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読書な毎日(91)

【もう消費すら快楽じゃないあなたへ】 田口 ランディ
 佐野眞一さんの本に何度もランディさんの本の事が出てきて、気になったので読んでみました。彼女はネット掲示板から産まれた作家なのだそうです。本作はエッセイですが物語も書いてます。
 さすがネットで頭角をあらわしただけあり、文章にパワーとひきつける力があります。内容はけっこう重いテーマが多いので、落ち込んでるような人向きではないですね。一応自分の友人や体験の話が多いのですが、”ホンマカイナ”という話がけっこうあります。話ツクッテないか?もしツクッてたとしてもメッセージがあるしテーマもおもしろいから別にいいんだけどね。
 今度は田口さんのフィクションの方を読んでみようと思います。
(★★★★)

【狭山事件】 鎌田 慧
 東伝OL殺人事件をきっかけに冤罪に興味を私は持ちました。狭山事件も冤罪ということは知ってましたが、詳しくどんな事件かは知りませんでした。埼玉県の狭山市である雨の夕方帰宅途中の高校生が行方不明となり脅迫状が届く。身代金を用意しろと。犯人は受け渡し現場にあらわれるが、警察の失態で取り逃がしてしまう。高校生は数日後強姦されて死体で発見される。容疑者として逮捕されたのは近くの部落に住む石川一雄。当初警察は複数犯として捜査していたが、石川の単独犯行とする。石川は文盲だったのだが犯人に仕立て上げられ、虚偽の供述を強いられ、死刑の判決がくだる。
 文盲、部落、貧乏をいいことに警察のやってることのひどいことといったら。虚偽の供述書、証拠の捏造、不当な拘留。正になんでもアリです(^^; こういう人たちが警察であり検察であり裁判官なんだから困ったもんです。こいつを有罪にしようと思ったらなんでもできるんですね。文盲、部落出身であるということも大きく影響しています。こいつらを犯人に仕立て上げたところで誰も文句言わないだろう、という差別なのです。
 結局、警察も司法も戦前のままだと鎌田さんは分析していますが、立花隆も同じこと言ってましたね。敗戦になったけど日本は根っこの部分は変わってなかったのでしょうか。
 冤罪は今もつくられています。前出の東電OL事件のゴビンダさん。この前大騒ぎしていた九州の一家誘拐殺人事件なども冤罪クサイと私は思ってます。最近は日本語のわからない外人を犯人に仕立て上げる傾向にあります。彼らは不法滞在している場合が多く弱みがあります。別件逮捕してしまえばあとは警察のなすがまま。
 しかし、警察の戦前体制を壊すにはどうしたらいいんですかね。政権交代ぐらいじゃ変わんないのかな....。
(★★★★)

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