんなだったか思い出せるなら、無責任に”若者を叩きなおせ!”なんて言えないはずです。むしろ、”今の若者は...”と言い出した自分が現役から退きつつある、ということを自覚した方がいいでしょう。それに、今の世の中がこんなになっているのは若者に原因があるのでしょうか!?若者を叩いてうっぷん晴らししたところで、世の中がますますおかしくなるだけです。

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コラムyokoze「彩子ログOPEN」

 彩のブログ、彩子ログがOPENしました。いつの間にかmonjiro blog もできているらしい。今日のNHKニュース首都圏ネットワークでは「ブログがブーム」なんてやっていましたが、NHKでやるぐらいですから本当に一般化してきているということでしょう。 ちなみにこの番組ではblogが流行ってる要因として、1)匿名情報ではない、2)トラックバック機能がある、3)お手軽である と3つの理由をあげていました。1)の要因を一番の要因としてあげていましたが、今までのホームページだって匿名ホームページあれば実名ページあり。それはblogも同じで、要因としてあげるのは変でない?確かにblogは個人で立ち上げてる場合が多いけど、それはお手軽にできるからで、blogが広がってる一番の要因はお手軽だからなのです。

○彩子ログ
http://saikoms.cocolog-nifty.com/blog/

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コラムyokze「winny2のサイトがOPEN」

 p2p ソフトwinnyの開発者の47氏は現在公判中ですが、その47氏のつくったwinnyを引き継ぎwinny2となって公開するサイトがOPENしました。winny2のダウンロードはもちろんのこと、winny事件のリンクなども豊富です。

http://winny.cool.ne.jp/

 winny 自体は違法なソフトと認定されたわけではありません。47氏はwinnyを使って違法コピーをして逮捕された人の犯罪を幇助したという容疑で捕まっています。例えれば、CDRライタで違法コピーして逮捕された人がいて、CDRライタの開発者が捕まったという図式です。でも、私達は何の問題もなくCDRライタを使ってますよね。CDRが”違法な機械”というわけではないからです。

 とにかくこの事件は逮捕容疑に非常に問題があります。CDRライタで違法コピーする人はたくさんいても、開発者は古今東西、誰も逮捕されていないんですから。これでもし47氏が有罪になったら日本でソフト開発をする場合逮捕の危険と隣り合わせであるということになります(^^; 日本のソフト業界にとって非常に重要な裁判ですので、今後も注目していきたい。

 ところで、winny事件の裏で京都府警に協力していた、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のサイトをDDoS攻撃するウイルスが蔓延し、ACCSのサイトがたびたびダウンしているそうです。このウイルスはwinnyを媒介として広がるそうです(^^; このウイルスつくった人の気持ちもわかりますが、テロとの戦いみたいになっちゃいますから、ネット上でも暴力の応酬はしないようにお願いしたいです。

○コンピュータソフトウェア著作権協会、DDoS攻撃にたまりかねURL変更
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050121/155080/

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コラムyokoze「ビルゲイツの共産主義者発言」

 CNETのインタビューにおいてマイクロソフトのビル・ゲイツはオープンソースのプロダクトを開発している人たちのことを”現代版の共産主義者(communist)”と呼び波紋を呼んでいる。

http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20080115-3,00.htm

 この発言の真意を問うインタビューをこの後うけていますが、結局言ってる本質は同じ。マイクロソフトのプラットフォームに乗らない人たちは共産主義者だと言ってるのです。

http://ittousai.org/gates_drm_interview.html

 こういう考えの人が世界を独占するマイクロソフトのTOPなんです。しかし、マイクロソフト製品が最高のプロダクトであることを疑わない、ゲイツの裸の王様状態は怖いですね。

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コラムyokoze「今年のアカデミー賞とラズベリー賞」

 まだ、アカデミーのノミネートは発表されていませんが、アカデミー前哨戦と言えるゴールデングローブ賞が昨日決定しました。
 ゴールデングローブ賞はドラマ部門とコメディ・ミュージカル部門があるのですが、前者は下馬評通り、マーティン・スコセッシの「アビエイター」。富豪ハワードヒューズを描いた映画。日本での公開はまだ。主演男優も同作のディカプリオに。このコンビは2年前のギャング・オブ・ニューヨークと同じですが、アカデミーでも雪辱なるか。主演女優は、もう一つの有力作クリント・イーストウッドの「ミリオン・ダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク。コメディ部門は、小作ながらも評判の高い「サイド・ウェイズ」が選ばれました。
 アカデミー賞にはもう一つ話題があります。マイケル・ムーアの華氏911が作品賞としてノミネートされるのではないか、ということです。大量破壊兵器は見つからず、ブッシュは当選してしまいましたが華氏911をアカデミーではどう扱うのか!?

 ついでにラジー賞の方ですが、今年はハルベリーのキャットウーマン、アナコンダの続編アナコンダズあたりの前評判が高いようです(^^;

アカデミーのノミネート発表は1/25。授賞式は2/28です。

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コラムyokoze「津波とアチェ」

 今回の津波で最も被害の大きかったアチェは独立運動をしていて、インドネシア政府軍との紛争が継続中の地域だった。それもあって津波や地震の被害が伝わらなかった。津波で紛争状況が小休止したのかと言えばそうでもないようだ。むしろアメリカ軍など他国の軍隊が入ってきて、状況はますます混沌としている。何故アチェが重要な地域なのかといえば豊富な天然ガスが埋蔵されているからである。津波をきっかけにアメリカはもちろんのこと、日本もこの地域に進出したいという思惑があっても不思議ではない。津波被害ばかりではなく、アチェの独立問題がもっと世界から注目されないと、この地域はおかしなことになってしまうだろう。

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コラムyokoze「白川勝彦氏に職務質問」

 公明党との連立を嫌い、自民党から出てかつて白川新党ブームをつくったこともある白川勝彦氏が昨年末、制服警官に渋谷の路上で執拗に職務質問されるという事件が彼のホームページで紹介されています。詳しくは白川氏のサイトを読んでください。

http://www.liberal-shirakawa.net/idea/policestate.html

 白川氏も書いている通り、これが一般人だったらカッときて警官を払いのけ公務執行妨害になるか、そうでなくても、なすすべなく警察に連行されていたことでしょう。
 また、これは私が入院しているときに同室にいた現役の警官から聞いた話ですが、財布をとりあげて中に証拠を仕込むということも警察はやります。例えば麻薬の子袋などを、財布をとりあげて中に仕込み”あったぞ!”とやるのです。だから、不必要に警官に財布を渡してもいけないのです。

 このような職質が日常的に行われているとしたら非常におそろしいことです。白川氏はたまたま、警察に職質されたという書き方をしていますが、白川氏であることをわかってやっていたという可能性も多いにあります。昔、自民党で国家公安委員長として活躍した同氏ですが、今や国会議員でもなく一般人で権力はありません。しかし相変わらず影響力は持っていて、自民党にたてついて選挙に出馬したりもします。政府側にとっては非常に邪魔な存在でしょう。もし、この場面で警官を白川氏が押しのければ、警官は倒れて怪我をしたふりをします。いわゆる、警察の伝家の宝刀”ころび公妨”というやつで、翌日の新聞の見出しはこうなります。”元国会議員 白川勝彦、渋谷の路上で警官を殴る”そして白川氏の政治生命は簡単に絶たれてしまうのです。

 つまりこの事件は何を意味しているかと言えば、犯罪など何も関係なくともターゲットを決めれば警察は誰でも逮捕できるということです。この警察の手法をしっかりおさえておかないと、あなたもいつ警察に逮捕されても不思議ありません。詳しくは鈴木邦男の「公安警察の手口」をごらんください。

 立川の自衛隊官舎ビラ入れ事件は、地裁で無罪判決が出たのですが検察は控訴しました。また、葛飾マンション 共産党ビラ入れ事件は前述の判決が出ているにも関わらず昨日起訴されました。つまりビラ入れでも逮捕、起訴までされるのが普通になってしまったということです。これで自由な民主主義国家と言えるんでしょうか。北朝鮮の悪口言ってられる立場か(^^;?

 しかし、白川氏のように気骨のある人物はもう自民党にはいないんでしょうね....。

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読書な毎日(105)

【公安警察の手口】 鈴木 邦男
 元新右翼一水会、自らも公安に何十回もガサ入れされたという鈴木邦男が公安とは何かを解説。公安とは警察の一部署ですがあまり表には出ません。対象とされるのは日本国家を転覆させようとする勢力で戦前の特高にあたるものです。その人数は警視庁に約3000人。地方の警察にも公安課があります。彼らが対象としているのは革マル、中核などの極左活動家、公党である日本共産党。右翼活動家。オウム真理教をはじめとする信仰宗教団体。市民活動家なども含まれます。最近は国際テロ対策の部署が新設されアルカイダなどもその対象となっています。
 公安は泥棒や交通違反を捕まえることはありません。彼ら制服は着ていず、仕事の基本はスパイ活動です。右翼系と左翼系へのアプローチはなぜか異なっていて、右翼とは親しくすることよって情報を入手し左翼系にはスパイとして潜入し、仲間のふりをしながら情報を入手します。
 戦後、公安は主に日本共産党の諜報を行っていました、公安人員のなんと半分は日本共産党担当だったというのです!確かに戦後、日本が共産主義になるかもしれないという時期はあったのでしょうが、はたして現在は?日本共産党が武装蜂起するなんてことがありえるでしょうか(^^;?現在はやや国際テロへとシフトしているそうですが、公安の規模は相変わらずで、日本共産党対策にたくさんの人員をさいているそうです。これは税金の無駄遣いではないでしょうかね(^^;
 鈴木氏の語り口は実に客観的で読みやすい。おそるべき、そして笑ってしまうような公安の実体が書いてあります。公安とは聞いたことあるけどいったい何やってるかわからないという人がほとんどと思いますので、是非この本を読んで公安とは何かを知ってほしいです。なにしろ公安も私達の税金で維持されているのですから。
(★★★★☆)

【日本人よ。成功の原点に戻れ】 マハティール・ビン・モハマド
 マレーシア前首相、マハティールのインタビューを本にしたもの。現在のマレーシアがどう成り立ち、何を目指しているのかということなどが書いてあります。マレーシア旅行の予習として本書を読んだという次第です。
 マハティールという名前は知っていたものの彼がどういう人物でメッセージを発していたか、彼が22年の任期を終え2003年の10月に首相を退いていたということも知りませんでした。この本を読んでマハティールという人物をはじめて知った感じですが、これほどしっかりした指導者だったんですね。例えば米国のイラク攻撃にも一貫として異議を唱えつづけています。
 マレーシアは約500年前にポルトガルに占領されて以来、オランダ、イギリス、日本に占領されようやく1957年に国家として独立しました。それ以来各国の支援を受けながら発展を続け今やシンガポールと並びアジアのリーダーとして名をはせています。つい最近世界一の座をあけわたしましたが、1997年に地上88階451mの高さのクアラルンプールのペトロナスツインタワーを日本と韓国のゼネコンの力をかり建築。マレーシア発展の象徴となっています。マレーシアは実際に訪問して感じましたが、非常に治安もよくきれいな街です。また、イスラム系のマレー人、仏教系の中国人、ヒンズー系のインド人など、多文化、多人種が混在して実にうまく暮らしています。このように多様性を受け入れられる国こそこれから発展していくのではないでしょうか。
 マハティールに話を戻します。このように発展を続けているマレーシアですが、彼らの目的はお金持ちになることではありません。アメリカのやり方をマハティールは物質主義と呼んでいます。それに対して自分達は精神主義としています。物欲ではなく精神的なものを満たすこと。つまりそれは最低限の衣食住は含みますが、教育であったり芸術であったりします。マレーシアは教育を最重要課題としています。国としてもお金に余裕があったら周辺に援助する利他の考えを重要としています。仏教的に見えますが、どの宗教でも本来はこの考えが重要であってマハティールの信仰するイスラム教も同じだそうです。今、世界の宗教がおかしく見えるのは先人の教えを勝手に解釈し改変し、本来とは違う教えにしてしまっているのが問題としています。例えばアメリカのブッシュもその一人であれはキリスト教原理主義である、とマハティールはしています。現在の通貨制度にも異議を唱えています。タイの通貨危機を引き起こしたヘッジファンドなどのお金の動きは実体経済の20倍もあるそうです。これはとても正常とは言えないのでなんとかするべきだ。
 日本に対する言葉も辛辣です。もともとマハティールは日本のやり方を手本としていろいろ見習ってきたそうです。例えば、教育に力を入れることだとか、工業製品、街のインフラづくりなど。しかし、日本は現在、成功してきた自分たちのやり方に自信を失い、アメリカのやり方を真似ているがこれは良いとは言えないのではないか。グローバルスタンダードとは結局アメリカのつくったルールに世界を従わせることである。アメリカのルールではアメリカが強いのが当たり前で、これに従う必要はない。
 このような具合にしっかりした意見と信念を持っていて自分達のやりかたに自信も持っています。実際私もマレーシアに行って、他の東南アジア諸国には見られない余裕と自信を感じました。良いものは取り入れるが自分達の文化も大事にしています。これも多文化国家というベースがあるからもしれません。これからのアジアのリーダーは日本ではなく、シンガポールやマレーシアになるのかもしれません。
(★★★★)

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コラムyokoze「マレーシア雑記」

 マレーシアはシンガポールと並びIT先進国としても有名ですが、街を歩いていてもそれを実感する場面は特にありません。Mykadと呼ばれるID付きの多目的ICカードが導入されていますが、それを使ってる人はほとんどいない感じです。このカードは電子マネー機能、パスポート機能、運転免許機能、健康情報などを1枚のカードにしてしまうというすごいものです。現在、強制所持ではないのですが、パスポートなどを更新すると自動的にこのカードになってしまうそうです。唯一このカード利用を確認できたのが、入出国ゲートで。自動改札のようなautoゲートというのが設けられていて、ここを使っている人がたまにいました(タッチ&ゴー方式)。このゲートも完全に無人というわけではなく、カードをチェックしている人はいましたが。
 カード1枚でなんでも認証していて本当に大丈夫なんですかね(^^;?そして、このカードは無くしたらたいへんなことになります。政府がこんなに情報を一元管理するのも好ましくないです。少なくとも財布とID情報は分けた方がいいと思うのですが...。 

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コラムyokoze「amazonアソシエイトの規約変更に注意!」

 amazonアソシエイトプログラムというのをご存知でしょうか、自分のサイトからアマゾンにリンクをはって商品が売れた場合に売上の3~5%程度がバックするという仕組みです。

 当初このサービスは自分のサイトで自分が注文してもその売上バックがもらえることになっていました。ところがいつの間にか規約が変わっていたのです。履歴からすると2004年からどうやら変わったようです。個人的な購入には売上バックしませんとなっていたのです!けっこう買ってるのにどうも今年に入ってからギフト券が届かないでおかしいと思っていたら!
 おそらくアソシエイトのニュースレターなどにはそのこと書いてあったのでしょうがそんなものは読んでいません。1年間その規約変更に気がつかなったというわけです。売上バックを計算しながら買っていたというのに詐欺にあったようなものです(^^; 支払い履歴のところでは、Personal Ordersという名目で引かれています。ちなみにその合計額は昨年1年でなんと9740円です!
 個人の目的で買おうが売上は売上なんですからこんなみみっちいことすることないのにね....。というわけで仕方ないので、購入用の別IDを用意することにしました。結局みんなこうするわけだから、意味ないのに....amazonとしては9740円儲けたわけだから良かったのか(^^;;

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読書な毎日(104)

【覚悟 戦場ジャーナリストの夫と生きた日々】 橋田 幸子
 イラクで亡くなった橋田さんの奥さんの手記。殺害された当時は大騒ぎとなりましたが、あの事件の真相はなんだったのかという続報は全くと言っていいほど流れませんでした。外務省も日本の警察もマスコミもほとんど調査していませんが、幸子さんが調査(襲撃グループの話から)して、ムジャヒディンがCIAの車と間違えて襲撃したというのがわかります。橋田さんの甥も処刑されたと報道されていましたが、それも間違い。誤射だったので助けようとしたが、亡くなったので遺体を目につきやすいところに置いたというのが真相だったのです。
 イラクはやはり戦場なのです。政府は非戦闘地域だから自衛隊を派遣すると言っていますが、旅行者はもちろんのこと、ジャーナリストの入国も厳しく制限しています。実体として現在イラクにいる日本人ジャーナリストは限りなくゼロに近い状況となっています。先日の大野防衛庁長官や武部、冬柴幹事長などがサマワに行きましたがあれもジャーナリストの同行は認められず配信されたのは自衛隊提供の映像と写真でした。正に大本営発表というやつです(^^; イラク戦争は終わったどころか日本人の目に見えないところで正に泥沼化しているのです。
 幸子さんは長くマスコミと関わっていたのもあり、マスコミと役人あしらいを心得ていて、その前に人質になった家族のようなバッシングは全くうけず、むしろ好感をもって報道されている印象でした。この本を読むと幸子さんのメッセージは人質たちと同じ(日本政府、小泉総理批判、自衛隊はイラクに行くべきではないなど)なのですが、マスコミあしらい一つでこうも変わるものなのです。
 今もモハマドくんが再来日して、幸子さんもブラウン管に登場していますが、今後もピース派の一人としてがんばってほしいです。
(★★★☆)

【まんが八百長経済大国の最期】 ベンジャミン・フルフォード、藤波 俊彦(漫画)
 フォーブスの駐日カナダ人記者ベンジャミン・フルフォードがインチキ日本を告発。著者は過去にも同様のテーマの本を数冊出してしますが本作はそれをまとめたものに漫画をつけたもの。彼の著作を私は読むのははじめてです。
 政官財そしてヤクザの鉄の四角(iron square)の構造に日本はなってしまっている。今の不況もこれが大きな原因で、解消しない限り日本の復活はありえず、近い将来日本はアルゼンチンのように破綻(default)するだろうと書いています。本作ではそれを漫画をまじえてコミカルに描いていますが、決して笑えない状況です(^^; 日本のマスコミはこれに気づいているが臆病なので取り上げようとしないと彼は言っています。 
 フォーブスというのもアメリカの金持ちの雑誌ですが、著者はカナダ人ということもありアメリカに対しての評価も客観的です。日本人やアメリカ人とは違う視点で見ていて、私達が気がつかない問題点を指摘していて新鮮です。
 漫画とフルフォードの組み合わせも実に絶妙でいい味を出しています。是非これをアニメ化してほしいです。しかし、日本沈没からの脱出はもう手遅れかな(^^;? 2008年には小渕総理が乱発した国債の償還期限がやってきます....。
(★★★★)

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新最近みた映画(42)

【ゆきゆきて神軍】 原 一男
 ニューギニア戦線、日本軍兵士の生き残り奥崎謙三を追ったドキュメンタリー。元は奥崎氏自身で今村昌平のもとに自分のドキュメンタリーを撮ってほしいと依頼したのだが、今村から原が紹介され彼がこのドキュメンタリーを撮ることになったのだそうです。奥崎氏という人物は、戦後がむしゃらに働いていたが仕事にからんで殺人事件を起こし懲役10年となる。仕事のかたわら出所後は生き方をあらため国や天皇の戦争責任、政治家の不正追求にエネルギーを注ぐようになる。それが行き過ぎ何度か何度か逮捕、懲役となる。彼のメッセージは非常にまともで正論です。しかし、それがまっとうすぎるので曖昧にしている日本とぶつかってしまうのです。
 まず、オープニングの奥崎家の映像に圧倒されます(^^; 奥崎氏が戦友を尋ねて歩くうちに次第に驚愕の事実が明らかになっていきます。皆本当のことは言いたがらないのですが....。戦争というのは人を殺すことが仕事みたいなものですから、こういうことが起こってしまうのです。だから戦争は絶対に起こしてはならないものなのです。
 奥崎氏はこの撮影の後再び殺人未遂事件を起こして、懲役となります。彼には奥さんがいるのですが、彼の行動に賛同しているのかだんなの無理難題にも応じ、懲役となっても離婚せずに面会に通っています。すごい夫婦だなと思いましたが奥崎氏の懲役中に他界してしまいます。やはりこんなだんなを持つと心労も大きかったのかな...。
(★★★★☆)

【アトミック・カフェ】 ケヴィン・ラファティ
 マイケル・ムーアの師匠ケヴィン・ラファティのドキュメンタリー。82年公開の映画ですが、今見ても古さは全く感じません。映像は40~50年代ぐらいにアメリカ軍やニュースで使われたものをつなぎあわせ、音楽だけは後からのせた部分もありますが解説はまったくありません。まだ原子力が夢のエネルギーと信じられ、冷戦下で原爆や水爆の開発競争がされていた時代です。当時でもその反対運動はあったのですが、それらに不安を抱く人に向け”原子力は危険でもなんでもない。原子力は役に立っている。”というプロパガンダのためにつくられた映像をつなぎあわせています。今見るとびっくりするようなことを平気でやっていたりします。例えば塹壕を掘っただけで、兵士を隠れさせて大気中核実験を行なっているとか。
 全く解説がないので、予備知識がない人が見ると信じてしまう可能性もある!? しかしアメリカのやってることってこの頃から同じで、今にはじまったことではないんですね。
 マイケルムーアの作品と比較すると、冷静で客観的な印象ですがメッセージ性は強く感じました。今まであまり有名ではなかった作品ですが、多くの人にみてもらいたいです。
(★★★★☆)

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