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コラムyokoze「日本人の人質」

 日本人が3たび人質となった。今度は一人でどうやら彼はいわゆるバックパッカーのようだ。今回はなぜかマスコミも一般も反応が鈍い。自衛隊撤退の声も小さければ、自己責任の声も小さい。なぜだろうか?
 前回の人質事件のときには助かるのではないだろうかという期待感があった。デモをすれば、声をあげればそれが届くのではなかろうか。
 しかし、今回は違う。あのあと捕まった人質の中には本当に首を切られてしまった人もいる。最悪のケースはあれなのだ。自己責任と声高に叫んでいた人もその自己責任の代償が断首ではさすがに残酷と思うのだろう。だから彼らは声をあげない。心の中で自己責任と思っていても。一方、前回自衛隊撤退と叫んでいた人は政府の強硬な姿勢にややあきらめぎみ。日本の政府には何を言ってもだめなのではないだろうか。武装勢力側も以前の集団と違い聞く耳を持たなそうである。声をあげたにも関わらず最悪のケースになってしまうのではなかろうか。
 日本全体に重苦しい空気がたちこめている。

 なにはともあれ、そもそもの原因は自衛隊の派兵にある。自衛隊がイラクにいる限り同様の事件はいつまでも続く。今はイラクでしか起きていないが、イラク国外でも日本でだって事件は起きて不思議はない。現にスペインは国内で起きている。

 しかし、自衛隊撤退を宣言するのはそんなに難しいことなのだろうか?スペインもフィリピンも撤退した。戦争の大儀も崩れている。アメリカの失策にどこまで付き合うのだ。今こそ小泉総理決断のとき。ここで撤退を宣言すれば彼は再びヒーローとなれる。

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コラムyokoze「米大統領選と電子投票」

 世界の行方を決めると言っても過言ではない米大統領選は11/2。ここでポイントになるのは電子投票システム。日本でも何度か電子投票が行われたがトラブル続きである。アメリカでも同様で、票の数え間違いや票が消えてしまったりということが起こっている。システムとしては実に簡単なもののはずだがいったいどうなっているのか?
 アメリカの投票システムは共和党系の企業がつくっている。投票システムのソースの公開を求められても”企業秘密”ということで彼らは開示を拒んでいる。このシステムに欠陥や不正が無かったとしても現状ではシステムの健全性を疑われても仕方がない。こういうものこそオープンソースでつくったらいいのではないだろうか。

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新最近みた映画(40)

【戦場のフォトグラファー】 クリスチャン・フレイ
 スイス映画。戦場写真家、ジェームズ・ナクトウェイ(アメリカ人)を追ったドキュメンタリー。パレスチナ、インドネシア、コソボなどをナクトウェイが巡る様子。彼が何を思って写真を撮るのかなどのインタビュー、かれの周辺の人のインタビューなどによって構成されています。
 ナクトウェイは名前と作品は知っていましたが、本人を見るのははじめて。物静かな50代のおじさんです。彼はローバートキャパ賞など、数々の写真賞を獲得しています。彼の写真撮影の基本は被写体になるべく近づくこと。相手が人間の場合は彼らの信頼を得て受け入れられるぐらいになることです。これはなかなかできないことです。彼の写真に力があるのはこの関係があるからなのでしょう。
 なぜ戦場で写真を撮るのか。ナクトウェイの目的は明確です。自分が写真を撮り世界に発信することで、知られないことを知らせる。それによって届かなかった被写体の声が届くようになる。私がやらなければ誰がやる!?という思いで撮っているのだそうだ。また、彼が行くのは戦場だけでもありません。戦場でないばしょにも問題があると彼は言います。それぐらいの信念がないとこの職業は続かないのでしょう。有名になりたい、というだけでは死と隣あわせのこの仕事は続かない。自分が世界を変えてやる、というぐらいに意気込みすぎると自分の無力さに落胆してしまう。たいした力はないかもしれないが、地道に継続して発信し続けられる信念がないと続きません。ナクトウェイは独身で、今も戦場を巡っています。
 この映画の撮影は大変だったでしょう。ナクトウェイが行くのは危ない場所ばかりです。ナクトウェイのカメラにカメラを固定して撮影するという非常に面白いアングルの映像も出てきます。普通の写真家だったら、こんなカメラオンカメラなんか承諾しなかったでしょうね。
(★★★★☆)

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読書な毎日(100)

 この通番があってるとも限らないのですが、一応100回目です!大作2本読むの時間かかりました。

【カリスマ】 佐野 眞一
 ダイエーの創始者中内功のノンフィクション。本著が出版されたのは1998年なのでそこまでの話です。第二次大戦下、シベリア、フィリピンでの激戦を生き残り焼け跡の神戸の薬局で薬の安売りからはじめたダイエー。主婦の店ダイエーという看板をかかげ薬に続き、お菓子、牛肉そしてスーパーマーケットという業態を日本に取り入れ全国展開。1972年創業からわずか15年で三越を抜き小売のトップに。その座はゆるがないかと思われたダイエーだったが、低価格、拡大、多角化が次第に混迷を深めていく。それでもダイエーは方針転換せず、することができず進んでいきます。そしてつい先日のことですが、実質の倒産。再生機構送りとなってしまいました。この本が出版された1988年の時点でもうダイエーは終わっている感じです(^^; それを今まで無駄に延命させたのは銀行です。不良債権の責任をとりたくないから先送りして、再生機構というものを国につくらせ税金投入の仕組みをつくってしまったのです。すごいですね(^^;
 ダイエー自体の問題は”カリスマ”のタイトル通り、中内功の個人商店の域を結局脱皮できなかったというのが一番でしょう。途中までは中内の方針もピタリピタリと当たっていました。球が止まって見える、中内氏は言ったそうですが正にその通りだったのでしょう。しかし、それがいつまでも続くわけはなく次第にうまくいかなくなる。けれど彼を継げる後継を育てることができなかった。結局息子に継がせることになるがそれも失敗。
 私も約10年前ダイエー系のディスカウント、トポスでバイトをしていました。その当時で徐々にディスカウントは行き詰まりを見せていました。安いだけではお客は感動しなくなっていたのです。今まで不当に高かったものは適当な許容できる程度の値段まで下がり、うちが一番安い!と叫んでもそれだけではお客は振り向かなくなっていました。
 ダイエーもローソンというコンビニを持っていますが、コンビニもスーパーと競合するようになってしまいました。スーパーをコンビニ化し営業時間をのばしてみたりしましたがこれも無理があります。
 ダイエーのライバルとしてイトーヨーカドーも出てきます。ヨーカドーの経営方針は堅実でダイエーのような一気拡大路線をとらず地道にですが活躍の場を広げています。ちなみにヨーカードーのコンビニはご存知の通り、セブンイレブンです。
 ダイエーはこの後どうなってしまうのかわかりませんが、今後の小売業は個人の趣向同様、多角化しみんな同じものを買うということはなくなるのでしょう。例えばディスカウントでは醤油が2種類しか売ってないとします。専門店では20種類の醤油があって好みのものが選べる。味噌はまた味噌で別の専門店で選ぶ。言ってみれば昔の商店街のようなものです。スーパーマーケットという業態はなくならないでしょうが、コンビニと競合しないかたちで地域密着型で経営するのが良いのだと思います。
 今ダイエーに対して行われている様々なことは新聞を読んでるだけではよくわからないでしょう。本著を読むことによってその背景が見えてきますので、興味ある方は長いですが是非読んでみてください。
(★★★★☆)

【攻撃計画】 ボブ・ウッドワード
 アフガン戦争後、ブッシュ政権がイラク戦争に突入していくまでを追ったノンフィクション。前著「ブッシュの戦争」の続きにあたります。
 前著も私は読みましたが、本著はそれほどの衝撃はありませんでした。なぜかと言えば、ブッシュ政権の緊張感のなさからですかね。規模的にはアフガン戦争の方がかなり小さなものですが、あのときは911から戦争に突入していく様が緊張感をもって描かれていました。ところが、本著ではまず”イラク攻撃ありき”なのです。イラクを攻撃するにはどう計画を練ればいいか、国際世論をどう味方につけるか、バグダッド攻略のためには軍をどのように配備し、どう攻めればよいか。イラクは大量破壊兵器を持っていて世界の脅威になっている、というのが戦争の理由だったかと思いますがそんなのは後付けでしかありません。結局大量破壊兵器は見つかっていませんが、戦争さえはじめてしまえば彼らにとってはどうでもいいことなのです。戦争が終わったことにされた後、イラク戦争で重要な役割をはたした、フランクス将軍、そしてCIAのテネット長官も辞めてしまいます。これ読んでアメリカ人はどう思うのでしょうね。あれは意味のある戦争だったと言えるのですかね?
 なぜアメリカはイラク戦争をしたかったのか。理由は1つではないのでしょう。1)戦争をしたい勢力がいる。彼らはどこで戦争があろうがかまわない。2)イラク戦争に付随する利権。復興事業や石油が欲しい。3)フセインは悪者で排除しなければいけないと思っている。主なところはこんなところでしょうかね。彼らの思惑がからんで一気に進むと戦争になってしまいます。
 本著の時点で既に、イラク戦争の理由づけはかなりあやしいものになっています。チェイニーはアルカイダとフセインの結びつきを主張するもほとんど根拠なし。パウエルは開戦の国連決議を引き出そうと必死にプレゼンしたり工作しますが、結局断念。ラムズフェルドは戦争することしか考えていない。ブッシュもラムズフェルドと近い感じです。
 アメリカ以外の国の首脳も出てきます。ブレア、シラク、アスナール、シュレーダー、ハワード、プーチンなど。彼らは味方だったり敵だったりしますが、ブッシュ政権は駆け引きをしてなんとか戦争に合意をとりつけようとします。おや?小泉の名前は全然出てこないぞ(^^;(エピローグの文章に一度だけ登場する。) 小泉くんはあんなに頑張って支持を表明したというのに、国際政治の中ではほとんど意味が無かったということです(^^; 日本の総理なんてこの程度の扱いなんですから、がんばんのやめません?自衛隊を撤退させたって誰も文句言いませんから。
(★★★☆)

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コラムyokoze「華氏911 DVD発売」

 既に10/5に全米ではDVDがリリースされていますが、日本でも11/12に華氏911のDVDがリリースされることになりました。世界の行方を決めると言ってもおおげさではないアメリカの大統領選挙は11/2です。できれば日本でもその前に発売してほしかったですけどね。
 その前日にもこの華氏911は全米のCATVチャンネルで放映される予定です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001X9D68/

 もう一つアメリカ大統領選挙に影響を与えそうな映画が全米で本日公開。サウスパークのトレイ・パーカーとマット・ストーンがつくった映画「チームアメリカ」。アメリカという国を”チーム・アメリカ”と揶揄しているのです。サウスパークはアニメでしたが本作はサンダーバードのような人形を使っています。日本での公開はいつですかね...。

http://www.teamamericamovie.com/

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コラムyokoze「NHKは茨城びいき」

 ここ数年の話ですが、NHKを見ていて疑問に思うことがありました。妙に茨城からの中継や、茨城の事物を扱ったレポートが多いのです。同じ関東圏でも千葉や栃木、群馬のレポートは滅多にありません。何故こんなことに気がついたかと言えば、彩が茨城出身でそれ故、私も茨城にときどき行き地名などを知っていたからです。
 なんでこんなにNHKは茨城ネタが多いのか、その理由がわかりました。あの海老沢会長のご出身地が茨城県だったのです。
 NHKの不祥事が出るまでは海老沢会長はNHKニュースの中でほぼ毎日登場していました。海老沢会長がなんかの式典に出席した、NHKの番組がなんかの賞を受賞して海老沢会長が表彰されたなど。かなりどうでもいいネタで海老沢会長が画面に映っていました。ところがあの不祥事の後は全く登場しなくなりました。もともとこうやって公共放送を私物化というより海老沢会長のゴマスリ報道機関になっていたのがNHKだったのです。
 海老沢会長は画面に登場しなくなりましたが、相変わらず茨城ネタが減ることはありません。ある日のNHK。朝のニュースで那珂湊漁港からの中継。昼は水戸から中継。そして夜には土浦の花火大会を30分枠をとって茨城出身の渡辺徹さんらをゲストに迎え中継していました。注意して見ていれば茨城ネタが異常に多いことに気がつくはずです。
 あの不祥事のおかげで、NHK受信料未払いが急増しています。受信料徴収係の人たちはそれに困って海老沢会長の辞任を求める署名を集めたそうです。しかし、海老沢会長は辞めずに改革することが私の使命だみたいなこと言ってやめる様子はありません。NHKはますますやばいことになりそうですね....。

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