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読書な毎日(93)

【ゆるキャラ大図鑑】 みうら じゅん
 ゆるキャラとは日本各地で町おこしやイベント盛り上げ用のとしてつくられたキャラクターを着ぐるみ化したものを差しています。本著ではなんと百体も紹介しています。図鑑というぐらいですから、写真と着ぐるみの基本データは全て等しく掲載されています。これつくるのけっこう大変だったでしょうね。
 しかし、どうしてこんな変なものつくっちゃうんだろうなというのがほとんど。これつくった人たちは満足してるのかな?子どもにはどれも人気のようですが。着ぐるみってもしかして日本の文化だったのかな(^^;?
 あなたの住んでる近くにも必ずゆるキャラはいると思いますので是非とも会いにいってあげてください。
(★★★☆)

【大本営発表は生きている】 保阪 正康
 第二次大戦中、日本軍の戦況を随時発表していたのが大本営という機関でした。今でも、お上の言うことを垂れ流すだけの報道を大本営発表と言いますが、本当の大本営発表とはどんなものでマスコミはそれをどう報道していたのかというのを検証している本。新聞や出版業界にとってこの大本営発表は振り返りたくないものらしく、大本営について研究している本というのは驚くほど少ないです。
 大本営も最初っから嘘をついていたわけではありませんでした。真珠湾攻撃で昭和18年12月8日に開戦して最初の半年は調子が良かったのでほぼ正確に戦績を発表しています。嘘のつきはじめは大敗した19年6月のミッドウェー海戦からです。このときから被害は少なく、敵への損害は過大に。また、曖昧な表現や無駄な修飾語が増えていきます。つまり敗戦までの3年間嘘をつき続けたのです。お上の発表を垂れ流すのが大本営発表かと思っていましたが嘘までつくのが大本営だったんですね。
 何故、大本営はこうなってしまったのか。責任逃れから、と著者は分析しています。大本営は天皇にも嘘をついていました。戦況が悪化しているのを隠すために嘘をついていたのです。しかし、一般の日本人も薄々大本営が嘘をついているというのはサイパン玉砕あたりから気がつきはじめていました。勝ってるはずなのに、拠点はどんどん奪われ日本が空爆されるようになるのですからそれも当然でしょう。しかし、それを信じたくない、また口に出せない雰囲気にもあったのです。
 本著のタイトルは”大本営発表は生きている”ですが、現代の中の大本営発表はこれだ、みたいなことは書いていません。この本を読めば自ずとそれはわかるんですがね。例えば、最近の景気観測なんかそうじゃない。景気は回復していいる!と政府は発表してるけど、全然そうは思えません。減る給料、増える税金やその他控除、増える自殺者や失業者。まさに敗戦へまっしぐらではないですか!日本はいったいいつ敗戦宣言するんですかね...。
(★★★★☆)

【マンデラの南アフリカ】 天木直人
 天木さんが南アの外交官時代に書いた文章をまとめた本。1980年代のアパルトヘイトが残っていた時代の話で、マンデラが出てくるちょっと前です。従ってタイトルはマンデラなのですが、マンデラについてはあまり書いてありません。できるなら天木さんが南アを去った後に何が起こったのかと、現在の状況について書いてほしかったです。そういう意味でちょっと食い足りない本です。
 1980年代まで南アはこんな状態だったのですね。読んでいて感じたのは今のパレスチナと同じ状況であるということ。差別して人間を隔離しようとすると同じことになるのですね。パレスチナ問題は世界中であれだけ騒がれているというのにいっこうに解決のきざしが見えません。これはやはりアメリカ帝国の庇護があるからなんでしょうね。
 日本にとって南アフリカはあまり馴染みのない国ですが、貿易は盛んです。世界が南アに対して経済制裁をしているときに貿易額が1位になってしまったことがあったぐらい。
 しかし、本著でも天木さんの奮闘ぶりが伝わってきます。こういう人物を失ってしまうとは日本の外交もお先真っ暗ですね。
 表紙にはマンデラがサッカーのワールドカップを掲げてニッコリしている写真がのっています。南アがワールドカップを勝ったことあったっけ?と思ったら2010年のワールカップが南アで行われるのだとか。スポーツの大会もこうやって世界を結びつけるのに役立っているんですね。
(★★★)

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