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読書な毎日(93)

【ゆるキャラ大図鑑】 みうら じゅん
 ゆるキャラとは日本各地で町おこしやイベント盛り上げ用のとしてつくられたキャラクターを着ぐるみ化したものを差しています。本著ではなんと百体も紹介しています。図鑑というぐらいですから、写真と着ぐるみの基本データは全て等しく掲載されています。これつくるのけっこう大変だったでしょうね。
 しかし、どうしてこんな変なものつくっちゃうんだろうなというのがほとんど。これつくった人たちは満足してるのかな?子どもにはどれも人気のようですが。着ぐるみってもしかして日本の文化だったのかな(^^;?
 あなたの住んでる近くにも必ずゆるキャラはいると思いますので是非とも会いにいってあげてください。
(★★★☆)

【大本営発表は生きている】 保阪 正康
 第二次大戦中、日本軍の戦況を随時発表していたのが大本営という機関でした。今でも、お上の言うことを垂れ流すだけの報道を大本営発表と言いますが、本当の大本営発表とはどんなものでマスコミはそれをどう報道していたのかというのを検証している本。新聞や出版業界にとってこの大本営発表は振り返りたくないものらしく、大本営について研究している本というのは驚くほど少ないです。
 大本営も最初っから嘘をついていたわけではありませんでした。真珠湾攻撃で昭和18年12月8日に開戦して最初の半年は調子が良かったのでほぼ正確に戦績を発表しています。嘘のつきはじめは大敗した19年6月のミッドウェー海戦からです。このときから被害は少なく、敵への損害は過大に。また、曖昧な表現や無駄な修飾語が増えていきます。つまり敗戦までの3年間嘘をつき続けたのです。お上の発表を垂れ流すのが大本営発表かと思っていましたが嘘までつくのが大本営だったんですね。
 何故、大本営はこうなってしまったのか。責任逃れから、と著者は分析しています。大本営は天皇にも嘘をついていました。戦況が悪化しているのを隠すために嘘をついていたのです。しかし、一般の日本人も薄々大本営が嘘をついているというのはサイパン玉砕あたりから気がつきはじめていました。勝ってるはずなのに、拠点はどんどん奪われ日本が空爆されるようになるのですからそれも当然でしょう。しかし、それを信じたくない、また口に出せない雰囲気にもあったのです。
 本著のタイトルは”大本営発表は生きている”ですが、現代の中の大本営発表はこれだ、みたいなことは書いていません。この本を読めば自ずとそれはわかるんですがね。例えば、最近の景気観測なんかそうじゃない。景気は回復していいる!と政府は発表してるけど、全然そうは思えません。減る給料、増える税金やその他控除、増える自殺者や失業者。まさに敗戦へまっしぐらではないですか!日本はいったいいつ敗戦宣言するんですかね...。
(★★★★☆)

【マンデラの南アフリカ】 天木直人
 天木さんが南アの外交官時代に書いた文章をまとめた本。1980年代のアパルトヘイトが残っていた時代の話で、マンデラが出てくるちょっと前です。従ってタイトルはマンデラなのですが、マンデラについてはあまり書いてありません。できるなら天木さんが南アを去った後に何が起こったのかと、現在の状況について書いてほしかったです。そういう意味でちょっと食い足りない本です。
 1980年代まで南アはこんな状態だったのですね。読んでいて感じたのは今のパレスチナと同じ状況であるということ。差別して人間を隔離しようとすると同じことになるのですね。パレスチナ問題は世界中であれだけ騒がれているというのにいっこうに解決のきざしが見えません。これはやはりアメリカ帝国の庇護があるからなんでしょうね。
 日本にとって南アフリカはあまり馴染みのない国ですが、貿易は盛んです。世界が南アに対して経済制裁をしているときに貿易額が1位になってしまったことがあったぐらい。
 しかし、本著でも天木さんの奮闘ぶりが伝わってきます。こういう人物を失ってしまうとは日本の外交もお先真っ暗ですね。
 表紙にはマンデラがサッカーのワールドカップを掲げてニッコリしている写真がのっています。南アがワールドカップを勝ったことあったっけ?と思ったら2010年のワールカップが南アで行われるのだとか。スポーツの大会もこうやって世界を結びつけるのに役立っているんですね。
(★★★)

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読書な毎日(92)

【リラックマ生活】 コンドウ アキ
 たれぱんだのチームがつくったキャラクター”リラックマ”のキャラ絵本。イラストと短い文がくっついてます。
 リラックマの絵はかわいいのだけど、コメントがいま一つというかアザトイです。ちょっと練りが足りないんじゃない。作者はきっとリラックマしてない人なんでしょう(^^; このコメントを考えたのはコンドウアキさんなのかな?
 ちょっと期待していただけに、ガクックマ(^^;
(★★☆)

【権力の道化】 櫻井 よしこ
 道路公団改革の7人の侍?のうちの一人猪瀬直樹をバッシングする本(^^; と言ったらいいすぎかな。道路公団改革のドタバタははたから見てるといったい何をやってるんだ?という感じでしたが、何が起こっていたのかが著者の視点から詳しく書いてあります。詳しすぎてクドイぐらいです(^^; しかし、委員のひとりでもない著者がなんでここにこんなに突っ込んでるでしょうね?
 それはいいとして猪瀬直樹。ここまで書かれるというのは本人にも相当問題ありますね。著者は小泉総理と猪瀬は同じタイプの人間だと言ってますがそうかもしれない。竹中クンも同じタイプですね。類は友を呼ぶということでしょうか。
 結局、道路公団改革は骨抜きになったということなんですね。これが小泉改革の成果ということです。こうしている間にも無駄な道路はどんどんつくられ借金もどんどん増えていく。いったいこの借金はどうするの(^^;?
 猪瀬直樹のファンは本著を読まないでしょうが、中立の人が本著を読んだらもう彼のこと信用できなくなるでしょうね。それだけの破壊力がこの本にはあるけど、それだけかも。本著の1/3読めばそれは堪能できます。道路公団改革の結論はどうせ骨抜きなんですから、最後まで読まなくてもいい本です(^^; あわせて猪瀬さんの”道路の権力”を読むといいのかな。本著を読むと猪瀬さんの本なんか読む気は全くなくなりますがね(^^;
(★★★)

【イラク】 スラヴォイ・ジジェック
 哲学者スラヴォイ・ジジェックのイラク考察。私はこの哲学者知りませんでしたが、一部にマニアがいるようで。スロヴェニア出身で映画やサブカルチャーなど一般大衆に身近な事象を使って物事を考察するというスタイルをとっています。と書くとわかりやすそうに思えるかもしれませんが、そうではありません(^^; この哲学者は世界的に評価されてるのかもしれませんが、私にはさっぱり響きませんでした。もう何が書いてあったのかもよく覚えてません(^^; 彼の著作を私はもう読むことはないだろうね....。
(★★)

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コラムyokoze「今年もやってたでんき予報」

 昨年、原発ヒビ割れなどでほとんどの原発が止まっていたため、節電を呼びかけるでんき予報というのを東電がやっていました。今年はやっていないかと思っていたらやってました。

 今年は原発はヒビわれたまま動かしているので、電力には余裕があるようで、ひっそりとでんき予報をやっています。あまり皆に節電呼びかけると売上が落ちて困るからね(^^;
 しかし、コンテンツ自体はフラッシュを使ったりバナーをつくったりとかなり気合が入っています。もっと宣伝すればいいのに(^^;

 ちなみに現時点で昨年の最大電力を7/9 に更新しています。6020万kW。
 今日の予想最高気温は36度らしいので、今日あたりその最大電力をまた更新しそうです(^^;
 しかし、着実に東京は暑くなってますね....。なんで暑くなってるか考えないと、みんなユデガエルになってしまうぞ.....。

http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html

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黒木和雄の戦争3部作

 宮沢りえと原田芳雄主演、黒木和雄監督の映画「父と暮らせば」が7/31から岩波ホールなどにて公開されます(詳細はホームページを)。広島に原爆が落ちて3年後の父と娘を描く映画です。
 また、2003年度のキネ旬1位を獲得した同監督の「美しい夏 キリシマ」が8/27 DVD化されます。これは戦時下の九州キリシマの少年たちを描いた映画。
 そして、同監督の「TOMORROW 明日」も8/6に初DVD化されます。これは原爆が落とされる前日8/8の長崎を描いた映画。

 この3つの映画はは黒木監督の戦争3部作と呼ばれています。私が見たのは試写会で「父と暮らせば」だけなのですが、良かったので他の二作も見ようと思っています。

 日本でももう戦争がはじまってしまったという見方もありますが、こうやって警鐘を鳴らしている映画人が日本にもいるのです。


○父と暮らせば
http://www.chichitokuraseba.com/

○美しい夏 キリシマ
http://www.pan-dora.co.jp/kirishima/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002HNQBQ/

○TOMORROW 明日
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17999/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002CHRRA/


 以下は私の感想文

【父と暮らせば】 黒木 和雄
 原田芳雄、宮沢りえ、浅野忠信。原爆(ピカ)が落ち、3年後の広島。父(原田)と娘(宮沢)はつつましく二人で暮らしている。娘は青年に恋をするが、自分が被曝者であることに悩む。
 井上ひさしの戯曲の映画化。父と娘の語りの部分がほとんど、場面展開も少ないですが効果的に特殊効果の映像などが挿入され、印象に残る映画となっています。
 宮沢りえの演技は良いのですが、どうも細くてスタイルが良すぎ顔立ちも日本人離れしていて、敗戦後の日本の娘という感じがしないんですよね。見ているうちに慣れてはきますが。
 意外と一般人と戦争の関係を真正面から捉えた日本映画って最近ないものですね。見てないけど、最近で言えば同監督の美しい夏キリシマぐらいなのかな。戦争が起きるといつも多大な被害を受けるのは一般の市民なのです。戦争が終わってもそれは続きます。戦争の被害を出さないためには、戦争をしないことなのです。この映画はアメリカ人にこそ見てもらいたいですね。自分たちが落とした一発の爆弾がどれだけ人々を苦しめたのか。
(★★★★)

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読書な毎日(91)

【もう消費すら快楽じゃないあなたへ】 田口 ランディ
 佐野眞一さんの本に何度もランディさんの本の事が出てきて、気になったので読んでみました。彼女はネット掲示板から産まれた作家なのだそうです。本作はエッセイですが物語も書いてます。
 さすがネットで頭角をあらわしただけあり、文章にパワーとひきつける力があります。内容はけっこう重いテーマが多いので、落ち込んでるような人向きではないですね。一応自分の友人や体験の話が多いのですが、”ホンマカイナ”という話がけっこうあります。話ツクッテないか?もしツクッてたとしてもメッセージがあるしテーマもおもしろいから別にいいんだけどね。
 今度は田口さんのフィクションの方を読んでみようと思います。
(★★★★)

【狭山事件】 鎌田 慧
 東伝OL殺人事件をきっかけに冤罪に興味を私は持ちました。狭山事件も冤罪ということは知ってましたが、詳しくどんな事件かは知りませんでした。埼玉県の狭山市である雨の夕方帰宅途中の高校生が行方不明となり脅迫状が届く。身代金を用意しろと。犯人は受け渡し現場にあらわれるが、警察の失態で取り逃がしてしまう。高校生は数日後強姦されて死体で発見される。容疑者として逮捕されたのは近くの部落に住む石川一雄。当初警察は複数犯として捜査していたが、石川の単独犯行とする。石川は文盲だったのだが犯人に仕立て上げられ、虚偽の供述を強いられ、死刑の判決がくだる。
 文盲、部落、貧乏をいいことに警察のやってることのひどいことといったら。虚偽の供述書、証拠の捏造、不当な拘留。正になんでもアリです(^^; こういう人たちが警察であり検察であり裁判官なんだから困ったもんです。こいつを有罪にしようと思ったらなんでもできるんですね。文盲、部落出身であるということも大きく影響しています。こいつらを犯人に仕立て上げたところで誰も文句言わないだろう、という差別なのです。
 結局、警察も司法も戦前のままだと鎌田さんは分析していますが、立花隆も同じこと言ってましたね。敗戦になったけど日本は根っこの部分は変わってなかったのでしょうか。
 冤罪は今もつくられています。前出の東電OL事件のゴビンダさん。この前大騒ぎしていた九州の一家誘拐殺人事件なども冤罪クサイと私は思ってます。最近は日本語のわからない外人を犯人に仕立て上げる傾向にあります。彼らは不法滞在している場合が多く弱みがあります。別件逮捕してしまえばあとは警察のなすがまま。
 しかし、警察の戦前体制を壊すにはどうしたらいいんですかね。政権交代ぐらいじゃ変わんないのかな....。
(★★★★)

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華氏911 8/14公開

 マイケルムーアの華氏911の公開日が決定しました。8/14恵比寿。21からは全国で公開です。
 全米では公開館も増え、現在もスパイダーマン2など話題作の中で4位をキープしています。

 以下ニュースメールの転載です。


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TOPICS1:笑って泣けるリアルエンターテインメント
    『華氏911』初日がついに決定!!!
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★ついにニッポン解禁!★
世界中が注目している映画『華氏911』の日本公開初日がついに決定!

   8/14(土)恵比寿ガーデンシネマ!!
   8/21(土)全国一斉拡大公開!!!

史上最長級、25分にわたるスタンディングオベーション!
空前の大混乱となったカンヌ映画祭最高賞(パルムドール)受賞から一月半。
制作開始当初からの様々な圧力に屈せず全米公開へこぎつけた本作がついに
日本公開日が決定!
ドキュメンタリーとしては異例の868館という超拡大規模で公開するや、
売り切れ続出、場内騒然、なんと3日でムーア前作
『ボウリング・フォー・コロンバイン』の記録を更新した!
そしてドキュメンタリーにして史上初の全米興行収入第一位を記録!
USプレミアにはレオナルド・ディカプリオ、メグ・ライアン、
シャロン・ストーン、ドリュー・バリモア、ダイアン・レイン他、超セレブが
多数来場!マドンナは自身のライブで「華氏911最高!」と叫び、
サダム・フセインは獄中で「華氏911が見たい」と発言!
世界中で白熱する異論反論!
もはや映画という枠を超え社会現象となったムーア監督真骨頂!

世界中を騒然とさせた問題作がついにそのベールを脱ぐ!!

もっと華氏?
→ http://www.kashi911.com/

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読書な毎日(90)

【東京アウトサイダーズ】 ロバート・ホワイティング
 東京アンダーワールドの続編。評判となった、前作におさまりきらなかったエピソードを盛り込んだ本。前作にはザペッティという主役がいたのですが、本作は様々なエピソードが断片的につめこまれている感じです。やはり前作を先に読んでおいた方がいいでしょう。
 本作で特に印象に残っているのはルーシー・ブラックマン事件。イギリスからきたブラックマンはホステスをしていたが行方不明となり、大騒ぎとなって捜索されたがバラバラ死体で発見されたという傷ましい事件。私は、あまりこの事件注目していなかったのですが、イギリス人のわりとお金持ちの娘だったということでイギリスでも大騒ぎになり、外交問題にも発展したそうですが、そうでなかったら。例えば東南アジアの貧乏な家の娘だったらどうなったか。誰も注目せずに闇に葬られるのです。つい先日、国際人権団体に日本政府は人身売買をやめよと勧告されましたが、正にこの問題です。東南アジアから娘を人身売買同様に連れてきて、ボロボロになるまで働かせられるのです。ここに介在しているのはもちろんヤクザ。これは彼らの重要な収入源なのです。
 ヤクザ国家を終わらせるにはどうしたら良いのか。それはやはり、ヤクザが支持する自民党をぶっつぶすしかないのでしょう。
(★★★☆)

【なぜ通販で買うのですか?】 斎藤 駿
 カタログハウスの通販生活の創始者が書いた通販についての本。今や通販生活は一つのブランドになっていて支持者がいます。我が家もその支持者です。
 ルームランナーという健康器具がその昔大ヒットしていましたが、あれは通販生活の斎藤さんが考案したものだったのだそうです。この当時は今の通販生活のコンセプトは無かったそうですが、いろんなモノを売っていくうちに今の通販生活に到達した。良いもの、長持ちするもの。リサイクル、修理できるもの。通販生活というブランドを信頼して買えるもの。通販会社にもいろいろありますが、通販生活ほどコンセプトがしっかりしているところはないでしょうね。1年に何回かカタログが届くのですがいつも楽しみにしています。載ってる商品だけでなく、記事も骨太でこちらが目的で買ってもいいぐらいのカタログです。まだ読んだことない人は是非買って。本屋でたった180円ですから。また、通販生活ユーザーのみなさまは是非本著を読んでみてください。商品の裏に流れるバックストーリーを知るとますます、その品に愛着がわくことでしょう。
(★★★★)

【小泉超暴言録】 鉄拳 FRIDAY編集部
 鉄拳のイラストと、小泉暴言録です。まあ、よくもまあ失言をする総理なのでしょうか。本著は昨年11月に出版されたものですが、この後にも暴言はたえません。最近の大ヒットは「人生いろいろ!」でしょうかね(^^;
 本著でも分析していますが、小泉さんの会話手法は。1)直感的、2)不勉強・思い込み、3)おとぼけ、はぐらかし、4)開き直り と言ってよいでしょう。石原慎太郎も同じカテゴリに入りますね。
 ようやく小泉さんの支持率も降下しはじめていますが、今度の参院選ではやめないんでしょうね。鈍一郎物語はあと続くのでしょうか。こんな無責任男はいい加減にしてほしい。
(★★★☆)

【CIAは何をしていた?】 ロバート・ベア
 アメリカのCIAに所属していた諜報員本人の手記。ベアはインド、レバノン、イラクなどで諜報活動をしていました。CIAが検閲したものをそのまま出版したそうで、ところどころに墨塗りがしてあります。
 CIAっていったい何をしているんだ?日本人にはピンときませんが、要はスパイです。外国に暮らし、合法、非合法問わず要人から情報を引き出したり、エージェントと呼ばれる現地人を使って情報を盗んだりします。それを本国に打電し、危機を察知するのです。
 本著は彼のCIA時代に起こったことが端から書いてあるので実に盛だくさんの内容です。彼が特に力を注いでいたのが、レバノンのアメリカ大使館爆破事件です。私はこの事件あまりよくは覚えていないのですが、アメリカ人にとって、CIAにとっては相当にショックなことだったようです。爆薬を積んだトラックが大使館に突入し、大爆発(自爆テロ)。7階建の大使館は崩壊し、大使館にいたCIA諜報員を含む全員が死んでしまったという事件です。これにより、アメリカの中東関係者は多くが死んでしまい、中東戦略に大きな影響を与えたのです。犯人は現在に至っても特定できていません。ちなみに現在のレバノンのアメリカ大使館は何重ものコンクリートウォールに囲まれているそうです。
 原題は"SEE NO EVIL"。”見ざる”という意味だそうです。つまり、CIAはコトナカレ主義になっていて、何か悪い兆候があっても無視する体制になっているということだそうです。911もCIAがきちんと機能していれば、防げたとベアは思っています。本著を読むかぎりではCIAは制度疲労を起こしています。テロとの闘いとか何とか言ってるけど、現場は白けきっている。上司のご機嫌取りするばかりのイエスマンばかりが重用され、諜報活動などままならない状況になっている。ベア自身も最後はCIA内部で行動を疑われ、CIAを辞めることになります。しかし、やめたからと言ってこんなに暴露して大丈夫なのかね(^^;
 日本の外務省も制度疲労を起こし、天木さんのような人が省を飛び出しましたがそんな感じでしょうかね。とにかくアメリカ帝国は現在崩壊への道を進んでいます。日本も一緒です(^^;
 本著を、スティーブン・ソダバーグとジョージ・クルーニーが映画化しようとしているそうです。どこにスポットを当てるかによってだいぶテーマの違う映画になりそうですがね。とりあえず楽しみにしておきます。
(★★★☆)

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新最近みた映画(37)

【プロミス】 ジャスティン・シャピロ, B.Z.ゴールドバーグ
 イスラエルとパレスチナの子どもの目からパレスチナ問題をみたドキュメンタリー。子どもの素直な発言がパレスチナ問題をあぶりだしていきます。
 イスラエル人、パレスチナ人と言っても様々な人がいます。相手の言葉に全く耳を傾けない強硬派もいれば、和解したいと思ってる人たちもいます。しかし、それが壁でさえぎられてしまうと次第に意思の疎通ができなくなっていきます。
 もうこの地域は50年もこんなおかしな状況になっています。双方の関係は良くなるどころか、ますますこじれています。大きな影響力をもつアメリカが手をひき、国連が仲裁するしかやはりないでしょう。そうするにはブッシュを落とさねば(^^;
 今イスラエルはパレスチナとの間に分離壁を建設しています。国連から建設を中止するように言われているのに作り続けています。アメリカが容認しているからです。911もイラク戦争もパレスチナ問題抜きには語れません。やはり世界のガンはアメリカなんだよな(^^;
(★★★★☆)

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読書な毎日(89)

【さらば欲望の国】 中村 敦夫
 中村敦夫の最新著。政治家中村敦夫が最近のトピックを中心に語っている本。中村敦夫はみどりの会議という環境政党を立ち上げました。産業や経済ではなく、人と環境を中心に考えた持続性社会を提唱しています。最近は自民党の議員でも、環境が大事とか、持続性社会とか口先だけで言ってますが、中村敦夫のは本物です。
 本著は2004年の参議院選に向けて出版したものです。6年前無所属で東京選挙区から出馬して当選した中村敦夫でしたが、今回は10人の候補をたてて”みどりの会議”として全国区で出馬しています。この作文を書いている現時点で選挙の結果はまだ出ていませんがどうなるのか。もし、中村敦夫が当選したなら日本もやっと環境立国への曲がり角を曲がったということになるのでしょう。落選するようなら、まだそこまで日本人は行ってないということです(^^; デイ・アフター・トゥモローではありませんが東京が凍るまで日本人も気がつかないのかな(^^;?
(★★★☆)

【「非国民」のすすめ】 斎藤 貴男
 怒れる?ジャーナリスト斉藤さんの著作。ここ数年に書いた斉藤さんの文書を加筆しまとめたもの。日本という国が次第に国粋主義になっていっている事を訴えています。斉藤さんは、盗聴法や監視カメラなどのことについて以前から追求していてこのあたり詳しいです。
 日本のいわゆる一般大衆の人たちを斉藤さんは”生活保守主義”と呼んでいます。つまり、自分の現在の暮らしを守ることを第一に考えそれを脅かす”彼ら”を排除したりバッシングしようとする。彼らは外国人であったり、大多数の人と違うことをしたり考えたりする人のことです。”彼ら”を監視するために、自警団をつくったり監視カメラをつけたりします。
 非国民という言葉は少し過激ですが、それぐらいの覚悟がないと。公共心豊かな国民、国益優先の国民になってしまうのが今の日本なのです。さあ、あなたは日本国民ですか、非国民ですか(^^;
 そもそも国という単位はほとんど意味がありません。県という単位が意味ないのと同じぐらい。日本の場合は島国なので、境界がはっきりしていますが、アフリカなんかどう?列強が勝手に線を引いて植民地にした名残の国境線でしかありません。
 今、参議院選挙のキャンペーンのCMで「日本に興味を持てるのはスポーツだけですか?」という国民をバカにしたコピーを使っています(^^; こんなにバカにされてもあなたは投票に行かないんですか?
(★★★★☆)

【無情の宰相小泉純一郎】 松田 賢弥
 現在の日本の総理大臣、小泉純一郎の生い立ち。そして家族関係などについて書いた本。週刊現代に掲載されたものを単行本化。
 ゴシップっぽい話も多いのですが、衝撃的な内容です。小泉の結婚、そして離婚。姉の存在。何故彼は今も独身なのか。
 冒頭にかれが学生時代に書いた文書がありますが、正にこれが小泉純一郎なのでしょう。信じたことは命をかけてやるのが男だ。己の信念でつきすすめ!そのためには多少の犠牲も仕方ない。私はこの文書を読んで吐き気をもよおしてしまいました(^^; これが彼の正体なんです。確かにたまにこういうキモイ人はいますが、それが総理大臣なですから恐ろしい...。
 元妻や三男への冷たい仕打ち。彼にとって妻とは、小泉家をつぐ人を産む道具でしかなかったのです。彼にはやさしい信頼できるお姉さんがいるので、妻なんかいらないのです。小泉総理の休日はほとんど出かけず、公邸にこもりっきりなことがほとんどです。かねてから私はこの行動を不思議に思っていました。一人で公邸にこもっていて何が楽しいのだろう?しかし、違ったのです。公邸には秘書でもあり、妻の役も兼務する姉(生涯独身)がいるのです。光太郎と二男もいます。だから全然寂しくないんですね。飯島秘書官は他人ですが、小泉の秘書は親戚で固められています。まさに親族政治です。父も祖父も議員でした。そこに産まれた長男、純一郎。つまり、議員は小泉家の家業なのです(^^; しがらみの無いクリーンなイメージで人気だった小泉ですが、最も古いタイプの政治家だったのです。首相がこれでは秘書給与などの政治改革は夢物語でしかありません(^^;
 彼の化けの皮もようやくはがれてきたのでしょうか。しかし、それまでに3年もたってしまいました。この3年、小泉の真似をしてか?無責任な言動をする大人のなんと多くなったことか。小泉さん、早く総理をそして政治家をやめてください。あなたが政治家を続けると日本が悪くなるだけです。そうだ光太郎と一緒に芸能人になろう。あなたほどの演技力があれば、きっと芸能界でも食っていけますから(^^; 自分の発言の責任とって自衛隊の弾ヨケになるのもいいかもね(^^;;
(★★★★☆)

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コラムyokoze「7/4のワールドピースナウで逮捕者」

 7/4(日)、渋谷で行われたワールドピースナウのデモに参加してきましたが、なんと3人も逮捕者が出てしまいました。

 今回のデモは異常な警戒ぶりで強化プラスチックの盾を持った警官がたくさんいました。デモの警備というより過激派からの防御のような感じ。デモの列が曲がるところでは盾を持った警官が盾をかまえて整然と並んで道をふさいでいました。

 デモの途中で逮捕者が出た、との話が流れてきてピースウォークが止まりました。そして、宮下公園に戻ったところで、列の最後の方でたくさんの警官が誰かを取り押さえていました。場は騒然となったのですが、弁護士の人が落ち着いて解散するようにマイクで言ってその場はとりあえずおさまりました。

 今回のデモ隊が特に熱くなっていたというわけでもありません。選挙期間中ということで、むしろいつもよりこじんまりとした感じのデモだったと私は思います。それに比して異常な数の警官。
 ワールドピースの過去のデモでも列から飛び出して警官に取り押さえられる人がいたこともありましたが、逮捕されることなどありませんでした。今回逮捕された人が特に過激だったということはなく、むしろ警察が強行に取り押さえて連れていってしまった感じです。今回は最初から何人か逮捕するつもりだったのでは、と疑ってしまいます。

 警察の警戒ぶりも異常だったですが、それよりおかしいのは翌日以降の報道で、逮捕者が3人も出ていたというのにほとんど報じられていません。今日(7/6)の東京新聞の朝刊に3人の逮捕者が出たとの小さな記事が出ていましたが、ネット系のニュースでは今のところこの事件についての記事は発見できていません。何も報じないマスコミはどうなってしまったのでしょう?

 ワールドピースナウからは、さきほどこの事件について声明が出ましたが、公務執行妨害の容疑なのに家宅捜索に入っているようです。
http://give-peace-a-chance.jp/118/pub/4july_01.html

 ビラを投函して逮捕された人たちがいましたが、ついにデモに参加しただけで逮捕されるようになってしまうのでしょうか!?

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選挙までは勝手連サイトの方に

 7/11の参議院まではみどりの勝手連のサイトの方に手をかけていますので、そちらをご覧ください。

みどりの会議 勝手連合
http://homepage3.nifty.com/midorinokaigi/

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