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新最近みた映画(40)

【戦場のフォトグラファー】 クリスチャン・フレイ
 スイス映画。戦場写真家、ジェームズ・ナクトウェイ(アメリカ人)を追ったドキュメンタリー。パレスチナ、インドネシア、コソボなどをナクトウェイが巡る様子。彼が何を思って写真を撮るのかなどのインタビュー、かれの周辺の人のインタビューなどによって構成されています。
 ナクトウェイは名前と作品は知っていましたが、本人を見るのははじめて。物静かな50代のおじさんです。彼はローバートキャパ賞など、数々の写真賞を獲得しています。彼の写真撮影の基本は被写体になるべく近づくこと。相手が人間の場合は彼らの信頼を得て受け入れられるぐらいになることです。これはなかなかできないことです。彼の写真に力があるのはこの関係があるからなのでしょう。
 なぜ戦場で写真を撮るのか。ナクトウェイの目的は明確です。自分が写真を撮り世界に発信することで、知られないことを知らせる。それによって届かなかった被写体の声が届くようになる。私がやらなければ誰がやる!?という思いで撮っているのだそうだ。また、彼が行くのは戦場だけでもありません。戦場でないばしょにも問題があると彼は言います。それぐらいの信念がないとこの職業は続かないのでしょう。有名になりたい、というだけでは死と隣あわせのこの仕事は続かない。自分が世界を変えてやる、というぐらいに意気込みすぎると自分の無力さに落胆してしまう。たいした力はないかもしれないが、地道に継続して発信し続けられる信念がないと続きません。ナクトウェイは独身で、今も戦場を巡っています。
 この映画の撮影は大変だったでしょう。ナクトウェイが行くのは危ない場所ばかりです。ナクトウェイのカメラにカメラを固定して撮影するという非常に面白いアングルの映像も出てきます。普通の写真家だったら、こんなカメラオンカメラなんか承諾しなかったでしょうね。
(★★★★☆)

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