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読書な毎日(103)

【小泉純一郎 血脈の王朝】 佐野 眞一
 小泉総理の秘書飯島勲。姉であり秘書である小泉信子。そして小泉総理誕生の大きな要因となった田中真紀子という異形?の3人物から、小泉本人をあぶり出すドキュメンタリー。無情の宰相小泉純一郎という本でも飯島秘書や信子秘書について書いてありましたが、その二番煎じにはならず佐野氏ならではの地を這う独自取材で様々な事実が明らかになっていきます。とにかく、小泉という男は孤独な人間なのです。こんな人が日本の行方を左右していていいのでしょうか。私はこの人物が総理あることに恐怖を感じます。
 本著は文藝春秋に連載されたものをまとめて加筆し単行本化したものです。「無情の~」は週刊現代という社会派エロ雑誌だったので、真面目に読まれていなかったのかもしれませんが、本著はノンフィクションの大家佐野眞一が文藝春秋に書いたものですから、かなりの破壊力があるでしょう。佐野氏は小泉政権は末期的状況にあり、もう続けられないと読んでいますが、いつその時はやってくるのでしょうか...。
(★★★★☆)

【反ブッシュイズム3】 金子 勝、アンドリュー・デイビット
 反ブッシュイズムの第三弾。本著は2004年の大統領選の前に出版されました。ブッシュの経済政策、環境政策、外交政策などを1つづつ検証しています。言うまでもなく?ブッシュのやっていることはとんでもないということがわかります。ブッシュ政権の基本は現在の自分達(アメリカの富裕層)のことを優先させることです。外国のことも、自分達の子孫のことさえ考えていません。放っておくと日本もこうなってしまうことでしょう。その前にアメリカがこけて日本も一緒にこけるかもしれませんが(^^;
 さて、ブッシュがインチキ選挙で当選してしまいました。アメリカの民主主義は末期的な状況になっているということが再確認できました。まともなアメリカ人は恐らく黙ってないでしょうから、何かが起こるんではないでしょうかね。本当にあと4年もブッシュイズムを続けられるか!?
(★★★☆)

【弟を殺した彼と、僕。】
 原田 正治
 当初弟の死は交通事故と思われていましたが、ある殺人事件から弟は保険金目当てで殺されていたことが発覚。犯人は弟の勤める会社の人たちだった。兄(著者)は当初は弟を殺された怒りから犯人の長谷川君に極刑を求めていたが、彼から届く手紙を読むうちに面会しようという気になり、彼ともっと対話したいと思うようになった。しかし、兄と刑務所は長谷川君との面会を拒否するようになる。そして長谷川君の死刑は執行された。
 知らない人も多いでしょうが、いわゆる先進国と呼ばれる国で死刑を残しているのは日本とアメリカ(廃止している州もある)ぐらいのものです。欧州はほぼ完全に廃止です。日本人の多くはすごく悪いことした人は死刑になって当然と思っているのでしょうが、これはもう世界の常識ではないのです。戦争と死刑は国家による殺人に他なりません。死刑は必要だ、と思う人は是非この本を読んでみてください。
 著者は言ってみれば被害者なのですが、弟の殺人によって生活が一変してしまいます。警察、マスコミ、世間の目にさらされ家族関係までギクシャクとしていきます。彼を殺したってこの状況は解決しません。
 死刑が確定したら親族しか面会できない、というのは法律で決まっているのかと私は思っていたのですがこれは法律のどこにも書かれていず、面会させるかさせないかは所長の判断に任せられているのだそうです。事実、死刑確定後に著者は二度面会したのですが3回目からは拒否されてしまいます。こんな大事なことが所長の判断に任せられるっておかしくないですかね。そして彼は突然死刑になってしまいます。日本というのはこのように前近代的な国なのです。
(★★★★☆)

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