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コラムyokoze「いんちき選挙」

 ウクライナのいんちき選挙が大騒ぎになっている。報道はされないが、アメリカのいんちき選挙も大騒ぎだ。アフガニスタンのいんちき選挙も大騒ぎだった。もう少しするとイラクでいんちき選挙が行われる(^^;
 日本の選挙もいんちき選挙だ。なにしろ一票の格差が5倍もあるのだ。

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読書な毎日(103)

【小泉純一郎 血脈の王朝】 佐野 眞一
 小泉総理の秘書飯島勲。姉であり秘書である小泉信子。そして小泉総理誕生の大きな要因となった田中真紀子という異形?の3人物から、小泉本人をあぶり出すドキュメンタリー。無情の宰相小泉純一郎という本でも飯島秘書や信子秘書について書いてありましたが、その二番煎じにはならず佐野氏ならではの地を這う独自取材で様々な事実が明らかになっていきます。とにかく、小泉という男は孤独な人間なのです。こんな人が日本の行方を左右していていいのでしょうか。私はこの人物が総理あることに恐怖を感じます。
 本著は文藝春秋に連載されたものをまとめて加筆し単行本化したものです。「無情の~」は週刊現代という社会派エロ雑誌だったので、真面目に読まれていなかったのかもしれませんが、本著はノンフィクションの大家佐野眞一が文藝春秋に書いたものですから、かなりの破壊力があるでしょう。佐野氏は小泉政権は末期的状況にあり、もう続けられないと読んでいますが、いつその時はやってくるのでしょうか...。
(★★★★☆)

【反ブッシュイズム3】 金子 勝、アンドリュー・デイビット
 反ブッシュイズムの第三弾。本著は2004年の大統領選の前に出版されました。ブッシュの経済政策、環境政策、外交政策などを1つづつ検証しています。言うまでもなく?ブッシュのやっていることはとんでもないということがわかります。ブッシュ政権の基本は現在の自分達(アメリカの富裕層)のことを優先させることです。外国のことも、自分達の子孫のことさえ考えていません。放っておくと日本もこうなってしまうことでしょう。その前にアメリカがこけて日本も一緒にこけるかもしれませんが(^^;
 さて、ブッシュがインチキ選挙で当選してしまいました。アメリカの民主主義は末期的な状況になっているということが再確認できました。まともなアメリカ人は恐らく黙ってないでしょうから、何かが起こるんではないでしょうかね。本当にあと4年もブッシュイズムを続けられるか!?
(★★★☆)

【弟を殺した彼と、僕。】
 原田 正治
 当初弟の死は交通事故と思われていましたが、ある殺人事件から弟は保険金目当てで殺されていたことが発覚。犯人は弟の勤める会社の人たちだった。兄(著者)は当初は弟を殺された怒りから犯人の長谷川君に極刑を求めていたが、彼から届く手紙を読むうちに面会しようという気になり、彼ともっと対話したいと思うようになった。しかし、兄と刑務所は長谷川君との面会を拒否するようになる。そして長谷川君の死刑は執行された。
 知らない人も多いでしょうが、いわゆる先進国と呼ばれる国で死刑を残しているのは日本とアメリカ(廃止している州もある)ぐらいのものです。欧州はほぼ完全に廃止です。日本人の多くはすごく悪いことした人は死刑になって当然と思っているのでしょうが、これはもう世界の常識ではないのです。戦争と死刑は国家による殺人に他なりません。死刑は必要だ、と思う人は是非この本を読んでみてください。
 著者は言ってみれば被害者なのですが、弟の殺人によって生活が一変してしまいます。警察、マスコミ、世間の目にさらされ家族関係までギクシャクとしていきます。彼を殺したってこの状況は解決しません。
 死刑が確定したら親族しか面会できない、というのは法律で決まっているのかと私は思っていたのですがこれは法律のどこにも書かれていず、面会させるかさせないかは所長の判断に任せられているのだそうです。事実、死刑確定後に著者は二度面会したのですが3回目からは拒否されてしまいます。こんな大事なことが所長の判断に任せられるっておかしくないですかね。そして彼は突然死刑になってしまいます。日本というのはこのように前近代的な国なのです。
(★★★★☆)

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コラムyokoze「勝手連ページにも自粛要請」

11/28投票で高知知事選挙が行われていますが、橋本氏を応援する勝手連ページ街頭宣伝スケジュールなどを掲載していたところ、選挙管理委員会から自粛要請が届いたそうです。


http://kaname.cc/?date=20041122#p01

 いまどき先進国のうち、選挙でホームページが使えないのは日本ぐらいでしょう。日本ってIT先進国を目指してるんではなかったけ(^^; ブロードバンドの値段が下がったってIT先進国とは言えません。

 ホームページの選挙利用はそろそろ解禁されるという噂もあるのですが、いったいどうなってるんでしょうかね?

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コラムyokoze「社員のメールを盗聴せよ!」

 下のニュースにもある通り、日本ではメールの履歴保存を法制化しようという動きにあります。結局このとき(2004/2月)国会には提出されなかったみたいですが、機会をうかがっていることは確かです。

http://slashdot.jp/articles/04/02/18/0344209.shtml?topic=73

 個人情報保護法同様に、この法案も欠陥が多いと私は思います。参考までに以下アドレスに私が2003年6月時点で分析した作文があります。

http://homepage1.nifty.com/yokoze/poli/y_cl030613.htm


 今まで法案化していなかったのは大手国産ソフトベンダーがこれ向きの製品を発売してなかったからなのかもしれません。富士通、日立が以下のアドレスにあるようにこれ向きの製品を発表しましたので、法制化は近いのか(^^;

http://www.mailspinner.com/jp/mailstreammanager/


 ちなみに世界的に一番売れてるこの分野のソフトはMAILsweeper。日本では、キャノンシステム(旧住商金属)のGURDIAN シリーズがよく導入されていたようです。

○クリアスウィフト MAILsweeper
http://www.clearswift.co.jp/

○キヤノンシステムソリューションズ GUARDIAN
http://www.canon-sol.co.jp/guardian/product/gw/index.html


 メールの履歴保存はまだ法制化されていませんので、これらのソフトは個人情報漏洩対策といった名目で導入されていきます。メールを介して個人情報が漏れたときにその犯人を特定するためにということです。
 先に紹介した法案ではメールの本文まで保存せよとは言ってません。しかし企業はメールの本文まで保存しようとしています。添付ファイルはもちろんのこと、ウイルスやスパムまで保存しようとしています。なんという無駄でしょうか(^^;

 しかしメールだけをおさえたところで解決にはなりません。犯人はWebメールを使うかもしれないし、USBメモリのようなものを使うかもしれません。恐らく、今まで個人情報が漏れたケースでメールが媒介となっているものはほとんど無いはずです。メール以外にもっと足がつきにくい手段が五万とあるからです。

 なのに何故社員のメールを盗聴するのか。1つは”やってますよ”という内外へのアピール。そして社員へのしめつけに他なりません。もちろんソフトメーカーにも踊らされています。

 不思議なことにメールの盗聴はしてもいい、とたいていの会社の偉いさんは思っています。電話の盗聴や手紙の開封は犯罪であると誰でもが知っているはずだというのに。憲法21条の2項に”通信の秘密はこれを侵してはならない”と書いてあるのを知っているというのに。


○真の個人情報保護とは

 では、個人情報が漏れないようにするにはどうすれば良いか。解法を2つあげてみます。1つは、漏れて困る情報を扱える人間を限定すること。漏れてしまう個人情報はたいてい、多くの人がその情報をいじれてしまう環境にあります。しかもそのいじれる人の出入りが多く、いったい誰がいついじれる状況にあったかトレースできなくなっています。つまり漏れて当然の状態にあるのです。
 2つは社員の不満からくるもの。会社をもりたてようと思う社員は、会社が危機に陥るようなことはしません。ところが会社から不当な扱いを受けたと思った社員はなんとか仕返しをしてやろうと思うかもしれません。実際、大真面目な顔して”やめた社員が一番危ないんです”という人もいます。こういうこと言う人がいる会社はさっさとやめた方がいいです(^^;
 ということで2つ目の解法は、社員の満足度を上げて長く勤めたくなる職場にすること。

 隣に誰が座ってるのかもわからず監視カメラがぶら下がっている会社と、楽しい雰囲気でみんなの顔を知ってる会社。あなたはどっちの方がいいですか?

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新最近みた映画(41)

【テロリストは誰】 フランク・ドリル
 戦争中毒のフランク・ドリルが編集した10本の異なる記録フィルムをまとめて約2時間にしたドキュメンタリー。共通しているテーマはアメリカが世界でそして国内でやっていることです。アメリカの基本手法は民主的な政権を転覆させて軍事クーデターを起こし、軍事独裁政権を樹立。その独裁政権を使っておいしい汁を吸い上げる。
 今やってるイラク戦争も似たようなものです。フセインという独裁政権を育て上げたけど、次第に彼が増長してアメリカの言うことを聞かなくなってきた。フセインを追い出して、言うこと聞く新しい操り人形を据えようということです。
 元は10時間あったものを2時間に編集したそうで、ちょっとせわしない感じはしますがよくまとまっていると思います。アメリカがすきなあなたは是非ともアメリカのこういう一面も見てほしいです。そしてアメリカがこんなことしないように言ってやってください。
(★★★☆)

【ブルース・オールマイティ】 トム・シャドヤック
 ジム・キャリー、ジェニファー・アニストン、モーガン・フリーマン。ブルース(キャリー)はテレビ局のリポーター。アンカーマンになるのが夢だが、嫌味なライバルに先をこされる。その上交通事故まで起こしてしまう。神を恨んだところなんと神様(フリーマン)が本当に登場。そんなに文句言うなら神様をきみがやってみろ、全能の力をもらったブルースだったが。
 シャドヤック+キャリーのコンビと言えばエースベンチュラ、ライヤーライヤーなどがありますが。今回も息のあったテンポは健在で、キャリーの持味が存分に生かされています。しかし、見れば見るほどジムキャリーは二人といないキャラですね。脇役のライバルアンカーマンもいい味出してます。
 全能の力を持ったらあなたなら何をする!?力を持つということはそれなりの責任も持つということ。神様の役はやっぱり神様にしかつとまらないでしょうね(^^;
(★★★☆)

【エリン・ブロコビッチ】 スティーブン・ソダバーグ
 ジュリア・ロバーツ。実在の人物エリン・ブロコビッチをロバーツが演じる映画。3人の子どもを持つシングルマザーのブロコビッチは弁護士事務所に飛び込みで就職。そこで大企業の環境汚染の資料を見つけあばいていく。
 DVDの特典映像には本物のブロコビッチが出てくるのですが、雰囲気がロバーツそっくり。正にはまり役だったのだなと思いました。モデルとなっている大企業はP&Gのようで、汚染した廃液を貯めてる池から地下水に有毒物質が流れ込み、住民が健康被害を訴えています。しかし、大企業は因果関係なし、ととりあってくれません。それを集団訴訟でブロコビッチが訴え勝訴するというもの。こういう話って日本でもよくある話で勝訴するのはそれは大変なものです。相手は資金力のある大機企業、一方被害者はお金もなく、健康を害されています。これだけでも見ても勝つのはたいへんでしょ。
 本作でロバーツはアカデミー主演女優賞をとりましたが、ソダバーグは同年に麻薬を扱った映画「トラフィック」の方で監督賞を受賞。私はこの監督に期待したものなのですが、その後はオーシャンズ11とか12とかどうでもいい映画ばっかとってます。名声を得たおかげでこの監督はナマクラになってしまったんでしょうか(^^;
(★★★★)

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コラムyokoze「IP電話もNTT様独占!?」

 我が家は約3年前にADSL常時接続となりました。回線速度は下り1.5M。当時はADSLの草創期でもあったので、回線速度はその1種類だけでした(nifty+ACCA)。 ホームページを見てメールを読んでるぐらいなので、正直言って1.5Mでも十分だったのですが、先日なんのきなしにniftyのサイトを見ていたら、ADSLの54Mのサービスも私が今払っているのとほとんど同じ値段でした。1.5Mのサービスは表向きにはサービスが無くなっていました。しかも現在キャンペーン中とかで、コース移行手数料が無料でした。これは変えるしかねえべ、と思い替えることにしました。
 注文して約10日ほどで手続きが完了。新しいモデムも送られてきました。ついていてもいなくてもどうでも良かったのですが、このモデムにはIP電話機能もくっついていました。追加料金も特にないのでIP電話も使える契約としました。ニフティの場合IP電話のキャリアが一応3種類ありました。NTTコム系のniftyフォンC。KDDI系のniftyフォンK。NTTぷらら系のniftyフォンF。つまり実質NTTかKDDIなのです。そしてこのキャリアはADSL接続業者の縛りがあります。私の場合ACCAですが、選択権なしでniftyフォンCしか選べませんでした。できればNTT系は避けたかったのですが、そうするにはACCAをやめなければなりません。そうすると、一度ADSLを解約しなければならないので、インターネットにつながらない日が何日かできてしまい、キャンペーンも適用されません。ACCAが実は隠れNTT系なので仕方ないのかもしれませんが、この柔軟性の無さはおかしくないですかね(^^; しかもniftyフォンCとかKとかいったい何を意味するのかわからなくしています。もともとこのサービスの名前はniftyフォンKDDIというようにキャリアの名前を残していたようですが、最近それを隠語にしてしまったようです(^^; さすがNTT様の独占隠し!
 もともとIP電話はNTTをおびやかす技術だったはずですが、寝技でキリキリとプロバイダを締めていつの間にかIP電話もNTTの手の内に入ってしまったようです。これって独占禁止法違反じゃないのかな?選択の自由がないのですから...。

 NTTの悪行はとりあえず置いといて、新インフラの使い心地をまとめてみます。ダウンロードの速度は確かに速くなりました。実測で22Mぐらい出ています。
 我が家は無線LANを使っています。現在は802.11bすなわち11Mなので、これもアップグレードしないと増速の恩恵は全て受けられません。近く、これも802.11gの54Mにする予定です。

 IP電話はモデムの電源が入っているときに発信時自動的に切り替わります(普通電でもかけられます)。IP電話には050の電話番号が付与されていて、外からはこの番号にかければIP電話との通話になります。元の03の電話番号にかけてもかかります。どっちかでかけているときにもう一方にかかってきた場合はそちらの電話をとることもできます。モデムの電源が切れているときはIP電話は着信できません。03の方はモデムがきれていても着信可。
 通話品質は普通と変わらない感じ。通話料金は全国どこへかけても3分8円です。遠くにかけることが多い人は大きいですね。携帯電話へは東京電話と変わりなし(我が家は東京電話に入ってる)。海外もだいぶ安い。同じグループのIP電話同士ならなんと通話料金は無料!しかし、我が家の場合めったに遠くへは電話しないし今のところお友達にIP電話がいないのでコスト的メリットはあまりなし(^^; ただし、盗聴の危険がある人はこのIP電話はいいかも!通話はIPでデジタル化されているので盗聴はかなり難しいでしょう。警察が交換機のところで盗聴(傍受?)するのはもちろん防げませんが(^^;

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読書な毎日(102)

【巨大独占 NTTの宿罪】 町田 徹
 巨大独占企業NTTを暴くドキュメンタリー。情報通信業界にいると避けられないのがNTT。一昔前までは一番の人気企業でした。国営企業としてはじまったNTTでしたが、民営化され分割され一企業となったことになっています。ところが、彼らは相変わらずの独占企業で他通信業者をいつも圧迫しています。しかし、政府やお役所にNTTは深く食い込んでいるため制裁をうけないのです。
 本著ではNTTの成り立ちから、民営化分割にいたる経緯。分割したけど実質一つの企業であること。NTTドコモの話。民間企業なのに記者クラブを持っていること、NTTの圧力でつぶされた企業のことなど、多岐にわたって書いてあります。最近のNTTは苦しいフリをしているが最高益をあげ、日本の企業の中でもトップクラスの利益をあげています。著者はNTTが苦しいフリをして、再び統合して一企業になろうとしているのではないかと読んでいます。NTTがおさえているのは通信業だけではありません。NTT都市開発という不動産業。NTTデータ通信というシステム開発業もやっていていずれもお役所と結びついて利益を吸い上げています。
 ADSL参入の遅れ、IP電話の出現、聖域だった基本料金までにライバル参入など、NTTへの逆風もけっこう吹きましたがことごとく、政治力などを駆使して乗り切っています。現在日本は世界一ブロードバンド通信環境が安価な国になっています。政府はこれを自分達の手柄のように言ってますが、これはソフトバンクのおかげなのです。NTTは当初ADSLを売る気はありませんでした。ISDNを出来るだけひっぱり、光に転換しようと考えていました。そこに登場したADSLのベンチャー”東京めたりっく”。しかし、彼らはNTTの不当な圧力でつぶされてしまいます。この東京めたりっくを買い取ったのがソフトバンクのヤフーBB。彼らの破壊的な安値攻勢で日本のブロードバンドは安くなったのです。NTTとお役所にまかせていたら今だに私達はISDNを使っていたかもしれません(^^;
 時代はADSLから光へと移りつつありますが、再び暗黒時代が訪れるかもしれません。というのも光の基幹や、洞道と呼ばれる通信用の地下トンネルをおさえているのがNTTだからです。ADSLはいわばクーデターのようにソフトバンクが成功をおさめましたが、今後はどうなるかわかりません。NTTと政府、お役人が結びついている限り彼らの独占を阻むことはできないのかもしれません。本著の本の帯に”NTT栄えて国滅ぶ”と書いてあるのですが、”NTTとお役人栄えて国民滅ぶ”というのが正解でしょう(^^;
 本著はややパンチ足らずの部分もあるのですが、タブーにこれだけ切込んでいるので評価します。この本はかなりの問題本だと思うのですが、本屋でまず見かけません。ひょっとしてNTT様が買い占めているのですか(^^;?
(★★★★)

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コラムyokoze「アメリカの民主主義とは」

 アメリカの大統領選でブッシュが勝ったことになった。4年前の大統領選も変だな、と思ったけど今度の大統領選もやっぱり変だった。
 4年前は私もアメリカの大統領選の仕組みなんて知らなかった。かなりの僅差、しかも合計得票数では負けていながらブッシュが大統領となった。パンチカード機の投票機で無効票がたくさん出たとかなんとかやっていたが”先進国”のアメリカでそんなことがおこるのか?と疑問に思ったものだった。その後グレッグ・パラストの書いた「金で買えるアメリカ民主主義」という本を読んだ。そこにはあの大統領選で何が行われていたかということが書いてあった。正直私は驚いた。
 そして4年後。4年前と同じことが起こった。今度はもっと用意周到に行われ、ブッシュがまた当選したことになった。以下URLにグレッグ・パラストの記事が翻訳されていますので、読んでみてください。

http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/11/by_2.html

 アメリカ型民主主義で選挙をしたアフガニスタンもカルザイが当選となった。次はイラクもアメリカ型民主主義選挙でアラウィが当選することになるのだろう(^^;

 アメリカの複雑な選挙制度。投票がしにくかったり、廃棄票がたくさんできたり、不正が行われる可能性を残した選挙をしていることが一番問題であるが、とにかく接戦になってしまっていることは間違いないようだ。つまり勝つなら文句無く勝たなければいけない。ボクシングの判定と同じでチャンピオンの方に有利に働いてしまう。勝つならKOしなければだめなのだ。それが現在のアメリカ型民主主義なのだ(^^;
 本当はケリーが勝っていたとしても半数近くはやはりブッシュに投票しているのがアメリカなのだ。それを重く受け止めなければならない。

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読書な毎日(101)

【硫黄島の星条旗】 ジェイムズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
 一度は見たことがあると思いますが6人の兵士が星条旗をたてている有名な報道写真があります。これは硫黄島の擂鉢山に星条旗をたてている写真だったそうです。本著はこの写真に写っている一人の兵士の息子が書いたドキュメンタリーです。戦争について何も語らずに父は亡くなりました。その死後、著者は硫黄島でいったい何があったのか、一緒に写っている5人は今どうなっているのかというのを調べていきます。そして衝撃の事実が次々と明らかになっていきます。本著はアメリカでベストセラーとなり、クリント・イーストウッド監督で映画化も決定しています。
 硫黄島玉砕という言葉は聞いたことありましたがそこでどんな戦闘が行われ、硫黄島の攻略がどんな意味を持っていたかというのはほとんど知りませんでした。硫黄島は火山島で人間の居住には適さない場所ですが、戦略的には重要な島でした。サイパンと日本列島の途中に位置し、日本を空襲するB29を迎撃する航空基地として使われていました。正にアメリカにとってはノドに刺さったトゲのような島だったわけです。硫黄島がアメリカに占領されるということは日本が自由に空襲できるようになるということだったのです。また、硫黄島は古来から日本の領土とされていた場所でもあったのでなんとしても日本軍は硫黄島を守りたかったのです。
 その戦闘の様子は壮絶です。日本軍は関東軍を満州から連れてきて、地下にトンネルを掘りアメリカ軍を待ち構えます。アメリカは艦隊を集結させ硫黄島を猛爆します。そして上陸作戦となるわけですが双方に多大な被害が出ます。日本軍守備隊二万二千人はほぼ玉砕。アメリカ軍も二万六千人が死傷します。正に地獄。写真に写っているうちの3人もこの後硫黄島で戦死します。
 本著はやや戦記物的な勇ましい描写も多いのですが、戦争とは殺し合いであることを訴えています。勲章にいったい何の意味があるのか死んでしまったらおしまいです。生き残った兵士達も戦争の軍資金集めのための客寄せパンダとして使われます。戦争とはこんなにも残酷なものなのです。今もイラク戦争が行われていますが戦争の本質は今も昔も変わりません。
(★★★★☆)

【ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ】 ロバート・L・グラス
 システム構築において、皆が気づいていそうでいない真実を55。皆が良く言うけど実はウソであることを10あげています。1つづつについてその事実またはウソについての解説と反論。文献を掲載しています。
 例えば、失敗プロジェクトは見積もりの段階で失敗しているとか、遅れているプロジェクトに新しいメンバーを加えるとより遅れるなど。
 私もこの業界10年になりますが、以前に比べ納期が短くなり、人員は増え、人の出入りが激しいものが多いです。なぜ人の出入りがそんなに多いかと言えば、派遣プログラマーなどを使うからです。彼らのうち半分ぐらいはスキル不足、人間関係や職場環境の問題などですぐに消えていきます。そして新しい人がきてまた1からプロジェクトの説明をはじめるのです。グラスは本著の中で良いプログラマーと悪いプログラマーには28倍の仕事能力の差があると言いますがそれもおおげさな言い方ではありません。
 見積もりの問題が本著では大きくとりあげられています。いくつかの見積もり手法はこの業界にあるのですが、”これ”というものが今だにありません。結局は営業の人の勘や予算、納期から決めてしまっている場合が多いのです。つくる対象を見ずに見積もりをたててうまくいくはずがありません(^^;一方かかった工数で精算するというやり方もありますが、これだと前述の通り28倍ものスキルに差があるわけですから、貧乏くじを引いてしまったらとんでもないことになります。
 著者はあげた問題に対し解法は書いていません。著者も試行錯誤中ということなのです。この業界ははじまって50年だそうです。いつか収束するときはくるのでしょうか。
 本著はプログラマーにも読んでほしいですが、営業の人やプロジェクトマネージャーに読んでもらいたいです。けれど、彼らは”これは俺じゃない!”って思うんでしょうけんど(^^;
(★★★☆)

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コラムyokoze「続日本人人質」

 日本人人質が殺害された。この国際人質事件が今までと異なるのは金も権力もない若者が人質とされたことだ。要するに彼らにとっては日本人であれば誰でも良かったということだ。現状イラクに日本人はフリージャーナリストでさえ数人しかいないという。イラク内に日本人がいない(もちろん自衛隊はいるが)となると、彼らは人質をイラク外に求めるようになるであろう。つまりイラク内外に関わらず日本人全員が人質対象であるということだ。この危険性は自衛隊がイラクにいる限り続く。国益という言葉は好きではないが、自衛隊のイラク派兵は日本にとって国益になっているのだろうか。
 今回の人質事件の引金は自衛隊の派遣延長、追加派兵、そしてアメリカの大統領選に対する牽制と言って良いだろう。香田さんの遺体は星条旗に包まれていた。アメリカと同レベルのターゲットに日本は昇格したのだ。

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